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寝子島高校
秋の夜長におやすみなさい
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【
雨寺 凛
さん、
最上 るるか
さん、おやすみなさい】
桜花寮の一室で、
雨寺 凛
と
最上 るるか
の二人は、パジャマ姿でのんびりとおしゃべりを楽しんでいた。
いつでも寝られるように準備はできているが、お互いにルームメイトと話したいことはいくらでもある。
「ねえ、るるかちゃん。もうすぐ寝子祭だねー!」
「うん。凛は何やるか決めた? うちのクラスはまだ決まってなくて、相談してるとこなの~」
「そっかぁ。私のとこはね、軽音楽部でライブをやろうって話してる」
「軽音部といったら、ライブだもんね。あたし応援にいくよー」
「おお、嬉しいなぁ。頑張らないと」
張り切る凛に、るるかが尋ねる。
「軽音部ってイケメンいる?」
「ん-、どうかなぁ? 好みがあるからなあ」
「演奏してるとかっこよく見えるよね~」
「あるある、あるよね!」
笑いながら、凛も尋ねた。
「るるかちゃんは演劇部でしょ? 私も演劇部の応援に行かせてもらうね」
「ありがとー。まだ詳細は決まってないんだけど、演劇部っていうくらいだし、演劇やるかも。ぜひ来てきて!」
「最近は寝子祭一色だよね、盛り上がるといいなあ」
凛が言うと、るるかもうなずく。
「初めてだから余計に楽しみだよ~。高校の文化祭って、本格的よね。意気込みが違うって感じがするよ」
「するねー!」
「当日は、うちのママも仕事の都合がつけば来たいって言ってたなー。もし来たら、紹介するね」
「わあ、楽しみ! るるかちゃんとママって似てるの?」
「うーんとね、あたしをショートヘアの美人にしたような人。不動産関係の仕事をしてるんだけどね、ハンサムなキャリアウーマンなの」
「へぇー、かっこいいんだね! うちのママとはタイプが違いそう」
「凛のママは?」
「普通の専業主婦だよ-。それでね、とっても優しいの! 私のミュージシャンになる夢も応援してくれてるし」
「それは素敵なことよね~」
「そうなの! だから私も、寝子祭にはパパやママを呼んで、ライブ見てもらうんだー♪」
予定を話しているだけで、充実した文化祭になりそうな気がして、二人の顔は輝いた。
「ねーねー、文化祭といえば、中学のときはどうだった? 凛は何か出し物したの?」
るるかの質問に、凛は思い出すように首をかしげた。
「東京の中学でね、合唱をやってたなー」
「やっぱり音楽なのね、凛らしい~」
「うん。みんなで歌うの楽しかったよ!」
ぱっと顔を輝かせて、凛は話す。
「けど、中学だとなかなか楽器ができる人がいなくて、バンドはできなかったんだよねぇ。だから、寝子高に来て、軽音楽部のみんなとバンドできて、とっても幸せなのー♪」
「そっかぁ~。あたしは寝子中出身だけど、中学のときもやっぱりいろんなイベントあって楽しかったなぁ」
「寝子中、楽しそうだよね!」
「あっ、そうだ、卒業アルバム見る?」
るるかの思いつきに、凛は身を乗り出した。
「お、見る見る、いいね!」
「たしか、ここにしまっといたんだよね~。凛の卒アルもある? 見せて~!」
「うん、もちろーん。えーと、私のはこっちの本棚に……、あ、あった。これこれ!」
互いにごそごそとアルバムを探し当て、ページをぱらぱらとめくった。
「まだ卒業して一年足らずなのに、昔の制服着てるのヘンな感じだね。……あ、この真ん中のがあたしだよー」
るるかが自分のアルバムを指さすと、凛は首を伸ばした。
「どれどれ? あー、寝子中の制服も着こなしててかわいいねー! さすがるるかちゃん!」
「そうかな、ありがとー。このころはね、髪の毛おろしてたの。ねぇ、凛はどれ?」
るるかが促すと、凛も自分の写真を探して、差し出した。
「ここに写ってるのが私だよ」
いくぶんあどけない表情の凛の写真を見て、るるかのテンションが上がる。
「わっ、中学の制服かわいい! 似合うよ! 凛は今とあんま変わらないねー。あ、でもちょっとだけお姉さんになったかなぁ……、そんな感じがするよ~」
るるかが褒めると、凛は照れ笑いをしながら頭をかいた。
「そ、そう!? お姉さんになった、かぁ~。ちょっと照れちゃうかも~」
「制服も毎日着てたのに、卒業したとたんに着なくなっちゃうんだから、おかしなものよね」
「そうだよねぇ。ちょっと、寂しいような、不思議な感じだよ」
同意を得て、るるかはぽんと手を打った。
「そうだ! そのうち、お互いの中学の制服、取り替えて着てみようか」
「着せ替えっこかぁ、楽しそう! いいよー、もちろんやろー!」
「凛はきっと、寝子中の制服もよく似合うよ」
「そうだといいな、寝子中の制服、かわいいなーって思ってたんだよね」
「あたしも凛も、制服着たら中学生に見えるかなぁ?」
「えーっ、どうだろ」
「無理かな? 意外とほら、胸の発育のせいで、制服が入らなくなってるかもしれないよね~、……なーんてね~!」
「るるかちゃんはスタイルいいからね! けど、きっとあたしの制服もるるかちゃんに似合うよ、楽しみだね!」
「着たら、一緒に写真とろう?」
「賛成~♪」
「寝子祭のライブも楽しみだし、凛といると楽しいことがいっぱいあるよ~」
るるかが笑うと、凛も笑顔でうなずいた。
「私もだよ、るるかちゃん。楽しみがたくさんだよねー」
「ね、凛の他の写真も見せて?」
「うん、もちろん」
互いにアルバムを見比べて、二人は思い出話に花を咲かせた。
【
獅子島 市子
さん、
桃川 圭花
さん、おやすみなさい】
「よー、いらっしゃい」
星ヶ丘にあるマンション
『パルラ・フラーマ』
の自分の部屋で、
獅子島 市子
は
桃川 圭花
を出迎えた。
圭花の顔を見るまでは、初っぱなからスキンシップをとって喜びを表現しようと考えていたのに、いざ対面してみると思い切ることができず、ついぶっきらぼうな応対になってしまう。
「どうぞ、入って。……どーした?」
いつもはクールな圭花の顔が、部屋に上がるなりふにゃっと緩んだ。
まじまじと見つめる市子に、圭花はあたりを見回しながら、ぽつりと答える。
「いや、この部屋、市子さんの匂いがすると思って……」
「匂い?」
市子が見つめる先で、圭花ははっとした様子で頬を押さえた。
「い、いえ、何でもないわ。今日はお招きありがとう」
「圭花は、あたしの匂いがすると嬉しーのか……?」
「もう! その話はいいじゃない。お部屋に入れてよ」
あからさまに照れる圭花の姿を見て、市子は、やはり会うなり抱きついておくべきだったと、己を省みた。
「まー、座りな。座敷に晩メシ用意してるし、どーぞくつろいで」
座敷の扉を開くと、そこには既に、腕によりをかけて作った夕飯が用意されている。
「えっ……、これ、何よ、料亭!?」
素っ頓狂な声を漏らす圭花に、市子は笑った。
「何言ってんだ。さー召し上がれ」
そう言って、市子がどかっとあぐらをかくので、圭花も目をみはりながら対面に座った。
「これ……、手作りなのよね!? すごいわね」
「褒めるなら食べてからにしなよ」
市子に促されて、圭花はおそるおそる箸に手を伸ばす。
「……いただきます」
「どーぞー」
今日の献立は、カワハギとゴボウの煮付けに、カワハギの刺身。秋野菜の煮びたしと天ぷらに、本しめじとワカメの味噌汁、それに栗ご飯だ。
大切な人をもてなすための食事だ。季節感にはこだわった。
「おいしいわ……。とてもおいしい」
ぎこちなく箸を動かしながら食べる圭花に、市子はうなずく。
「そりゃーよかった。ま、お番茶だし、しゃちほこばらんでラクに……と、言いてーとこだけど」
呆れた目をする市子に、圭花が箸を止める。
「何よ?」
「いやー、不器用な箸使いだね。もーちょい行儀良くできねーと、苦労すんよ、役者志望」
にやりと口をゆがめてみせる市子に、圭花はむっとした顔を見せた。
「そのくらい私だってわかってるわよ……。っと、あら」
今度は圭花が目を光らせて、ぐっと顔を寄せ、市子の口元にすらりとした手を伸ばす。
「……ここ、ご飯粒ついてるわよ」
笑う目元から、視線がそらせなかった。
市子が凝視する先で、圭花はつまんだご飯粒をぱくりと食べる。
「なっ!?」
市子は赤くなって顔をそむけた。指に当たって柔らかそうにつぶれた唇が、目に焼き付いて離れない。
「あ、あたしはほら、音楽系だし、ベツにいーの!」
言い返しながら、心臓の音がどくどくと鳴るのを聞いた。
「……そ、そーいや、こないだの
演劇フェス
。とてもよかった」
食事の話題は楽しいものにしようと、市子が話題を振る。
「目が合ったわよね」
「……いろいろと感慨深かったよ。
公録のとき
とは大違いだったしなー」
「あたしだって成長するわよ」
「知ってるよ」
これまであった様々なことを、笑いながら語り合った。
こうして二人で食卓を囲んでいられる時間を、かけがえのないものにしたかった。
「出たわよ。お風呂ありがとう」
食後、圭花が入浴している間に、市子は寝床を用意していた。
「……市子さん?」
湯上がりの圭花に見惚れる市子に、圭花が首をかしげる。
「ん……? ああ、なんでもねーし! それじゃ、次はあたしな!」
慌てて市子は風呂場に駆け込み、高揚する気分を落ち着けた。
当たり前のように自宅にいる圭花の姿に、どうしても目が引き寄せられてしまう。
「……あんなの、見惚れるなっていうほうがムリだっての」
そうぼやきながら、さっと洗って、さっと出た。
「……圭花? 何だよ、もー寝たの? ちぇ」
寝床に戻ってみると、圭花は布団に身を横たえて、すやすやと眠っているようだ。
市子は隣に座り、愛しい彼女の髪をそっと撫でる。
こうして穏やかな寝顔が見られるなんて、夢のようだ。幸せに目がくらむ。
寝顔を見つめながら、市子はぽつぽつと、小さな声で語りかけた。
「……ね、知ってる? あたしホントは、黙っていなくなるつもりだったんだ」
愛しい彼女に、伝えたいことはいくらでもある。
「ね、圭花、知ってる? きみがいてくれて、あたしがどんなに……救われたのか。だから、きっと……」
もっとよく見つめていたいのに、眠る圭花の顔がぼやける。
「……あは、やだな。泣けてきた」
ぐいと顔をこすって、圭花の頬に唇をおとした。
「おやすみなさい、圭花。一緒に寝よ……」
少しでも近くにいたくて、同じ布団にもぐりこみ、身体を寄せた。
市子が目を閉じ、しばらくして、圭花が身じろぎし、寄り添って眠る市子を見つめた。
うとうととまどろむ中で、市子の声を聞いていた。
市子の本音が知りたくて、途中からは寝たふりまでしてしまったけれど……、市子がどういうつもりでいるのかなんて、疑問に思ったりしてバカだった。
気持ちを伝え合った
はずなのに、自分の立ち位置に自信が持てなかったのだ。
今ははっきりとわかる。圭花も、市子と同じだ。市子が一番、大切だった。
静かに目を閉じる市子の寝顔を見つめて、つぶやいた。
「……ねえ、市子さん。こうやって、くっついたり離れたりして、それでもずっと想いが変わらなかったら……。ね、いつか、家族になったり、……できるかな」
こんなふうに考えるのは、自分が子どもで、世間知らずで、バカだからかもしれないけれど。圭花は心の底から願っていた。
緩やかに呼吸を繰り返していたはずの市子の目尻から、涙がこぼれた。
「市子さん……?」
潤んだ目をぱっと開いて、市子は圭花を抱きしめた。
驚く圭花に、市子が低く唸るように告げる。
「きっと幸せにするから――」
待ってて、と、聞こえた気がした。
腕の中の、互いの熱が、熱かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月01日
参加申し込みの期限
2015年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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