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秋の夜長におやすみなさい
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【
仲村渠 鳴
さん、
乃木 成美
さん、おやすみなさい】
旧市街にある木造3階建てのアパート、
美味荘
。
ここに住む
乃木 成美
の部屋に、隣人の
仲村渠 鳴
が来ていた。
「うわぁ、家庭料理だ、嬉しいなぁ~!」
食卓に並ぶ手作りの夕食を前にして、鳴はぱっと笑顔になった。
「
前に約束
していたからね。さあ、遠慮なくどうぞ」
テーブルには、成美が腕によりをかけて作った和食が並んでいる。
「炊き込みご飯だぁ~」
「しいたけとか蓮根とかが入ってるよ。口に合うといいけど」
「おいしそう! いただきます!」
「うん、いただきます」
食卓には、炊き込みご飯の他に、野菜たっぷりの豚汁と秋刀魚の塩焼き、たくあんが並んでいる。
「お魚おいしい! 豚汁もおいしいねっ、大根とにんじんと……、お豆腐も入ってて、お得感満載!」
こんなにちゃんとした和食を食べるのは久しぶりだと喜ぶ鳴を見て、成美も顔をほころばせた。
「野菜とか米とか、実家から送られて来るんだ」
「じゃあこれって、成美にとっては故郷の味なのね。自分で再現できちゃうなんて、すごいよね。……はぁ~、本当においしいよ!」
自覚もないままに、ろっこん【マジュンハンメェー】を発動させながら、ぱくぱくと箸をすすめる鳴が、成美の腕前を褒めた。
「おかわりもあるから、たくさん食べてね」
「ありがとう! こうして誰かと一緒に食べるのって、いいよね」
「うん、そうだね。一人の食事とは違うよね」
豚汁をおかわりして、いつもよりたくさん食べた鳴が、お腹をなでた。
「おいしかったよ、ごちそうさま!」
満面の笑顔を見て、成美も微笑んだ。
「どういたしまして。おいしそうに食べてくれて、僕のほうこそありがとう」
「あたし、後片付け手伝うね」
二人は分担してさっと食器を片付けた。
「とりあえず、お茶でいいかな?」
「もちろーん」
成美はテーブルに飲み物を用意し、次いで勉強道具も取り出した。
「さてと、お腹もふくれたことだし、勉強しようか」
「うん。ちゃんと宿題、持ってきたよ」
鞄を引き寄せ、鳴もノートを広げる。
「どの教科からやろうか。……鳴さんは、何が苦手?」
「あたしはやっぱり、国語かなぁ。現代文とか、きっちりした答えがないのに、皆どうして解けるのかなあ」
「僕もとりたてて得意なわけじゃないけど、だったら現代文からやろうか」
「うん、じゃ、現代文の宿題からやろう! このプリント、来週までなの」
そう言いながら鳴が出したプリントは、手付かずのままで、記名もまだだ。
「鳴さん、宿題は早めに終わらせておかないと、だよ?」
「うん。わかってはいるんだけど、この先、文化祭もあるし、忙しいんだよね」
「ああ、この頃は、歌のほうに熱心に取り組んでるみたいだね」
「そうなの。やりたいことがたくさんあるよ」
おしゃべりをしながら、二人で問題を解いていく。
「あぁ~、もう、難しいなぁ……」
ため息をつく鳴に、成美が尋ねる。
「どこ? ああ、この波線Aの『それ』とは何か、ってやつ?」
「そう。それと次の、彼の気持ちはどれでしょうっていうのもわからない」
会ったこともない人の気持ちなんてわかるはずないと主張する鳴に、成美はできる限り丁寧に説明した。
「あ、そうか。なるほどね、答えは『ア』っと」
答えを書き込んで、鳴はしみじみとつぶやいた。
「一人じゃはかどらないし、見てもらえて助かるよ~」
「苦手な科目は、一人だとどうしてもね」
「だよね~。けど、成美と一緒だと、いつもよりすんなり解けるみたい」
「それじゃあ、他の科目も頑張ろうか」
「そうだね」
それから何科目か、わからないところを教えあった。
何気なく時計に目を向けた成美が、「あ」と、小さく声を漏らす。
「鳴さん、時間大丈夫? もう遅いけど……、鳴さん……?」
零時も間近なことを教えようとした成美の目の前で、鳴は首を傾けてうとうとしていた。
少しだけ困ったように目を細めて、成美が鳴に声をかける。
「ほら、鳴さん。今日はここまでにしようか」
肩をびくっと跳ねさせて、鳴がまばたきを繰り返した。
「……え!? あれ?」
「頑張ったから、疲れちゃったかな。ゆっくり寝たほうがいいよ」
成美に言われて時計を確認した鳴が、目をみはった。
「うそ、もうこんな時間!? やだ、ごめんね……!」
「僕は構わないんだけどね」
「うん、でも長居しちゃった……」
慌ただしく帰り支度をしながら、鳴が謝る。
「そうだ。お詫びっていうか、お礼っていうか、……あたしに何かして欲しいこととかある?」
「うーん……?」
鳴の唐突な質問に、成美は首を傾げた。
「ほら、おいしい料理ごちそうになったし、前にも、励ましてもらったりとかしたしね……。お礼にあたしも何かできたらいいなって」
「そうだね、……鳴さんがよければだけど、また時々こうやって、一緒にご飯食べたり勉強したりしようか?」
「それって、して欲しいことなの?」
「今日は楽しかったから、また一緒に過ごせたらいいかなって。どうかな」
「もちろんいいよ! ……でも、そんなことでいいの?」
遠慮しないで何でも言って、と話す鳴に、成美は微笑む。
「うん、そうだ、気が向いたらでいいんだけど、沖縄の料理とかも教えてもらえたら嬉しいな」
「わかった。沖縄料理は、あたしもそんなに詳しくないけど、教えるね」
「ありがとう、よろしく」
「うん。じゃあまた今度ね」
「気をつけて」
玄関で見送る成美に、隣だからと笑って手を振り、鳴は自分の部屋に帰った。
すぐにシャワーを浴びて、布団に入った鳴は、成美に短くメールを打つ。
『今日はありがと、おやすみ』
すぐに、おやすみと返信がある。
ふっと短く息をつき、鳴は目を閉じた。
つい成美の優しさに甘えてしまうけれど、今日の自分は少し図々しかったかなと、反省する。
いくら隣の部屋だとはいえ、まだ知り合ってさほどの時間はたっていないのだ。
けれど、一緒に食べたご飯はおいしかったし、おしゃべりしながら成美と過ごすのは、居心地が良くて楽しかった。
当たり前のように一緒にいていいのかな、と思わないでもないが、次に会う約束ができたことが、素直に嬉しいと、そう感じた。
【
篠崎 響也
さん、おやすみなさい】
日付が変わった、週末の夜。
篠崎 響也
は、この日の練習を終え、ヴァイオリンをしまった。
「……そろそろ風呂にでも入るかな」
時刻を確認し、さっとシャワーを浴びる。
癖のない濡れた髪をタオルで拭きながら、冷蔵庫を開けてお茶を出した。
「ふー……」
椅子に腰掛け、冷えたお茶で喉を潤す。
練習を終えたこの部屋は、とても静かだ。
けれど、響也の頭の中には、先ほど練習していたヴァイオリンの旋律が鳴り響いている。
無言のまま、ドライヤーで髪を乾かした。
機械的な動作で乾かしながらも、意識は
今取り組んでいる楽曲
にとらわれたままだ。
以前より、演奏はずっと良くなったという自覚はある。
『深海』というあの曲に、響也は真正面から向き合ってきた、その成果が得られてきている。
右で弾いていたのも左で弾くように変更したし、感情だって込めている。
「でも、まだ何か足りない」
つぶやいて、ドライヤーのスイッチを切った。
鏡に映る自分を見つめ、思いを巡らせる。
作曲した人間同様、『深海』は手強い。
胸にじわりと悔しさがこみ上げる。
ひたむきに練習を積み重ねているのに、まだ手が届かない。
実力差のある彼と、彼の曲を前にして、あがいているのが現状だ。
自分で納得のいく演奏ができるようになるのはいつだろう。
険しい道のりだとは思うが、乗り越えられない壁だと感じたことはない。
たとえ彼より才能で劣っていたとしても、響也には揺るがぬ誇りがあった。
それだけ真摯に、ヴァイオリンを弾いてきた。
「……よし」
部屋へとって返し、響也は『深海』のCDと楽譜を手に取った。
譜面をじっくりと読み、幾度となく聴いたCDに再度聴き入る。
旋律の向こうに、彼の存在を感じる。
もっとよく知りたい。そんな熱意とともに、耳を傾けた。
――海のような曲だ。
それが、響也の印象だ。静かで熱く、芯が通っていて、底知れない。
「あいつが、俺のために作ってくれた曲……」
そうであるなら、この曲は、響也自身でもあるのだろう。
喜びに胸をくすぐられる。
「そうだ、それなら」
ただ感情を込めるだけではなく、響也という存在を、この曲を通して表現すればいいのだろうか。
「俺を、か。それなら……」
わき上がる衝動を、音で表現してみよう。
音楽が好きすぎて、なしではとても生きていけない。そんな自分を。
たまらず響也は、一度はしまったヴァイオリンを手に取った。
常に音楽を欲している己に正直に、ヴァイオリンを弾き始める。
己の存在を込めて、緩やかに――……。
そうして弾き終えた演奏は、これまでで一番満足のいく出来で、響也は口元をほころばせ、目を閉じた。
充足感がこみ上げ、低く喉を鳴らして笑う。
「よし」
高揚感に突き動かされ、ぼふっとベッドに倒れ込んだ。
そしてそのまますとんと、スイッチを切ったように眠りに落ちた――。
【
檜扇 舞華
さん、おやすみなさい】
星ヶ丘寮で、メイド服を身にまとい、
檜扇 舞華
はパソコンに向かっていた。
夜間とはいえ、メイドの身。いつ呼び出しがかかるかわからないので、一応は待機しているのだが、実際に舞華の主人に呼ばれることはあまりない。
明日は休みで授業もないため、気楽なものだ。
気楽なときには楽しいことを、というわけで、舞華はネコネコ動画に生放送をお届けしていた。
放送内容は、近頃非常に熱いムーブメントが巻き起こっている、オンラインシューティングのゲーム実況だ。
視聴者相手に、どっかんどっかんかます気満々である。
ディスプレイには、対戦相手が表示されていた。
強敵と相対して、舞華の目がぎらりと光る。
「いよいよ運命の対戦ですね……、このときを待っていました」
視聴者にはゲーム画面と舞華の声しか届いていないが、声には真剣みがあふれていた。
舞華を支える応援のコメントが視界の端に映る。
「必ず勝ちます。いっきまっすよー!」
スティックを駆使して機敏に動き、トリガーを引いて敵を討つ。
舞華の手はせわしなく動き、それにあわせてドカドカドカ、バヒュンバヒュン! と、電子音が鳴りだした。
「それそれそれ、右、左、ぎゅぎゅんと旋回――!」
愛らしい声で戦況を伝えながらも、舞華の手が止まることはない。
ガツン、チュイン、ドガドガドガ! と、ひっきりなしに弾幕の音が響いた。
「さすがあたし! きれいにヒットしましたねーっ」
まだまだ行くよと、舞華は気を引き締め直して、スティックを握った。
敵に対する陽動が上手くいけば高笑いをし、ダメージをくらえば、声のトーンをぐっと落として闘志を燃やす。
さすがの声域の広さをここでも使い、臨場感のある実況をしつつ、常に勝利を目指している。
やがてどちらも精根尽き果てそうになっている局面で、だめ押しの一発が敵に当たった。
「よーっし!」
ぐっと舞華は拳を握る。
「やりました、倒しましたよー! いやー、結局、あたしの敵ではありませんでしたねー」
口では調子のいいことを言いながら、目は勝利の喜びに輝いていた。
「とてもいい勝負でしたね、熱戦でした。対戦、そして声援も、ありがとうございます~」
達成感を味わいながら、ぐっと伸びをする。
「あららん、もうこんなお時間ですよ。小腹が空いてきませんか、皆さん。あたしは空きました~」
舞華は手早く飯テロ画像を用意すると、画面を切り替え、放送終了の挨拶をした。
「おいしそうですね、たまらないですねー。それでは今夜はこれで、おやすみなさ~い!」
ぽちりとスイッチを切って、舞華は機材を片付けた。
「さてっと」
小腹は空いたが、こんな深夜に食事はとらない。
舞華は翌日のスケジュールを確認することにした。
「えーっと、朝食の後、エントランス棟のラウンジで勤務。清掃担当区分を確認して……、あ、そうそう」
てきぱきと動き、コーヒー豆と茶葉、それに替えのメイド服の確認を済ませる。
「問題ありませんね。では寝ましょうか」
寝る支度をして、うさみみパジャマに着替えをした。うさみみのフードが、もふもふのもこもこで、とても手触りが良い。
腕には、巨大な猫ぐるみを抱き、顔をうずめる。
「うにゃぁ~」
気の抜けた声を発して、ベッドにころんと転がった。
「明日も良い一日でありますように……」
ぬいぐるみに頬ずりをして、くう……と、眠った。
【寝子島の夜は更けて】
秋の日の、とても静かないつもの夜に。
島のあちこちで、それぞれの夜を過ごし、人々は眠りについた。
やがて来る朝が幸せなものであるように願いながら、穏やかなまどろみのなかで、夢を見た――。
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あとがき
担当マスター:
瀬野 とうこ
ファンレターはマスターページから!
おやすみなさい。
そして、おはようございます。
よく眠れましたか?
快眠は、明日への活力。
よく寝て、また元気に励みましょう。
それではまたお会いできる日を夢見て。
ありがとうございました。
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担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月01日
参加申し込みの期限
2015年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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