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秋の夜長におやすみなさい
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【
桜 月
さん、
北条 冬華
さん、おやすみなさい】
星ヶ丘寮の
桜 月
のところでメイドとして働いている
北条 冬華
は、この日の仕事を終えた後、そのまま泊まっていくことになっていた。
こうして泊まるのは二度目だが、前回と異なり、今回はあらかじめ宿泊の準備をしてある。
「そろそろ寝間着に着替えようか」
「そうですね、着替えてくつろぎましょう」
月にうながされて、冬華はメイド服を脱ぎだした。
下着姿になった冬華がブラジャーをするりと取り去ると、同じように着替えをしていた月が、気恥ずかしそうに視線をさまよわせた。
「……その、冬華さんは、寝るときには下着を取るのだな」
「ええ、つけたまま寝ると、苦しいのです……。胸が重くて」
「なるほど、寝るときはリラックスした状態で眠りたいだろうからな」
素肌の上から薄手のネグリジェを身にまとう冬華に、今度ははっきりとした意思を感じさせる眼差しを月は向けた。
「あら、月さん、どうしましたか?」
「冬華さんの寝間着が大胆だなって思って。うっすらと透けていて、身体にぴたりと添っている」
やや顔を赤らめながらも、冬華のまとう衣類のデザインは気になるのだろう。
冬華のネグリジェ姿を見るのは初めてではないはずだが、自前のネグリジェだと、新鮮に感じるのかもしれなかった。
「これは薄くて身体の線が出るタイプですが、他にもフリルのついた甘いデザインのネグリジェとかもあるのですよ。そちらの方は、もっとかわいい感じですね」
「寝間着も、表現の幅が広いのだな……」
薄いネグリジェ一枚の、大人びた大胆な姿態に圧倒された様子で、月はこくこくとうなずいた。
月が袖を通したのは、上質ながらもシンプルな紺色のパジャマだ。
「月さんの格好も似合ってますよ。色がとてもきれいですね」
「……うん、ありがとう」
「さあ、楽な格好になったところで、お茶にしましょう」
「そうだな」
「寝る前ですし、紅茶やコーヒーではなく、ホットミルクにしましょうか」
「うん、それでいい」
「温まりますし、眠気も誘ってくれますからね。少し待っていてください」
席につく月に微笑みかけて、冬華は飲み物の支度に向かった。
ほどなくして、二人分のホットミルクを冬華が運んできた。
「ありがとう」
テーブルを囲み、温かいミルクを口にすると、一日の緊張も疲れも解けていくようだった。
「おいしいな」
月がつぶやくと、冬華がバルコニーへ目を向ける。
「
以前泊まったとき
も、こうしてお茶を飲みましたね」
「そうだな。星が美しかったのを覚えているよ」
あの日から、互いのことを名前で呼び合うようになったのだ。
「メイドとして働いてもらって、こうして共に夜を過ごすこともあって……、いつもありがたく思っているよ」
「まあ、こちらこそ、お世話になっています」
穏やかな微笑みを浮かべる冬華を見つめて、月は思考を巡らせた。
刺激的な寝間着姿には、まだ少しどきどきしてしまう。
以前一緒に
下着
を買いに行ったときにも、冬華は大人びた色気のある下着を購入していたし、ハロウィンの仮装の折には、店員に勧められたという
バニースーツ
を身にまとっていた。
あのときも今も、ボリュームのあるバストを強調するようなデザインだ。
そういう傾向のものを彼女が好んでいるのかもしれないし、似合うためにことさら目を引くのかもしれない。
「冬華さんを見ていると、好奇心をかきたてられる。普段はどんな服を着ているのかな」
「そうですね、かわいいデザインの服とか着ますね。たまに、趣向を変える場合もありますけど……」
「今日の寝間着のように?」
「いろいろ、ですよ」
「興味があるな」
奥深さを感じると同時に、そこが冬華の魅力のひとつなのかもしれないと考える。
今日のように仕事の流れでというのではなく、休みの日に泊まりに来るよう誘ってみようと、月は思った。
冬華の、趣向を変えた服というのを、実際に見てみたい。
そうすれば、おそらく新たな創作意欲がわくだろう。
近頃少し、デザインに行き詰まりを感じていたところなので、壁を越える良いきっかけになるかもしれないと期待する。
黙り込んであれこれと考える月を、冬華は静かに見守っていた。
デザインのこととなると夢中になりがちな月のことだ。冬華も馴れているのだろう。
ホットミルクを飲み終える頃、冬華が時計に目を向けた。
「……あら、もうこんな時間。そろそろ寝ましょうか」
身体もしっかり温まり、質の良い睡眠が得られそうだった。
「うん、そうだね」
カップを片付けた冬華を、月が隣の客室まで見送った。
「月さん、おやすみなさい」
「おやすみなさい、冬華さん」
扉が閉まり、冬華の姿が見えなくなると、月も自分の寝室へと向かった。
ナイトキャップを被り、ベッドへ入る。
「……おやすみなさい」
もう一度小さくつぶやいて、目を閉じた。
【
楢木 春彦
さん、
六月一日宮 檸檬
さん、おやすみなさい】
桜花寮の一室。
楢木 春彦
が雑誌を広げて読んでいると、ルームメイトの
六月一日宮 檸檬
が、「とーう!」と、かけ声をかけてもたれかかってきた。
タオルで適当に拭いたばかりの髪はまだ湿っていたし、口にはレモンのはちみつ漬けをくわえている。
「楢木、何読んでんだよー?」
「おいコラ、重い! 乗んな! あと人の上で物食うなっ」
垂れるからやめろとわめく春彦に、檸檬ははちみつで濡れた指を振る。
「大丈夫だって、垂れねーからー」
もぐもぐと動く口の下から、春彦は素早く雑誌をどけた。
「信用できっかよ」
どかした雑誌のグラビアを、檸檬の視線が素直に追う。
「おおー」
「ホズミヤ喋るなって、垂れるだろ」
「んぁー、そうなー」
レモンを食べ終え、指を舐めた檸檬が、体重を春彦の肩にかけ、雑誌を眺める。
檸檬が動くたびに、周囲にさわやかなレモンの香りがただよった。
「このモデル、スタイル良くてきれいだなー」
「重いっつってんのになぁ」
ぼやきながら、春彦が再び雑誌を動かすと、やはり檸檬の視線がついてくる。
「メリハリがあるよなー、膝の形がきれいだしなー」
軽く鼻で笑って、春彦が口元を緩める。
「なーに夢中になって見てんだよ? 先輩にチクるぜー。ホズミヤが美脚に見とれてましたーって」
この場合、先輩というのが誰を指すのか、どちらもよくわかっている。
檸檬はぱっとグラビアから視線をはがして、文句を言った。
「なんで急にセンパイが出てくるんだよっ!」
わかりやすく動じる檸檬に、春彦がにやっと笑った。
「んー? そーいや、ホズミヤ、このあいだ
膝枕してもらってた
よなー?」
「なっ、おっ……、おま、見てたのかよ!?」
がばっと身体を春彦から離して、檸檬は顔を赤くする。
「あぁ、飯食おうと思って屋上行ったとき、偶然見かけてさ」
目元まで赤くした檸檬が、ぎこちなくうなずく。
「お、おう……」
「そしたらほら、いい雰囲気だったからさ、わざわざ離れた柵の裏でこっそり食ったんだぜ?」
「なんだよ……、声かけてくれてもよかったのに。いや、……うん、だけど……」
もごもごと口ごもる檸檬の肩を、春彦が小突いた。
「ばぁーか、お前寝てたし、先輩も楽しそうだったし、邪魔しちゃ悪ぃだろ。感謝しろよな」
「おぉ。くっそ……、くそぉ、なんだよ、あーもー、なー!」
頭を抱えてもだえる檸檬に、春彦が追い打ちをかけた。
「で、どーだったんだよ。寝心地は」
「ばっ……! ん、と、……そんなの、最高……だったに決まってんだろ」
檸檬はぼそぼそと小声で告げると、勢いこんで身を乗り出した。
「そういうお前はどうなんだよ、おい!」
「俺?」
「そーだよ、楢木はどんな人が好きなんだ? 人っつーか、好みっつかさ」
「んー、好みってあんまコダワリねぇけど、足はきれいだとイイよな」
「太ももは細いのか、むにっとしたのか、どっちだ」
急に真面目な顔をする檸檬に、春彦も真剣な眼差しで答えた。
「そりゃぁ、むにっと派だろ。太ももと足首の対比がイイんだよ」
檸檬と春彦は、無言のまま、ぐっと握手を交わした。
「柔らかい太ももで眠るのは男のロマンだよな! 楢木もいつかやってもらえよー」
「イヤミか!? ……まーでも、やっぱロマンだよなぁ。こう……、撫でながら寝ると、手のひらも幸せだよなー」
そこに太ももがあるかのように、手のひらで空中をまさぐる春彦に、ふと檸檬が表情を曇らせる。
「楢木……、足、好きなのか?」
「おー、好きだぜ。いーよなー、健康的な存在感」
「その、足にこだわるのって、理由とかあんのか?」
「は? 理由?」
首を傾げる春彦に、檸檬はためらいがちに口を開いた。
「……ちょっと言いづらいんだけどさ、楢木……、足に傷あったりするだろ」
「おー、内腿のな? なんだよ、着替えでもまじまじ見ちゃったんかよ-?」
へらっと笑う春彦に、おずおずと檸檬が尋ねた。
「別に、理由とか、言いたくなきゃいいんだけど……」
そんな檸檬に、けろりとして春彦は言った。
「ああ、理由な。昔、練習のときにさ、失敗して事故ったのが残っちまったんだよな」
「事故……」
「そ。傷跡とか、周りの方が気にすんのが面倒になっちまったから、今はあんま出さねーようにしてっけどさー」
気遣わしげに眉をひそめる檸檬に、春彦はあっけらかんとして肩をすくめた。
「別に深刻なモンじゃねーから、ホズミヤも気にすんなって、なー」
「……ん、そっか、わかった。そーする」
「おう。ソレより、お前は告白頑張れっての!」
背中を叩く春彦に、檸檬も表情を前向きなものにした。
「……そうだな、後は伝えるだけだもんな! 頑張るぜ」
「そーそー、一歩踏み出せばいいんだからよー」
檸檬にとっては、その一歩がなかなか出せずにいるのだが、もどかしい思いをしているのは、きっと檸檬だけではないだろう。
「さぁほら、もー寝よーぜー」
雑誌を放り出してベッドに寝転がる春彦に、何気ない調子で檸檬が言った。
「春彦にも、好きな奴、できるといいな」
「なんだよいきなり」
小さく吹き出して、春彦が手を振った。
「そんな奴できたら、檸檬に紹介してやるよ」
「おー、楽しみに待ってっから」
自分のベッドに移動した檸檬に、春彦はいつもの挨拶を口にした。
「んじゃ、おやすみー」
「おやすみー」
いつもの気安い返事が聞こえて、春彦は目を閉じた。
灯りが消されて、静かな夜がやって来る――。
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担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月01日
参加申し込みの期限
2015年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月08日 11時00分
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