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秋の夜長におやすみなさい
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【
伊賀 解理
さん、おやすみなさい】
猫鳴館にある自分の部屋で、
伊賀 解理
は地道な自学学習に励んでいた。
くるくると回る扇風機の風が、解理の髪を時折揺らす。
夏の暑さからはとっくに解放されていて良いはずなのだが、なぜかこの部屋は暑さがこたえる。
生ぬるい風に吹かれても、いまいちやる気は起こらないのだが、だからといって手を抜くわけにもいかず、解理は机に向かっていた。
目の前に迫った寝子祭に意識を持って行かれている生徒は多いかもしれないが、日頃の予習と復習はとても大事だ。
今は行事の準備で慌ただしい日々を過ごしているが、心がけてさえいれば、自習時間は確保できる。
何せ、寝子祭の後には、おそらくあっという間に期末テストがやって来る。
そのときに慌てることなく対処できるように、きちんと備えておかなければ。
――そんなふうに先を見据えて、解理はもくもくと問題を解いていった。
「……ん、もう、こんな時間か」
区切りの良いところで伸びをして、時計を見ると、時刻は22時だ。
休みの前の日とはいえ、明日からもまた寝子祭の準備で忙しくなるのだろうし、今日はこれまでにしようと思う。
「はぁ~、暑い……。世間ではとっくに秋が来たんじゃないのかい」
とはいうものの、やはり真夏の暑さほどひどくはない。
「しかし、寝子祭はどうなることやら……」
とんでもないテーマに決定して、皆の目標がひとつになったところだ。
解理も寝子高の一員として、祭を成功させるために、積極的に手伝っていこうと考えている。
「ついでに、僕も祭は楽しみたいし……。あぁ~、それにしても、祭、かぁ……」
解理の頭に、ぽわんと一人の人物が浮かぶ。
「……彼が、いればなぁ」
唇から、ため息混じりに、素直な気持ちがこぼれた。
もうどれほどの時間、顔を合わせていないだろう。
「せっかくの、寝子祭なんだぞ……」
唇をとがらせて、小さくぼやく。
どこをほっつき歩いているにせよ、彼は彼のやりたいことを成しているのだろう。
解理はその意思を尊重したいと思っているし、邪魔をするつもりもない。
それでも、彼も解理と同じように、寝子高の生徒なのだ。
一緒に、学校行事を楽しんでも、悪いことなどないはずだ。
「たまには顔を見せに来いよぉ……」
会って、話して、あの声で名前を呼んでほしかった。
「……もう、本当に、会いたいんだよぉ」
口から漏れた泣き言に、解理は自分で驚いた。
はっと立ち上がり、ぶんぶんと首を振る。
「って、僕は何を言ってるんだい。これじゃあどこぞの乙女じゃあないか、こんなの、僕のキャラじゃないぞっ」
暑さで頭も理性もおかしくなってしまったに違いない。
「ええい、だめだだめだ! よし、寝るぞぉ!」
赤くなった顔をごまかすように、解理は布団に飛び込んだ。
こうなったら、もう寝てしまうしかない。
これ以上の弱気に流される前に、ぎゅっときつく目を閉じた。
【
八神 修
さん、おやすみなさい】
ところ変わって、星ヶ丘寮。
八神 修
は英語の学習を一段落終えて、伸びをした。
さほど長い時間机に向かっていたわけではないが、そのぶん集中していたので、気分転換がしたかった。
部屋を出ると、修を待ち構えていたかのように、愛らしいペットたちが足元に駆け寄ってくる。
「やあミスト、ブラック、今からトレーニングルームに行くんだが、一緒に来るか?」
飼い猫を引き連れて、修は地下の作業室へと向かう。
部屋の一画にはトレーニング用の器具が置かれている。
動物たちが出入りできるよう、修がいる間、部屋のドアは開けっぱなしだ。
「さてと」
肩を回して、修は馴れた動作で筋トレを始めた。
体力には恵まれずにいた修だったが、射撃部に所属するようになってから、身体を鍛えるよう心がけている。
朝にはランニング、そして夜には筋トレだ。
気まぐれなミストはすぐに部屋を出て行ったが、ブラックは修を応援するように、鳴き声をあげる。
「励ましてくれてるのか? ありがとう、ブラック」
少し息があがり、汗ばんできたころには、柴犬のカーキーも修の元を訪れて、激励の声をかけてくれた。
「カーキーもありがとう。無理はしてないよ、大丈夫だ」
だいぶ鍛えられたとはいえ、自分の体力を過信はしていない。
ほどほどのところで切り上げて、修はペットたちとともに階段を上がった。
「それじゃあ俺は、風呂に入ってくるよ。お前たちは明日ちゃんと入れてやるからな」
猫の頭をなでて、汗を流しに浴室へと向かう。
風呂を出て喉を潤すと、修はパジャマに着替えて、部屋に入った。
ペットたちのためにドアを開け放ち、最新のニュースに目を通す。
「うん、そうだな、よしよし……」
膝によじのぼってきたブルーの背中をなでながら、学術書にも手を伸ばす。
寝る前には、こうして猫たちとたわむれながら、専門書を読むことが多い。
「……うん?」
そんな中、友人からメールが届いた。
「今からか。まだ22時……、少しなら平気だな」
友人にネトゲに誘われ、了承する。
本を閉じ、パソコンに向かう間も、猫たちは修にじゃれた。
「こら、キーボードの上に乗るんじゃないよ、打てないからね」
甘えてくるミルクをあやしながら、ゲームを進めた。
友人との楽しいゲームにも、時間を忘れることはなかった。
「そろそろ終わりにしないとな」
友人と就寝の挨拶を交わして、席を立つ。
修は遅くても、日付の変わる前には寝るように心がけていた。
「さあ寝るか。ミルクは一緒に寝るか? ブルーはどうする?」
猫たちは気ままだ。ペット用の部屋で寝る子もいれば、修の寝床に入り込んでくる子もいる。
今日はミルクが一緒に眠りたいようで、一足先に、枕元に転がっていた。
目覚ましを6時にセットして、ベッドに入る。
「おやすみ。また明日」
柔らかい毛並みをなでながら、電気を消して、修は静かに目を閉じた。
【
千明 優輝
さん、
冬月 詩歌
さん、おやすみなさい】
シーサイドタウンにある
千明 優輝
の自宅に、
冬月 詩歌
が遊びに来ていた。
遊びにというのは、正確ではないかもしれない。
真面目な二人は、一足早く期末テストに向けての勉強会を開くことにしたのだ。
優輝の部屋で膝をつき合わせ、テスト対策をこつこつと進めた。
「やっぱり、二人で勉強すると有意義だよねー」
「……こちら、こそ、ありがとう……なの」
いくつかの不得意教科を熱心に学び、互いを励ました。
そろそろ区切りもいいしおしまいにしようかと、二人は勉強道具を片付ける。
「なんだかずいぶんはかどったような気がするよ、ありがとね」
おっとりとした口調で礼を述べた優輝だったが、ふと窓の外を見て目を丸くする。
「あれ!? いつの間にか、とっても暗いよ……!?」
楽しい時間を過ごしていたせいか、日が沈むのに気がつかなかった。
詩歌も外を見て、小さくうなずく。
「ほんとう……なの。休憩したり、おしゃべりもしたから……、夜になっちゃった、のね」
首を持ち上げ、詩歌は夜空を見上げた。
「……星が、出てるの」
「わぁ、本当だねぇ、星がはっきり見えちゃう」
優輝は眉を下げて、心配そうな目を詩歌に向けた。
「こんなに暗いなか帰るのは危ないかもよ……。詩歌さん、よければ今日は泊まってく?」
「いい、の……?」
確かに少し怖いかも、と話す詩歌に、優輝は微笑んだ。
「もちろんだよ、ぜひ泊まっていって。パジャマもたしか予備があったはずだから」
「そうなの? ……ありがとう、千明さん……」
「僕も、こんな時間になってるなんて気づかなくてごめんね。……待ってて、パジャマ持ってくるから」
「お願い、なの……」
優輝が持ってきた予備のパジャマを受け取った詩歌は、他にもいろいろなものを借りて、寝る支度を済ませた。
一足先に着替えを済ませた優輝が部屋で待っていると、ひかえめにドアがノックされ、おずおずと詩歌が戻ってくる。
優輝に借りたパジャマを着て、黒い猫のぬいぐるみを抱っこしている。
「あの……、パジャマ、ありがとう、なの……」
たいして問題はないだろうと思って気軽に貸したパジャマだったが、高校生としては小柄な優輝も、詩歌よりはまだ背が高かった。
詩歌は借り物のパジャマの袖を折り返し、よほど長かったのか、下のズボンははいてなかった。
よく見ると襟元もかなり生地が余っているようで、大きく開いた首元の肌が、かなり奥まで見えている。
「ええと……」
予想外だった詩歌の姿に、優輝は焦って視線をさまよわせた。
「……やっぱり、僕のじゃサイズが合わなかったかな。ゴメンね、詩歌さん」
「……ううん」
首を振りながらも、詩歌は胸元に抱えたぬいぐるみのクロをぎゅっと抱きしめた。
うつむき加減な顔が、ほんのりと赤らんで見える。
「一晩だけだから、今夜はちょっとがまんしててくれる……?」
申し訳なさそうに尋ねる優輝に、詩歌はこくりとうなずいた。
見慣れた自分のサイズのパジャマなのに、詩歌が着ているとまるで別物のように見えて、優輝は新鮮な驚きを感じていた。
どちらもさらりとした肌触りの、シンプルなパジャマだ。
並んで立つと、ストライプの色が少しだけ違って見える。
「おそろいみたいだね」
そうつぶやいた優輝に、詩歌は身じろぎして裾を揺らした。
「……どちらも、千明さんの、パジャマ、だから……」
使っている洗剤が違うせいだろうか。パジャマからは、いつも詩歌が着ている寝間着とは異なる香りがしている。
「あっ、そうだ。あのね、布団だけ敷いておいたんだ。少し、狭いけど……」
優輝の部屋に、二人分の布団が並んでいる。少し幅は狭いが、どうにかこれで眠れるはずだ。
「……うん。ありがとう、なの……」
「詩歌さんは、こっちね」
優輝が指さすほうの布団に、詩歌は自分のぬいぐるみを並べた。
優輝との枕の間には、黒猫のクロ。 枕の反対側には、白猫のシロ。そして千明が新たに抱きしめたのは、黒い兎のクロトという名のぬいぐるみだ。
「……ぬいぐるみさん、かわいいね」
まじまじと見つめる優輝に、詩歌は話した。
「クロとシロは、仲が悪い、から……。真ん中が、クロト、なの……」
「どっちの猫さんもかわいいのに、仲が良くないなんてもったいないね」
「……う、ん。仲良しに、なってくれたら、いい、な……」
「そうだね。一緒にいたら、きっといつか仲良くなれるよ」
「そう……だと、いい、の……」
並んで布団に入り、互いに向き合うと、ずいぶん距離が近かった。
若干の緊張がにじむ声で、優輝がつぶやく。
「これって、あれだね、……修学旅行みたいだね」
「……言われてみれば、そう、かも、なのよー」
「ぬいぐるみさんも一緒だし、にぎやかでいいね」
「……うん、そう、ね」
クロトに顔をうずめて、詩歌は口元をほころばせた。
灯りを落として、二人は気の向くままにぽつぽつと語り合った。
「もうすぐ寝子祭だね、楽しみだな」
「千明さんは、何か、するの……?」
「できたらいいなとは思っているよ。軽音楽部でも、それ以外でもね。初めてだから、楽しみ」
「……うん。学校でも、みんな、とっても張り切ってる、の。学校中が、わくわくしてるみたい……」
「僕もたくさん練習して、多くの人に喜んでもらえるような演奏ができたらいいなあ」
「私も、演奏、聴きたい、なー……」
ぬいぐるみたちにも聴かせてあげたいと話す詩歌に、優輝も嬉しそうに顔をほころばせた。
「だったら余計に頑張らないとだね」
「素敵な、文化祭に、なる、といいね……」
「きっとなるよ。だって皆が一緒だからね」
何気ない言葉を交わすうち、二人の口からあくびがもれた。
「……少し眠くなってきたね」
「……うん、おねむ、なのよー」
「寝よっか」
「うん、おやすみ、なさい……」
「おやすみ、詩歌さん。また明日ねー」
ぬいぐるみに囲まれて、二人はすやすやと眠りに落ちた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月01日
参加申し込みの期限
2015年07月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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