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◆第三章「見据える先は……」
――――――頭から腕を伝って暖かい液体が流れ落ちるのを竜司は感じていた。口に広がる味からわざわざ見なくてもわかる、恐らくこれは血液だろう。
体中が痛い……浮いているのがやっとといった所で真面に動けそうにない。が、ここで退くわけにはいかない。
なぜなら、この子の奥にある何かに気づいてしまったから。
この子は諦めている……立ち向かう事を諦め、仮面で自分を隠し今この場に立っている。本人から聞いたわけではない、だが分かるのだ。拳を交えた者同士の一種の繋がり、想いの交換といったものだろうか
そんな科学的にも理性的にも説明の出来ない何かの為に身体を張って竜司はここに踏み止まっている。
もはや反撃も防御もできない彼をイヴァの大鎌が引き裂いた。胸部から血を吹き出しながら彼は落下していく。
「はは……馬鹿だな……お、れも……でも……それ、でも……」
イヴァに手を伸ばしながら落下していく竜司を下方から接近した何かが連れ去っていく。
それは吉祥寺達の乗る小型船であった。
傷だらけの竜司を船内に収容し、急速に離脱しようと速度を上げた瞬間、大きな爆発音と揺れが船を襲った。
「うああああああ!」
「くっそ、やられたッ!!」
モニターの一部が弾け飛び、破片が吉祥寺の頬を裂いた。一筋の血が流れるがそれを拳で拭うと、吉祥寺はしっかりと操縦桿を握りなおす。
「悪いな、まだ捕まるわけにはいかねえんだよーーーッ!」
後方から飛来する赤い魔法弾を左右に機体を振って回避する。時に急減速、加速を繰り返し軌道を読ませないように回避運動を取る吉祥寺であったが、迫るイヴァをなかなか振り切る事が出来ない。
「すいませんねえー、途中退場は認められないんですよー……大人しく落ちてくださいねっ!」
にやりと笑みを零しながらイヴァは大鎌を回転させ、数十発の光弾を放った。
光弾は螺旋を描く様に飛び、小型船に近づくとその瞬間魚を包み込む投網のように大きく広がった。避けられない、誰もがそう思った時――――風切音。
小型船に迫っていた光弾が次々と弾け、瞬く間にその全てが消失する。
「いやあ、間に合ってよかったですよ。危機一髪って奴ですね」
「くっ…………余計な邪魔が入りましたか」
そこには剣を構えた
屋敷野 梢
がいた。
背中からは蝶の羽を生やした梢は剣を中段に構え直すとイヴァを睨み付ける。
相対し、まだ一太刀も傷は受けていないにもかかわらず、その身を鋭利な刃物で貫かれたような寒気が全身を走った。油断すれば一瞬でやられる――本能的に梢はそれを悟る。
努めてなるべく表情を変えないように梢はその口を開いた。
「聞きましたよー、敵を殺さずに弄ぶのが好きなんですよねー。ふふっ……気が合いそうじゃないですかぁっ!」
言葉を最後まで言わずに無動作からの初手。並みの者であればこの高速の踏込みに反応できるものはいない。そう並みの者であれば。
表情一つ変えずに中段左側面から迫る梢の剣を大鎌で受け止め、弾き返す。そのままの動作で大鎌を回転させ、刃は梢の頭部を狙って上段から振り下ろされた。
刃は梢の右肩から胸部にかけての衣服を軽く裂き、下着が露わとなる。間髪入れずにイヴァの鋭い斬撃が梢を襲うが身を引き辛うじてそれを梢は躱した。
(今……明らかに胸を狙った……?)
少々距離を取った梢の疑問を察したかのようにイヴァは見下すような瞳で言葉を語る。
その目線は梢の下着が露わになった胸へと向けられていた。
「すいません、削ぎ落とす物がないとは知らず……ご無礼を……くすくす」
「いえいえー……こちらこそ、その重そうな塊をもぎ取ってあげますよ――――今すぐにッ!」
言葉を最後まで言い切る前に梢は突進からの高速機動に入った。風を斬るを音が響く。
イヴァは後方に下がりながら薙ぎ払う様に大鎌を振るい光弾を放つ。数十の光弾がそれぞれ独自の機動で梢に迫った。
後方から回り込んで迫る光弾を梢は回転しながら切り払いで撃ち落とすと同時に速度を上げ、急速な速度上昇による荷重に耐えながら目前に迫る光弾の隙間を縫う様に飛んだ。
距離を詰めた梢の斬撃がイヴァの鼻先を掠めるが、命中はしない。紙一重で避けられてしまう。
それでも退かずに何度もイヴァへ接近し打ち合い、離れ、また打ち合う。
(蝶化がされない……能力が効かないなんてッ!?)
イヴァの服の端や裾は蝶化するのだが、それ以上は蝶化せずに不思議と進行は止まってしまう。
武器に至っては何度試しても蝶化しない。
「ほらほらほらあああー! よそ見をしてる場合ですかアーーッ!」
「くっ、うぅ……ッ」
ハンマーで叩く様な重いイヴァの斬撃に押し込まれる様に梢は高度を下げていく。
飛来する光弾を弾きながら鋭い大鎌の一撃を防ぐが完全には防ぎきれず、その身には傷が増えていく。
大振りの一撃を受け止めきれず、大きく吹き飛ばされた梢は落下する瓦礫に衝突した。
(潮時ですかね……やはり彼女を確実に仕留めるには…………これしかありませんか……!)
そのまま彼女は剣を逆手に構えると自らの腹部を突き刺す。おびただしい量の血が吹き出し瓦礫を真っ赤に染める。
にやりと不敵に笑う彼女の瞳には空を飛ぶ無数の蝶達が映っていた。
「ぐっ、ああああッああッ! はあはあっ!」
「気でも狂いましたか……それならひと思いに――――」
「ふふ、くくくく……あははは……」
「何がおかしいんです? 本当にぶっこわれてしまいました?」
腹部に剣を突き刺したまま、楽しそうに笑う梢。
この好機を逃すまいと武器を構え、突進するイヴァは接近するにつれて違和感のような物を感じていた。
(なに……? この圧倒的な優位のはずなのに、誘いこまれたかのような恐怖心は……)
「実に……滑稽ですよね……こんな簡単に引っかかってくれるなんて……」
「なにを……ッ!?」
腹部への不可思議な力の集中を感知し、急速離脱を試みたイヴァであったが上空で飛んでいた蝶達が梢の合図で次々と瓦礫へと戻り、彼女へと襲い掛かった。
大小様々な瓦礫が降り注ぎ、イヴァの行く手を阻む。
イヴァは大鎌を素早く振って瓦礫を両断、それを足場に飛びながら梢と距離を空けようとするが瓦礫の数が多く、どうしても立ち止まって防御または無理な機動での回避を強いられた。当然、梢との距離は一向に開かない。
「逃がしませんよ……だって、途中退場は……認められないんですもんね」
「ぐっ……!」
梢はただやられていたのではない。ダメージを最小限に抑えながら、確実にイヴァを仕留められる場所へと誘導していたのである。
事前に仲間達と相談、上空から瓦礫が降り注ぐ状態を作っておき……それらの一部を蝶化して滞空させ、あとはその場所までイヴァを誘導する――――これが梢の必勝の策。
使わなかればそれも良し、使うのならば全力で。
それが奥の手というものである。
「ふふ……さん、にー……いち――――タナトスに……愛されているのは…………誰でしょーかッ!」
一息に梢の腹部から引き抜かれた剣は紅い色を纏って世界に顕現する。
それは代償を必要とする剣。代償の代わりに全てを引き裂く血塗られし剣。
忌み嫌われる呪いの剣ともいえるが、今は眼前の敵を屠る為の希望の剣ともいえた。
赤い軌跡を描きながら一筋の剣閃がイヴァを襲った。防御もままならないまま紅い光刃に押され、そのまま背後の中型船の残骸へと叩きつけられる。残骸に大きなひびが走り、細かな破片が飛び散った。
(立ち上がり、勝負するのは……今、この瞬間ッッ!!)
梢は気迫と根性で体の痛みを全て意識外へと追いやると立ち上がり、自身の足元にある瓦礫を蹴って跳躍、突きの体勢で繰り出された紅い剣の切先はイヴァを狙っていた。
「くそ、くっそ、くっそ……! 人間風情が、こんな――――」
「はあああああーーーーーーッ!!」
身動きの取れないイヴァを梢の剣が貫いた。赤い鮮血がほとばしる。
「があぁぁはッ! ごふっ……人間風情と……侮った私が、最初から……負けていたという事、です……か……」
「……人間様を、甘く見てもらって、は……困り、ますよ」
イヴァの身体は光刃によって中型船の残骸に縫い止められている。衝撃でどこかにダメージを受けたのか、中型船の各部が爆発を始めた。
燃え盛り、破片を撒き散らしながら所々折れて落下していく残骸。
残骸に縫い止められているイヴァは爆発から逃れる術は……ない。
「やはり、面白いですね……人間は。こうも……予測の上をいく。これが……人の……可能――――」
残骸から大きな爆発が起き、激しい炎に包まれながらイヴァは眼下へと消えていった。
肩で息しながら梢はそれを眺める。
「もう少し……違、う、出会い方……であった、なら、きっと……いい、お友達に…………っ」
痛みが完全に体を支配し、意識を失って梢は落下する。
その表情は何かをやり遂げたかのような安息に満ちていた。
落下する梢を下方から接近した吉祥寺達の小型船が上昇しながら回収する。
「よくやってくれたよ、ほんと。あとは、こっちの番だよな……ッ!」
小型船は遥か上空に見えるぽっかりと開いた空の穴目掛けて急速に上昇していく。
梢の開いた突破口を無駄にしない為に。
何よりも寝子島を守る為に。
……あと少し。
…………もう少し。
………………眼前に穴自体をしっかりと捉えられるほどに小型船は接近に成功する――――が、予測外の事態が起きた。
ここまできて、速度が低下している。無理をさせ過ぎた為か、エンジンの出力が上がらない。
それどころかどんどん出力は低下、通常航行すら危ぶまれる状態へと変わっていった。
後部スラスターの火が小さくなりメインブースターは停止。推進力を大きく失った小型船はその高度を次第に下げていく。
「このままじゃ……!」
「あれは……まさか!」
目の前の穴が広がり、その中から新たな中型船が出現した。その砲身は此方を向いている……絶体絶命――その言葉が全員の脳裏に過る頃に激しい衝撃が襲いかかった。
一斉に発射された敵の砲弾の雨が小型船の装甲に容赦なく穴を開けていく。
火花を散らしあらゆる計器類が爆発して破壊された。天井を貫き、砲弾は床を破砕する。破片が飛び散り、乗っている者達の腕や足を引き裂いた。武骨な白い鉄板を血が紅く染めていく。
コックピット部分の堅い防御さえも易々と貫いた砲弾が座っていた吉祥寺を襲う。
「ああぁぁぁああッ!」
「吉祥寺さんッ!」
血に塗れた吉祥寺を抱く様にテューアは小さく障壁を展開、敵の砲弾から彼女を守った。
そのまま障壁を大きく展開し小型船を包む様に守るが砲弾の勢いが強いのか障壁にひびが入っていく。このままでは破られるのは時間の問題だろう。
(支えきれない! うっ!)
テューアだけでなく、船に同乗している他のメンバーも軽くはない傷を負っている。抵抗する力は既に無い。
目前には敵中型船、穴への到達を優先し突出した為か周囲に味方の姿はなく援護は一切期待できない状況下であった。
弾薬の装填の為なのか中型船からの砲撃は一旦止んでいる。
この隙に逃げようにも小型船の操作系は完全に死んでおり、高度は下がり続けている状態。
機首が次第に下方を向いている為、このままいけばそう時間は掛からずに地面へとまっしぐらである。
地面に衝突し大破爆散するか、中型船の砲撃で木端微塵となるか……いずれにしても助かる道はないように思えた。
中型船の砲身がゆっくりと火を噴きながら落下する小型船へと向けられた。
直後、激しい爆発音が連続する。
砲身から黒い煙が次々に吐き出され空に広がっていく。
爆発、破砕し、装甲がひしゃげる音が辺りに響いた。船は爆発四散……後には細かな瓦礫が残り下方へぱらぱらと落下していった。
「い、生きてる……のか……!」
「っ……」
不思議と船は落下していない。それどころか目の前から中型船の姿は無くなっていた。
代わりにあったのは巨大な大型船。その砲身からは黒い煙が立ち上っている。
どうやら小型船が破壊される前に間に盾になる様に大型船が割って入り、中型船を破壊したようであった。
大型船の後部にある大型ハッチが開き、小型船にビームが発射された。ビームは小型船に命中すると引き上げていく。
小型船が大型船の後部に入ると、ハッチが音を立ててゆっくりと閉じた。
収容されたその場所は整備などを行うデッキの役割を果たす施設の様で、大型のアームで小型船は固定される。
辛うじて開閉が可能だった小型船のハッチが開き、足場となる機械式の橋と接続された。
一息ついた一行の耳に骨削の声がアナウンスとして届く。
「どうやら間に合ったようだねぃ。ここなら一先ず安全だから傷の治療に専念してくれ。適任者をそちらに向かわせたから彼女に任せてくれれば大丈夫」
骨削のアナウンスが終了すると同時にデッキ内のエレベーターがちんっと音を立てて誰かが到着した事を告げた。
重い鉄製の扉が開き、中から少女が飛び出してくる。それはもう勢いよく。
飛び跳ねる様に出てきた彼女――
メアリ・ラングストン
は声高らかに自己紹介を始める。
「くっくっく……須らく回復しつくしてやろうぞ! テキサスのじゃじゃ馬メアリ! 推して参るーッッ!!」
緑の杖を高く掲げると彼女の杖を中心に輝く光が辺りを包み込んだ。柔らかな光が傷を受けた者達の傷を癒やしていく。その回復力は高く、あっというまに傷は塞がった。
「はーはっはっはっは! このメアリに掛かればこの様な傷など一網打尽じゃ!」
彼女に至っては彼らと初顔合わせではない。開戦時、メアリはテューアと共に行動していたのだが前線の損耗が激しくなった為にテューアの傍を離れて前線に赴いていたのである。
前線を飛び回っているはずの彼女がなぜこの船の中に……という問題は考えてはならない。
それはとても些末な事なのだ。そう、彼女の前では全てがそう感じてしまうだろう。
メアリの与える強烈な印象はそれほどに強いのである。
「どうやらここでの役目はもうないようだの。むむっ……妾を求めておる声がする、お呼びとあらば即参上なのじゃ!」
駆けだしたメアリは壁面の小型ハッチを操作すると蹴り開けた。どうやら開くまで待てなかったようである。
風が激しく彼女の金色の髪を揺らした。
外の戦闘は激化の一途を辿っており、味方と敵は入り乱れて混戦状態となっていた。
それを見てメアリは口の端を釣り上げてにやりと笑う。
「ふっふっふ……呼んでおる、呼んでおるぞ……戦場が、戦いが、妾の力を欲しておるッッ!」
倒れ込む様にハッチから下方へと落下するメアリ。遥か上方でハッチが閉じて壊れた事を報せるブザーが鳴ったが気にしない。
彼女は瞳を閉じてまっすぐに戦場の中心へと落下していく。風を斬る音が耳に届く。
カッと瞳を見開くとメアリは薙ぎ払う様に緑の杖を振るった。光が扇状に広がり、味方を複数同時に回復していく。
身を翻して後ろを向くと杖を上段から振り下ろす様に振るう。縦に三日月状に広がった光が今まさに散開しようとしていた味方達を急速に癒やした。
両手を閉じて速度を上げ急降下。真下にはオークと味方がいた。味方は片腕を負傷しオークの攻撃を防ぎきれず、押し込まれている。あのままでは押し負けてしまうだろう。
「メアリ、ここに推参なのじゃぁーーッッ!」
オークの頭部を踏み砕くと、彼女は頭部を足場に跳躍。味方の肩に手をついて縦に一回転。杖を回しながら傷口にあてがった。
「このような傷で怯むでない! 男なら押し通れッ! 勢いでごーごーなのじゃッ!」
味方の肩の傷を急速に治療しメアリはその背中を足場に高く跳んだ。
次の回復対象を探していると轟音が鳴り響く。
「な、なんじゃ!?」
目の前には落下していく味方達……その前方には黒煙を上げている中型船がいた。
どうやら前線を押し上げようとした者達が返り討ちにあったようである。
メアリはその光景をみて目を輝かせた。呼んでいる……彼らが、と。
「行くぞ、汚物は……全て消毒なのじゃーーッ!」
彼らの元に飛ぶメアリ。撃ち落された味方達は諦めず、果敢に中型船に生身で挑んでいる。
ダメージが広範囲に及ぶ為か、彼女の回復をもってしても全員の回復が間に合わない。
回復しても回復しても、味方の損耗度は上がるばかり。
「くふふ、なかなかに歯ごたえのある敵のようじゃの……それならば、これでどうじゃ!」
緑の杖を高く掲げると彼女は精神を集中する。杖が精神とリンクし、その効果範囲、効果量を底上げする。
「ヒャッハァァァァァァーーッ!! 回復最終秘奥義! 究・極・回・復! オーーバァァァーーーヒィィィリィィィーーーーングッッッッッ!!!」
杖の先端の光が強く輝き、白ではなく緑色の光を放った。それは味方を数十人単位で癒やしていく。
それも一瞬ではなく、継続。傷は受ける傍から回復する為に味方はダメージを気にせず前線を押し上げることができる。
強力な回復方法ではあるが、当人への負荷も当然ながら大きい。これは諸刃の剣。自らを犠牲にする自己犠牲の術。
杖を掲げる両腕の血管が浮き上がり、それが徐々に体へと延びていく。次第に回復波動の余波を受け、杖の中心に近い部分から皮膚が裂け血が流れた。
反動や衝撃も大きく、全身を引き裂かれる痛みに耐えながらメアリは杖を掲げ続ける。
ふと意識を逸らせば杖は軽く吹き飛んでどこかへ行ってしまうだろう。メアリは衝撃を抑え込む様に踏ん張った。
杖にひびが入り、次の瞬間――――折れた。
急に全ての反動や衝撃から解放されたメアリはバランスを崩して落下する。
やりきった表情で落下する彼女は先程助けた味方にしっかりと受け止められ、そのまま抱えられて後方へと下がっていった。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月10日
参加申し込みの期限
2015年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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