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◆第二章「過去の傷と後悔」
寝子島上空。
そこに設けられたどこまでも続く見えない床。これがある限り、空を埋め尽くす異形達の姿は見えず寝子島のフツウは保たれている。
しかしその期限は朝日が昇るまで。
それまでに敵を全滅させ、穴を塞がないと見えない床が消失し寝子島の人々に異形の者達が見られてしまう。そう、寝子島のフツウが壊れてしまうのだ。
そんなことは許すわけにはいかない、その想いを同じくした者達がこの場には集っていた。
テューア……彼女に召喚された彼らは武器を手に異形と対峙するのであった。
空から迫る軍勢を睨み付け、準備運動をしている男性が一人。それは
冴木 竜司
であった。
腕を伸ばし屈伸をし大きく伸びをする。
「いち、にい、さん、しっと。よし、これでいいか」
準備運動を終えた竜司は後ろに立っていたテューアの肩を掴んで詰め寄るとその視線を彼女の豊満な胸へと落とした。決して鼻の下は伸びていない。
テューアも自分の胸をまじまじと眺められ、少々照れくさそうに頬を赤らめた。
「あ、あの……? なんでしょう?」
「テューアさん! 俺はこれから寝子島の平和を守ってくる、だから――――その豊かなお胸ッ! 無事に帰ってきたら揉ませてくださいーーッッ!」
いきなりのとんでもない宣言であったがテューアは特に動揺する事もなく答えた。
「え、と……は、働き次第……ですかね」
「ーーッッ!! では、行ってきまーすッ!」
彼はふわりと浮かび上がると、まるで弾丸の様に一直線に軍勢に向かって飛んで行った。
この場では不可思議な力により浮かぶこともできるし、用意された武器を効率的に運用する事ができるようである。
理由はいずれも不明だが、着の身着のままで召喚された者達にとってはありがたい事であった。
飛び去った竜司の背中を眺めながら
吉祥寺 黒子
は口を開いた。
「いいのかよ、あんな約束して。ありゃ冗談にしても確実に本気にしてやがるぜ?」
「え? 私は約束なんてしていませんよ」
「あ、あんた結構腹黒いのな」
「褒めてもらっても何も出ませんよ……?」
「いやいや、褒めてねーから! ってまあそんなことはどうだっていいんだよ。
俺が気になるのはリベラ板だかリベレイターだが知らないがあいつらの目的。
あんたならきっと知ってると思ってさ。そこん所教えてくんねーかな」
少し口元に手を当て考えた後、テューアは『彼ら』について話し始めた。
「そうですね……今言えることは少ないですが、確実に言えるのは別世界から来た者達です。彼らは各世界を回り、ある物を破壊して回っています」
「ある物? なんだそりゃ……」
「それは想いの楔と呼ばれるものでこの世界にもあるかは分かりませんが、それを所持している者がいた場合、彼らはその者を絶望の淵に落とします。そして絶望に落ちたその負のエネルギーを使って最終的にはその者ごと想いの楔を破壊してしまうのです」
「あー……頭痛くなってきた、完全にキャパオーバーだわ」
頭に手を当てて頭痛の仕草を取る吉祥寺を無視してテューアは話しを続けた。
「想いの楔を破壊された世界は緩やかに崩壊に向かって行きます。そう遠くない未来消滅するでしょう。私はそれを防がなくてはなりません。それが私に課せられたプロ――――使命なのですから」
最後でテューアは言葉をいい変えたが吉祥寺はその様子には気づかなかった。
軍勢に向かって飛んでいた竜司はとっさに防御姿勢とった。何者かが側面から急襲してきたのである。
ハンマーで殴られたかの様な強い衝撃を盾を展開して受ける。
体の奥にまで響きそうなその衝撃にふらつきながらも盾を振り抜き何者かを弾き飛ばした。
見据える竜司の視線の先には可憐な少女が浮いている。
竜司と比べると随分小柄で低い身長の彼女はその身に合わない程の大きな鎌を携えていた。
ぐるりとそれを振るって戦闘姿勢を取ると彼女は竜司に肉薄する。
盾で辛うじて迫る凶刃を防ぐと、息のかかる距離まで彼女の顔が近づいていた事に竜司は気づいた。
「……っ! 素敵な、お嬢さん……お名前を聞いてもいいかな?」
「ふふっ。この状況で恐れずにそんな事を聞くなんて余裕ですね、それともただのお馬鹿さんですか? いいです、教えてあげましょう。私はイヴァ……アナタを殺す者です!」
盾に膝蹴りを食らわせ竜司の体勢を崩すと大上段に構えた大鎌を斜め右下へと振り抜いた。
その軌道は完全に竜司の胴を真っ二つにするものであったが起動した盾のバリアフィールドに刃がぶつかる形で防がれ、彼の胴はまだ繋がったままである。
「はは……強いんだね、イヴァちゃん。今のは流石にひやっとしたよ」
「喜んでいただけて何よりです。では、そろそろ死んでください」
笑顔で皮肉を飛ばしイヴァは竜司の命を刈り取る為に大鎌を振るう。
高速で放たれる無軌道の斬撃を瞬時に見切り、竜司はその全てを盾で受け止める。
ろっこんで全身の筋肉が強化されているからこそ反応できたが、もしそうでなかったら……危うかったかもしれない。
「悪いけど、まだ死ねないんだ……イヴァちゃんもこんなことやめてさ、俺と一緒にいかないか?」
イヴァの斬撃からの斬り返しが発動する前にその攻撃の流線を盾でせき止め、刃を弾いて攻撃を無効化する。
その間にも彼による説得は続く。
「ナニカを壊すなんてつまらないよ。美味しいもの一緒に食べたり、買い物したり、綺麗な物を眺めたりしてさ……」
「……っ! う、うるさいです! いまにその口が動かないようにしてあげます!」
「だったらこの声が届くまで受け止める! 俺が君を受け止めてやるさ! だからやめなよ、こんなことなんて!」
「黙れ黙れ、だまれえええーーーッ!」
複数放たれた衝撃波を竜司は盾で弾いて確実に受け流す。
その時、攻撃の軌道が先程と比べ明らかに不自然な無駄の多い動きとなっていることに竜司は気づいた。
(動揺してるのか? なら!)
大きく振りかぶった渾身の振り下ろしを竜司はすれすれで躱すとその隙にイヴァへと肉薄した。
彼女を抱きしめると竜司は頭を撫で耳元で言う。
「君に破壊は似合わない。きっと、寝子島での毎日の方が……君に似合うフツウになる筈だ」
ポケットから差し出された飴を受け取るとイヴァは静かに笑い、武器を消失させた。
その表情に安堵した竜司は抱き締める手を強めようとしたが逆に腕に力が入らず、ゆっくりと手が開かれていく。
「あ、れ……?」
視界が霞む。激しい腹部の痛みが体に異常がある事を伝えている。
視線を落とすとそこにあるのはイヴァの腕……ただしその肘から先は竜司の身体を貫いていた。
口から血が溢れ、首筋に垂れる。
「がっ、は……」
「もしかして、説得に応じてくれた……なーんて思っちゃいました? ふふっ演技ですよ、あれ」
竜司を下方へ投げ捨てる様に手を引き抜くと大鎌を手に顕現させ、イヴァは中段に構えて振りかぶった。
が、振り抜けない。視界の先の竜司が誰かと重なる。
(――受け止めるから、俺が――)
頭に響くのは誰かの声。
もう聞くことはできない誰かの声。
もう取り戻せない誰かの声。
唇をきゅっと噛むと戦闘姿勢を崩しイヴァは竜司を見下ろす。
その表情は何かの感情を隠す様な雰囲気を纏っていた。
「飴に免じて、止めは刺さないであげます。どこへなりとも――」
「まだだ、まだ諦めない。届かない声なんかないんだ……届くまで何度でも届ける! それだけだ!」
「……ッ! こないでくださいッ!」
赤く染まる腹部の痛みを無視して竜司は盾を再展開しイヴァへと突進する。
白く輝く鋼と黒い刃が何度もぶつかって火花を散らした。
幾度もぶつかりあい、その度に怯まず竜司は食らい付く。届かぬ言葉はない、それを示す為に。
何度目だろうか、水平に振り抜かれた大鎌が火花を散らしながら盾の装甲を引き剥がす。
もう既に盾は持ち手とその周辺しか残っておらず、盾としての意味を成していない。
それでも竜司は攻撃を弾きつづけ、イヴァに言葉を届けるのをやめない。
大鎌の柄で殴りつけ、下方に落ちる竜司にイヴァは水平に大鎌を振りかぶって渾身の力を込める。
集中した力に呼応し、大鎌が鈍く輝いた。
浮かぶのは誰かの顔。大切な……誰か。
「私には楽しい未来なんて……許されないんです。あの時に……決めたんですよ、もう戻らないって。
アナタの誘いに乗ったらきっと毎日が楽しいんでしょうね――――でも乗れません」
薄く涙の浮かぶ彼女の瞳は竜司を見据えた。
「さようなら、優しい人……」
無駄のない動きでイヴァは大鎌を水平に振り抜いた。
大きく弧を描いた青白く輝く光の大刃が展開されたバリアフィールドごと竜司を斬り裂く。
盾はダメージに耐えられず、火花を散らして爆発し粉々となった。
煙が晴れた時、そこにはいまだ浮かぶ竜司の姿がある。
その身は傷だらけであり、流血していない箇所を探す方が困難と思えた。
ぼろぼろの身体でありながら、彼の目に宿る意思は強くその火はまだ消えそうにない。
「はぁ、はぁ……いいぜ、何度でも……受け止めてやる……俺が、君を」
「うるさい……うるさいうるさい、黙れ黙れええええーーー!!」
両腕を構えて竜司はイヴァに突進、イヴァも大鎌を振り被って突進。
二人は激突した。
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20人
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2015年05月10日
参加申し込みの期限
2015年05月17日 11時00分
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2015年05月17日 11時00分
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