this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
闇夜の暗躍
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
9
つぎへ >>
◆
中型船の甲板に戻った志波は、ふうっと肺に溜まった空気を吐き出して一息つく。
「さて、この船は制圧できたようだ。あとは……」
彼の目が落下してくるタイタスに注がれた。
完全に眠っていて動かなければいい。だが、もしも目を覚ましたら……落下の途中で体勢を整えてしまうかもしれない。
そうなればあの鋼の巨人を倒す事は一層難しくなる。
(ここから見ても……寝ている……これなら……ん?)
タイタスの指が微かに動いたような気がした。
気のせいだろうかと思いつつもう一度見ると……やはり動いている。それも先程よりも活発に。
志波が対処しようと飛び出すよりも先に誰かが中型船から飛び出し、下方に見えるタイタスに向かって飛んでいた。
それは
灯 斗南
であった。彼はいち早くタイタスの目覚めを発見していたのである。
その時、タイタスに向かって一直線に飛ぶ斗南にガーゴイルの一団が接近する。
「あのままじゃ巨人に辿り着く前に奴らに捉まってしまう……桃川君!」
そういう志波の足元から突き出ている筒状の物体から桃川の返答が聞こえてくる。
「大丈夫、もう狙いは付けてるから。彼には手を触れちゃいけないって教え込んであげるわ。その体にたっぷりとね」
――――中型船内部の攻撃管制室。
彼女はそこにいた。機械的な部品に囲まれた一角にパソコンのキーボードに似た操作端末は設置されている。
そうやら予めこの端末で攻撃地点を指定する事で中型船に装備されている攻撃兵器の集中制御が可能なようであった。
そこに座る桃川は端末を操作して斗南に迫るガーゴイルの一団の進路を塞ぐように攻撃指示を出した。
モニターには三角マークと丸いマークで外の敵味方の配置が抽象化され表示されていた。
「行儀が悪いお客さんには退場していただかないと……よね」
桃川の指示によって中型船側面の砲座が一斉にガーゴイルの一団へ向けて火を噴いた。次々と砲弾が放たれ指定地点に向かって飛んでいく。
予期せぬ攻撃を受けたガーゴイルの一団は砲弾の着弾と共に爆炎に包まれ、辛うじて回避が間に合った生き残りも空に散り散りとなった。もう斗南に追いつくことはできないだろう。
「さて、お膳立てはしたわ。あとは……彼の仕事――――任せたわよ、灯君」
援護砲撃によって接近していたガーゴイルが消え去った事を後方の爆発音で斗南は感じていた。
現在の戦況は此方が押しているとはいうものの、数の上では常に空の穴から兵員や兵器を補充できるハガル達が圧倒的に有利である。
人手不足のこの状況下で突如の緊急事態に対処できる人員は少ない。ましてや鋼の巨人などという規格外の相手ならばなおさらである。
斗南は顔を隠す様に被っている仮面を手で少し触り、気を引き締めた。
これから対峙する相手は寝起きではあるが規格外ともいえる大きさと力を持った人外の巨人。一つのミスが死に直結するだろう。
一切、気は抜けない。
切り札として持ってきたテューアの銃――強大な力と引き換えに生命力を犠牲にする闇の銃が懐にあるのを確認すると彼は鋼の巨人――タイタスとの戦闘に臨んだ。
自由落下によって眠っている様に地上近くのテューアの結界へ真っ逆様に落ちていくタイタス。
突如としてその眼が開かれ、落下している事に気づいたのか体勢を整えようとゆっくり活動を開始する。
「悪いが、そのままでいてもらう」
タイタスの肩や胸部に向かって斗南は炎を放った。赤い帯状の炎がタイタスの表皮を焼く。
痛みがないのか鋼の巨人は腕を動かし、周りを飛びながら炎を放つ斗南を捕まえようとする。
巨大な手の平を紙一重で躱し、斗南は手に向けて炎を放った。激しい業火がタイタスの手を包むが軽く表皮を焦がしただけでどうやら有効打にはなっていないようだった。
「効果が薄いか。それなら……!」
続け様に放たれる腕の攻撃を掻い潜り、斗南はタイタスの胸部に降り立つ。
両の掌から火炎放射器の如く炎を放ちながら斗南はタイタスの頭部へと真っ直ぐに駆けた。
その時、タイタスの表皮の一部が開き、銃口のような物が現れる。それは瞬時に雷撃を放って斗南の突進を妨害した。
「ぐうぅあ!」
予測していなかった場所からの急な雷撃を躱せずに斗南はそれを全身に浴びた。体の筋肉が麻痺し硬直する。走っていた速度はそのままに彼は体勢を崩して鋼の表皮に右腕を下にして激突、そのまま激しく転がった。
体中の細胞が痛みを告げている。雷撃に貫かれたその体はいまだまともに動かせそうにはなかった。
立ち上がろうとするが右腕に激痛を感じ、その場に崩れ落ちる。見れば先程激しく打ちつけた部分が大きく腫れていた。
しかし彼に休む暇はないようだ。なぜなら動けない彼目掛けてタイタスの手が迫っていたからである。
痛む身体に鞭打って斗南は右前方に跳んだ。痺れが残っている身体は上手く動かず、よろめきつつ転ぶ。
「ぐ……が……はぁ、はぁ」
自分でもまずいと感じ取れるほどに呼吸が荒い。
この状態であの銃を撃ったらどうなるのだろう。最悪、死ぬのだろうか。
とはいえ、炎が効かず援軍も望めないとなれば……取れる手は一つしかない。
彼は懐にしまい込んだ黒い銃を震える手で握ると銃口をタイタスの頭部に向けた。
黒い何かが斗南を喰らい尽くすイメージが頭に流れ込んでくる。
「上等だ、簡単に全て喰われるつもりはない。俺は……まだッ!」
銃にエネルギーが集まると同時に身体から急速に何かが抜けていくのを感じた。
生きる気力。
生命力。
生気。
言い方は様々にあるだろうが、それが抜かれれば確実な事が一つだけある。それは。
――――死が近づくという事である。
文字通りに黒い銃はその装甲に走る紫のラインを輝かせると黒い光を放つ。
生命力を破壊力に転換した膨大なエネルギー流は頭部への直撃を防ごうとするタイタスの両腕を千切り飛ばし、塵へと変えた。
なおもその勢いは衰えず、激しい奔流がタイタスの頭部を飲み込んだ。
その禍々しい黒い光が消えた時、タイタスの首から上は存在していなかった。頭部という先っぽを一瞬で抉り取られた首から忘れていたかのように油とも血とも言える赤黒い液体を激しく噴射する。
痙攣するかのようにタイタスの身体は震え、全くの無防備な状態で眼下に見える結界の最低部に衝突。激しい轟音と共にその身は砕け散った。
空に浮遊しながらそれを見ていた斗南だったが不意に気が遠くなり意識が途切れてしまいそうになる。
ふらつきよろめくその体ではこの場の不可思議な力でも上手く浮かんでいられないらしく今にも墜落しそうであった。
このまま意識を途切れさせまいと斗南は唇を強く噛んだ。一筋の赤い液体が彼の口の端からつうっと流れる。
再び痛みで気力を取り戻した斗南は今だ主戦場となっている上空を仰ぎ見た。
まだ、自分にはやるべきことが残っている……先に休むわけにはいかない。
彼の強い瞳は対峙するべき次の敵を見据えている。
そして彼は飛んだ。
自らがやるべきことを果たす為に。
赤髪を風になびかせ強く、確かに飛ぶ彼は……戦場を貫く一筋の炎――否、紅き流星の様に見えた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
闇夜の暗躍
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月10日
参加申し込みの期限
2015年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!