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怪人セブンの暗躍
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「……というわけだ。九夜山で得られた情報をまとめると、俺の仮説がますます真実味を帯びてきたような気がする」
「こちらとしては言い当てられてお手上げなわけですけど」
泉月花は御剣の言葉に肩をすくめていた。
「ノア作戦は、簡潔に述べると『ののこさんの神性の復活』を主眼に動いていました。それは前任者の怪人セブンから聞いているはずです」
英雄たちの大半は頷いていた。
「もれいびを殺害して神魂エネルギーを黙示録に閉じ込め、溜まったそれをののこさんに捧げることで神の復活を画策していました。ですが、日登美のいうとおり、ののこさんは教団の計画を実行するにあたって使い物になりませんでした」
遅かれ早かれコンタクトをとる、という意味は、ののこの復活の可能性を確かめる最終チェックだったのだろう。
「だから私たちは思ったのです。『本当の神は誰がふさわしいのか?』と」
「誰も神に相応しくないわ」
尾鎌が反論した。
「誰かが神になれば、どうあっても神の意志で幸福な集団と不幸な集団が生まれるもの。神に相応しい力を得ても人は精神面で神にはなれないわ。だから世界中がもれいびになっても、ましてや神になっても意味はないわ」
「それでも、今よりは可能性が広がると思いませんか? この世界は間違っているのですから。神魂エネルギーを更に膨張させて地球上に溢れさせてしまえば、異常がフツウとなるでしょう。そうすれば不幸な思いをしている人々は間違いなく救われます」
「それが、あなたの幸福?」
花風 冴来
が恐る恐る尋ねた。
「私は、教団はの目的は破壊を望む者全ての願いが叶う世界の創造だと思ってた。でも違うのね? あなたも無益な争いをしたいわけじゃない。だったらなんで教団は、あなたは武器を取るの?」
「全てを作り変えるためです。間違いの上で成り立ったものは、一度破壊してから創造し直さねばなりませんから。それと思い違いをしているようですが、マジョリティの方がよっぽども武装化と凶暴性を兼ね備えていると思えますが? 数の暴力というでしょう? 人数が多いというだけで行為を正当化し、殺人を犯しても英雄視されてしまうのですから。そんな横暴なマジョリティにマイノリティが対抗するためには、相応の暴力で対抗しなければなりません」
「それじゃ、怪人セブンになるってことはどういうこと? それって自身の正義の為、自身の意にそぐわない者を虐げ、死を与えることすら厭わない人間になることなの?」
「少し違いますね。怪人セブンとはマジョリティを指します」
「あ……」
冴来は気が付いたようだ。
「教団が定義する『怪人セブンになっていく』って、『少数派が多数派になって自身を正当化すること』で、『自分たちが正しければ何やっても構わないと思う人たち』のことなの?」
「ご名答です」
泉月花は拍手で冴来を讃えた。
「既にお友達の数名が怪人セブンになっているようですけど?」
「そんなことはないわ……。私は信じてるもの……」
冴来は告げる。
「私は怪人セブンにはならない。皆が自身の隣人のみを愛するとしても、私は私の敵の為に祈る。誰が貴女を愛さずとも、私は貴女を愛するわ」
「……そうあれば、一番いいのですけどもね。実際はそうはいかないですが」
泉月花は含みを持たせる言い方で締めくくった。
「なぁ、ちょっといいか?」
だが如月が泉月花に伝えたいことがあるようだ。
如月が立ち上がると、横に座っていた屋敷野も立ち上がった。
「どうも、ご無沙汰してます」
泉月花は黙って2人に視線を向けた。
「九夜山にいた教徒たちから話は聞いたぜ。本当なら九夜山にやってきたてめぇから話を聞くつもりだったがな……」
如月は少々不満げだ。
「九夜山で活動していた叢雲教徒は全員倒しておきましたー。あなたが来なかったことは意外でしたねー」
同じく屋敷野も不完全燃焼といったところか。
市街地で同行していた面々の活躍と寝子高での事件により、泉月花が九夜山へ行くための時間は潰えてしまった。
寝子高で色欲の行動を見誤った英雄たちが、ののこと叢雲の接触を許したのは明確な落ち度である。
だが『塞翁が馬』という言葉があるとおり、この事件のおかげで泉月花の山への意識は逸れたともいっていい。
如月と屋敷野の泉月花対策が万全だったのだが、結局活かされることはなかったのは幸か不幸か。
「今回の事件、てめぇの仲間の暴走だと聞く……。だったらもう少し誠意を見せてくれてもいいんじゃねぇか?」
「何が言いたいのです、如月さん?」
「暴食令嬢、てめぇの黙示録を寄越せ。それで七緒先輩の怪我とチャラにしてもいい」
如月は絆創膏を頬に貼り付けた七緒をチラリと盗み見た。
「……慰謝料代わり、ですか」
「本当は九夜山でぶん殴ってでも奪ってやろうかと思ってたが」
「おお、怖い怖い。女性を恫喝したり、手を挙げるとか、如月さんに罪悪感はないんですの?」
泉月花の呆れた口調に如月は即答した。
「少なくとも、てめぇに限っては全くねぇな」
「まぁ、酷いこと」
「酷いのはどっちなんでしょうかねー?」
屋敷野は真顔で喋りだした。
「あのー、『部下が勝手なことをやりました。私が謝りますので許してください』? あなた、阿呆ですか? 夕食ぐらいで大人しく帰りませんよ?」
食卓の銀のナイフをクロアゲハに変えながら泉月花を睨む屋敷野。
「それにあなたの呼び出す吸血バエ……、本来は、鳥類・哺乳類から吸血します。蚊と同じ、体温・呼吸に反応して。社会性昆虫の持つ女王、警報フェロモン、または、兵士への思考力の付与? だとしても、あなたのろっこん、もしかしてすごい欠陥を抱えてません? ただ呼び出すだけでは自滅するんじゃないでしょーか?」
泉月花の喉が動く。
屋敷野は図星だと確信した。
「そして、あなたの真の狙いは、このレストラン内ならあなたのろっこんで私たちを一網打尽にできる、そんなこと考えてません? そうはさせませーん」
クロアゲハの群れが泉月花の顔面の横をかすめる。
蝶たちはナイフに戻り、泉月花の背後の壁に突き刺さっていた。
「えっと、詳細は分かりませんが、『いただきます』というとハエを呼び出せるそうですね。ところでダモクレスの剣って知ってますか?」
クロアゲハの群れは今、泉月花の頭上を飛び交っていた。
蝶の正体はナイフやフォークなど鋭利な突起がついたものばかりだ。
「発動キーワードを言う前に、あなたの頭上に銀の雨を降らせることもできますよ? いっそ口の中に放り込んであげましょうか?」
そこで屋敷野は初めて無垢な笑顔を見せたのだった。
「最期はタナトスが決めるのです。私達は”叢雲の敵”です。生物史は侵し合いの歴史、いつか暴食のあなたが……、喰らい尽くされるかも知れませんよ?」
「まぁ……、俺が直に殴っててめぇを黙らせてもいいんだぜ?」
如月が額の傷を“2回”なぞると、普段は右腕のみに宿る神魂エネルギーが全身へ伝播!
彼は鬼神の如き凄みで泉月花に告げた。
「これが俺達の覚悟と宣戦布告の『福音』だ……。俺らはただの高校生だ。てめぇらみてぇに『殺し』はしねぇ……。だがどうだ……、『ただの高校生にしてやられた気分』ってのは? 『生命を脅かされる感触』に、これから震えて暮らしていけ」
「……分かりました。『暴食』の黙示録を差し上げましょう」
泉月花は立ち上がると上着を脱いだ。更にブラウスのボタンを外した。
唐突なストリップショーに三城は興奮の声を上げた。
「素晴らしいです! 芸術です! 愛が溢れてます!」
「……やっぱり三城さんがいると調子狂いますね」
泉月花は顔を真っ赤にしながら、こぼれそうなほど豊満な乳房の谷間から真紅の宝石を取り出した。
真ん中に小さな穴があいた真球状の宝石(ルビー)だった。
「ここが一番安全でしたので……」
屋敷野の顔つきが般若のような険しさに変わっていく。
如月はそれを敢えてスルーしつつ、泉月花の差し出す宝石に手を伸ばす。
「お、おう……。それじゃ、遠慮なくもらうぜ」
「1つ、条件があります」
泉月花は再びそれを胸元に押し込んだ。
「今はお渡しできません。後日、そちらが発掘した『怠惰』の黙示録と交換ということでいかがでしょうか?」
「どういうことだ?」
如月が尋ねた。
これに泉月花がにこやかに回答した。
「私たち、お互い考え直して和睦をしませんか? 黙示録の交換はその証ということで」
今度こそ英雄たちは硬直してしまった。
横で黙々と聞いていた魅紗歌は「お姉様に従うよ」と一言漏らし、日登美はつまらなそうな顔でサラダにフォークを突き立てたのだった。
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怪人セブンの復讐
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
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