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【13時41分 三夜湖湖畔】
山中を捜索する叢雲教徒たちが次々と撃破されていく頃、三夜湖の松の木付近を掘削するメンバーは未だに根元を掘っていた。
一言に松の木付近、といっても、暗号が指し示す場所は松の木の林と呼ぶに相応しかった。
「根元と言ってもアバウトすぎじゃね? これだけある松の木に目印らしきものはなかったし、どれぐらいの深さに掘ったのかとか、なんも情報ないし……」
七緒 璃音
はスマホをいじりながら、今まで情報班に寄せられた情報を閲覧していた。
「学校は他の人たちに任せる他ないよね。ウチらは一刻も早く黙示録を探し出さないと」
山中で撃破した教徒から入手した情報に目を通しながら周囲を警戒していた。
「でも松の木はここの一角しか生えてないっちゃ、今日中には掘り起こせるに違いないべ」
楽観的な意見を述べる
鈴野 海斗
。
手馴れた動作で土を掻き分けていく。
犬神 花梨
も以前、体力の衰えを感じさせないパワーで根元を深く掘っていた。
「俺様に掛かればこの辺一体なんざあと1時間で掘り返してやるよ!」
既に犬神はアタリをつけた松の木の根元を何箇所も掘り返していた。
それでなおも壮健。
戦闘狂のスタミナの無尽さを思い知らされる働きぶりだ。
鈴野は当初、犬神と交代で掘り進めようと思っていたが、本人がこの調子なので並行して作業を行うことにした。
それを脇に見つめながら、小柄な体で一生懸命掘り進めていく
小山内 海
。
現在、両手を使っているので筆談ができない。
意思疎通をしたい場合、七緒のスマホに文字を入力して代弁してもらう方法を取っていた。
「あ、海ちゃんがね、『この場所自体が罠かもしれない。接触型の爆弾が埋まっているかもしれないから、掘る際はスコップの刃先は気を付けて』だって」
「えっ!? 爆弾が埋まってるの!?」
慌てた
十文字 若菜
がコンパクトミラー取り出した。
「爆発する前に私のろっこんで防御しなくっちゃ!」
「若菜、あくまでも注意喚起だから……、例え話だから……」
「あれ? 私の早とちり!? は、恥ずかしい……」
顔を真っ赤にする十文字の姿に、掘削班の場の空気が和んだ。
「それにしても学校のみんな、大丈夫かな……?」
十文字は心配そうに唇を噛んだ。
「早く掘り当てて駆け付けたいよ。ああ、なんで私もスコップ持ってこなかったんだろう?」
悔やむ十文字の肩に七緒が手を置く。
「しゃーねーべ? 急にこんな非常事態に巻き込まれたら充分な用意できないっしょフツー?」
「そ、そうかな……?」
「十文字さん、気にすることないべ、オラが2人分働くって言ったっちゃ」
笑顔でザクザク掘り進める鈴野を見てるととても頼もしい。
「十文字~! きびだんごくれたらもっと頑張るぜー!?」
そんな冗談を口にする犬神も、既に1m以上掘り進めている。
「ここも違うか? ま、次だ次! ギャハハハ!」
犬神が這い出て次の松の木の根元にスコップの刃先を差し込んだ。
「あ、そーだ。たしかここに埋まってるのは『怠惰』の黙示録なんだろ? 前回の黙示録は『ろっこんの強化』や『感情の昂ぶり』があったよなぁ?」
犬神が人差し指を立てて得意げに話す。
「事前に黙示録の影響っていうの考えてきたけど、怠惰っていうんだからやる気失くしたり、鬱ったりするんじゃねェかと思う。それこそ死にたくなるくらいにな……? だから、そういう感情が芽生えてきたらビンゴだ」
「犬神さんの考えも一理あるべ。でもどんな感情が発露すっかはわからねえ」
鈴野もまた違う場所を掘り下げるべく、穴から這い出てきた。
「……ただ、どんなことになっても、どんな甘美な誘惑であっても、オラは黙示録なんてフツウじゃないものに負けたりはしねえべ」
その口調には確かな意志の力が宿っていた。
小山内も頷き、これに賛同する。
掘削作業が進む中、十文字は三夜湖の方をじっと眺めていた。
「……なにか気になることがあんの?」
七緒の声に、はっと我に返る十文字。
「あ、うん。ちょっと考え事してた。泉月花さんがこの島に来た本当の目的ってなんだろうって」
十文字は三夜湖の一点を見つめながら自分の推理を打ち明けた。
「次回の計画に向けての準備もあるだろうけど、八咫烏の教団のシンボル、叢雲の背後にいる製薬会社の名前は草薙製薬、そして黙示録の形。まるで三種の神器みたい。この3つに関連するものを集めて空に穴を開ける、つまり神様が引きこもった岩戸をこじ開ける……封印を解こうとしてるのかも?」
「一体、何のさ?」
七緒の言葉に十文字は首を捻った。
「それは分からない。でも黙示録が勾玉で、草薙の会社がもう剣をもっていたら、残るは鏡だけ。指定された場所は三夜湖で、古来より水は鏡の意味も兼ねていたんだって。ひょっとしたら何か関係するのかもしれない」
「だから三夜湖を観察していたワケか……」
十文字の仮説は七緒を納得させるのに充分な要素を兼ね備えていた。
十文字は更に続けた。
「あと、きっと黙示録は7つ集めなきゃたぶん意味がない。そのうちのひとつは白山が破棄した。それは今どこにあるの? 菜々緒ちゃんの家?」
「若菜、それがきっとこの根の下に埋まってんじゃね?」
七緒のツッコミに思わず十文字が目を丸くした。
「あ、そっか。破棄したっていうのは嘘で、きっと菜々緒ちゃんに怠惰の黙示録を引き継がせたかったのかな? だとすると……」
「ん、なんか不都合があるの?」
「えっと、璃音ちゃん、これはあくまでも仮説で、突拍子もないことなんだけどね? 黙示録って、もれいびと契約することではじめて効果が及ぶんじゃないかなぁ?」
「……は?」
七緒の目が点になった。
「いやいやいや、流石にラノベの読みすぎじゃね?」
だが十文字は首を横に振った。
「でもこう考えるのが一番しっくりくるんだ。もれいびと黙示録は契約が出来るの。七つの大罪にはそれぞれ悪魔があてがわれているって聞いたことある。悪魔は召喚者の魂と引き換えに契約することで願いを叶えるんだって。それと同じで、叢雲は黙示録と契約出来る人間を探しているの。だから強いもれいびを探したり、実験でもれいびを強化してたんじゃないかな?」
「……え、あれ? 案外、これ筋通ってんじゃね?」
七緒も腕を組んで仮説を反芻する。
「セブンの時の拷問部屋や牢獄に収容されてたもれいびたちの証言とも合致するし、情報班に集まってる内容にもしっくりくるぞオイオイオイオイ……」
七緒は思わず身震いした。
「若菜、もしかしたらそれヤバイかも。正解かもしれない……」
十文字も大きく頷いた。
「そういえば白山が黙示録を破棄したってことは、契約を破棄して黙示録の力を消失させたってことじゃないかな? だから叢雲は計画を破棄せざるを得なかったし、新たな契約者を探すために時間を割かなくちゃいけなくなった」
「ちょ、ますます非の打ち所がなくなってきてるんだけど、は、ははは……」
もはや七緒は乾いた笑い声が出始めている。
「叢雲は黙示録の予言で以前は行動していたんだっけ? 黙示録には隠された予言もあるのかな? その未来が見れなくなったから、こうして乗り込んできた可能性もあるね……。一体、どんな未来を叢雲に伝えたんだろう」
「若菜、さらっと流してるけど、今の話、情報班に絶対流したほうがいいと思うわー。これ、かなりイイ線と思うんだ」
七緒はマイペースに考察する十文字の肩を叩いた。
「そう、かな……? それじゃ、璃音ちゃんが代わりに送信してくれないかな? 今日、私、携帯持ってないんだ……」
「ん、おっけー。ぱぱっと送っとくわ」
七緒は高速の指使いで一気に文章を作成させていく。
その後方で、黙々と掘り返す小山内は、地中の石を拾っては確認していた。
(黙示録って宝石らしいから、こういう石が実はそうだったりして?)
何らかの箱に格納されているかもしれないが、宝石ならばそのまま埋もれていてもおかしくない。
小山内は細かく注意を払いながら掘り進めていた。
だが、既に2時間休みなしで掘り進めているためか、疲労感がどっと押し寄せてきた。
(だめだめ! まだ頑張らなきゃ……)
小山内は全身の力が抜けていく感覚に抗いながらスコップを握りしてた。
その近くで作業していた鈴野が背伸びをする。
「……ふぅ、流石に疲れたっちゃ」
「俺様はまだまだ行けるぜ。……でもちょっと一休みするか」
犬神は木に寄り掛かって大あくび。
「そういえば私たち、お昼ご飯食べてなかったね……。おにぎりぐらい作ってくればよかったかなぁ?」
十文字はお腹に手を当てて溜息をついた。
「え、急にみんなどうした? さっきまで元気だったのに?」
唯一、七緒は倦怠感がなかった。
「もしかして……、これ、黙示録の効果?」
だとしたら、七緒はなぜ効果がないのか、自身で不思議がっていた。
「あ、もしかして……」
ここに来る前、七緒はふと思った。
(怠惰、ねぇ。『私』にお似合いじゃん?)
押し殺している感情や抱えている想い、そういった情念を彼女自身は怠惰と評した。
「うっそだろ、まさかウチに資格があるってこと? 勘弁してほしいわ……」
よりによってこの中で最もアクティブではない七緒だけが影響なしという皮肉に彼女自身が頭を抱えざるを得ない。
「みんなー、これ、きっと黙示録の影響じゃね!? なんか『体力を奪われる』っぽいかんじだけど、大丈夫?」
「こ、この程度、なんともないべ!」
疲労感による眠気に見舞われながらも、鈴野はスコップを手にとった。
「こげな眠気さ、こうすれば覚めるっちゃ!」
なんと、鈴野は松の幹に頭突きを行ったではないか!
額が擦りむき、血がにじんでいる程の強打だ。
「……だ、大丈夫だっちゃ、おかげでシャキっとしたべ」
「なるほどな……痛みで目を覚ますのは……名案だな……」
今にも眠ってしまいたい衝動を必死に抑えつつ、犬神は自らの顔に拳を叩き込んだ!
「こういう時は楽しい事を考えねェとな? 気持ちで負けてんじゃねーよ! ギャハハ!! もっとハイテンションで行こうぜ!?」
犬神も口の端から血を流しながらゲラゲラ笑っていた。
「私……だって……負けないもん……!」
自分の頬に何度も平手打ちしだす十文字。
「無畏を思い出すんだ……! こんなの怖くない! しっかり! 感情に飲まれちゃ駄目だよ!」
自虐行為で睡眠欲と戦う3人に、思わず七緒はドン引きである。
ちょうどその時、小山内がまぶたをこすりながら七緒を手招きする。
「あの3人の破天荒ぶりに比べて海ちゃんが健気すぎるわー」
うつらうつらしてる小山内のもとへ駆け寄る七緒。
「ん、どうした? え、この下に何かある?」
小山内がこくりと頷くと、その場で膝を付いて寝てしまった。
「海ちゃーん? 寝ちゃダメだぞー!! って、ああ、こりゃ熟睡だなぁ」
受け止めた七緒の足元に、紫色に輝く石が地中に埋もれているのを発見する。
七緒は声を上げた。
「やっべぇ。多分、これが『怠惰』の黙示録じゃね……?」
どうやら直径3~4cmほどの真球状のアメジストで、ちょうど小さな穴が地表に顔を出していた。
七緒は傷付けないように小山内のスコップで掘り起こす。
そして彼女が宝石を手にとった、次の瞬間!
――寝子島全体が地鳴りを上げて激しく揺らぎだした……!!
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推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
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