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【13時34分 九夜山山中】
情報班から送られた緊急通達は、当然だが九夜山で行動している者たちにも連絡が入った。
日暮 ねむる
はその連絡を確認すると小さく舌打ちした。
「すぐに向かいたい。けど、僕たちが今ここを離れるわけには……」
茂みの中で睨む目線の先には、山登りにしては軽装すぎる男3名。
そのすぐ横に、一輪の青薔薇のように可憐なロリィタワンピースを着た
花風 冴来
が話しかけていた。
彼女の頭には精巧に作られた花冠が。
「あの……、お花を摘んでたら道に迷っちゃったの……。おうちに帰りたいよぉ……」
冴来は先程から、こうやって行き交う人々に教団関係者がいないか洗い出しているのだ。
迫真の演技で涙ぐむ冴来に、そうとは知らない男たちは顔を見合わせていた。
「ここで離れたら、冴来さんを守れない……!」
日暮から50m以内に
サキリ・デイジーカッター
が控えている。
サキリも茂みに隠れているため、日暮のいる角度からでは彼の手先しか見えない。
もっぱら互いの意思疎通はハンドサインで行っていた。
(もう少し様子を見よう)
サキリからの合図に、日暮は承諾の意をハンドサインで伝えた。
茂みの向こうでは、冴来が名女優顔負けの演技力を発揮していた。
「おじさん……、どうやったら私は帰れるの? ひとりぼっちは寂しいよ……、ひっく……」
こぼれる涙は足元の枯葉に落ちていく。
濡れた葉の色が変わり、徐々に広がっていった。
困り果てた男の1人(Aと呼称)が冴来の小さな肩に手を掛けて告げた。
「お嬢ちゃん、おじさんが山道の出口まで案内しよう」
「おい、ほっとけよガキなんか」
もう1人の男(Bと呼称)が先を急ごうと前を向く。
だが3人目の男(Cと呼称)がBを呼び止めた。
「待て、付いてこられても面倒だぞ。道案内するだけなら問題ないだろう?」
「あのな、俺は山道を往復したくねぇんだよ」
苛立つBにAが提案した。
「まぁまぁ、私1人でこの子を出口まで案内するから、2人は先へ進んでくれ」
「それが賢明だな、ほら行くぞ」
「勝手な真似してんじゃ……」
「……おい、察してやれよ」
CがBの背中を平手で押しやるように前へ進める。
「……ったく、ゲス野郎が」
Bは舌打ちをしたっきり、振り向くことはなかった。
「さて、お嬢ちゃん。出口へ案内してあげよう」
「おじさん……、ありがとう」
Aは冴来の小さな手を取ると、にやりと口元を緩ませた。
「ところで君の名前は?」
「冴来……です」
「冴来ちゃんか、可愛い名前だね。お洋服もとても似合ってるよ」
「……ありがとう」
Aに手を引かれて冴来は山道の出口方面へ連れられていく。
気のせいだろうか?
先程からAの冴来を見詰める視線に熱がこもりすぎている気がしたのだ。
「冴来ちゃんは誰もいないこんな場所で、いつもお花を摘んでいるのかな?」
「えっと……、九夜山には、
妖精の泉
があるのよ。泉の周辺には妖精達が住んでて、泉に足を浸し願い事をすると妖精達が願いを叶えてくれるの」
「へぇ、それは素敵だね。おじさんも見てみたいな、妖精を」
Aの言葉に冴来は思わずはにかんだ。
「本当? それじゃ、『妖精の泉』に連れてってあげる……」
冴来の視線の先は、生い茂った藪。
ちょうど大人2人が寝そべって身を隠せるほどは生い茂っている。
Aは思わず顔が緩んだ。
「よろしく頼むよ」
ついてきて、と冴来が藪の中へ案内する。
冴来が前を向いて先を歩こうとした次の瞬間だった。
「……って、その手には乗るか!」
Aは突然、冴来の背中を突き飛ばした。
冴来は藪に叩き込まれると奥へ転がって姿を消してしまった。
「教団の邪魔をするガキたちがいるって聞いてたが、まさかこんな可愛い女の子だったとはな?」
Aはズボンのベルトに手を掛けながら冴来へ近付いていき、藪をかき分けていく。
「お前ひとりか? 言え。言いたくないなら身体に聞いてもいいんだぞ!?」
恫喝するAの目の前の茂みが動いた。
「そこか、大人しくしやがれ!」
茂みの中に手を突っ込んだA。
だが、その手に思いもよらない激痛が走る!
「……彼女に手を出すのはやめてもらおうか」
Aの手のひらを裂き、素早くその腹部に鋒をあてがうサキリのカッターナイフ!
ろっこんによる瞬間移動で、藪の中へ飛び込んだのだ!
「ひィッ!? なんだお前は!?」
「お前が探していた彼女の仲間だ。これ以上、乱暴を働くなら、刺す」
サキリの目は本気だった。
「サキリ……!」
涙ぐみながら冴来はサキリの足元にすがった。
「あの場所だと、目立つから……。だから目立たない場所へ移動しなきゃって……」
「……全く、花風は無茶しすぎだ」
サキリは軽く溜息をついたあと、Aの喉元に刃先をぐっと押し付けた。
「いたいけな女の子にこんな乱暴狼藉は許されないな。カッターナイフとはいえ、このまま僕が横に動かせば皮はおろか肉も裂けるぞ……」
「ま、まて、出来心だったんだ。その子が人形みたいに可愛かったから、つい……むごぅ!?」
突然、Aの口元は塞がれてしまった。
そしてヘッドロック! 完璧だ!
「つい、なんだって? それはズボンを下ろさないと出来ないことなのかな?」
日暮 ねむる
、破裂しそうな怒りを限界まで溜め込みながらAの背後を取ることに成功した。
「ねぇ、おじさん? 僕さ、今すっごい怒ってるんだよね」
「今すぐにでも首を絞めて
殺
してやりたいくらいだ……」
日暮の言葉にAの喉仏が上下する。
「でもね、僕って実際寛大だ。だから質問に答えたら許してあげてもいいよ?」
「わかった、なんだも答える! だから助けてくれ!」
「素直でいいね。それじゃ質問。叢雲が山に来た目的を教えてよ」
「……まさか、お前たち、『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』……!?」
Aの顔が見る見るうちに青ざめていった。
男は叢雲教団の教徒だったのだ。
「……騙したりしてごめんなさい」
冴来はAに頭を下げた。
「私は危害を加えることは微塵も望んでないの。でも、ネームレスヒーローの内には自身の友人がたくさんいて、友人の安全の為にこうせざる得なかったの……」
「でも現実、俺は殺されかけてるぞ!?」
「それは自業自得でしょ、この犯罪者が」
日暮は万力めいた力でAの気道を徐々に締め上げていく。
「あぎぇ……ぅおぇ……!」
Aは白目を剥いて奇声を上げた。
「ねむる、やめて……。私は叢雲へ悪感情を抱いていないし、敵対ではなく和解を望んでいるの」
「でもこいつは冴来さんを押し倒そうとしたんだよ……!?」
鶏をシメるがごとく無慈悲に日暮の腕がAの首に食い込む!
「私は傷付いたって構わない。ねむるやサキリや、みんなが無事であることのほうが優先だもの……」
冴来の覚悟は、日暮の口をつぐませるには充分な気迫があった。
「……おねがい、質問に答えて? 叢雲側の思想と真の目的を理解したい。その上で、双方納得のいく答を求める事を望んでいるの。たとえ目の前の大切な友人から『偽善者』と誹りを受けようとも、私の意思を変えるつもりはないわ」
冴来の言葉に、サキリはカッターナイフを引っ込めざるを得なかった。
彼女の意思は聖母めいた高潔さを湛えていた。
日暮は不承不承といった表情で、Aの首を緩めた。
冴来は続ける。
「私たちに協力して? 教団の思想、目的、今後の企み、黙示録について」
冴来は右人差し指にはめた青薔薇の指輪に接吻をした。
「お願い……、あなたの知っていること、全部教えて……?」
この瞬間、冴来のろっこん【trap of a blue rose】が発動する。
お願いをした相手に『願いを叶えたい』という衝動を芽生えさせるのだ。
更にAにとって切羽詰まった状況であることも後押しした。
「わかった……。俺の知っている範囲でよければ話すから酷いことはしないでくれ……!」
「よかった、話す気になったんだね?」
日暮はヘッドロックを解除した。
と思いきや、正面に回った彼はAの顔を掴んだ!
「でもごめんね。念には念をっていうから。少しの間、君を無力化させてもらうよ」
日暮はろっこんでAの睡眠を自由に操り、急激な寝不足状態へ陥らせる。
判断力を低下させたAから、3人が機密情報を引き出すのは容易いミッションであった。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
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