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【14時21分 星ヶ丘】
「なに、地震……!?」
志波 武道
は突然の揺れに身を低く構えた。
「うわー、かなり揺れるねー!?」
三ヶ島 葵
もこの時ばかりは動揺を隠せない様子。
「ちょうど目の前が星ヶ丘教会だし、あそこに避難しようっか」
壬生 由貴奈
の冷静な判断で。3人は教会内へ避難するすることになった。
「あー、タスカッタ! 教会目指してたらちょうど良かったケド☆」
こんな非常時だからこそ、志波はおどけて笑顔を絶やさない。
「なんか地面が浮かび上がるような揺れだったねー? 地震にしては妙な感じー?」
三ヶ島は椅子に腰掛けながら先ほどの揺れを分析していた。
「揺れも山の方から伝わってきたような……? 九夜山は現在噴気活動をしていない火山だけど、これは噴火による地震じゃないし……」
「九夜山で何かあったのかな?」
しかしスマホには情報が流れていない。
「あれぇ? 何もないねー、もう少ししたら詳細が来るのかな?」
壬生は気にしないことにした。
「学校の方は……、なんとか収束したようだな。しかし……」
志波は情報班から送られてきた報告内容に顔をしかめる。
「これ、俺たちの手に余るんじゃないだろうか……?」
「あー、やっぱり他へ付いたほうが面白いものが見れたかもー? ……あっ」
三ヶ島は思わず口を滑らせ、慌てて両手で口を塞いだ。
「や、やだなー? 別に職務放棄するつもりはないよー? 今までだってちゃんとやってきたからねー?」
三ヶ島の言うとおり、志波たちの【情報妨害班】の行動の迅速さは目を見張るものだった。
図書館を出て3時間あまりで島の主な観光施設(映画村や寝子島神社、エノコロ岬の管理局、過去に神魂事件が起こった旧市街の商店や施設)に電話連絡を入れ、以下のような内容を伝えていた。
『アイドル関係で島外訪問者が増えている。有志でその対応・手伝いしているので、少数でいる見知らぬ人や、挙動不審な行動を取る人は迷子の可能性あるから、いたら知らせてほしい』
この文面ならば叢雲が何か動き出す前に“善意”で周辺住民が声掛けを実施してくれる。
他人の善意を武器にする志波の機転は、旧市街で調査を行っている叢雲教徒たちへの牽制のみではなく、壺職人たちの迷惑行為を未然に防ぐ働きもあった。
3人は連絡を各所にいれつつ、先程まで落神神社での周辺警戒を行っていたのだ。
「学校の異変を知って急いで戻ってきたけど、どうやら解決できたようだね。うちらが出張るまでもなかったってことかな?」
壬生はスマホのムービー機能で教会内部を撮影しながらあくびをしていた。
三ヶ島も同様にスマホによる撮影を試みる。
「映像記録で何か分かればいいんだけどー、あ、シスターさん、ちょっとだけごめんねだよー」
隠し扉や秘密通路ができていないか、その入口らしき隙間に手を入れて探ったりもしていた。
2人が堂々と撮影が出来るのも、志波が事前に教会側へ根回ししていたおかげである。
出迎えてくれたシスターに志波はお辞儀をしたあと挨拶をした。
「ドーモ、ブドーと書いてタケミチでっす。学祭で映画製作するので、その事前ロケで訪問シマーシタ! いやー地震、驚きデスネ☆ あ、終わったら呼ぶんで、裏でローズティーでも飲んでてクダサイ!!」
いつものように明るく軽いノリで教会の窓口へ連絡するその姿は、中間管理職のサラリーマンのようで哀愁に満ちていた。
「ふぅ、ここで神魂現象起きる前に無関係な人はいないほうがいいもんな。でも落神神社のほうは収穫なし……。聖遺物のようなものは見当たらなかったし、怪しい人影もいなかったなぁ……」
腕を組んで志波は状況を考察し始めた。
……九夜山で行動している面々の活躍で、叢雲側が落神神社に辿り着く前に撃退されていることを志波は薄々勘付いている。
「みんなが頑張っているから俺たちは安全に行動できたんだよな……」
順調すぎる、と志波は思っていた。
収穫もなかったが、いつ教団関係者が現れると限らないのに、まったくもって彼ら3人は“無風状態”で目的を果たし続けてきた。
「いいんじゃないかなー? 邪魔されずに動けるのに越したことはないよー」
三ヶ島はにやにやしながらステンドグラスにスマホを向けていた。
「そうだねー、てっきり強欲が出張ってくるかと思ったえけどね?」
ここで壬生は依頼の中にあった『強欲』のろっこんはなにか、と予想する。
「うちはね、収奪だと思う。記憶やろっこんそのものを奪って自分のものにする。黙示録を集めるのと関係ありそうだね」
「おー、なんかそれっぽいんだよー!」
三ヶ島が相槌を打っている傍ら、志波は一向に見つからない手掛かりに首を傾げていた。
「うーん、前回の決戦ではここから異次元に繋がってたから、何かしら手がかりがあると思うんだけどナー……」
志波がぼやくと、壬生が突然呼びかけた。
「ねぇ、しばちゃん……、あれなんだろ?」
壬生が指差した空間から、人間の手が突き出ているのだ。
床から6mほどの高さに浮かび上がる細い腕は、時折ピクピクと小刻みに動いている。
「うわー、心霊現象かなー?」
すぐさま三ヶ島がスマホを向ける。
だが、写りこんだ途端に液晶画面に砂嵐のようなノイズが走る。
「あれー? 映らないねー?」
「……2人とも、撤退の準備だ」
志波は浮かび上がる腕を注視しながら2人に呼びかける。
「映らないってことは、神魂の影響かもしれない。俺たち以外にこんな芸当をする奴なんて、すぐに見当がつく……!」
「あれはたしかにヤバそうだね」
壬生も退路を確認する。
出入り口の扉までは10mちょっと。
全速力で走れば切り抜けられる……!!
念のため、彼女は購入してきたプラスドライバーを握り締めた。
「えー、こんなところでドンパチやるのー? 勘弁してほしいんだよー?」
そう言いつつ、いつでも迎撃できるようにろっこんトリガーのデジカメを構える三ヶ島であった。
次の瞬間、腕から先が空間から飛び出してきた!
しかも、2人!
そして少女!
2人の顔は完全に同じ顔で同じ髪型だ!
彼女たちは空間からぬるりと出現すると、そのまま教会の床に墜落した。
志波たちは呆気にとられて、逃げることを忘れている……。
「……ニコル、あれほど座標設定に手を抜くなと言ったはず」
青いメイド服の少女が不満を漏らしながら腰をさすっていた。
その横で何事もなかったかのように立ち上がる橙色のメイド服の少女が表情乏しく言い放った。
「緊急事態だからしかたがない。それより、また“英雄”がいるみたい、シオン」
「本当だ、挨拶しないと」
「そうね、挨拶しないと」
2人のメイド少女はスカートの裾を摘んで同時に一礼をした。
「「初めまして、『名も無き英雄たち<ネームレスヒーローズ>』のお三方」」
そして2人同時に喋った。
「「私たちは双子です」」
「「私たちはメイドです」」
「「私たちは叢雲教団代表代理の泉月花様に仕える身で、」」
「「殺し屋です」」
向かって左側の青いメイド少女が一歩前に出る。
「どうも、園田 志桜月(そのだ しおん)、15歳です。『大罪の娘』の『憤怒』です」
向かって右側の橙のメイド少女が一歩前へ出る。
「どうも、園田 笑來月(そのだ にこる)、15歳です。『大罪の娘』の『傲慢』です」
「「以後お見知りおきを」」
再び2人は寸分の狂いもない動作でスカートの裾を摘んで会釈をした。
その様子はどこか人間味が希薄であり、ぜんまい仕掛けの人形めいたごきちなさを感じた。
志波たちはいよいよ撤退の機会を伺っていた。
「嘘だろ……、『憤怒』? 『傲慢』? 聞いてないぞ??」
「ブドー先輩ー、どうなってるのコレー?」
三ヶ島も依頼に出ていない人物たちとの遭遇に驚いていた。
「単に、ビリオンさんの知らない情報だったってことだろうな、コレ……!」
「……ま、与えられた情報が全てだとは思わないけど、これはねぇ……」
そして壬生は面倒くさそうに出口までの距離を再確認していた。
「「ご安心ください」」
双子メイドのユニゾンが弁解をしだす。
「「私たちは偶然ここに現れてあなたたちと対峙しています。私たちは安全です」」
「殺し屋って名乗った時点で安全じゃないけどねぇ?」
壬生の指摘は的確であり、双子メイドの言い分はたしかに欺瞞に満ちていた。
「……君たちが安全だというのなら、俺たちに危害を加えないってことだな?」
志波の質問に志桜月が答えた。
「その確証はありません。なぜならこの状況にいくつか懸念があるからです」
続けて笑來月が答えた。
「それはあなたたちの誰かが攻撃を仕掛けてきた場合もしくは攻撃の予備動作を行ったと私たちのどちらかが判断した場合です」
双子メイドは声を揃えて答えた。
「「その場合、誠に不本意ですが私たちは職務に則り、正当防衛を掲げてあなたたちを抹殺します」」
「殺しちゃったら過剰防衛なんだけどねぇ?」
壬生はこの場でツッコミ役になってしまった。
そして気付かれないように握っていたプラスドライバーをベルトポーチに突っ込んだ。
「てか、さっきから回答内容が欺瞞に満ちてるんだが……」
志波はシリアスなのかギャグなのか分からないこの空間に適応できていない。
「えっとー、つまりこういうことー? 『私たちが攻撃するつもりがないなら見逃してくれる』ー?」
三ヶ島の問いに双子メイドの回答がシンクロした。
「「Exactly(そのとおりでございます)」」
「あ、そういうネタも対応できるんだー、へぇ……」
三ヶ島は感心しながら真顔でデジカメをしまいこんだ。
「……どうやら叢雲の関係者みたいだけどさ」
壬生はこの間、ずっとスマホで撮影していた。
「もしもうちらに手を出したら、それも撮らせてもらうけど……、どーする?」
これに双子メイドの顔色が途端に悪くなった。
「「あ、あの、それだけは……」」
「あれ? なんで急にしおらしくなってんの??」
これには脅した壬生が困惑する。
左側の志桜月が白状する。
「実は、私たちがいることは泉月花様には申し上げていないのです」
右側の笑來月も涙目で訴えかけてきた。
「泉月花様、今回はただの視察だと言って、我々に留守を命じたのです」
「「むしろマカロン食べたいからって丸腰で出かけていく泉月花様は馬鹿だと思うんです!!」」
ここにきて、3人の警戒レベルが一段階下がってしまった。
「「だから心配で心配で、こっそり追いかけてきたんです!!! お願いだからチクらないで!」」
3人は思わず顔を見合わせて困惑した。
要するに、今回の叢雲の作戦から外された2人は、いわば敵の本拠地である寝子島に向かう主人を心配して追いかけて来たということだ。
あと暴食令嬢のにくきゅうマカロン好きが本物であったことも判明した。
「えっと、シオンちゃんにニコルちゃんだっけ? 2人のことは暴食令嬢に伏せてほしいということかな?」
志波がフランクな態度で話しかけると、2人は揃って頷いた。
「ナーンダ!! だったら俺たち殺し合う必要ないよネ!! それじゃ、俺たち急ぐから、じゃーねー!」
志波が三ヶ島と壬生の手を取って出口へダッシュ!
女子2人は手を取られたまま一緒に教会の外へ連れてかれていった。
「……い、生きた心地しなかったぜぃ……」
脱出した志波の顔色は真っ青だった。
「ビリオンさんの情報も当てにならないよねー?」
三ヶ島は肩で息を切りながら呟いた。
志波は急いで【名無】に、先ほどの出来事を拡散させた。
壬生は動画を保存して証拠として残すことに。
(動画ファイル名は『(調べた場所_1)』などと付け、以降はナンバリングしていく手法を取っている)
「なんとか窮地を脱せたねぇ。……ところでさ」
壬生がふと、なにかを思い出した。
「あの2人、『また“英雄”に会った』って言ったよねー?」
この言葉に、志波と三ヶ島は顔を合わせた。
「一体、誰と会ったんだろ??」
時刻はまもなく、14時半をまわろうとしていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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