授業風景～倫理の時間の場合～｜リアクション

授業風景～倫理の時間の場合～

【破】

　七緒璃音は刹那主義である。
　酔狂とノリで生きてるテキトー人間を自称する彼女。
　最近の悩みはボケたいのに、周囲が濃すぎてツッコミ役に回らざるを得ないこと。
　そんな彼女は、自分の考えをまとめきれずに苦労していた。
（人を殺しちゃいけない理由……）
　半紙には書きかけの言葉……というより文章がしたためられている。
（途中まで書けたけど……あぁもう何てまとめていいか分っかんねー）
　頭を掻いて苦悶する七緒。
「では、そろそろ発表に移りましょう」
　中野先生のこの言葉でタイムアップ。
（ああー時間切れだ……）
　七緒は諦めて、途中まで書いた文章のまま発表に臨むことにした。

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