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授業風景~倫理の時間の場合~
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【急】
八神は放課後、モヤモヤした胸の中を中野先生に聞いてもらいたくて職員室で面談していた。
「先生、あんな理想を語る俺ですが、殺人実行後のリスク回避という利己的動機と、社会を維持するための社会的動機も大きいだろうと内心思うんです」
中野先生は黙ってじっと傾聴していた。
「人は必要が有れば殺す。それは歴史が証明しています……。それが正義……、特に宗教・社会上のルールなら、人は容易く他者を殺してしまう。何故なら、その時その殺人は教義的にも道徳的にも正しいのだから……」
そう言って、八神は問い掛けた。
「先生、正義や正論で殺人は正当化されるのでしょうか?」
「そんな事はありません」
中野先生はピシャリと否定した。
「例え誰かが正しいと言っても、他者の命を奪う行為を正当化していいはずがありません」
「ありがとうございます。お話してよかったです」
八神が席を立つと、入れ替わりで冴来が職員室へやってきた。
「花風、また授業で」
八神は挨拶をかわして職員室を後にした。
「……ええ、またね?」
いきなり話しかけられて驚く冴来。
そして彼女は中野先生の隣の席に座って対面。
「花風さんは……懺悔、ですか?」
「……お見通しなのね」
冴来はこわばった肩をゆっくり下ろした。
「私は、昔、大好きな大好きな女の子を独り占めしたくて……、その大切な人に“酷い事”をしてしまいました」
冴来は振り絞るような声で懺悔する。
「私はどの様な大罪人にも幸福を得る権利があると考えます。どの様な人間も、内には必ず善の心を宿している筈だから。だけれど……」
両膝に乗せた彼女の拳がきゅっと固く握られる。
「もし私自身が大罪を犯した人間であった場合、同じ権利を自身に認めることは、きっと出来ません……」
恐る恐る、冴来は上目遣いで尋ねた。
「先生は、どうお考えになられますか……?」
中野先生は迷いなく答えた。
「まず、花風さん自身を許して、愛してあげて下さい。自分を愛することは、誰にでも出来る懺悔です。責めるだけが罰ではありません。罪の重さを理解し、償おうと前へ進むことも大切なのです。……花風さんはもう、充分頑張ったのではないですか? ならば、今度は自分を許してあげましょう。それでも無理だと思うなら、また私に話して下さい。一緒に前へ進む方法を探しましょう」
中野先生の言葉に、不安そうに顔をしかめる冴来。
すると先生はこんなことを尋ねた。
「花風さん、あなたは今まで、人生の中でどれくらいの人間と出会いましたか?」
「……分かりません」
「花風さん、あなたの“世界”はまだまだこれから果てしなく広がっていくのです。色々な人の出会いを通じて、“世界”が拡大するのです。だから、ここで立ち止まっては勿体ありません。是非、色んな人と出会って下さい。もしかしたら、多くの人があなたを非難するかもしれません。しかし、地球上には60億人も人間がいるのです。そのうちの0.01%の人間さえ花風さんの罪を許すと言ってくれるのなら、もうあなたは懺悔をする必要がありません」
「えっ? えっ? ……どういう事?」
理解の追い付かない冴来に、中野先生は茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
「つまり、『You are Not ALONE !!』ってことですよ」
倫理の教師なのに完璧な英語の発音の中野先生に、冴来は唖然とするばかり。
……そんな彼女の背後から、
哀坂 時音
が音もなく忍び寄る!
「探した……ぞ……?」
そのまま背後から冴来の両乳房をダイレクトに掴んだ。
セクハラ!
「ゃ……んっ……!? もう詩音!? TPOを弁えてよ、もう!」
「相変わらず……良い……反応、だ……フフ」
時音は冴来から離れると、いきなり頭を垂れた。
「すまない……冴来の様子……授業の時から……おかしかった、から……ストーキング……してた……」
「うん、サラッと自白したわよね、今? 先生の目の前で自白したわよね? すごい度胸ね?」
だが、冴来は「時音なら仕方がない」と諦めていた。
被害者公認のストーカーだった。
時音は更に自白を続けた。
「さっきの……冴来の、話……、立ち聞き……してしまった……すまない……」
「……そう、聞いてたのね……」
冴来は途端に悲しい表情を浮かべた。
常日頃から過剰なスキンシップを求める時音だが、冴来にとって彼女は大事な友人だと認識していたからだ。
(ああ、きっと嫌われる……)
そう思い、涙を堪える冴来。
すると時音は……。
急に冴来の目の前に跪いたではないか。
「冴来……時音は……お前が、愛おしい……」
時音は跪いたまま、冴来への想いを告げる。
これは……忠誠の証!
「冴来……、時音……朝まで……一緒にいて、やる……。存分に……可愛がってやる……フフ」
そういうと、唐突に冴来を正面から抱えてしまう。
この態勢は、俗に言うお姫様抱っこだ!
「まずは……デートだ……。そのあと……冴来の家で、泊まる……。フフ、決めた、行く……!」
時音の眼光が虎か狼かと見間違うほどの鋭くなると、そのまま冴来を抱えて職員室の出口へ向かう。
その2人の背に、中野先生はにっこり微笑みながら告げた。
『You are Not ALONE !!』
「ここは助ける場面じゃないの!?」
そう言いつつ、さらわれる立場を満喫してる冴来。
「『あなたは独りじゃない』か……」
冴来はひとりごちると、今夜くらいは時音の好きにさせてもいいかな、と思うのであった。
<了>
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あとがき
担当マスター:
焼きスルメ
ファンレターはマスターページから!
ご参加いただきまして、ありがとうございました!
乾物こと焼きスルメです。
ごきげんよう。
今回は真面目に哲学です。
様々なPCの皆さんの考えが送られてきて、本当にMS冥利に尽きるなぁとワクワクしてました。
皆様のアクション内容が秀逸すぎて、今回は手を加えずにそのまま描写するように心掛けております。
……一部、お許し頂いたPCさんの描写がはっちゃけていますがっ!
そして前回のシナリオの影が色濃く残っていましたねぇ……。
でもPCが成長するために必要なことだと乾物は考えます。
今回のリアクションでの内容が、PCの皆様のメンタルや行動の補強に繋がることを切に願っております。
さて、今回もゆるーい感じの個別コメントとともに称号を贈ります。
感想なコメントページ及びダイアリーまでお待ちしております。
皆様の言葉が、次のシナリオ執筆の糧になります!
……本当に糧になります!
それでは、またお会いしましょう。
乾物こと焼きスルメでした。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月04日
参加申し込みの期限
2015年05月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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