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桜花寮の自室に倒れ込むようにして小淋が戻ってきた。白いダウンジャケットを脱ぎ捨て苦しそうな表情でパジャマに着替える。
緩慢な動きでペットボトルの水をコップに注ぐ。手には薬局で貰った無料の顆粒が握られていた。中折れした形の袋を開けて口に含むと、水と一緒に飲み下した。
ほっとした様子で小淋は布団の中に潜り込む。仰向けの姿で静かに瞼を閉じた。
息遣いが荒くなる。もぞもぞと動く身体に反応して表情が艶めく。手がパジャマの上を這いずり、ボタンを外そうとした。火照った顔は嫌がって起き上がろうとしてもがく。
ノックする音がした。遠慮がちにドアが開くと、月が顔を覗かせた。
「小淋さん、身体の具合はどうですか。風邪でも食べられるゼリーやスポーツドリンクを買ってきました」
小淋は月の姿を見てよろけながらも立ち上がった。潤んだ青い瞳を向けて何かを訴えるように手を伸ばす。
月は素早く部屋に入ると、小淋の傍らに寄り添って身体を支えた。
「大丈夫ですか、小淋さん?」
月の首に小淋の腕が回された。二人は重なるようにして布団に倒れ込む。
「あ、その、いかがしましたか……」
月は上に被さる相手を気遣うように声を掛けた。小淋は上体を起こした。馬乗りの形で月のマフラーを解いていく。
「なにを……」
小淋の手が月の腹部に当てられた。上に向かって滑らせて小振りな膨らみを手の中に収めた。五指が少し食い込むと、んっ、と甘い声が漏れた。少し横にずれて指はシャツのボタンに行き着いた。
「いけません、小淋さん」
月は言葉で拒否しながらも行動には出なかった。恥じらいを浮かべた表情で顔を横に向けた。
小淋はボタンに指を掛けたまま、上体を激しく震わせた。必死の抵抗を試みて力尽きるように横へと倒れた。
速やかに月は起き上がる。小淋は自力で布団の中に戻ると机の方を指差した。意味を即座に理解した月がスケッチブックと鉛筆を手渡す。
小淋は月に背を向けてスケッチブックに文字を書き込んだ。そっと押し出すようにして内容を見せる。
『机の上に風邪薬があるので取ってくれませんか』
「わかりました」
机の上にそれらしい紙袋が置いてあった。近くにはコップが見える。封を開けた袋には少量の顆粒が残されていた。
月は袋を摘まみ上げた。小淋の方を見やると背中を向けた状態でいた。
袋に目を戻す。訝しげな表情で残りを口に含んだ。
物音がしない。小淋は身体の向きを変えた。両膝を付いた姿の月が間近にいた。掛布団が乱暴に捲られ、抱き付かれた。子犬のようにパジャマに鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。徐々に迫り上がって胸の谷間に顔を埋めた。
異常な事態に小淋の目が激しく動いた。床に落ちている空の袋を見て原因に行き当たる。
「好きです」
月は薬に翻弄された状態で呟いた。小淋は顔を振って頻りに袋を指差した。
「私は、ずっと……あの時から……」
小淋は黒曜石のように濡れ光る瞳を見た。月の顔がゆっくりと近づいてくる。抗えない力で迫ってきた。
小淋は強く瞼を閉じた。その瞬間、月は目を見開いた。自ら後方に跳んで床に額を擦り付けた。
「も、申し訳ございません!」
上体を起こした小淋は頭を振った。相手に伝わらないので手を叩く。音に反応して月が顔を上げた。
『薬のせいですよ。自分を責めないでください』
「でも、もう少しで私は小淋さんの大切な、その、唇を奪うところでした」
『私の方こそ、ごめんなさい。月さんの服を脱がそうとしました』
「それは薬のせいなので謝らないでください」
月は慌てて側に寄る。小淋は少し疲れたような表情で笑みを作り、スケッチブックに文字を書き入れた。
『おあいこですね』
はい、と月は控え目に返した。その後、持参した袋の中身を拾い集めて横になった小淋の枕元に置いた。
「それでは私は帰ります」
『今日はありがとうございました』
スケッチブックの言葉に一礼した月は踵を返した。
ドアの前に立ち、そっと呟く。
「……あの気持ちは嘘じゃない、ですから――」
月はマフラーを靡かせて颯爽と部屋を出ていった。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月26日
参加申し込みの期限
2015年04月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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