旧市街の裏通りに天神平薬局はひっそりと存在した。
「目立たないところにあるけど、商売っ気が全くないわけではないのだよ」
二十歳という若さで店を営んでいる
天神平 庵が白衣姿で言った。
その意気込みは伝わる。店頭に長机を置いて単身で薬のキャンペーンに乗り出した。
「あたしが発明した三種類の薬を試飲して欲しい。きっと良さがわかると思う。もちろん、無料だよ」
庵は三つの紙袋を掲げる。見た目は同じで派手な色の薬局名が印刷されていた。
「効果も凄いよ。ま、それは飲んでみて自分の身体で試して欲しいかな」
眼鏡の奥の瞳が無邪気に笑う。相手の反応を見ながらピンクの前髪を指先で弄り始めた。
「ん、このピンクの前髪が気になるのかい? 染めてるわけじゃないよ。昔の実験の失敗だね」
さり気なく怖いことを口にした。厄介な副作用が頭に浮かぶ。
「あたしが未熟な頃の話だよ。この三種類の薬は、まあ、試してみてよ」
深い笑顔が迫ってきた。
あなたはこの薬を飲みますか?
今回のシナリオは日曜日に行われる天神平薬局の販促キャンペーンとなります。PCは一種類、一回分のお薬を無料で受け取れます。すでにアイテムとして入手している場合、効果を試していないことにして、再度、貰ってください。
そうでした、研究熱心な店主なので対応できない時があるかもしれません。その時は長机の上から勝手に貰っちゃってくださいね(用法容量は厳守で!)。
お薬の発現時間や持続時間には個人差があります。効果は一日として考えてください。
では、
問題の素晴らしいお薬の紹介に移りたいと思います!三種類の薬(【1】と【2】は錠剤、顆粒は任意)
【1】 媚薬
服用することで性的に興奮する。惚れ薬(個人差)になることもある。
【2】 全くもって合法的なある種の薬物
飲むと多幸感に包まれる。
【3】 バカが治るクスリ
頭の程度が一時的に良くなる錠剤。天才を作り出す程の効果は望めない。
※副作用の類いは一切ないものとする。
説明は以上になります。三種類の
怪しい素敵なお薬をどのように使うのでしょうか。飲んだり飲まされたりの波乱が予想されます! いえいえ、そんなことはありませんよね。
あと、もう一点だけ。らっかみ!はフィクションなので薬事法などの法律は考えないで思いっきり遊んでください。
皆様、楽しい日曜日をお過ごしください、クスリ。