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ホテル『ニュープラナス』の一夜
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【01:19 304号室】
血の臭いが落ちません。
朝鳥 さゆる
はごしごしごしと、タオルで一生懸命に全身を擦るのですけれど、血の臭いが落ちません。
今やさゆるにも、この部屋の異常さが痛いほどに感じ取れました。
シャワーから噴出する、生温く鉄臭い赤い液体。
どこからか、けれどはっきりと感じる、突き刺さるようにさゆるへ寄せられる、視線……部屋には今、自分だけ。見回してみても、壁にかけられた少女の肖像画があるくらいで、同室の誰かしらを見つけることはできません。
けれど、どこからか。
誰かが、自分を、見てる。
「……う……」
それに。時折、瞬くように脳裏へフラッシュバックする、この映像は? このシーンは?
(あたしの、記憶……?)
サイドテーブルに置かれた、何かの錠剤。それを二人の人影が取り上げ、互いの口へ放り込み。やがて訳も分からずに昂ぶりながら、唇を寄せ、絡み合う。
誰と?
二人のうち、一人は……自分のような気がしました。そうではない気もします。
もう一人の人影は……良く分かりません。ただ、柔らかくて、丸みを帯びていて……。
(……これは、あたしの記憶なの……?)
ごしごしごしと、タオルで一生懸命に全身を擦るのですけれど、血の臭いが落ちません。
ぱちくりと、背後の壁から少女が瞬きをしながら、その一部始終を見つめていることに、さゆるは気が付きません。
【01:26 503号室】
部屋のあちこちを探し回った末、
天満 七星
は、お札が四方の壁……入り口の扉を含む四方向の全てに、巧妙に隠されながら貼り付けられていることを知りました。
それ以外には、何の変哲も無い部屋……探索を続ける間、あちこちからノックや、がちゃりとドアノブを回す音。激しく壁を叩く音、何かが割れる音。叫び声に笑い声、話し声にうめき声。そんな音や声が、絶えず聞こえてくることを除けば。
声のしたほうを見ても、何もありません。音の出所を探っても、何も出てくることはありません。
やがて七星は、それらの音が全て、この部屋の外から聞こえてくるのだと、おぼろげに感じ取り始めました。
(壁の向こうに……一体、何が?)
今もなお、どん、どんと叩き付けるような音がする壁。その向こう。
そこから感じる、えもいわれぬ違和感。ざわつくような圧迫感。
けれど冷えた頭で、七星はそっと手を伸ばします。壁へ。
そろりそろりと伸ばした手が、触れる……その、直前に。
「?」
ぴりりり、と鳴ったものが、自分の持っている携帯電話だと気付くのに、少しの時を擁しました。何せ部屋の中には、実に様々な音が乱れ飛んでいたので。
(メール?)
取り出した携帯電話を操作し、着信したメールを画面に表示します。件名は、
『さわるな』
本文は空白だったものの、七星は大人しく手を引っ込め、部屋の真ん中に立っていることにしました。
【01:33 4階廊下】
「うん。やっぱりおかしいな」
「どうしたの、ミスタ新井?」
伸ばした巻尺をじゃっと戻して、ぱちんと手の中へ収めてから、
新井 すばる
は、ふむん。と嘆息します。
ネミッサ・ネモローサ
と共に、長大で先の見えない廊下をうろうろとさまよい、時には見つけた階段を登り、降り、またさまよい……今はどうやら、連なる扉たちのプレートに記された部屋番号を見るに、4階の廊下を歩いているようですけれど。
その間にも、すばるはしきりにルーペでそこらを覗き込んだり、メジャーで寸法を測ってみたり。
そして、にやりと笑ってみせるのです。彼は、探偵らしく奇怪な謎や逆境に立ち向かっていることに、充足感を覚えているようでした。
「最初に、エレベーターに乗った時のことを覚えてる?」
「ええ。あの、押せないボタンのことね?」
「そうさ。構造的にもね、どう考えても、封鎖されている未使用のフロアがあるとしか思えないんだよ」
それに、と、すばるは続けます。
「この4階は、特に奇妙だ……いや。『本当に、ここは4階なのかな?』」
「どういうこと……」
「ねえネミッサちゃん。4階にまつわる記事には、どんなのがあった?」
尋ねられて、彼を見上げながらくりっと小首を傾げ、ネミッサは調べてきた新聞記事と、それに基づく推理を語ります。
「……404号室の少女。彼女はバスルームで浴槽に浸かり、剃刀で自ら手首を裂いて死んだ。そんな記事」
そして、ネミッサもやっぱり、すばるへ笑ってみせるのです。
「でもね、ミスタ新井。気の毒なミスの死が、もし、自殺じゃなかったとしたら?」
【01:46 405号室】
びくつきながらバスルームの扉を開けた途端、中から聞こえてくるのは、ささやき声。
もとより気丈な性質ではない
深倉 理紗子
はもう、足元はがくがくと震えて、ベッドへ引き返して頭からシーツをかぶり、そのまま全てが過ぎ去るのを待っていたい。そう、思いもするのですけれど。
「……な……何よ、こんな、声くらい……」
理紗子は自分を奮い立たせて、そこへ足を踏み入れました。臆病で、そして同じくらいに強がり。それが、彼女でした。
ぼそぼそと、奇怪な声は聞こえないフリをしながら、理紗子はバスルームを探ります。
その間、客室の
芽守 健作
はテーブルセット、古めかしいテレビ、ベッドの隅々までを見て回り、気が付いた何気ないことまでもメモ帳へがりがりと書き入れて、そして、首を捻ります。
「やっぱり、おかしいですね……深倉さん?」
「は、はいっ?」
バスルームへ声をかけると、慌てたような声が返って来ます。健作はメモをぱらぱらとめくりながら、
「もう一度、聞かせてもらえませんか。あなたは何号室に泊まったと、そう仰いました?」
「えっ? で、ですから、405号室だと……あなたも今、そこにいるじゃありませんか」
ごとごと、理紗子が何かを探す音を聞きながら。
健作は、言いました。
「……私は、『4』という数字が好きでして。あのフロントマンに、私はこう言ったんですよ。『404号室をお願いします』と……実際に扉のプレートを確認して、私は404号室へ入りました。学生だという理知的な男の子に、元気な女の子。それに霊媒師? と名乗るお嬢さんと一緒にね」
バスルームから、返事はありません。
「けれど部屋へ入ってみれば、中には私と、そしてベッドに寝ている深倉さん、あなただけ。目覚めたあなたは、『ここは405号室だ』と仰る……そして確かに今、この部屋で起きている現象は、405号室の噂の数々と合致して……、!?」
バスルームからつんざくような悲鳴が聞こえて、健作は、バスルームへと飛び込みました。
途端、目に入るのは、壁へ、床のタイルへと散った、赤い飛沫。
開かれた壁の戸棚から溢れ出す、おびただしい量の……剃刀の、ぎらつく刃。
「深倉さん!」
それらに埋もれながら、浴槽の中に、理紗子は倒れていました。
【01:47 404号室】
飛んでくる椅子やらテーブルやら、ベッドやらを、千佳姉がひとしきり叩き伏せた後。
鋭く飛来したのは、ぱちぱちとちらつく室内灯の光を返して明滅する、剃刀の刃。それも、無数の。
「千佳姉。先ほど、都市伝説と言っていたが」
碓氷 真理
の近くに存在する霊的現象、それらは真理の無意識のろっこんによって強化され、霊的存在としての力を増します。この場合はつまり、守護霊たる彼女の力は高まり、
『えいっ、えいっ♪ うん、都市伝説ね』
事も無げに刃を叩き落して、千佳姉は語ります。
『それについての噂が広がれば広がるほど、存在がはっきりと認識されるほど、都市伝説っていうのは、力を得るものだから』
「ああ……神というものが、信仰によって形作られるように。噂が広がり、信じられるようになれば、そいつは力を持ち、あるいは実体化する……このように」
『そういうこと』
ざざ……と、波音のようなものが聞こえた、直後。
バスルームから溢れ出した赤い液体が押し寄せて、真理の足元を浸し、やがて床をくまなく覆っていきます。
「げに恐ろしきは、『信じる人の想い』……だな」
……ずるり。
ずるり。ずるり。ずるり。
ぴちゃ。ぴちゃ。ずるり。
真理は、見ました。
血溜まりの中を、ずるり、ぴちゃ、ずるりと這いずりながら、こちらへにじり寄る。
血の気の失せた、真っ白な肌の、少女を。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月05日
参加申し込みの期限
2015年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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