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ホテル『ニュープラナス』の一夜
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【08:03 シーサイドタウン】
「ふわ……ぁ」
後木 真央
は、胸に抱いた三毛猫がおーと一緒に、大きなあくびを漏らしました。
空はすっかり明るくなり、シーサイドタウンの青空の上には、まぶしい太陽が輝いています。
「でも修ちゃんのおかげで勉強はかどったのだ、これでテストはバッチリなのだ多分きっと恐らくは……」
「ふふ。また分からないところがあれば、遠慮なく聞いてくれ」
爽やかに言った
八神 修
も、さすがに徹夜ともなればしんどかったのでしょうか? 小さなあくびをこっそり、真央には見えないように噛み殺しました。
手に提げたケージの中では、子猫のミルクが、にゃうんとひと鳴き。早く帰ろう、と言っているかのようです。
修はふと、反対の手に持った荷物を、じっと眺めます。
バッグの中には、あの突然現れた料理をちゃっかり、フリーザーバッグに詰めて持ち帰ってきたもの。それらの現象の全てを記録していたはずの、四台のカメラ。そして見覚えのある、あの二つの……。
霊媒師が語るには、あの404号室は特に現象の中心となっていて、ひどく歪んでおり、いくつかの異なる時を分割して再現していたのだとかなんとか。
芽守 健作
や
深倉 理紗子
は、事件の後に取り繕われて改装され、405と名前を変えた404号室へ。
碓氷 真理
は、まさに少女が手傷を負わされ、緩やかに失血死した頃合の404号室へ。
そして修と真央は、事が起ころうとしていた、その直前の404号室へ。
二人が現象の中心にありながら、キツネかタヌキに化かされたような妙な現象に思わずぽかんとしてしまったのは……恐ろしい現象に見舞われて、心臓が口から飛び出るほどに驚かされるようなことが無かったのは。
「誰かが、俺たちを守ってくれていたから……なんてな」
「? どしたのだ修ちゃん早く帰ろうなのだ、真央ちゃんもう帰って爆睡したいのだ~」
帰ってカメラの映像を確認したら、そこには一体、何が映っているでしょうか。
後ろを振り向けば、笑顔で手を振りながら、あるいはもう何の興味も無いとばかりにそそくさと、共に夜を過ごした宿泊客たちが、それぞれに帰っていくところです。
その頭上へついと視線を向けてみても、あのホテルの姿はもう、ありません。
彼らが玄関を出た途端、日の光に一瞬だけ、目を細めている間に。
一夜の夢とばかりに、消えてしまっていたので。
【04:44 旧4階廊下】
ホテルは多くの死者を出し、それらが残した、ある種の思念のようなものが相互に作用して渾然一体となった結果、都市伝説とも言われるような大きな怪異へと変じました。
そこへ訪れた生ある者のほとんどは、面白がって一夜を過ごし、冗談にならない恐怖をこれでもかと経験して逃げ帰っていくような、単なるオカルトマニアたちではありましたけれど。中には、うろめく何かしらの霊か魂を鎮めようと、浄霊を試みた霊能者、あるいは聖職者を名乗る者たちなども、幾人かいたようです。
今、このホテルの状況を鑑みるならば、彼らはその目的を遂げることはできなかったのでしょう……けれど、それならばせめて、と彼らは、後にここを訪れる誰かのために、ある置き土産を残していました。
「その一つが、私の泊まった503号室ですの。四方にお札を張って、いざという時、私のように訪れた生ある者を保護してくださるための、緊急避難場所のような……お隣の502号室には、高名な神父様などもお泊りになっていたようですわ。私、教えていただきましたの」
ひらひらと振って
天満 七星
が示して見せたのは、彼女の携帯電話です。そこへ届いたメールが、彼女へ様々な情報をもたらしてくれたと語ります……もっとも、
大天使 天吏
がもしこの場にいて、それを聞いていたなら、『高名な』などという単語には、ぴくりと眉をひそめたかも知れません。
「なるほど。まあ、それも私たちには必要の無いものだったわけだが」
と、
碓氷 真理
は背後をちらと見返して、ふう。ため息をひとつ。
「……あんなに強く、しかも何度も殴るんだから……あの子はすっかりおびえていたぞ、千佳姉」
『真理ちゃんを襲うようなお馬鹿さんは、除霊だから♪』
ぐぐ、と拳を握りながら笑う頼もしい守護霊に、真理はもう一つため息をついてから、前方へ視線を戻します。
その光景へ、ひとつ説明をつけるなら、確かに千佳姉が必要以上に彼女を叩きのめしてしまったことも、理由の一つかも知れませんけれど。
探偵たちが程なくして、ホテル『ニュープラナス』にまつわる真実を、ロビーで宿泊客たちへと語って聞かせることになっています。その推理は大様にして正しいはずで、今やそれを知った少女にとっても、長きに渡るわだかまりが解けた……ということなのかも知れません。
『3階と4階の間、使われていない、本物の4階』の、廊下の突き当たり。暗闇の中、緑色に光る非常口のランプの下。隙間から青い燐光が漏れ出す扉の前に、幾つかの人影。
そのうちの一つは、真っ白い肌のあちこちへ赤い雫を垂らした、少女。そして隣には、全身からぶすぶすと黒煙を立ち上らせながら、少女を愛おしそうに見つめる、中年の男。
他にも幾人かの人影があり、彼らを導いているのは、ちぎれかけた首に輪を作った麻縄を引っ掛けた、あの、フロントマンでした。
彼は、丁寧な所作で非常口の扉を開くと、す、と手のひらをかざして、人影たちを促します。するとまず、少女がこくんとうなずいてから笑い、仲睦まじい様子で隣の男の手をきゅっと握り、淡く青い光の中へひょいと飛び込み、消えました。
そうして、全ての客たちをそこから出してしまうと、フロントマンはふいに、真理と七星のほうをくるり、と振り向いて。
黒縁眼鏡の奥で瞳を細め、柔らかい微笑を浮かべながら、ゆっくりと丁寧に。深く、深く、慇懃に一礼をしてから、彼もまた、光の中へと消えていきました。
以後、ホテル『ニュープラナス』についての噂は、ぱったりと途絶えたと言うことです。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
ホラー大好き! 墨谷幽です。『ホテル『ニュープラナス』の一夜』のリアクションをお届けいたします~。
ちなみにプラナス=桜で、桜川の近くだから、という単純な理由でした。あと昔のホテルとか歴史のあるホテルって、やたらとニューなんとかって付いてるイメージで。
今回は、こちらでぼんやりと考えていた事の真相はもうぽいっ! と投げ捨てまして、皆さまのアクションによる推理を元に、一見関係無さそうなところも全部ひっくるめまして、一つの結末とさせていただきました。
特にとある方の推理がバッチリ秀逸でありまして、骨子となる基本の流れは、その方のアクションを概ねお借りさせていただいております。ありがとうございます。
その上で、一部諦めざるを得ない部分もありましたけれど、他の皆さまの推理もなるべく拾わせていただいて、もう全部繋げてみました。
けっこう、上手くまとまったんじゃないかなぁ……と思っています。
PCさん視点ですと、お化けも幽霊も怖くない、ってけろっとしてるツワモノさんも、もちろんいらっしゃるわけですけれど……PLさん視点として見た時には、多少なりとも「怖い」「ブキミ」「きもちわるっ」とか思っていただけてましたら、幸いです。
ホラー好きなので、またそのうちこういうのは出したいなー、と思います。
それでは今回も、ご参加ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますよう、その時を心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月05日
参加申し込みの期限
2015年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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