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ホテル『ニュープラナス』の一夜
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【20:03 ロビーラウンジ】
「探偵、でございますか」
「ええ、そうよ。ミスタ・フロントマン。とっても素敵なホテルだけど、ネミッサたち、ここを調べに来たの」
なるほど、確かに。
ネミッサ・ネモローサ
へ穏やかに微笑んだ中年の男は、物腰は丁寧、落ち着いていて品が良く、噂通りに好感の持てる人物に見えました。
新井 すばる
がぐるりと見回したロビーの内装も、いかにもごく普通のシティホテルといった風情です。
周囲には、幾人もの宿泊希望客たち。例の、調査員募集の要項をインターネットやねこったーで見かけて、集まってきた人々です。
「かしこまりました。当ホテルの中でしたら、ご自由にお調べになって構いませんよ。小さな探偵様方。ただ、僭越ながら……探偵というものは、仮にそのような不可思議な現象が起こるのならば、疑ってかかるものではございませんか?」
「それは違いますよ」
に、と笑って返したすばる。
「幽霊、妖怪、お化け、そんなものがいたほうが、世の中ロマンチックです。それに、あり得ないと決め付けてしまう想像力の欠如こそ、この……真実を見極める、天眼鏡の敵でしょう?」
ルーペを取り出し、ぱちりとウィンク。ネミッサもその隣で、こくりとうなずきます。
二人の探偵、それに宿泊客たちを、フロントマンは深々とお辞儀をして、見送りました。
「ごゆっくり、おくつろぎくださいませ」
【20:20 404号室】
実際に部屋へと入ってみても、今のところ、特に変わったところはありません。しつらえられた家具の類はかなりの年代物ではあるものの、ごく普通のツインルームのようです。
後木 真央
の呼び出した三毛猫のがおーの前へ、
八神 修
はケージから白い子猫、ミルクを出してやると、二匹はさっそく顔を突き合わせて、くんくんと互いの匂いを嗅ぎ合ったりしています。
「あれぇ?」
急に真央が、妙な声を上げました。
八神 修
は室内の設備、電源などをチェックしながら、
「どうした、真央?」
「うん……さっき真央ちゃんたち、何人でこの部屋に入ったのだ?」
「ん? 俺たちを含めて四人……いや、五人だったか?」
ロビーで顔を合わせた中には、真央や修と同じく404号室を希望した人々が他にも何人かいて、相部屋を了承した彼らは、先ほど一緒にこの部屋へ入ったはずだったのです。
部屋の中には、今、二人だけ。
「……気が変わって、違う部屋に移った、とかじゃないか?」
「そ、そうなのだ?」
勘違いだと思ったのか、真央はこくこくと修の言葉にうなずきました。
「さて、まずはカメラをセットしよう。いちおう調査だからな。その後は……」
「その後は?」
「英語から始めるか。もちろん、数学の教材も持ってきてあるぞ」
「こ、この状況でテスト勉強なのだ確かに英数ヤバイけどっ!?」
部屋の四隅に、ビデオカメラ……温度分布なども記録できる高性能なそれらを入念にセットしてから、二人はテーブルの上で、お勉強を始めました。
【20:48 201号室】
「俺は、自宅で寝ていたはずなのだがな。寝ぼけてしまったかな」
「つまり……どちらも、ここに来るまでの記憶が無いというわけね」
安心院 要
と
三宅 葉月
がはっと気付いたとき、そこは見知らぬ部屋。どこか、ホテルの客室のように見えましたけれど。
「ちょ、ちょっと二人とも、いきなりヘンなこと言わないでくださいよー!」
ぽちぽちと携帯電話を弄っていた
屋敷野 梢
が、びくりとして声を上げました。
「今、一緒にエレベーターに乗って来たじゃないですか! 確かに二人とも、何かボーッとしてましたけど……」
と言いつつ書き込んでいるのは、匿名掲示板のオカルトカテゴリにある、とあるスレッド。あの心霊スポットへ、突撃生実況リポート! といったタイトルで投稿したら、食いつきは今のところ上々のようです。
「一緒に……? どこなの、ここは?」
壁には一枚の抽象画。奇妙な色彩に、葉月は違和感を覚えて眉を寄せながら、梢へ尋ねます。
「ホテル『ニュープラナス』ですよー、噂の心霊ホテルです。私たち、その調査に来たんじゃないですか!」
「ほう、調査か。そういうことなら、俺に任せてもらおうか?」
要は、にま、と笑って、
「黒色の脳細胞を持つこの俺が、ばっちゃんの名にかけて! どんな難問も見事、解決してみせよう!」
諸々ミックスされて良く分からない、名ならぬ迷セリフで、女の子二人の眉をひそめさせました。
【21:07 509号室】
「きゃあああ! 窓に、何か映って……って、これ、私の顔が映ってるの?」
「ふふ、それは怖いわねぇ」
まじまじと窓のガラス見つめる
岡野 丸美
に、
尾鎌 蛇那伊
はくすりと笑います。
心霊ホテルの調査に訪れたはずが、二人にはいまひとつ緊張感が無く、何だか和やかなやりとり。
「……ん……ここは……?」
寝ぼけたような声に、
音羽 紫鶴
がベッドを振り返り、
「起きたかい。ここは、ホテル『ニュープラナス』。509号室だよ」
目覚めた
花菱 朱音
は、他の部屋の何人かがそうであったように、ここへ来るまでの記憶が無いようです。
「えっ、あの例のホテルですか? まさか、本当に来れちゃうなんて……!」
とはいえ朱音は、そのことに驚くでもなく。むしろぱあっと表情を輝かせて、にっこり。
「これも、『都市子さん』のお導き、かな? ふふっ、何が起こるんだろ、楽しみ!」
「としこさん?」
紫鶴は首を傾げつつも、改めて、同室となった彼らへ確認します。
「さて、ともかく調査だ。まずはどうする?」
「とりあえず、部屋の中を調べましょうか。何か見つかるかも知れないわ」
どっしりと構えた蛇那伊は動じる様子も無く、その巨体もあって、実に頼りになる佇まいです。
と、
「きゃあああ!」
唐突に響く悲鳴。
「あそこ! く、蜘蛛の巣がゆらゆらしてるの! そっちの床には、ご、ご、ゴキブリ! って、これはカーペットが焦げてるだけか……でも、虫怖いよぉ」
怖がるポイントがどこかずれている、丸美でした。
【21:21 405号室】
誰かに、じっと覗きこまれているような感覚。ベッドに寝ている自分を、じっと……誰かが近くで、そう、息がかかるほどの傍で、自分を見つめているような感覚。
「っ!?」
深倉 理紗子
が飛び起きると、頬に感じていた気配は、一瞬で消え失せて。代わりに、
「……あ、起きられましたか。おはようございます」
メモとペンを手に、黒縁眼鏡をかけた男性が、ちらりとこちらを見て言いました。
「え、あ……だ、誰ですか、どこですか、ここ!?」
「ああ、落ち着いて。私は、
芽守 健作
と言います。探偵事務所で、助手を務めている者です」
見知らぬ部屋に、男と二人。貞操の危機を案じたのか、服の前を引き寄せた……ところで。理紗子は自分が、医師として連日の激務がたたり、着の身着のままで寝入ってしまった、昨夜のままの格好をしていることに気付きました。どうやら不自然な着衣の乱れなども無いようで、ひとまずほっと、安堵の一息。
健作と名乗った男はいかにも真面目そうで、部屋の中を興味深げに見て回りながら、手にしたルーズリーフのメモへ何やら、がりがりと書き付けています。
ふと、理紗子が思い出すのは、
「私……何か、夢を見ていて……誰かが私を覗き込んでいるような、そんな気がして。はっとして、目が覚めたらここに……」
夢の中に感じた、あの視線。怒りのような、悲しみのような、複雑な色の混じったあの瞳……。
「……オカルト好きが高じて、という様子ではありませんね、あなたは。ふむ、興味深い」
どきどきと鳴る胸を押さえながら、理紗子はまず、健作の語る状況説明に耳を傾けます。
【22:04 304号室】
異様な息苦しさを覚えて、
朝鳥 さゆる
は目を覚ましました。
ベッドの上、均整の取れた裸身をさらす彼女に纏わり付く、この、ぬるつくような湿り気。いつも感じる、男女の交合の後のようなあの気だるさも。けれど、
(……あの、男……いえ、女だったかしら……?)
共にシーツの中へ潜り込んだはずの行きずりの誰かの顔を、さゆるは思い出せません。身体は未だ火照りを残していて、あの一夜の快楽の後、決まって襲ってくる虚無感すら、胸には満ちているというのに。
ずるり、と身を起こします。目に入るのは、見知らぬツインルーム。壁にかかった、美しい少女の肖像画。使ったことの無いホテル。
感じるのは、やはり息苦しさ。重たい空気は濃密な湿気をはらんでいて、ぞわりと肌をなぞる不快感に耐え切れず、さゆるはベッドを抜け出しました。
(ここは、どこ? 私は望んで、ここへ来たの? この部屋で、誰と寝たの?)
分からないままバスルームへ駆け込み、やけに年季が入った金属製の取っ手をくるくると回します。今はともかく、この息苦しさから逃れて、この不快感を熱い湯で洗い流したいという思いでいっぱいでした。
一向に湯が落ちてこないので、さゆるは不機嫌に眉尻を下げて、シャワーヘッドを見上げます。
ごぼ。ごぼ。ごぼ。
ごぼごぼ。ごぷん。
異様な泡音の後。噴き出したのは望んだ熱い湯ではなく、ぬるりとした肌触りの、赤くて、なまあたたかくて、鉄錆のような臭いのする、頭頂から顔から、全身へと流れ落ちていくこれは、何?
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月05日
参加申し込みの期限
2015年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月12日 11時00分
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