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ホテル『ニュープラナス』の一夜
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【23:23 408号室】
漂う百合の良い香りの出所を、
志波 高久
は探します。お香か何か焚いているのかと思ったものの、ふと、思い出しました。
(そういえば……例の噂。このホテルだったか?)
たびたび心霊現象が報告されているという、謎のホテル。名前は、確か……。
急な用事で本土から訪れて、ちょうど良い宿泊先は無いかと探していたところ、目についたこのホテル。レトロな雰囲気が良いなと思い、飛び込んだこの『ニュープラナス』が、まさに噂のホテルの名前であったことを、高久は今さらながらに思い出したのでした。
けれど彼は、かぐわしいこの香りを、不快とは思いませんでした。部屋の内装もそう悪くはなく、他に何か起こりそうな気配もありません……少なくとも、今はまだ。
(まぁ、いいか。シャワーでも浴びて、さっさと寝てしまえば、関係ないだろう)
もともと、ドライな気質です。高久は肩をすくめて、バスルームへと入ります。
バス・トイレに洗面台が一緒になった、昔ながらの簡素な3点ユニット。さっそく古めかしい取っ手を回し、熱いシャワーを浴びながら……ふと。洗面台の上にある大きな鏡を見ると。
雫が流れ落ちる自分の肩口の後ろに、何か。黒いものがあるのに、気付きました。
真っ黒で艶の無い、流れるような黒い、黒い、真っ黒な、それは、べったりとして長い黒髪。
人の頭。
鏡の中。女が、こちらを、じっと見つめています。
【23:46 503号室】
導かれるように……と、
天満 七星
は心の中、この場所を訪れた理由を、そう表現してみます。それが一番、しっくりとくるような気がするのです。
携帯電話は持っているものの、インターネットを利用する頻度はそこそこ。ねこったーに至っては、登録したこともありません。ロビーで話を聞くに、他の面々は、そうしたものをきっかけにしてやってきたようなのですけれど。
七星はただ、ここへ来なければならない。唐突に、そんな風に思っただけ。
(私は……何に導かれて、ここへ来たのかしら?)
七星は、部屋の中を探します。自分がなぜここへと招かれてきたのか、その理由を。
何の変哲も無い部屋に、何の変哲も無い壁。何の変哲も無い家具たち。それらを、つぶさに見て回るうち。
ふと。
こつ。こつ。
ノックをするように、壁が鳴りました。
(……?)
こつ。こつ。
「どなたか……いるんですの?」
こつ。こつ。
音の出所を求めて、七星はベッドの上へと膝を乗せ、覗き込みます。壁に接した、ベッドの背もたれの後ろ。僅かな隙間を。
こつ。こつ。
こつん。
それを、見つけた瞬間。
(…………お札……?)
叩き付けるような巨大な音が目の前の壁から鳴り響き、七星は飛び退きました。
【23:52 502号室】
ふて腐れたように、
大天使 天吏
はベッドへ寝そべっています。室内には、彼女一人……予定では、もう一人と一緒に宿泊するはずでした。
世界中を飛び回る植物学者、父からの連絡。やはり日本には戻れないことになった、と聞いたのは、ホテルへと着いた直後のことでした。
もちろん、そのまま帰ってしまっても良かったのです。けれど何となく、天吏は一人で泊まっていくことにしました。そうした理由は、自分でも良くは分からないまま。
ここが、昨今オカルト界隈で噂になっているホテルだなどとは、もちろん彼女には、思いもよらないことでした。
することも無く、やけに古いテレビに映る色褪せた番組を見るのにも飽きて、うつらうつら、眠気に襲われ始めた頃。
(……何? うるさいな……)
がたがたと、何かが揺れているようなやかましい音に、天吏はぱちりと目を開けます。
揺れているのは、二つのベッドの間に置いてある、背の低いサイドテーブル。引き出しの中に、何か生き物でも閉じ込められているかのように、がたがた、がたがた。
つまらなさそうに一瞥した天吏が、それを放置していると、ますます勢いを増して、がたがた。がたがた。
興味も無く、無視していた彼女も、やがて苛立ちを隠せなくなり……気だるげにテーブルへと手を伸ばして、
「騒がしいわよ……静かにしてくれないかしら?」
引き出しを、開いた瞬間。
ばさりと、何かが飛び出しました。
【00:00 301号室】
桃川 圭花
と
芹沢 梨樹
が噂に聞いたのは、こんな話です。
いわく。このホテルの『3階と4階の間には、使われていない、本物の4階』がある。
「不吉だから、って使われない部屋やフロアがあるなんていうのは、良くある話よね」
「ああ……俺も、古い雑誌の心霊特集だが、そういった記事を読んだよ。複数の媒体で同じ現象が報告されてるとなると、信憑性は高いんじゃないか?」
そのために二人は、この301号室を選びました。ここから天井裏へと上がり、メンテナンス用に設けられたスペースを進めば、その謎のフロアへと抜けられる……という話なのです。
それに、裏づけとなりそうな事柄も、ここまでに幾つか目にしています。
「ここ、5階建てって聞いてたけど……ホテルの外観は、どう見ても6階建て。それに、見た? エレベーターのボタン!」
「ああ、3Fの隣……壊れているのか、押せないボタンがあったな」
奇妙な符号の数々は、噂が真実であるという確証に思えて、二人は期待に胸を高鳴らせます。
「さっ、そろそろ良い時間だわ。天井裏へ上がりましょうか?」
持参した懐中電灯のスイッチをぱちぱちと入れて確認しながら、圭花は促します。
梨樹はうなずいて、テーブルセットから椅子を拝借して登ると、天井に据えられた真四角のスペース。点検口へと、手を伸ばします。
【00:02 5階廊下】
ネミッサ・ネモローサ
は、このホテルでかつて起こった事件の数々について、過去の新聞記事を通じて調べ、独自の推理を組み立ててきた、と言いました。
「なるほど、聞かせてくれるかい?」
「ええ、もちろんよ。ミスタ新井」
時に取り出したメジャーで寸法を測ったり、時にルーペで何気ない壁へ見入ったりしながら、
新井 すばる
は尋ねます。
両脇には、連なる客室の扉たち。廊下へ流れる、静かなクラシック・ミュージックの調べ。
「最初に見つけたのは、今向かっている509号室の事件。当時宿泊していた男が、煙草の不始末が原因でボヤを出し、煙に巻かれ、燃え上がる火に追われた末……窓から身を投げた。という記事」
ネミッサは語ります。
噂によれば、509号室で起こるという怪異は、焦げ臭い匂い。他の部屋とは違う色の壁紙は、焼け焦げた火事の痕跡を隠すためのもの。壁や扉、窓へと無数に現れる手形は、苦しむ男が脱出口を探して、そこへ手を付いた跡ではないか。
それが、彼女の一つめの推理でした。
「手形はきっと、煤けたように黒ずんでいるんじゃないかしら? けれど、ひとつ。噂話から、抜け落ちていたことがあるの」
「へえ、それって何だい?」
にこりと微笑んだネミッサへ、すばるが興味深げに聞き返すと。彼女は足を止めて手を掲げ、目の前の部屋を示しながら、
「彼は、この509号室に泊まっていた男は……実は、『探偵』だったのよ」
「……509?」
怪訝そうな声を発して。すばるは、扉に掲げられたプレートを、ルーペで眺めます。
『501』、とありました。
「あら?」
ホテルの構造を考えても、そう長い廊下では無かったはずです。
二人が左右を見れば、無限に続くかのようにも思える、長大な廊下がありました。
【00:24 404号室】
「相部屋と聞いて入ってみれば、一人……か」
『真理ちゃんたら、私がいるじゃない♪』
碓氷 真理
は、誰もいない客室をひとつ見回して、ふん、とつまらなさそうに息を吐いてから、
「どう思う、千佳姉?」
そう尋ねました。
真理はたびたび、生ある者へと語ります。我々の生きるこの世は常に、死者たちと隣り合わせであるのだと。そして自身にはその傍らへ、守護霊たる姉が付き添ってくれているのだと。
しかも。真理自身はネットの類など見ないものの、
『そうねえ。さすがは、都市伝説として有名なホテル、っていうところかな?』
その守護霊ときたらしばしばネットカフェなどに通っていて、世に出回るオカルトな噂についての書き込みなどにも熟知しているのだとか。実に、アクティブな幽霊です。
千佳姉は、す、と真理の前へと揺らぎ出て、言います。
『真理ちゃんはあの、調査員募集! っていう書き込み。あれって、誰が書いたんだと思う?』
「私は見ていないから、何とも」
真理がここへ来たのは、例の書き込みを見たからでも、気付いたらこの場にいた、なんていうわけでもなくて。
このホテルから感じ取れる、途方も無い何か……言わば邪気、といったものに引かれて、可能ならそれを鎮めるため。彼女は自ら、足を踏み入れたのでした。
真理は、霊媒師なのです。
『私の感じでは……この部屋がきっと、現象の中心かな。この404号室は、すごく歪んでる。ここにいる何かが、私たちをここへ……』
言いかけて、千佳姉は口を閉じました。
ぱきん、と乾いた音が響き渡り。目の前で前触れも無く、脈絡も無く。すう、とテーブルセットが浮かび上がったので。
「なるほど。千佳姉と二人きり、では無かったようだな」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月05日
参加申し込みの期限
2015年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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