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ホテル『ニュープラナス』の一夜
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【00:37 509号室】
べた。べた。べた。
ばん、ばん、ばん。
「もー、そんなに壁を叩いたら、近所迷惑だよぉ!」
岡野 丸美
は耳を塞いで、憤慨します。四方の周囲、壁や窓から響き渡る、何かを叩くような無数の大きな音。かなりの音量で、声を張り上げなければ、隣の
尾鎌 蛇那伊
にも聞こえないほどです。
「全くだわね! 少し、静かにしてもらえないかしら!」
音はしばらくばんばんと続いてから、唐突にぴたり、止みました。
何事だったのかと、
花菱 朱音
が壁を見てみれば、
「……すごい、噂通り! 霊現象だよね、これって」
興奮して言った言葉の通り。それらはこの509号室にて起こる怪異として、オカルト情報サイト『F.O.A.F』の書き込みにもあった現象です。
壁の全てを埋め尽くすほどに現れた、手形。いずれも全て、煤けたように黒ずんでいました。
「予想以上の光景だな……この大きさ、無骨な形は、成人男性のものか?」
この場では最年少の
音羽 紫鶴
は、さすがに少しばかりぞっとしたものを感じつつ、手形を観察し、カメラで写真に収めながらそう言いました。
と。
「……いやだわ。何か、臭わない? これは……ふうん、煙草の匂いかしら?」
「もー、誰? 勝手にタバコ吸ってるのはー!」
のんびりと言った蛇那伊に、ぷんすこ! と遺憾の意を表明する丸美。
紫鶴と朱音も、その臭いを嗅ぎ取りました。確かにタバコ臭いような、かすかに焦げ臭いような……そんな臭いが、部屋には漂い始めているのです。
【00:42 201号室】
「……寒くなってきたな?」
安心院 要
がほうっと息を吐くと、白い霧のように空気がこもって、すぐに消えました。何だか一気に、数度も室温が下がってしまったかのようです。
けれど要は、両手をすり合わせながらも、マイペースな口ぶり。
「まあいいさ。さて、情報をもう少し整理しよう。つまりここは、かつて何らかの事件があったホテルであり、俺たちはその一室へ閉じ込められている、というわけだ」
「そうですねー……ほんとにドア、開かなくなってますし。フロントに電話も通じませんしー……」
事前に聞いていたこととはいえ、
屋敷野 梢
は、入り口の扉をいくらがちゃがちゃと捻ってみても開かなかった時のあの衝撃を思い出し、ぶんぶんと頭を振りました。
ふと梢は、先ほどから口をつぐんで、どこか辛そうに見える
三宅 葉月
を案じ、
「三宅さん、大丈夫ですかー? 顔色、悪いですよ……?」
「……大丈夫、よ」
短く言って、葉月は首を振って見せます。
彼女は、感じているのです。その豊かな芸術の才にも通ずる、敏感で鋭敏な感性が、訴えかけてくるのです。
この部屋に潜む、何か……奇怪な何かの、存在を。
ぶつん。ざざざざざ。
「!? テレビが……勝手に!? ななな、何ですかー!?」
「ほう、自動式か? 便利だな」
ずれた感想を述べる要をよそに、梢と葉月は、色褪せたブラウン管のテレビ画面を覗き込みます。
ざざざざざ。ざ。ざ。ざざざ。
『…………日深夜2時50分頃、シーサイドタウンのホテルにて火事があり、逃げ場を失った宿泊客が窓から飛び降りるという事件があり……』
ざざざざざ……。
【00:46 408号室】
ベッドへ横になり、
志波 高久
は物思いに耽ります。
サイドテーブルへ目を向ければ、そこには水の入ったコップ。バスルームの戸棚にあったものですけれど、高久が汲んできたものではありません。
その隣には、見覚えの無い、何かの錠剤が二粒。これもまた、高久の持ち物ではありませんでした。
(贈り物……にしちゃあ、色気が無いよな)
シャワーから戻ってきた時、いつの間にやら置かれていたこれらの品物に。彼が思い浮かべるのは、先ほど鏡の中に見た、あの女性の姿です。
長い黒髪の女性。だらりと垂れ下がる前髪の間から覗く瞳は、恨みがましいような、ひどく険を帯びた視線ではありました。
けれど、
(色っぽくて、美人だったな……声でもかければ良かった。もったいないことをしたな)
そんな自分の思考を、ひとつ笑い飛ばして……ふいに。
女性は、この薬を飲んだことで……この部屋で。命を落としたのだろうか?
(自殺か……それとも……?)
錠剤が何であるのかは、分かりません。
高久はゆっくりと身を起こし、コップの水を一口。錠剤を摘んで取り上げ、しげしげと眺めます。
(あんたは、どんな思いで……こいつを飲んだんだ?)
ほのかに漂う、百合の香り。
【00:51 404号室】
「ふう。少し、小腹が空いたな」
「ルームサービスでも頼むのだ?」
試験勉強にも疲れて、
八神 修
と
後木 真央
が言った、その瞬間。
ぴんぽーん! とドアチャイムが鳴って、
「ひゃあっ?」
音に驚き、真央は飛び上がってしまいました。
「誰か、来たみたいだな」
修が立ち上がろうとすると、真央は慌てて彼の裾を掴み、一緒に入り口へ。
「まぁヘンな音は家鳴りで、テレビが勝手に付くのは電磁波混線で説明着くと思うのだ……ちょっとほらあれビックリしただけなのだ」
「ふふ、分かってるさ。しかし、そろそろ夜中だぞ。一体誰だ……?」
真央の頭をぽむぽむとやってから、修はドアノブをがちゃりとひねり、
「……やっぱり、開かないな」
「あっ! 修ちゃんアレ見るのだ更にビックリなのだルームサービス到着なのだ!?」
と、妙な言葉に振り向けば、確かに。
いつの間にやらテーブルに並んでいる、料理の数々。熱い湯気と共に、美味しそうな香りまで立ち昇らせた、色とりどりのメニュー。それらは今さっき調理され、すぐにここへと運び込まれたかのようでした。
三毛猫がおーと白猫ミルクが、興味津々といった様子で、テーブルを覗き込んでいます。
「これは一体……」
「待つのだ、修ちゃんッ!」
ふいに。ずばっ! と真央が取り出したのは……お弁当箱や大きな水筒、インスタント食品に、登山用の携帯調理器具などなど。
「異界での飲食禁止は神話民話の常識なのだ、今はこのお弁当を一緒に食べるのだ~」
「……その通りだ。不用意に食べるべきじゃないな」
確かに、突然現れた食べ物の類をうっかり食べてしまったがため、ひどい目に合ってしまう……なんて話は、昔話などで覚えがありました。
修は、真央のありがたいお言葉と、用意の良さに感謝しつつ。
二人はひとまず、お弁当をいただくことにしました。
【00:53 502号室】
大天使 天吏
は床の上で膝を抱えながら、そいつを見下ろし観察します。絨毯の上でばたばたと自己主張するそいつを、冷たい目つきで。
サイドテーブルの引き出しから飛び出してきたのは、一冊の聖書でした。
聖書は時にがたがたと揺れ、また羽のように忙しなくページを動かして。天吏へ、訴えかけているように見えました。
読め! 私を読め! 読め! 私を、読め!
「お断りだわ」
にべも無く、天吏は言い放ちます。見下ろし、彼女は思います。
なんて詰まらない、下らないモノだろう。これは。
私を読め! 読め! 何という不心得者だ、触れもしないとは! 早く読め! 私を!
業を煮やしたかのように、ばたばたと、半ば跳ねるような聖書を見下ろして。天吏は呆れたように、ため息をひとつ。
「……野の花を見よ。空の鳥を見よ。あなたがたはそれらより、もっと優れたものではありませんか……だったかしら?」
詳しく覚えているわけではありません。けれどうろ覚えながら、聖書のその一節は、彼女にとって許しがたい暴論でした。
「大嫌いなのよ。そんな言葉」
少し語気を強めて言うと、聖書は跳ねるのを止め、代わりに、小刻みにぷるぷると身を震わせ始めました。
【01:01 301号室】
「っく……!」
がちゃり、と音がして、
芹沢 梨樹
はようやく、天井の四角い扉を開くことができました。
「開いた? お疲れさま、随分苦労したわね」
と、
桃川 圭花
も彼を見上げて、労いの言葉をかけます。
すぐに済むだろうと思っていた作業も、始めてから既に、一時間ほどが経っていました。どうやら何かが引っかかっていて、扉が開くのを妨げていたようです。
「一体何が……っ、うわ!?」
「ど、どうしたの!?」
ぞくり。それが手に触れた瞬間、肌がぞわりと粟立つ感覚を覚え、梨樹は思わず椅子から飛び降り、点検口から遠ざかりました。
天井へぽっかりと、四角く開いた穴。そこから。
はらはら。ずるずると。
「何……これ……」
釣られて後ずさった圭花の、目の前で。
真っ黒く開いた穴の中から、はらはら。ずる、ずると。落ちてくる、それ。
髪の毛。
あまりにも大量の、乾燥し切ってぱさついた、短かったり長かったり、力強く太かったり繊細で細かったりしながらも、それは、髪の毛でした。
梨樹はごくり、と唾を飲み込んで。かすれた声で、圭花へ尋ねます。
「……桃川……例の、噂なんだが……」
「うん……」
3階と4階の間。使われていない、本物の4階。
その噂には、続きがありました。
「そのフロアにある、緑のランプ。非常口の向こう……どこに、通じてるんだって?」
すう、と深く息を吸って。たっぷりと時間をかけて、吐いて。
圭花は気持ちを落ち着かせると、四角い闇を見据えて、ぱちり。懐中電灯のスイッチを入れ、言いました。
「【 】の外」
欠け落ちた空欄は、二人が自らの目で確かめ、埋めるほかありません。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月05日
参加申し込みの期限
2015年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月12日 11時00分
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