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本日は、海中遊泳日和
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【シャークアタック!】
「うわあああん! 誰か、助けてえええ!」
スタジアムを占拠しておりますのは、奇妙にも体表を虹色に輝かせる、無数のサメたち。その中の何頭かが、
二宮 風太
をぐるりと囲んでは、今にも飛び掛らんばかりにらんらんと瞳を輝かせるのです。お腹を空かせたサメたちにとって、風太はさぞ美味しいランチにでも見えていることでしょう。
つまりは彼、今まさに、大ピンチ!
「わああああああ……!?!」
やがて一頭が、弾丸のような速度で風太へと向かって突撃! 哀れ風太は、大きく開かれた恐ろしい口でもってがぶりとヒトクチ……。
という、その直前のことでした。
「『あぶなーーーいっ!!』」
飛んできた何かが、げいーん! と鼻先にぶち当たり、サメは目を回したようにふらふら。
放たれたのは、『あぶなーーい!!』という言葉通りの形をした、硬質のブロック。発した単語を実体化するろっこんで、風太のピンチを救ったのは、
晴海 飛鳥
!
「おじさん、真珠ザメだよあれ。UMA(未確認動物)っぽいけど、最近じゃ珍しくないんだっけ?」
「何にしろこんなにウヨウヨしてちゃあ、ありがたみはねえな……おい、そこの坊主!」
「ひゃいっ!?」
声をかけたのは、
神無月 文貴
。コワモテとドスの利いた声で、ちょっぴり風太をビクつかせながらも……身を翻して襲い来る真珠ザメの一頭めがけて、文貴は強烈なパンチ! をお見舞いして殴り飛ばし。別の一頭の尾ヒレをがっしと掴んで、ぐるぐるぐる、振り回した後に全力で投げ飛ばし、どかん! とサメ同士を衝突させました。つ、強い!
「俺たちが連中を相手してるうちに、逃げろ!」
「う……うん! ありがとうおじさん、おねえちゃん!」
素直な風太は、ぱたぱたと手足を動かし、出口へ向かって泳ぎ始めます。
彼のピンチに駆けつけたのは、二人だけではありませんでした。
「あう……サ、サメが、こんなに、たくさん……!?」
「大変……! 君、こっちへ来て!」
呼びかけたのは、
飛吹 勘助
と
仲村渠 鳴
。二人は、スタジアムに居座る真珠ザメたちの姿を目の当たりにするに、いささか血の気が引きましたけれど……小さな男の子が必死に逃げる様を見れば、躊躇しているわけにもいきません!
勘助は、生来の気の弱さを、今だけは封印。きりりと眉を寄せまして、
「……仲村渠さん。俺が、あの人たちと、サメを、引きつけるから……その子を、連れて、安全なところまで、逃げてください……!」
「うん……分かった、任せて! 気をつけてね、勘助!」
彼の覚悟が伝わったのでしょうか。鳴もまた、風太の小さな身体をきゅっと抱き寄せると、
「あたしが守ってあげるから。安心してね……さ、行くよ!」
「う、うんっ」
全速力で、出口へと向かいます。
遠ざかっていく鳴と風太の背中を、ちらと目で見送ってから。文貴は眼鏡をくいっと中指で押し上げて……飛鳥を狙ってやってきた真珠ザメの横っ面へ、ばきんとフックを一撃!
「手ぇ出すんじゃねえよ、こんなナリでも、嫁入り前の生娘ってヤツだからな。怪我でもさせた日にゃ、コイツの親父に何を言われるか、分かりゃしねえ」
ブン殴って蹴っ飛ばし、投げ飛ばしては叩きつけ……と、凶暴なサメたちに一歩も怯まず、丁々発止の大暴れ! であります。
極道のイキザマをこれでもかと発揮する文貴おじさんには、いささか舌を巻きながらも。飛鳥は、
「ちぇ……飛鳥の親父がーオヤジサンガーって、二言目には言うんだからさ。あーもー……何か、モヤるー!」
幼い頃からお世話になっているおじさんへ、何やら思うところがありそうなそぶりです。ストレス発散! とばかりに、
「『だーーー!』」
思い切り叫んで、文貴がどかんと殴り飛ばしたサメへと目がけ、『だーーー!』をぶつけて追撃!
二人の活躍に負けてはいられないとばかり、勘助もまた勇気を振り絞って。腹をくくって、叫ぶのです。
「……サメたち! ここは、皆が楽しむ場所、なんだ……サメだけの、場所じゃない! どうしても、皆を、困らせるなら……」
ぎろり、サメたちが勘助を振り返り、睨むように見据えてから……彼へと向かって、殺到していきます。
「負けたら、俺を、好きにしてくれていい。どちらが、早く、泳げるか……勝負だッ!!」
鋭い歯の並ぶ顎がばちんと閉じられるも、ひらり! 軽々と避けた勘助は、人魚の本領を発揮。獰猛なサメたちを自分に惹きつけながら、力の限り……!
「全速力で、泳ぎ切るぞ……!!」
恐怖にすくんだ足へ、動け。動け! と、
小倉 杏子
は必死に念じます。
「あぶねぇっ!」
「ひゃ……!」
うっかりと踏み込んでしまったスタジアム。襲い来る真珠ザメと杏子の間へ割り込んだ
荒海 藤吾
が、彼女を後ろ手にかばいながら、拳を叩き込みます。
「大丈夫か? 怪我はないか?」
「も、問題ない、であります……」
杏子のために……彼女を守るために、藤吾はサメたちの前に踏ん張り、戦ってくれているのです。
それは、とても嬉しいこと。彼の手で庇われるたび、あのあたたかい気持ちがますます大きくなっていくのを、杏子は感じていました。
けれど……けれど!
「怖いけど……私も! サメさん、ごめんなさいでありますっ」
守られてばかりは、いられません。杏子は力いっぱいに地面を蹴って、その勢いのままに……藤吾の後ろから迫る真珠ザメへと、全力でキック!
「おい、小倉……!?」
「私も、戦うでありますよ! 荒海さんと一緒に……!」
杏子もまた、彼を守りたいのです。そして彼女には、そのための力、父親仕込みの格闘技がありました。
それにこの、杏子の目。いつもびくびくとして臆病な彼女が見せる、決意の瞳に。
「……分かった。けど、無理はするなよ!」
「はいっ!」
藤吾は目を閉じて意識を集中し、ぱちん、と両手を合わせ、未来視のろっこんを発動。突撃してきたサメの動きを読んでいなし、すかさず杏子が横様から、蹴りを叩き付けて弾き飛ばし。別方向からの噛みつきを、杏子がくるんと身を翻して避けたところへ、藤吾のストレートが炸裂!
互いの隙を、互いがカバーする。二人の、共同戦線!
息の合った、見事なコンビネーションを見せる彼ら……と、
「まずい、追いつかれちゃう……!?」
二人の目に入ったのは、風太を抱えて必死に泳ぐ鳴と、それを執拗に追う、ひときわ大きな真珠ザメ。
その様子を目にするなり、藤吾と杏子は顔を見合わせ、こくり、ひとつうなずいて。
言葉も交わさずとも、互いに意図は読み取れました……タイミングを合わせ、同時に。渾身の、ダブルキック!
どかんと吹き飛ばされた真珠ザメが、衝撃にゆらゆらと悶えているうちに、
「今のうちだ、早く行け!」
「っ、助かったわ、ありがとう……!」
鳴は短くお礼を言ってから、彼らの間を通り抜けて行きました。
お互い守って、守られながら。こんな風に、一緒に誰かを守って……二人なら、どんな相手でも退けられるような気がしてきます。
何故かは良く分かりませんでしたけれど、でも、二人なら。
「サメだか何だか知らねぇが……牙を剥くなら、タダじゃおかねぇ。行くぞ、小倉!」
「はいっ、であります! 荒海さん!」
何だかとても、勇気が湧いてくるのです。
スタジアムの外周付近は、どうやらいくらか安全のように見えました。
「良く頑張ったな。もう大丈夫だ」
「う、うん……! はぁ、こわかったぁ……」
八神 修
が優しくそう言ってやると、風太はほっとした様子で、大きく息を吐きました。
風太を守りつつここまで送り届けた鳴は、修へ彼を託すと、すぐにも踵を返します。
「それじゃ、風太のこと、お願いするね。あたしは戻らなきゃ……友達がまだ、残ってるから!」
「ああ、気をつけてな」
「おねえちゃん、ありがとう!」
風太の笑顔に、小さく手を振って、微笑んで。鳴は再び、スタジアムへと引き返していきました……勘助や他の人たちがまだ、サメたちと渡り合っているはずなのです。
そして修は、そんな彼らを援護するために、いくつかの用意をしてきました。
「おにいちゃん、それ、なあに?」
「こいつか? 秘密兵器さ」
バイクの荷台にくくりつけておいたものを見せてやると、風太の顔がきらきらと輝きます。
それは、道すがらにおもちゃ屋さんで拝借してきた、二台のラジコン潜水艦でした。
「こいつに、病院で確保してきた、この輸血用血液パックを取り付けて……君も一台、操作してくれ。何、そんなに難しいものじゃない」
「うん! うわぁ、カッコイイね!」
ナイフで輸血パックに切り込みを入れれば、じんわりと滲み出す赤い液体。つまりはこれで、サメたちの気を引いて誘導し、遠ざけようという寸法なのです。これが修の用意してきた、秘策でした。
さっそく二人はコントローラーを手に、ラジコン潜水艦、発進!
と、
「!? わ、サ、サメが……!」
「む……!?」
作戦開始、というまさに、その時。
音も無く近寄る、一頭の真珠ザメ……仲間たちとはぐれたのでしょうか? スタジアムの群れから離れて行動していたところへ、輸血パックから漏れ出した匂いに惹かれてきたようです。
がば、と開いた顎に並ぶ、いくつもの鋭利な歯……それらが修へと目がけて、ぐわっ!
噛み付こうとする、直前で。がきんと歯列の急襲を防いだのは、咄嗟に掲げた、圧縮酸素のボンベ。これもまた、病院にて入手していた、修の秘密兵器の一つでした。
修は息を止め、意識を集中。噛みつき損ねて、少しばかりサメが距離を取った、その瞬間を狙って……ろっこんを発動。すなわち、分解!
「悪いが。食われてやるわけには、行かないな……!」
ほんのちょっぴり、ボンベに穴を開けてやるだけ、それだけで十分でした。噴き出した圧縮酸素の勢いのまま、まるで砲弾のように発射されたボンベは、サメの大口の中へと真っ直ぐに飛び込み、どかんと直撃!
衝撃の後、どどどどど……と凄まじい推力に押されまして、サメはあっという間に、彼方の海へと飛んでいってしまいました。
「す……すごい、おにいちゃん!」
「俺だって、男だからな。やる時はやるのさ」
なんてクールに言ってのけた修の目の前で、ひらひら。ボンベの噴出が巻き起こした波の余韻に揺れて漂っているのは、サメの口からぽろりと抜け落ちた、何枚かの鋭い歯のようです。
「ふむ。戦利品、というところか」
真珠ザメの身体の一部だけあり、ラメのように七色の燐光にきらめく歯を、修はタオルに包んで、そっと懐へしまい込みました。
それは彼の、勇気と決意の証。
「……さて、作戦再開だ。みんなを助けるためにも、頼むぞ?」
「うん、がんばるよ!」
晴れて動き出した二台の潜水艦は、赤い尾を引きながら、スタジアムの中へと飛び込んでいきました。
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シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月24日
参加申し込みの期限
2015年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月03日 11時00分
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