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本日は、海中遊泳日和
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【虹色の魚影】
確かにそれは、夢のような景色です。
深いブルーに包まれた、見渡す限りの海の中。カラフルな珊瑚の絨毯に、極色彩の魚たち。
隣には、艶やかなブルートルマリンの鱗を持つ……人魚!
「どうか、しました? 仲村渠さん……」
「ううん。勘助の泳ぎが、あんまり綺麗だから。見とれてたの」
海中を自在に、楽しそうに泳ぐ人魚は、
飛吹 勘助
。
仲村渠 鳴
が、彼との意外な再会に。そして郷愁を感じずにはいられない、このあたたかくて澄んだ海に、
(ああ、今日の夢は、良い夢だなぁ)
と思ってしまうのも、無理は無いのです。
「仲村渠さんの、泳ぎも、とても、上手、ですよ?」
「そう? ありがと!」
再び出会えた縁もありまして、二人は連れ立って、この素晴らしい海を堪能しておりました。
大人に見えて、どこかビクビク、臆病な勘助ですけれど。今日の彼の表情は、晴れやかです。人魚へと姿を変える素敵なろっこんで、思いっきり海中遊泳を、満喫!
南国出身の鳴の泳ぎだって、もちろん負けてはいません。けれど、勘助の泳ぎを綺麗だと思ったのも、本当。だって彼女は、以前にもそれを見て、羨ましいなぁ……なんて思っていたのです。
あの時は、そう。確か、
小さくなって、川の中を泳いで
……。
「……あれ? あの時のことも、夢だっけ?」
やけに記憶は鮮明で。それに今だって、まるで現実に自分が、海の中にいるような感覚で。目の前の美しい風景は、確かに夢みたいではありながら、けれど何だかリアリティがあって。
小魚たちと戯れながら優雅に泳ぐ勘助だって、本当にそこにいるみたいで。手を伸ばせば触れられそうなくらい、現実感があって。
「なんか、夢なのに、夢じゃないみたいな……」
「……? 仲村渠さん、何か、聞こえ、ませんか?」
「え?」
ふいにそう言って、耳を澄ませるそぶりを見せた勘助。鳴もはっとして、
「あ……うん。本当だ、聞こえる。何だろう?」
確かにどこからか、声のようなものが届いてくるくるようです。
甲高く、そして切羽詰っているような……恐らくは、小さな子供のような……。
「……これって、悲鳴!?」
「あそこから、みたい、です!」
勘助の指差した先には、寝子島のスポーツの殿堂。寝子電スタジアムがありました。
いくら素敵な風景でも、一人はちょっぴり、不安です。
だからでしょうか?
荒海 藤吾
の長身を見つけたとき、
小倉 杏子
の胸にはほっとする安堵と、じんわりとあたたかい気持ちが満ちてきました。
「良かったであります……荒海さんと出会えて、心強いであります!」
「おう。にしても、こりゃまた、神魂か? 最近はどうにも、スケールがデカすぎやしねーか?」
真っ直ぐに向けられた杏子の笑顔から、藤吾がぷいと目を反らしてしまったのは、彼もまた彼女と出会って、不思議なあたたかさを感じたから。それが何だか、気恥ずかしいような気がしたからでした。
小柄な杏子は、これでけっこう腕っ節が強く、格闘技の腕だってなかなかです……けれど少々気が弱く、いつもどこかびくびくとしています。そんな彼女を見ていると、藤吾はどこか、放っておけないような気がしてくるのです。
その気持ちの本当のところは、彼にもまだ、良く分かってはおりませんでしたけれど。
「ふわあ……お魚さんがたくさんでありますね。それに、珊瑚が街を覆ってて、とっても綺麗であります。ね、荒海さん!」
「ああ。まるで……海底都市にいるみたいだ」
杏子もまた、彼がこうして側にいること、その存在感の頼もしさには、ほっと安心するのとはまた違った感情が湧いてくるのに、気付いていました。
あたたかい南国のような海も、一人ではどこか寒々しく見えて、心細くて……それが、彼と出会った途端、いかにも色鮮やかで美しい風景へと変わってしまったみたいで。
(何でありましょうか、この気持ちは……)
(何だってんだろうな、この感じは……)
お互いそうして、首を捻るわけなのです。
「まぁ……そうだな。神魂の仕業とはいえ、せっかくだし、少しばかり楽しむとするか」
「そう、でありますね。一緒にお散歩しましょー!」
分かるのは、一緒にいると、何だかあったかいこと。それだけは、確かでした。
二人とも泳ぎは達者なのもありまして、しばらくそうして、海中遊泳を楽しみます。
「お。ここは、スタジアムか」
やがて、寝子電スタジアムへとたどり着いた時のことでした。
「あ……荒海さん? あそこ……」
「どうした、小倉?」
びくりとして、杏子は藤吾の服の裾を、きゅっと掴みました。
視線の先に、見えた気がしたのです。何だか大きな……きらきらと虹色の光を照り返す、大きな魚の影を。
(海の中だ、危険な生物もいるとは思っていたが……)
楽しく泳いでいた
八神 修
。前方に大型の魚影を発見するなり、素早く物陰へと隠れて、そっと顔を覗かせ様子を伺います。
広い海を悠々と回遊する、虹色の魚影。そう、海とは綺麗なばかりではなく、危険もまた満ちているものなのです。
(鮫か。さて、どうしたものかな)
修の知る限り、仮にあんなものに襲われたなら、人間などひとたまりもなく捕食されてしまうでしょう。もちろん泳ぐ速度は段違いでありまして、きっと逃げることだって叶いません。
素早く思考を巡らせ、修は判断を下します。
ああいった生物が存在する以上、自分はもちろんのこと。誰かが襲われてしまうなんていう事態も、十分にありえます。対応策と、準備が必要でした。
瞬く間に組み立てたプランに従い、修は周辺の景色を、頭の中に叩き込まれている地図と参照して、目的地を見定めると、
(総合病院はあちらか。急がなくてはな……ん?)
すぐにも向かおうとして目に付いたのは、道端の海底に放置されている、一台のバイク。
誰のものかは分かりませんけれど、背に腹は替えられません。幸いキーは挿しっぱなし、そして修には、それを運転できるだけの知識がありました。
(水中だが、上手く走ってくれよ?)
シートにまたがり、ハンドルを捻ってどるんとエンジンを吹かせば、ごぼごぼと排気筒から立ち昇る泡。どうやら、ちゃんと走ることができそうです。
修はさっそく目的地を目指して、海底を疾走していきます。
ぶおんっ! 横薙ぎに振り抜いたのは、虫捕り網。その軌跡にはどばばばばと泡が尾を引いて、首尾良くすっぽり網の中へと捕らえましたのは……鯉!
「捕まえたぜ……! 淡水魚が、海の中ではしゃいでんじゃねえ!」
極道一家の四代目、
神無月 文貴
が虫網を手に追いかけておりますのは、他ならぬ彼の自宅にある池を泳いでいたはずの鯉たちです。辺りがすっかり海水で満たされたのを良いことに、するすると逃げ出した彼らを、一匹たりとも逃がすものかと、文貴は奮闘中でありました。
「ったく、奴ら案外はしっこいぜ……おい飛鳥、そっちはどうだ?」
「ぃよっと!」
しゅば! と振り下ろした網の中には、白赤黒の綺麗な鯉。手伝いに駆り出されている
晴海 飛鳥
は、にか、と笑って、
「また一匹捕まえたよー、フミッキおじさん」
「おう、でかした!」
二人はそうしてびゅんびゅんずばっと虫捕り網を振り回し、逃げ出した鯉たちを次々と捕獲していきます。
飛鳥はその合間に、泡と一緒にほうっと一息ついて、深くて広い海を見渡しまして、
「いやー、最初はびっくりしたけど。これはちょっと、楽しいね!」
怖い形相で鯉たちを追い掛け回している文貴と比べても、飛鳥はのんびり、状況を楽しんでおりました。何せこんな不思議な現象などは、彼女の大好物なのです。
初めこそ、目覚めるなり一面の青い海の底で、もうダメだ溺れ死んじゃうおしまいだ……! なんて、思ったりもしたものでしたけれど。少し慣れてしまえばもう、
「うーん、どうせなら鯉じゃなくて、幻の深海魚とか、ダイオウイカとか。海の神秘を捕まえてみたいもんだねえ」
「おいコラ飛鳥、ちゃんと働け!」
なんて、すっかり余裕だったりするのでした。
と、逃げる鯉たちを追いかけるうち、迷い込んだのは、寝子電スタジアム。
「っよし、捕まえた! あと一匹、どこに行きやがった……ん?」
捕獲用に持ってきた大きな網の中へ、また一匹を放り込んだところで……文貴は、最後の一匹である鯉を目で追い、それを目撃しました。
「あっ。おじさん、あれ……!」
飛鳥も指差し、叫びます。
二人の視線の先……鯉たちの最後の一匹が、ひらひらと泳いでいるところへ。のそりと現れた、大きな影。
ぐわっ、と鋭い歯の並ぶ口を開け……そいつは、ぱっくん! なんと、鯉を飲み込んでしまいました。
「うおっ、鮫かよ? 野郎、ウチの鯉を食っちまいやがって……!」
「でもおじさん、飲み込まれただけで、噛まれてはいないみたいだよ。すぐに助け出せば……!」
確かに、飛鳥の言う通り。大きなサメ……虹色の身体を持つそいつは、鯉をぱくりと丸呑みにしてしまったものの、見ればちらりと覗く口の中、鯉は慌てたようにぐるぐると、意外と元気に泳ぎ回っているのが目に入りました。急げばまだ、間に合うかも!
くるりと尾を翻し、スタジアムの中へと入っていく鮫。
「ちっ、逃がしゃしねえぞ……!」
文貴はふいに、くい、と眼鏡を中指で押し上げます。途端、みなぎる腕力……ろっこんによって、強力に増大されたパワーにプラスして、やたらにゴッツイ金の腕時計をくるり、拳に巻きつけ臨戦態勢!
飛鳥もまた、ろっこん発動のキーである、のど飴を取り出しぱくり。口へ含めば、準備万端!
「追いかけよう、おじさん!」
「おう!」
二人は急ぎ、寝子電スタジアムの中へと飛び込んでいきました。
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3人まで
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冒険
SF・ファンタジー
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20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月24日
参加申し込みの期限
2015年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月03日 11時00分
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