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永田 孝文先生の古典講座Ⅰ ~恋と短歌と若者語訳~
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【
八神 修
の場合】
(受験向きの内容ではないな)
八神 修
は課題を見た時に苦笑してしまった。
が、永田先生なりにユーモアのある授業をしようとした結果なのだろう、そんな風にも思える。
「やるからには、しっかりやってみるか」
(サクッと意訳してしまうかな。こういうのは深く悩まない方がいい)
ある意味、その考えは一つの真理である。
むしろ、こういう課題だからこそ、頭をうんうんとひねるよりも自分の気持ちを素直に書いてしまった方がいいのだが、どうやら修はプリントに少々難解な言語を使って回答を始めた。
一応、永田先生の年齢的なことを考えてか、ひらがなの読み方も書いてはいるものの、見ようによっては宇宙語である。
「……その言語は何だ?」
たまたま、そばを通った永田先生が、その語群に注目して足を止める。
「先生はご存じないんですか? まぁ、洒落です」
「……あぁ、ひょっとして一時期話題になったアレか?」
「その通りです、先生」
そう言って、自分の仕上げたプリントを見せる修。
プリントはすでに完成していた。
「まぁ、受け取っておこう、読み仮名もついているようだしな」
「ありがとうございます、ところで先生?」
「ん? どうしたんだ?」
「先生は普段どんな本を読みますか?」
その質問をした修はわりと真剣であった。
「面白そうだと思ったものを読むが……いきなりどうした?」
「いえ、本を見ているとだんだん言葉が変わってくるのが分かるんです。今だと強めの感情は全てヤバイになりますよね? 昔とは全然違います。だから、そういう変化を認識させる意図があってこの課題になったのではないかと思いまして」
つまり、和歌を解するためにはただの現代語訳だけではなく、自分たちなりに訳し、そして飲み込まなければだめだという意図が込められているのではないかということだ。
「ふむ、言葉は変遷していく。それはその通りだ、時代に応じた理解方法があるというものそうだとは思うが、そこまで難しく考えなくてもいいんだぞ?」
「なぜです?」
「どんなものであれ、考える前にあ、面白そうだ! と思った方が勉学にも身が入るだろう? だから、この時期はこれでいいんだよ。まぁ、八神は人一倍いろいろなことを考えるのが好きじゃないかと思う。それはいいことだから、存分に意図を理解してくれ」
そう言って、永田先生は別のところに歩いて行く。
「未来人はさぞかし訳すのに困りそうですね。今の言葉に延々と苦戦しそうです」
ぴたりと永田先生は足を止めて一言だけ言った。
「だから、その文字が先生には宇宙語に見えるんだよ」
中年教師の現在の言葉への思わぬ本音であった。
修は、改めて取材をしてみても面白そうな先生だなと、そんな風に思ったのであった。
【
花厳 望春
の場合】
(恋とかまだよくわかんないよ……)
こちらにも、恋愛という種類そのものについて頭を抱えている生徒がいた。
花厳 望春
は、古文は苦手ではなかったが、若者言葉への変換に苦労していた。
(だからといって、ちょっと人に話しかけるのも……)
あたりを見回してみる望春だが、自分が入れそうな余地……というよりも、人見知りが祟って会話に混ざりにくい。
なんというか、完全に孤立無援である。
「と、とりあえず進めないと」
悩んでいても時間は過ぎていくだけである。
望春は二番目の和歌を選ぶことにした。
そしてプリントに書き始めたのだが……ほどなくしてすべて書いたところで自分の書いた内容で正気に返った。
「な、何でこんなこと書いてるんだろう」
望春の身近な人にそういった趣向を好む人がいるらしいとは、本人の言である。
「というか、恋の歌の訳としてこれはどうなんだろう」
そういって、プリントの内容をひっくり返して考える望春。
しかし、時間というのは残酷なもので……。
「そろそろ回収するぞー」
そう言ってプリントは回収されていく。
「ええっ、これ発表するんですか?ちょ、ちょっとまって!!」
しかし、無情にも永田先生によってプリントは回収されてしまったのであった。
さて、いったいどのような若者語訳になったのだろうか?
望春はまったく気が気ではなかった。
【
小山内 海
の場合】
(恋愛モノの小説はよく読むけど……恋ってどんな感じなんだろう?)
小山内 海
はそう思って、プリントを前にして首をかしげた。
しかし、考えてみても始まらない。
まずは、どの和歌を選ぶか決めようと改めて海は三つの和歌に注目した。
(どの和歌にしよう?)
そうして目にとまったのは、三番目の和歌であった。
(この詩って、この恋が叶わないならいっそ死んでしまおうか、でも生きていれば思いが伝わるかもしれないよねっていう詩なんだよね)
なぜだか分からないが、その和歌が海の何かを刺激したかのようだった。
(きっとこの人は恋が叶わないってわかってしまうのが怖くて思いを伝えられなかったのかな? 小説なんかでも振られたらどうしようとか、相手に他に好きな人がいたり、だとかで告白になかなか踏み切れなかったりする描写はよくあるし……)
うーんと現代語訳を見ながら考える海。
しかし、海本人にしてみれば恋というものは全く未知の領域であるからか、どうにも結論が出ない。
(ちゃんとした答えをもらわなきゃ希望を無くさないで済むらしいから、恋って勇気のいる事なのかな?)
それでも、わからないなら分からないなりに一生懸命答えを探すのだ。
たぶん、海の中に芽生えているほんの正体のない小さな何かが、それに近いものだろう。
(って訳考えないと)
考えているうちにどんどんと時間は過ぎていく。
気を取り直して、プリントにかりかりと自分なりの答えを書き始めた。
(私はどうなんだろう? もし私が恋をしたらちゃんと告白できるのかな?)
自分のことを思い返しながらゆっくりと若者語訳を自分なりに仕上げていく。
(私が、好きな人に……。……怖いけどきっと言えるよね、形にしないと伝わらないから)
それは小さな決心であった。
まだ小さな決心だが、やがてその決心が海にとってよいものになるように願いたいものである。
そういうわけで、そのプリントは先生によって回収されることになった。
『よくできたとおもいます』
難しかったけど何とかなったと提出したのであった。
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担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月13日
参加申し込みの期限
2013年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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