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永田 孝文先生の古典講座Ⅰ ~恋と短歌と若者語訳~
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【
勅使河原 悠
の場合】
前の席で静かに真面目に授業を受ける。
それがこの授業での
勅使河原 悠
の日常であった。
(恋の短歌……昔からそういうのってあるんだな……)
課題を聞いたときに、悠はふとそんな風に思った。
(私、恋とか、よく分からないけれど……うまく出来る、かな……?)
さて、そう思いながら悠はどの和歌をやってみようかと思案した。
(こ、こういうの、凄く恥ずかしい……でも授業だし、頑張って考えてみよう……)
恋愛という単語を聞いただけでも恥ずかしがる勢いの悠。
そうした結果、一つ一つ和歌を選び考えることにした。
しかし、自分自身の生い立ちのせいか、どうも分からない。
そんな時、ちょうど永田先生が巡回途中で横を通るのが見えた。
「あ、あの、先生……」
「お、勅使河原か。何か質問か?」
そう言って、悠の近くまで来た永田先生。
「最初の短歌って、多分、先生ぐらいの年の人の恋に関してかなって思うんですけれど……えっと、先生もこういう気持ちって、分かりますか……?」
「ふむ、そうだな……まぁ先生くらいの年になるといろいろあるもんだ」
「はい……?」
一瞬、誤魔化されたのかなと思った悠であったがそうではなかった。
「だけど、たとえどんな生き方をしてこようとも、これらの問いには答えられるはずだ。意味のない人生なんてないんだからな……と嘘でも大人は子供に言わなきゃならん」
そう言って、やれやれと頭を掻く永田先生。
はらりと数本だけ黒と白の髪の毛が落ちるのを悠はぼんやりと見ていた。
「まぁ、そうだな。身近な例で言うなら……例えば今から十年くらいたったら先生はさらにおっさんな訳だ。それで、この学校の生徒は……まぁいい大人だな」
「そうですね……」
「だからといって、教え子がかわいくないわけじゃないし、ひょっとしたら教え子の方も先生を憶えておいてくれるかもしれない。それはとてもすばらしいことだと先生は思う。そして何年たってもそういう教え子がかわいいという気持ちは変わらないのだから、恋愛も同じことがいえるのかもしれないな」
「恋愛も……いくつになっても、あり得るもの……なんですね」
「それに対する答えはもう言ったな……」
質問は終わりだなとばかりに永田先生は去って行った。
そしてよく考えたら悠はとんでもない質問をしたことと、それを知って永田先生が何となくそれっぽいような言い回しで質問を回避したことが分かって、狐につままれたような気分になった。
そして結局、悠は最後の和歌を選んだのであった……。
【
常葉 治
の場合】
(恋、恋かぁ……。私にとっての、恋。)
ここに恋というキーワードに反応した生徒が一人いた。
常葉 治
である。
内面的には女性であるが、身体は男性であるという治は、ある意味、人一倍恋というキーワードに感じ入るものがあるのかもしれない。
(人を好きになるたびに、相手の幸せを考えたら、身を引くことばかりで。苦しいと、思いました)
お互いの幸せ……それは、おそらく恋をする二人がいたとして、その二人にとって考えなければいけないものだろう。
そういった場合、自分自身のことが好きになった人の重みになるのではないか?
そういった考えは、常に心の重石になってずんっとのしかかっていた。
その重石は時がたつにつれて研磨されていき、やがては鋭いナイフのようになって、自身を突き刺すであろう……そんな予感をうっすらと治自身感じている。
「いけませんね。悲観的になってしまいます」
授業に向けて心を入れ替えたいとばかりにそうつぶやいてみるも、どこか上の空である。
それは自分が選んだ二番目の和歌のせいでもあった……。
(今の恋も、叶えたいわけじゃ無いといえば嘘になります。それでも叶えたいと思ったら、わかりきった結末が怖くて……)
まさに、あの和歌の状況が、ある意味治自身の心境ともいえた。
――会わなかったら。
その一言が、まるで呪縛のように頭をよぎる。
(もう出会ってしまったから 思いは消せない。私のあなたへの気持ちは、きっと「恋」なんでしょうね)
「私、何を書いてるんでしょう」
そう言って、慌ててプリントを書き直す治。
そうして、別の若者語訳をさらさらと書いていくのだった。
治の恋の行方は誰にも分からないが……全員が幸せになれる答えがあればそれが一番なのだろう。
それが叶うかどうかは分からないが、少なくともそれは理想論だろう。
故に、この授業が何かのきっかけになればよい。
治にとって今はそれで十分ではなかったのだろうか……?
その答えさえ出ないまま、プリントは回収されたのであった。
【ブレインストーミング?】
森 蓮
は授業が開始されるとともに近くの先輩や同学年の生徒を誘ってブレインストーミングを提案した。
三ヶ島 葵
、
御鏡 聖
、
夏神 零
らは、それぞれの思惑もあって、この案を承諾した。
また、たまたま近くに(といっても教室の隅の方ではあるが)座っていた
白浜 渚
も半ば元気のいい後輩に巻き込まれる形で参加となったようだ。
(古典の選択で来たのですが、知らない人が多いです)
渚に関しては、人見知りであったが故に、上手く言えずに後輩たちの頼みを断り切れない……そんな感じであったという。
また、蓮に関しては……。
「今の私は若者言葉は門外漢ですし、恋愛経験も不足しています。ブレインストーミングで、奇抜で斬新な考えを集めましょう」
はじめはそんな感じではあったが、案外上手く回っているものだ。
(う……歌自体の意味はわかったけど、どう訳せばいいかよくわからないよー! 経験者から情報を集めるんだよー!!)
葵は、どちらかというと経験者の意見をほしかったが、思った以上に経験者が少なかった……とも言える。ままよと、この集団の中に飛び込んでいた。
聖に関しては、誰かと対話したい、対話しつつ訳した方が上手くいくと思っていた。
「私もこういう歌を詠みたくなるような素敵な恋をしてみたいです……恋をしている時、私の隣にいるのはどんな人なんでしょう」
そんな風に、楽しそうに意見を言っている。
また、言葉数は多くはないが、ふむふむと零は話を聞いている。
しかし、たまたま自分の意見を言ったときに、ぽろりとあることを言ってしまう。
「拙者とて人間じゃ…好きな相手が居てもよかろう……?」
お目当ての女性について、葵が興味津々に聞いたとき、そう言って誤魔化したとも言う。
「数学ほどじゃないけどー、文法とかも苦手なんだよー」
「私は終わったので手伝いますよ……といっても私もよく分かっていませんが」
葵と蓮のその会話に、そっと渚が付け加える。
「それは……二つの相反する葛藤を描くとよいと思うのでございます」
「あ、そっかー! 先輩、ありがとうございます!」
そう言われた渚はちょっとびっくりした。
書いては消して書いては消してを繰り返して、かつ、紙が破けるんじゃないかというくらいに書き直していた渚だが、何度もみているので理解が深まっているのだろうか。
あるいは、歌という言葉に反応したのかもしれない。
だが、アドヴァイスが受け入れられたとき、そしてお礼を言われたのは何となくうれしかったのだ。
「昔の人の恋に対する気持ちを綴った歌を自分なりに解釈して訳す……難しいですね」
「拙者は改めて思うことがあったのじゃ……」
聖にしろ、零にしろ……何かしら発見をしている。
意見を出し合ってのブレインストーミングは成功と言ってよかった。
相談し合うことによって答えが見つかっていってなによりである。
「……や、やっぱり難しいんだよー! 頭使って疲れたよー! そうだ、先生からオススメのホラー小説を聞くんだよー! 帰りに買って帰るんだよー!」
葵は苦戦中のようではあるが、全員なんとか提出することはできたようだ。
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担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月13日
参加申し込みの期限
2013年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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