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永田 孝文先生の古典講座Ⅰ ~恋と短歌と若者語訳~
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【
黒依 アリーセ
の場合】
(歌に込められた想いを、私なりに……か。毎日こんな授業なら楽しいのに)
そう思いつつ、
黒依 アリーセ
が最初に選んだのは二番目の短歌であった。
『逢ひ見ずは 恋しきことも なからまし 音にぞ人を 聞くべかりける』
その若者語訳を考えながら、アリーセは色々と思考する。
ドイツ人と日本人が入り交じったというその美麗な容貌がそっと思考の波にたゆたうのが分かった。
(よみ人知らずって好きなのよね)
この歌をどんな風に解釈するか考えるもの、古典ひとつの楽しみ方である。
(……毎日こんな授業なら楽しいのに)
アリーセがそう思ってしまうのも無理はない。
――将来は歌手として自分でも歌詞を書いてみたい。
そんなアリーセにとって、この授業はある意味将来への小さな練習とも言える。
(背景や歴史的な重要さじゃなくて、歌に込められた想いだけで長く残って来た
私もいつか、そんな歌が書ければ嬉しいな)
そう考えつつ、改めて短歌に注目してみる。
「フムフム、憧れで終わっておけば、気持ちを抑えられたのに……逢う事で、手が届きそうな気がしてしまって……って感じかしら?」
アリーセは、ゆっくりと単語を飲み込んで理解してゆく。
しかし、それだけでは足りないと考えたのかさらに一歩踏み込んで考え始めた。
それをさらに日常へと置き換えていったのだ、こういった置き換えの手法は文学を分析する上で非常に重要であるが、アリーセの場合はどうなるだろう?
「噂……、ねこったーって噂話みたいなモノよね?」
その時、ハッとアリーセの頭の中の歯車がカチリと音を立てて回転を始めたようだった。
「逢わなければ……って事は……こうかしら? ちょっと違う?」
迷いながらも、一つ一つの表現を丁寧にプリントに字を書いていく。
「現代語が多すぎて、これじゃ後世には残らないわね」
さて、一体どんな作品が出来上がったのだろうか?
【
藤堂 月乃
の場合】
「えーと、今日は恋愛に関する和歌を若者言葉で……?」
(三一文字に込められた気持ちを読み解くのってとても素敵な気がする)
課題の内容を聞いたとき、自身つぶやきとは別に、
藤堂 月乃
はふとそんなことを思った。
(あの子が死んでから恋は怖いって思っていたけど……)
遠い昔、自分の過去を月乃は見た気がした。
そっと、まぶたを閉じてみると、喪失したものがぐっと心の底から突き上げてくる感触がした。
大事なものを失って以来、臆病だった自分。
臆病になって、前に進めなかった自分。
そんな自分を思うたび、どこか恋に対してあきらめを抱いていた……。
(……このままじゃ駄目だよね)
――少しでも自分の進むきっかけを!
月乃は月乃なりに、自分の探していた言葉を見つけるためにこの授業に取り掛かっていく。
(恋愛か……)
『なにとなく さすがに惜しき 命かな あり経ば人や 思ひ知るとて』
月乃が選んだのは西行法師の和歌だった。
命、という言葉に惹かれたのかもしれない。
(うん、がんばってみよう!)
月乃自身、まだ自分の気持ちは整理しきれていない。しかし、昔の人の想いが詰まった和歌を自分の言葉で訳すのも、一つの進むきっかけになるのではないか。
がんばってみようの想いに全てを集約しつつ、プリントに月乃なりの解釈を加えて書き下していく……。
「ふむふむ。思いを寄せる人に気持ちが伝わらなくって辛いって感じなのね」
現代語訳も見ながら考える。
「私だったら……」
書く間にも色々と思考がぐるぐると回る。
やがて、プリントを完成させると近くを回っていた永田先生に声をかけた。
「先生、終わりましたー!」
「おぉ、終わったかい? 提出まで時間はあるから見直しでもしておいてくれ」
「分かりました。ところで……」
ん? とメガネの位置を直しつつ月乃を見る。
「先生って史跡巡りのためにスポーツをされているって聞きました。どんなスポーツをされているのですか?」
「そうだなぁ、何のスポーツだと思う?」
「えっ!? えっと……」
質問の質問に真面目に考え込む月乃。
「頑張れ若者」
その隙をぬって永田先生は別のところへ歩いていってしまった。
「あ、先生!」
そのうちな、と永田先生は軽く手を振ったのであった。
月乃はなかなか意地の悪いガードに、ちょっとだけこの先生ならこういう授業を思いつきそうだなとそんな風に思ったという。
【
御剣 刀
の場合】
(今回の授業をいい機会だと思って恋について考えよう)
御剣 刀
がこの課題を聞いたときにまっさきに考えたのがそれだった。
「恋か……正直、良く分からないし、興味もあまりない」
まさに一刀両断である。
「修行だと思って頑張るか」
というような思考の進め方であった。
刀本人にしてみれば、いきなりのこの課題は少々厄介であるかもしれない。
しかし、いったん修行と捉えてしまえばぐっと集中力が増した気がした。
そうして、全ての和歌に目を向けてみる。
「どうせなら、全ての和歌に挑戦してみるか」
そう言って、プリントに刀なりに考えて書き込んでいく。
「……こんな感じか? だけど、これだと髪が白くなる程の歳になっても女遊びを止められないおっさんの歌だろう……」
早速一つ目のものをプリントに書き込む。
いい出来だが、どうやら刀にとって今ひとつのようだ。
直ぐに取り掛かった二つ目も、どうやら苦戦しているらしい刀。
「……これで良いか。まあ、惚れた相手の噂でぐじぐじ悩むくらいなら、直接会ってその姿を見て色々と悩む方がマシだろう。会ったなら話までした方が良いと思うけれど」
恋愛観というわけではないが、こういったときにこそ物事に対しての考えというものは漏れるのかもしれない。
そうこうしているうちに、三つ目の短歌をプリントに書く。
「失恋から自殺を考える奴もいるけれど、時間が解決してくれるから落ち着け、と……うん、生きていれば次の恋が見つかるさ」
と言いつつ、ずらっと自分の回答を改めて見てみる。
「何というか全体的に微妙になってしまった……つまり、恋愛を真面目に勉強しろって事か?」
それに対する答えは見つかるかどうかもわからない。
刀本人がどのように恋愛を勉強するか……、それはそれで気になるものではあるが、今は己自身の修行不足だろうと刀は思うのであった。
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担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月13日
参加申し込みの期限
2013年04月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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