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風の原園芸市・秋の部
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【生物学的観点から見る園芸市】
片手に、野外用のフィールドノート。もう片方には、きらりと日の光を返すルーペを携えた、
新井 すばる
。彼の本日のお目当て、その一つはと言いますと、
「すいませーん! 食虫植物ってありません? フクロユキノシタとか、プシタシナとか……」
こんな感じでありました。生物部所属のためでしょうか、すばるには綺麗な花たちよりも、そういったものにこそ興味が湧くようです。
ただ、この園芸市では残念ながら、あくまで一般的な秋の草花たちがメインのようでありまして。なかなか、食虫植物の類などを置いているお店は見つかりません。
「まぁ、今の時期じゃあ仕方が無いかもですねー」
と、すばるの横で言ったのは、
屋敷野 梢
。彼の属する生物部の部長さん、その人であります。たまたまばったり出会った友人同士、何とはなしに一緒に行動中です。
「おっ! 見てみなよ、アルナイル!」
アルナイル、とはすばるが梢を呼ぶときのあだ名です。何やら嬉しそうな彼に呼ばれ、覗き込んでみますと、
「あ、キタテハじゃないですか!」
「さっきは、イチモンジセセリも見たんだよ。花や木が集まってるから、虫たちも……と思ったら、ビンゴだったね」
葉っぱにとまった、赤みがかったレンガ色の羽。草花の蜜や果樹の甘い香りに誘われてでしょうか、場内では稀に、こうした蝶などの姿も見られます。つまりはこれが、園芸市を訪れたすばるの、もう一つの目的だったりするのでした。
さっそくすばるは、ルーペでじっくりと観察しながら、さらりさらさら、ノートへスケッチ。食虫植物にはなかなかお目にかかれない代わりに、生物部員なりの観点から、きっちりと園芸市を楽しんでおります。
梢はと言いますと、部長さんとはいえすばるのように、食虫植物やら虫やらを探しに来たわけではありませんでしたけれど、
「なるほど、こんな楽しみ方が! 秋の蝶も、良いもんですねー」
「でしょ?」
昆虫は大好き! 中でも蝶には、諸々思い入れもありまして、一緒になって観察をば……これが結構、楽しめておりました。
「こっちには、果樹の苗木が置いてあるね……お、グァバ発見!」
と、青々とした葉が茂る苗木へ注目するすばる。やっぱり、こういった普通の植物にも興味アリ? かと思いましたら、
「これがあったら、コノハムシを飼う時、便利だろうなぁ」
「なんと新井君、コノハムシを飼う予定が!?」
「いや、無いけどね。でもいつか、そんなチャンスが来るかもしれないし……」
文字通り、緑の葉っぱのような形をした昆虫、それを手元に置いて愛でるいつかの時へと、思いを馳せて。
「よし、買っとこ。すいませーん、これ下さい!」
どこまでもブレない、すばるくんなのでした。
さて、季節の蝶に気を取られて、若干忘れかけておりましたけれど。
梢のほうの本来のお目当ては、ハーブ! なのです。
「ほら私、家の庭で、ハーブガーデン作ってるじゃないですか。あれを更にパワーアップ! させようと思いまして」
「なるほどね。でもハーブって、生命力強いよね?」
「……まぁ、お爺ちゃんの野菜コーナーにまで侵食しちゃわないか、心配ではありますけど……うん。気にしない!」
と割り切って、場内を回ります。幸い店先には、どうやらそういった類の出物も、少なからずあるようです。
「食べられるハーブを増やしたいんですよねー」
「いいねえ。今の時期だと、どんなのがあるかな?」
「この季節なら、カモミールにコリアンダーに……スープセロリなんかもいけそうですね!」
今年の梢は、自分で植えたバジルやセージなどを使って料理をして、ソースを作ってみたり、ハーブティーを淹れてみたり……と大変に美味しく頂くことができたのだそう。
確かに見れば、梢の言葉通り、小さく白い花を付けたカモミールやコリアンダー、スープセロリの葉っぱ。さらにはローズマリー、ルッコラ、ナスタチウムなどなど、食卓に彩りを加えてくれそうなハーブたちが、漂う濃厚な香りでお出迎えしてくれます。色々あって、迷ってしまうほどです。
ちなみに、梢のガーデニングの知識はと言いますと、それなりです。ハーブガーデンの維持には、庭の主であるお爺さんに頼っている部分も大きいもので、常々、これではイカン! と考えていた彼女。
今日の園芸市は、せっかくの機会ですもので、
「そのへんお店の人に、お話を聞いてみましょうかねー。すみませーん!」
と声をかけて、育て方やら何やらを、この際みっちりレクチャーしてもらうことにしました。どうせならやっぱり、自分でちゃんとお世話をして、愛情込めて育ててあげたいですものね!
親切な店員のおばさま、熱心そうな学生二人に気を良くしたのでしょうか、様々な園芸知識をノリノリで教えてくれまして。しばしのお勉強タイムの後、梢はいくつかのハーブの苗を選んで、購入しました。
「ありがとうございました! いやー、タメになりましたねー」
「うん、生物部としても、意義深い話だったね」
一緒に聞いていたすばるにも、なかなかありがたい講義であったようです。
手にした苗たちを眺めて、満足そうに笑った梢は、
「もっと勉強して、いつか、ちょっと難しい植物にも挑戦してみたいですねー。綺麗なランとか!」
屋敷野家の庭に、そんな花たちが咲き乱れる……なんて日が、いつか来るかも知れません。
概ね目的を果たした二人は、最後に、家族へお土産を買っていくことにしました。
「私はお爺ちゃんに、可愛い花でも買っていってあげましょうかねー。新井君は?」
「そうだね、僕は妹と友達に……んん!?」
何やら、はっとした顔を浮かべたすばる。まじまじと、彼が真剣な瞳で見つめておりますのは……苔?
「これは……ウサギゴケ!」
「あ、ほんとだ。花がついてないから、分かりにくいですけど」
プランターにびっしりと平坦に広がる、草原のような緑。
今時期は、それこそ単なる雑草にしか見えないような、地味なものですけれど……これがひとたび開花を迎えれば、まるで耳を立てた小動物の顔のような花が、ぴょこん、ぴょこん! 野原を駆け回るウサギたちのように見えて、実に愛らしい植物だったりするのです。
「しかも、安い! 夏の売れ残りだからかな? よし、妹にはこれを買っていこうっと」
「ウサギゴケをですか? 大丈夫ですかそれー?」
と、何だか眉をひそめた梢。その意味には、一見しただけでは分からない、ウサギゴケの生態に関するヒミツがありまして。
「まぁ、可愛い花が咲く植物だよ、って言っておけば大丈夫だよ。実は食虫植物、なんていうのは内緒で。ね?」
ぱちり! と、すばるはウィンクひとつ。
そうなのです……ウサギゴケは、水に浸った根から微生物の類を食べてしまうという、苔ではなく食虫植物の一種なのです。
あまり園芸に馴染みの無い人が聞けば、何やら不気味な生態を想像してしまうところですけれど……とはいえまぁ、言わなければ確かに、ぴょこぴょこと楽しいウサギっぽい花でありまして。
すばるは妹さんに、ウサギゴケを一株。梢はお爺ちゃんにキンモクセイを購入して、お土産にすることにしました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月15日
参加申し込みの期限
2015年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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