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風の原園芸市・秋の部
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【薔薇と金魚草】
大輪を咲かせる、高貴な剣のような【緋】。艶やかに丸みを帯びた、甘い香りの【紅】。
黄昏のように、あるいは暁のように鮮やかな【朱】。たおやかでありながら力強い、輝く赤い【赫】。
店を飾るこれらの薔薇たちは、今日の園芸市のため、
緋紅朱 赫乃
が母から借り受けてきたものです。
「いらっしゃい、ませ。ごゆっくり、ご覧、下さい、ね」
柔らかく微笑む赫乃自身もまた、身に纏うゴシックなドレスには、いくつもの薔薇のコサージュをあしらって。
彼女や、そして飾り付けた薔薇たちのかもしだす優美さ、ふわりと漂う香りも相まって、彼女のお店の一角だけが、何だか別世界のような美しい空間を演出しておりました。
やってきた二人のお客は、
マリベル・ロイス
と
天之川 麗仁
。
「うわぁ、すごい……!」
「改めて見ても見事だね、これは」
二人はひとしきり感激のため息をもらした後、あれこれと赫乃へと尋ねます。
「この薔薇は、君が育てたものなのかい?」
「こちらの、四色の、薔薇は……母が、育てた、ものなんです。どの子も、市場、には、出回らない、子たち、なんですよ」
普段は少々、人見知りな赫乃ですけれど……こんな風に、自慢の薔薇たちを褒めてもらえたなら、もちろん悪い気はしません。
ついつい嬉しくなって、語ってしまうのです。
「母の、薔薇は、とても、有名で……人気が、あるんです。私も、母の薔薇が、一番、好き、なんです」
「そうなんや……うん! とっても綺麗やもんねっ」
お客さんが喜んでくれるのを見ていると、自分まで、何だか楽しくなってくるのです。
お店を飾る薔薇たちに値札がついていないことについて尋ねられて、赫乃は、
「はい。これは、非売品、で……お持ち帰り、でしたら、こちらの、切花を。私の、薔薇園で、育てた、薔薇、なんです。アレンジメントも、承ります、よ?」
「うわぁ、こっちも素敵やなぁ……」
もちろん、赫乃が手ずから育てた薔薇たちだって、負けてはいません。
マリベルは少し悩んだ後に、切花を一輪、お買い上げしてくれました。麗仁にも、これほどに見事な薔薇たちを間近にして、感ずるところがあったようです。
「ありがとう、良い物が見られたよ」
「ウチも! ありがとなぁ」
お礼を言って立ち去っていく二人を、赫乃は笑顔で見送りました。
ふわふわとした花弁が織り成して作る形は、まさしくお魚のよう。
毒島 虹子
が実家から貰い受けてきたキンギョソウたちは、いかにも可愛らしくて、人目を惹きつけておりました。
もちろん、これらを売って欲しい、というお客もやってきます。そのたび虹子は、悪戯っぽく笑いながら、言うのです。
「お金のことは、良く分かりませんの。無料で構いませんわ。どうぞ、お持ちになってくださいな」
お客たちは大抵、ええっ!? と目を剥いて驚きます。そして、何度かわたわたと虹子へ確かめた後に、ほくほく顔でキンギョソウを持ち帰っていくのです。
「……無料、で、良い、のですか?」
ふと、怪訝そうな顔を浮かべた赫乃が尋ねます。彼女は、お隣で自分のお店の応対をしながら、ほいほいとタダで花を配っている虹子を不思議に思っていたようです。
「ええ。先ほども言いましたけれど、父は服飾デザインのために、色々な花を育てていますの」
そう、虹子の父は、服飾メーカーの経営者。
「花柄は、デザインの定番。だからこそ父は、花の美しさの追求には、ことのほか力を入れているのですわ。つまりこれらの花は、研究のためにと育てられていたものなのです」
虹子の説明に、赫乃はキンギョソウたちへ目を向けます。確かに、吹き抜けた緩く優しい風に、まるでフリルのような花弁がふわりとなびくのを見れば、なるほど。これらが服を飾ったなら、さぞかし映えるのだろうなと思わせる説得力がありました。
「ただそのように、研究のためにと育てられたものですから。当然この花たちは、売り物にはなりませんわよね」
花そのものを扱う部門があるわけでもなし、けれど人の目に触れないままに、ただ枯れていってしまうというのも、いささか忍びないものでして。
「だからせめて、一時でも、誰かの目を楽しませて差し上げることができれば。そう思って、こうして皆さんに、無料でお配りしているのですわ」
「そう、だったんです、か……」
感心して嘆息した赫乃へ……けれど虹子は、最後にひとつ。やっぱり悪戯っぽく微笑みながら、付け加えます。
「とはいえ、本当に値段の相場が分からないから、でもありますけれど。私、庶民の感覚は分かりませんもの」
「まあ」
冗談めかした物言いに、赫乃は思わず可笑しそうに、くすりと笑みを漏らしました。
……虹子はこれで、空気は読めるほうなのです。いかにも純粋そうに見える赫乃へ、もう一つの理由を教えてあげるのは、やめておきました。
(無料、と言った瞬間、お客様の顔が驚きに染まるのが、面白くて楽しくて……というのは黙っておきましょうか。ふふふっ)
キンギョソウたちはただ、ひらひら、ゆらり。緩やかな風に身を委ねて揺れるばかり、でありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月15日
参加申し込みの期限
2015年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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