this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
風の原園芸市・秋の部
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
【また、会いましょう】
「本当に睡蓮が見られるとは、嬉しいね!」
上機嫌な
飛吹 蓮太郎
は、オーバーな仕草と口ぶりで、
旅鴉 月詠
へ、にかっ! と眩しい歯を見せました。
探していた花を、ゆっくりと心行くまで眺めた彼は、けれどただそっと静かに見つめたのみで、それを購入することはありませんでした。月詠がそのことを尋ねてみましたら、眺めるだけで十分なのだと、彼は事もなく笑ったものです。
「こりゃあやっぱり、奇跡ってやつだぜ。月詠ちゃん、俺にとっての君はさしずめ、幸運の女神! ってところかな……どうだい? お礼にこの後、俺とディナーでも……」
「さて、帰ったらさっそく庭へ手を入れて、絵のほうにも取り掛からなければね」
「スルー! いやぁ、そのつれないそぶりにクールな眼差し。イイネッ!」
めげない蓮太郎へ、月詠はやっぱり、肩をすくめて。最後に、
「ま、絵が仕上がったら、お目にかけますよ」
「ああ、そいつはありがたい。楽しみにさせてもらうよ」
そんな言葉を交わしてから、二人は軽く手を振って、別れました。
「二人とも、ちょっと待っててもらえますか?」
二人の連れにそう言い置いて、
宮祀 智瑜
はひとり、周囲のお店を見て回ります。
夕鈴 翼
に
桃井 かんな
、まだまだ小さな……一人はいろんな意味で発育著しいものの、それでもやっぱり、小学生の女の子たちです。何だか可愛い妹みたいな彼女たちと一緒に行動するうち、智瑜の胸の中、むくむくむくと湧き上がる気持ちがありました。
かんなには、諸々の嬉しいアドバイスをくれたことと、先日にちょっぴり、迷惑をかけてしまったことへのお詫びも兼ねて。翼には、一緒に花のお勉強をしながら、今日一日付き合ってくれたことへ。それぞれに、お礼の気持ちを込めて。
つまりは、年上のお姉さんとして、何かしてあげたい! と、そう思ったのです。
「……はい! 私からお二人に、プレゼントです」
二人のところへ戻った智瑜が彼女たちへと手渡したのは、『ガーデニング入門セット』としてもらった鉢へ植えられて、ひらひらとフリルのように咲く、白いガーデンシクラメン。智瑜自身が選んだ花でした。
「わぁ、綺麗……」
「えっと、もらっちゃって良いんですか?」
きょとりとしたかんなと翼へ、智瑜は、もちろん! とうなずきます。
「今日のお礼です。かんなちゃん、翼ちゃん、今日はたくさん付き合ってもらって、ありがとうございました」
「ううん、私こそ。ありがとう、智瑜ちゃん。翼ちゃんも」
「ボクも楽しかったですよ! お花ももらえて、嬉しいです。ありがとうございますっ」
三人、それぞれに綺麗な花を胸に抱いて、笑顔をたたえて。並んで歩きながら、公園を立ち去って行きました。
そろそろ秋の『風の原園芸市』も、終了のお時間。
すっかり売り物も無くなったお店をたたんで、帰り支度を済ませてから、
毒島 虹子
と
緋紅朱 赫乃
は、最後にちょっぴり、園内の花たちを眺めて歩きます。
「……あら?」
「? この花は、何、でしょうか?」
ふと目に付いたのは……奇妙な花。風も無いのに茎を揺らして踊り、花びらがきらきらと色を変える、見たことの無いヘンテコな花。
と、それを売っておりますのは、
「変わったところでお会いしますわねぇ? お久しぶりですわ、エジソンさん」
「む? おーお主か、久しいのう!」
「……お知り合い、です、か?」
小汚い白衣を羽織った偏屈そうなおじいさん、寝子島少年科学団のエジソンさん。虹子とは以前に何度か、ちょっとした事件を通じて、面識がありました。
虹子は赫乃へ、おじいさんのことを軽く紹介してあげた後に、
「それでエジソンさん、この花、何というんですの?」
「うむ。ワシにもよーわからん! よーわからんので、このメンデレーエフに、調べてもらっとるとこなんじゃが……」
見ればなるほど、少年科学団の名誉会員の一人。メンデレーエフこと
八神 修
が、ああでもない、こうでもないと首をひねっているところです。
「この花弁はあの花に似ているが、しかしこちらの部位の形状は一致しない。神魂によって変化したものなら、元になった花があるはずだが、さて……?」
修は、不思議な花に触れたり撫でたり。光を当てたり遮ったり、小声で歌を聞かせてみたり。あるいは、道行く人々の浮かべる表情、感情と花の動きや色を見比べて、その関連性を追及したり……尽きることの無い興味から、調査に没頭しておりました。
隣に座り込んだ子犬のカーキーが、ふわ、とひとつ大きなあくび。
と、
「この葉の形状がまた、何とも似つかず……はっ!?」
「ごきげんよう、またお会いしましたわねぇ」
修は今になって、肩口から覗き込む虹子や赫乃に気付いたようです……けれど、それだけではありません。
気付けば何やら、周囲には、ちょっとした人だかりができておりまして。
「あら……先ほどの、お客様……」
赫乃がぺこりと会釈をしたのは、帰りがけの
羽入 癒雨
、
舞洲 絵奈
のメイドさんコンビ。
「へー、何か面白い花があるじゃない? ねえ絵奈ちゃん、コレ、ウチの庭に植えたらウケるんじゃね?」
「きらきらして綺麗ですね、癒雨さん! 綺麗ですけど、ちょーっと、お屋敷の庭には派手すぎるかも……」
なんて笑う二人に続いては、知り合いの
新井 すばる
、
屋敷野 梢
らまでもが顔を見せて、
「あれーやがみん、こんなとこで奇遇だね、って何この花?」
「こっこれは新種発見!? ってやっぱり、神魂的なヤツですかねーこれ?」
生物学部的な興味もあってでしょうか、まじまじとそれを見つめておりました。
わいわい、店先にはにわかにお客が集まりまして、賑やかです。
「不思議な花ですわねぇ……」
そんな中。
虹子がそっと鉢植えの一つを両手ですくい上げ、言いました。
「確かに興味が湧きますけれど。仕組みはどうあれ、素敵なお花には違いありませんわね。エジソンさん、この花、譲っていただけませんか?」
「おお、構わんぞ。気に入ったなら持って行くとええ。科学に理解のある子供にゃ、優しいんじゃ、ワシ」
彼女が不思議な花を購入するのを見て、
「……そうだな。神魂の影響が抜ければ、きっと元の花に戻るだろうし。それまでは、素直に楽しむのも良いかもしれないな」
調査は一端切り上げて、修もそれを買って帰ることにしました。
花の命は短くて……なんて言いまして。この花がいつまで、こんな奇妙かつ魅力的な現象を見せていてくれるのかは、誰にも分かりません。それならいっそ、割り切って楽しんでしまったほうが、あるいは得というものかも知れません。
子犬のカーキーが、もう帰ろうと言わんばかりに、ズボンのすそをくいくいと引っ張るので、修は笑いながら、小さな身体を抱き上げました。
「おっと、暮れてきおったか。やれ、良い秋空じゃのう……」
夕方を迎えた園内。空を見上げて、しみじみとつぶやいたエジソンさんの言葉に次いで、やがて係りの人が園芸市の終わりを告げる声が、あたりへ響きます。
次にこの風の原公園へ、こうして花たちが集まり、咲き乱れるのは……春!
集まった人々は、あるいは不思議な花を購入し、あるいは一通り眺めて満足してから。まだ遠い春のうららかな日、『風の原園芸市・春の部』へ訪れることを楽しみに、軽い足取りで、それぞれに帰る家へと歩き去っていきました。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『風の原園芸市・秋の部』のリアクションをお届けいたします~。
ご近所にある大きな公園で、年に何度か、園芸市が開かれておりまして。何度か足を運んだことがあるんですが、良く見るような花から知らない花まで、ずらりと並んでいて壮観で、眺めているだけでも楽しくなってしまうのです。
そんな感じを、今回はシナリオにしてみました。
墨谷も実のところ、普段からガーデニングを嗜んでいるわけでは無いのですが、実際にそうした場所で間近に花を見ていると、自然とほっこりとして、いつの間にやら和んでいる自分に気付くわけなのです。
今回は秋の花を楽しみましたが、らっかみ!タイムが巡って春が訪れたら、その時は『風の原園芸市・春の部』をお届けすることもあるかも知れません。
その時はぜひ、ぽかぽかとあたたかな陽気の中で、春の草花を眺めに風の原公園を訪れていただけましたら、幸いです。
それでは皆さま、今回もご参加をありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
お疲れさまでしたー!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
風の原園芸市・秋の部
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月15日
参加申し込みの期限
2015年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!