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花の色は
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アヤメの花を蹴る。端整なかたちした花が折れて地に這い泥に塗れる。花畑に咲き乱れる数多の花を踏み倒し踏み躙り、
大天使 天吏
は無造作に歩を進める。苛立ち混じりに踏み出す毎、色のない花びらが蹴り上げられて宙に舞う。
土の匂いがしない。草の匂いがしない。やはりここは人間の作り出した世界なのだと再確認する。天吏の白い眉間に鬱陶しげな皺が寄る。
全てが贋物と知れば、漂う花の香さえも強い香水のように思えて煩かった。
肺を侵す花の匂いを吐き出して、どこまでも続く花畑を睥睨する。
踏み倒してきたはずの花々が知らぬ顔で元通りに静かに可憐に揺れていても、天吏は驚きもしない。緩く波打つ金の髪を苛立たしげに振り、視線巡らせて、己の足元、炎のように立ち上がる花を見つけた。
(……サルビア・スプレンデンス)
花の名を心に呟くと同時、花の名を教えてくれた父の面影が過ぎる。植物学者である父は、希少価値のある植物の保全の為、今も世界中を飛び回っている。
旅路の父について回っていた幼い頃、父と共にサルビアの花蜜を吸う瞬間を一緒に見たことがあった。
――綺麗ね
そう言って父に笑いかけると、父は微笑んで花の名を教えてくれた。
(でも、この花は綺麗なんかじゃない)
手を伸ばし、サルビアを引き千切る。半ば握り潰すように手折った花は、天吏の掌の中、血を滲ませるように鮮やかな緋の色を広げてゆく。
色づく花に興味も抱かず、天吏は元来た道を再び花を潰して辿る。
(私を肯定してくれる人は、鳥と、私に流れる血をもつ人達だけでいいのよ)
その他の誰に認めてもらえなくてもいい。認めて欲しいとすら思わない。
柔和な面差しに残虐なまでの堅固さを刻み、天吏は咲き乱れる花を踏む。日傘差して座す少女の前に戻る。
「さあ、」
無表情に少女を見下ろす。潰れた花を少女の長いスカートの広がる裾に叩きつける。
「くだらない世界から早く出して頂戴」
刺々しく言い捨てる天吏を見もせず、少女は捨てられた花を拾い上げる。
「あかい、花」
愛おしげに、囁く。
日傘の少女が色を声にしたその直後、
「……がんたいの、おねえさん」
天吏は背後に先ほど振り払った少女の声を聞いた。
「おねえさん、」
声を掛けて、けれど応えを確かめるよりも先、天吏の華奢な背中は煙のように風景に溶けて消える。
「また会えるかなぁ」
「同じ世界に住んでいるもの」
肩を落とすあさひの背中を励ますようにそっと叩いて、一月は日傘の少女の前に膝をつく。手にした空木の白い花を差し出す。
「はい、これで良いかな?」
殊更に明るく朗らかに笑う一月につられて、あさひも笑う。一月の隣に並び、緩い拳を少女の前に伸ばす。ゆっくり開く小さな掌に、小さな、鮮やかな色した桃の花。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月10日
参加申し込みの期限
2015年02月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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