this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
マタタビック演劇フェスティバル
<< もどる
1
…
65
66
67
68
69
つぎへ >>
【演劇祭の終幕】
演劇祭も終了し、会場の外はすっかり夕暮れ時。
滲む夕日の中から颯爽と戻ってきた
骨削 瓢
の姿を見れば、
天馬 ひびき
の胸はやっぱり、どきどきと高鳴ってしまうのです。
「おかえりなさい、瓢さん! その、とっても……素敵だったよ。きゃっ、言っちゃったぁ……!」
「はっはっ、気に入ってもらえて何よりさぁ」
ほっぺに両手を当てて真っ赤っか、なひびき嬢の愛おしさには、瓢さんもにっこりです。
自然と二人、きゅっと手を繋いで、夕焼け空を眺めながら帰路を歩きます。
道中の話題はもちろん、今日の演劇祭の演目。中でもひびきのお気に入りは、即興劇の『あやかしホームルーム』でありまして、
「それでね、それでね! 綺麗な桜がぱああーって咲いてて、ぶわーって花びらが散ってて! それでね、人間の女の子はもうすっかり妖怪さんたちと仲良くなっててね、こう言うの。『よーし! あたしが、人間の遊びを教えてあげるぞ!』」
「『おっ、面白そうじゃねーか!』と烏天狗が食いついて、みんなで楽しく遊ぶわけだねぃ」
「うん、うんっ! すっごく楽しい時間、でもね、子供たちは人間だからいつかは帰らなくちゃいけないし、お父さんも迎えに来ちゃって」
「『やっと見つけたぞ、めがね! 一緒に帰ろう!』」
「『おとうさん!』って、めがねは嬉しいけど、ちょっとしゅーんって寂しくなっちゃうの」
なんて。そんな風に、互いにセリフを言い合って、二人で即興のお芝居。スターヒル・シアターはもうずいぶんと後ろのほうでしたけれど、そこは紛れもなく、二人だけの劇場でありました。
そして、二人だけの演劇が終われば、二人だけの受賞式も。
す、と差し出されたのは、瓢が舞台からちょっぴり拝借してきた、あの花束です。それが自分のためのものだったとは、純情かつ純粋無垢なひびきは、思ってもみませんでした。
「瓢さん、これ……私に……?」
「我が愛しの女優様に、カーテンコールの花束贈呈だよぃ。受け取ってくれるかぃ?」
もちろん、大好きな彼の贈り物です。
ひびきはワンピースの裾をちょこんとつまんで、主演女優もののお辞儀をした後に、それを受け取ったのでした。
物販スペースの飲食コーナーにて、各自買ってきた食べ物など持ち寄りつまみながら、非公式新聞部の面々は、取材の成果をそれぞれ確かめ合っておりました。
「ヴァイスヴルしゅト……噛んだ。ヴァイスヴルスト、美味しいですねー!」
結梨亜・カールシュテイン
はソーセージをかぷりっと齧って、実に満足そうに言ってから、
「『オズの魔法使い』は、演劇部だけあって皆さん、演技に安定感がありましたねー。美術賞を取っただけあって、セットにもすごくこだわりが見えて、きらきら素敵な舞台でしたー、あっそれも美味しそう! 一口くださいっ、あーん」
「じゃ、そっちのそれと交換ということで、はい、あーん。私は『二つのF』を取材しましたけど、最優秀賞に輝くとは!」
音無 文
は、結梨亜のお口にチーズ&レタスの手巻きサンドを差し入れながら、
「でも納得の受賞でしたねー、全部が高いレベルで完成されてたというか。オペラ座の怪人って良く知らなかったですけど、楽しめましたね、美桜さん何か飲みますか? 緑茶に麦茶にほうじ茶、ジュース類も買ってきましたよ」
「うん、ありがとう……お茶、もらえる……?」
受け取った緑茶を飲みながら、みんなが楽しそうに感想を述べ合っているのを聞いていた
鬼久保 美桜
もちょっぴり、口を開きます。
「『あやかしホームルーム』……色んな妖怪がいて、面白かったね……うさぎさん、可愛かった。お話も、思ってたより綺麗にまとまってて……みんな、すごいなぁって思ったよ……三ヶ島さん、レバーケーゼ、気になってるって言ってたよね……?」
「おっ、買っといてくれたんだー? 嬉しいんだよー、ありがとう! いただきまーす」
ライ麦パンの上に乗せたミートローフと目玉焼きを一緒に、
三ヶ島 葵
は、ぱくりっ。
「うーん、これは美味だねー。『Phantom Thief Rhapsody』はやっぱり、歌と演奏が印象に残ってるよねー、最後の歌も良かったんだよー。これは良い記事が書けそうだねー」
取材のために席を離れられなかったもので、お腹はぺこぺこ。美味しい食事は進めば、おしゃべりだって弾みます。
それぞれに担当する劇だけではなくて、もちろん他にも、素敵な演劇がたくさんありました。
控えめで聞き専に回りがちな美桜も、彼女たちと一緒なら窮屈に思うこともなく、時折するりと言葉を挟みまして、
「『マッチ売りと魔法のマッチ』も、楽しかったね……動物も色々、出てきたし……」
「私は『かぐや姫』と、『チェンジリングの悲劇』も印象に残ってますねー。……親近感が湧いたとかじゃないですよ?」
時折小学生にも間違えられてしまうことのある文は、ちょろっとそんな風に釘を刺しつつ。
葵も今日に見た名シーンの数々を思い起こしながら、
「『ヘンゼルとグレーテル』は笑っちゃったんだよー、あとグレーテル可愛かったねー。『四季』の演出効果は凄かったなー、ここまでできるのか! って驚いたんだよー」
結梨亜は演劇のみならず、テーブルに並んだ美味しい料理も写真に収めつつ、
「ふふふ、こんなに食べたら、晩御飯が食べられなくなっちゃうかも……でも演劇だけじゃなくて、良い食レポも載せられそうですねー!」
四人が集まれば、わいわいと楽しく、賑やか!
非公式だけど新聞部、彼女たちの作る学校新聞が張り出されたなら、寝子高生たちもきっと、今日の演劇祭の話題で賑わうことになるのでしょう。
興奮冷めやらぬ
矢萩 秋
さん、妹さんたちをまとめて、がばっ!
「きゃああああ二人ともとっても良かったわよ槇も咲も愛してるーーーっ!!」
「もがぁ!?」
「あはは、くすぐったいよ~秋お姉ちゃん」
いつもにこにこな
矢萩 槇
ちゃんはさておきまして、真ん中のお姉ちゃん、
矢萩 咲
さんは少々、ご立腹です。
「……姉さん? 観劇禁止って、言ったでしょう?」
「だーって、二人の晴れ姿を見逃すわけにいかないじゃない?」
「田中先輩はどうしたんですか、あれほど頼んでおいたのに……」
てへっ、と秋さんは舌をぺろっとやって誤魔化しました。帰って従業員の皆さんの有様を見たなら、このいまひとつ融通の利かない妹さんはどんな顔を浮かべるでしょうか。
槇ちゃんはもちろん、そんなお姉ちゃんズのやり取りをよそに、
「私は、秋お姉ちゃんが見に来てくれて、嬉しかったよ~。それに咲お姉ちゃんも、カッコ可愛かったなぁ」
「わ、忘れなさい槇、あれは忘れて! 忘れて……! ああ、咲はまたあんな恥辱を、またしても……ッ!」
くりっ、と秋さんは顔をそむけました。バッチリしっかり、写真やら映像に収めていたことを、今はまだ知られるわけにはいきません……ちゃんと保存用にバックアップを取るまでは!
「……まったく、もう」
秋さんの思惑はさておき、無邪気な槇ちゃんには、咲もやっぱり、敵わないのでした。むぎゅうと抱き締めて、
「お疲れさま、槇。あなたもとっても、可愛かったわ」
「お父さん、お母さん!」
仲間たちに労いと感謝の言葉を告げてから、
恵御納 夏朝
は、ご両親のところへ駆けつけました。
二人はわざわざ本土から、この日のためだけにやってきてくれたのです。
「ありがとう、二人とも……見に来てくれて」
「当然よ! ああ、ライオンちゃん、可愛かったわ~!」
お母さん、
恵御納 理沙
は夏朝を思い切り抱き締めながら、何だかもう上演中からずっと、感極まったような様子です。劇の最中には何度も、夏朝ちゃ~ん! なんて叫んでしまいそうになったところを、旦那様につんつくと突っつかれて止められていたくらいだったのです。
そして二人はすぐにも、本土へ帰らなければなりません。
「……夏朝」
お母さんにむぎゅっとされたままの夏朝の頭へ、お父さん、
恵御納 久隆
は優しくぽんっと手のひらを乗せて、
「良くやった。良い劇、良い演技だったな……素晴らしかったよ」
「お父さん……お母さん……」
忙しい中を縫って、こうしてやってきてくれた二人。大きくて頼りになる父の眼差しと、自分を抱き締めてくれる母のあたたかなぬくもりに……無事に舞台を終えて、ほっと安堵したこともあってでしょうか?
胸に熱いものが込み上げてきて、夏朝の瞳はちょっぴり、潤みました。
「さあ、私たちはそろそろ戻らなくてはな。夏朝も、ほら。あそこで友達が待っているんだろう?」
「また会いに来るわね、夏朝ちゃん……今日はとっても、楽しかったわ!」
「……うん!」
夏朝は両親に手を振って、微笑みながら待ってくれていた
遠野 まほろ
のもとへ駆け寄って。
もう一度、大好きな二人へ向かって、大きく手を振りました。
幕の内弁当の売り子として、観客席を回っていた
後木 真央
。おかげさまでお弁当は大変な好評をいただきまして、首から提げたケースの中身は、見事にカラッポ!
完売の充実感やら爽快感を胸に、真央ちゃん、意気揚々と物販スペースへと戻って参りました。
「お疲れさまでしたーっのだ!」
「ああ、お疲れ! お、そっちも完売か、やったな」
出迎えた『spraoi』の
七條 蛟
の隣には、『巻きと茶』の
深縹 露草
、『Mahlzeit』オーナーの
蓮宮 ディートリッヒ
の姿もありまして、彼らはいずれも笑顔。どうやら、売り上げは上々! といったところのようです。
露草も満足げに、
「お客様に、あんなにも楽しんでいただけて。私たちがこちらで調理や販売に専念していた、その甲斐がありましたね」
「ええ。ドイツのオクトーバーフェストにも勝るとも劣らナイ、素晴らしい盛り上がりデシタネ!」
ディートリッヒはこの後、楽しみながらも手伝ってくれた
薄野 九月
、
日暮 ねむる
、
屋敷野 梢
、
畑中 華菜子
らのアルバイトたちと、お店で打ち上げをするのだと言いました。そして、
「良ければ皆サンも、ご一緒にいかがデスカ?」
「いいのかい? ありがたい、ぜひお邪魔させてもらうよ」
特に蛟とは、同じシーサイドタウンにて飲食店を経営する同士。お互いこれを機に、親交を深めておくのも良さそうです。
諸々お片付けが済んだ後に、真央と露草も交えて、みんなで『Mahlzeit』へ移動することになりました。
そのお手伝いをしながら、真央はふと、顔を上げて。今は何も映っていないモニターを見つめます。
「……センパイ、カッコ良かったのだ。修ちゃんも頑張ってたのだ、すごかったのだ……」
ぽつり、彼女が漏らしたそんな言葉に。露草は、今日の演劇祭が確かに、真央にも、ディートリッヒにも蛟にも……多くの人の心に、あたたかい何かを残していたことに思い至り、そして、
(いつか……私も、演劇に参加してみたいものですね)
彼のようにスタッフとして携わったり、あるいは観劇を楽しんだ人々が、舞台から伝わる熱気に触発されて。来年は、演じる側に回ってみる……そんなことだって、あるのかもしれません。
それはとても素晴らしいことだと、彼には思えるのです。
<< もどる
1
…
65
66
67
68
69
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
マタタビック演劇フェスティバル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!