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怪人セブンの復讐
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「ボクたちを生かしておいた理由は、黒服の人達と戦わせて、強いもれいびを見つけ出すためだったんだよ」
桜庭の言葉に、Dは「お見通しか」と認めた。
「たぶん、泉月花ちゃんは既に新しい計画を実行している。復讐って言ってたけど、これはきっとボクたちの適性試験だ。次の計画に必要な人材、つまり強いもれいびを見定めるためのね」
「……ちょっと待った? 新しい計画? そんなの、ここには書いていないぜ?」
吉祥寺は懐に隠し持っていた、菜々緒の義父の遺言書を皆の前に見せた。
「保存が利くように、防水加工と樹脂コーティング済みだぜ! ……菜々緒、ごめん。今の今までこの遺言書のことを黙ってた……」
菜々緒は吉祥寺から遺言書を手渡されると、すぐに中身に目を通した。
「菜々緒……、これはお前の親父さんから預かった大事な……本心の手紙だ。これを見るか捨てるかは好きにしろ。けど、親父さんの最期の想いは聞いてやってほしい。……俺は自分の親達のは聞けなかったから」
吉祥寺は自嘲気味にそう菜々緒へ告げた。
月居もフォローのために言葉を紡ぐ。
「……無理に読み進める必要はない。お前の親に対する感情はお前が一番知ってるだろ。だから……自分がどうしたいか、その気持ちに従えばいい」
そして彼はぶっきらぼうに菜々緒へ言った。
「でも……、お前はひとりじゃない。俺や……お前を心配する仲間が居る。だから、辛い時は頼ってくれ……」
不器用な月居の、精一杯のフォロー。
菜々緒は「ええ……そうするわ」と答えるだけで、表情は固い。
「……これは皆さんにも読んでもらったほうがいいわ。叢雲教団が、白山を使って何をしようとしていたのか、知ってもらうべきよ」
そう言うと、遺言書を人質たちに回し読みさせる菜々緒。
私は取り返しの付かないことをしてしまった。
だが私はナナオに記憶を擦り替えられ、今の今まで忘れていたのだ。
記憶とは、人間の感情の根拠というべき要素。
使命感、カリスマ、そういった感情を呼び起こす原初の源には、イメージが付き纏う。
そのイメージこそが記憶。
記憶が擦り変われば、人の感情はいくらでも後から改変が可能だ。
上手く扱えば、ナナオの周りには崇拝者が群がるだろう。
ナナオは元来、叢雲が慈善活動の一環で運営している施設に拾われた子だった。
当時無名の画家だった私に、叢雲から資金援助の見返りにナナオの養育を依頼されたのはその頃からだった。
正直言って、私は子供が苦手だった。
だがカネが必要だった私は、その依頼を承諾した。
ナナオはしばらくしてから私の養子となり、一緒に暮らすようになった。
私は苦手なりに、父親として接しようと心掛けた。
……だが、教団はナナオを『壊す』ように命令してきた。
叢雲は寝子島で血を流すことで、神魂エネルギーに何らかの影響を与えようと実験している。
ナナオはその役目を担うための人材の1人として選ばれたのだ。
全ては叢雲に伝わる『黙示録』に従ってのことだという。
私は、後ろ盾を失うことを恐れて逆らう事が出来なかった。
彼女に宿った命を流して、彼女の心を引き裂いてしまった。
結果、私はナナオを壊し、怪物を生みだしてしまった。
テロ事件で娘が叢雲と接触したと聞いたときは肝を冷やした。
だが、武闘派の連中に娘の存在が知られていなかったのが不幸中の幸いであった。
私は後悔している。
怪物を生み出してしまったこと、自分の犯した罪で無関係な島民が巻き込まれることを。
しかし、私にはもう、どうすることもできない。
娘は既に失踪してしまった。
ここにやってきたのも、娘の中に宿る殺人鬼の手に掛かって幕引きをしたかったからだ。
だが、それも最早叶わないだろう。
この家に隠しておいた『黙示録』の1つは既に破棄した。
――あとは、私が命を断てば『黙示録』はほぼ機能しなくなる。
これで叢雲の計画である『ノア作戦』に一矢報いることができる。
最期に、娘に会って謝りたかった。
「心の弱い人間で、本当に申し訳なかった」と。
絵を教えたくらいでは、罪滅ぼしの足しにならないだろうから。
義理の父として、きちんと娘を愛してやれなかったことを、私は死んで詫びよう。
――さらばだ!
「この『ノア作戦』はボクらがナナオを止めたことによって潰えたんだ。だから、泉月花ちゃんは新たに『みんなが幸せになる計画』を実行した。強いもれいびたちに何かをさせようとしているんだ」
Dの頭の傷に薬を塗っていく桜庭の口調が徐々に強くなっていく。
「正直、計画そのものはボクもてんで分からないけど、これだけは言えるよ。ここにいる黒服の全員は、ボクたちの敵じゃない」
「じゃあ、なんだって言うの?」
朝鳥の問い掛けに、桜庭は確信を得た口調で答えた。
「ボクたちと同じ人質だよ。正確には、メサイアの団員だね」
人質たちがざわついたのは言うまでもない。
「きっと、ボクたちに言った時のように『ボクたちを監視して牢から出すな』と脅されてたんだ。でなきゃ、とっくにボクたちは撃ち殺されている。でも、泉月花ちゃんはそれをしなかった。しかも監視カメラまで設置してどこかで観察している。これが意味することは、1つしか導き出されないよ」
桜庭は天井に設置された監視カメラを睨み付けた。
「Dさんたちを使って、ボクたちをテストしたんだ。『女狐』や『喰われる』という発言なんて、たぶん信頼を寄せた部下なら発しない言葉だと思うし」
「やっぱり洗脳なのだ撲滅隊が危ないのだ!?」
狼狽する後木を八神がその手を握って落ち着かせる。
「……仲間を信じろ、真央」
「修ちゃん……」
泣きそうになる後木だが、八神の手のぬくもりが辛うじて涙を堪えさせた。
「そしてきっと、メサイアは元々、叢雲教団の一派だったに違いない。Dさんたちは教団を立ち上げた尊師に恩がある。多分、泉月花ちゃんの目指すモノと尊師の目指すモノは違っていて、内部で反発があったんだ。だからメサイアは叢雲教団から離反した。泉月花ちゃんはそれを許せなかったんだろうね。尊師が無実だと信じてるってDさんは言ってたし、もしかしたら泉月花ちゃんが尊師を陥れたのかも?」
「……君はどこまでお見通しなんだ?」
桜庭の推理の証明は、Dの驚愕の表情が裏付けとなった。
桜庭はDに言った。
「Dさん……、ボクたちはいがみ合うべきじゃない。一緒に逃げよう? きっと、ボクたちの仲間だって、うまく動いてメサイアの人たちを説得してくれるはずだよ」
「そうだと、いいが……。しかし、俺たちは失敗した。女狐は今度こそ俺たちを殺しに来るはずだ」
Dはがっくりとうなだれたまま動こうとしない。
「あのさー、ちょっといいかなぁ?」
ここで壬生が手を挙げた。
「今までの会話、お姫さんに筒抜けってことになるけどいいかなぁ? そういうの、うち、ちょっと我慢できないかなぁ?」
壬生はビニール包装されたクッキーをウエストバックから取り出した。
「よかった、水の中でもクッキーは無事だねぇ。あー、電子機器を持っている人、なるべくうちから離れてねぇ?」
壬生は忠告した後、おもむろにクッキーを3つの味のクッキーをサクサクと食し始めた。
「あ、来た」
壬生がそういった次の瞬間、監視カメラが火花を吹いた。
そして人質たちのスマートフォンからもパンッと発破音が鳴ったあと、焦げ臭い匂いが部屋中に充満した。
「あー、ごめんねぇ? うちのろっこんのせいだよぉ。無差別に発動するのが欠点でねぇ……」
壬生のろっこん【パリオリィ・モーメント】は、3種以上のクッキーを食べた時に発動する。
その効果は、電磁パルスを無差別に発生させ、周囲の電子機器を故障させるのだ。
「……水の中でも無事だった、俺のスマホが……」
月居はがっかりと肩を落とした。
実は、脱出したらねこったーでフォローしている
黒依 アリーセ
へダイレクトメールを送って報告しようと考えていたのだ。
だが、壬生のろっこんが荒ぶったことにより、それは不可能となってしまった。
「Dさんの携帯は?」
桜庭が尋ねると、Dは首を横に振った。
「オシャカさ」
「そっかー、残念!」
桜庭は黒服たちから連絡用の携帯を借りようとしていた。
だが、これも断念せざるを得ない。
「あちゃー、なんか余計なことしちゃったなぁ?」
水に濡れたボサボサ頭を掻き毟る壬生であった。
「にしてもさぁー、子供相手に拳銃はいけないよぉ、拳銃は?」
壬生はDの口に無理矢理クッキーを詰め込み始めた。
「空腹だとイライラするんだよぉ? それにDさんのろっこん、空腹が条件っぽいし、ほら、たーんとおたべ?」
「真央ちゃんも報復するのだ! 黒服4人は手足縛って穴に放り込むのだ!」
目をぎらつかせる後木。
しかし、それを桜庭が止めた。
「この人達の服で手足を縛り付けて行動を封じた、じゃ駄目かな? いや、もっとも行動を封じる必要もないんだけど……。それにさ、ウサ晴らしまで行ってしまったらおかしい思うから。どっちが悪人か分からなくなっちゃう」
後木はかなり燻っていたが、渋々下がっていった。
「今度会ったときは褌強制装着の刑なのだ市中引き回しで勘弁してやるのだ!」
だが根に持つ後木であった。
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
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