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その頃、穴から飛び出した人質たちは、僅かに残る床に踏み止まって行動を開始した。
「分解できてくれ……!」
八神が息を止めると、鉄格子の1本が瞬時に粉々になっていった。
「やった、ろっこんが発動できるぞ」
続けて八神が鉄格子を破壊しようとしたその時、気が付いた黒服たちが驚くべき行動をとった。
「D、悪いがもうひと働きしてもらうぞ」
黒服Aが金属バットで黒服Dの背中を全力で殴ったのだ。
「念のため、Dだけ食事を抜いてもらって正解だったな!」
黒服Bも金属バットを黒服Dの頭へ思いっきり振り下ろした。
「悪く思うなよ? お前のろっこん、強力だけど発動条件が面倒なんだからな!」
黒服Cが金属バットで黒服Dの腹部へフルスイングした。
目の前で繰り広げられる容赦のないリンチに、人質たちは唖然とする。
「それ以上はやめてよ! 可哀想だよ!」
桜庭が折れた鉄格子の隙間から出ようとする。
だが、それは発砲によって阻まれた。
桜庭の足元の床に銃弾がめり込む!
「……いってて、相変わらずしこたま殴りやがって」
体中が痛むのか、緩慢な動きで起き上がるD。
その手には、硝煙が立ち上る拳銃が。
「でも、これで再びろっこんは封印できた」
Dは立ち上がるとゆっくりと拳銃を両手で添える。
それを前にして、尾鎌はなんと1人前に出て鉄格子にしがみついた。
そして今まで聞いたことないような声量で絶叫!
「寝子島住人、ナメんじゃねぇぇぇぇぇえ!!」
驚愕!
尾鎌は撃たれる危険性も顧みず、火事場の馬鹿力を発揮して鉄格子を“くの字”に曲げてしまった!
次の瞬間、Dは尾鎌に向かって発砲。
「フンッ!」
尾鎌はすぐに体を捻るが、至近距離で発砲された銃弾の回避など、もれいびといえ不可能である。
彼の脇腹から赤い飛沫が吹き上がる。
全身に焼けた鉄の棒が差し込まれたような熱さと激痛が、尾鎌の神経を蝕んだ。
「だからなんだゴルァァァァァァァア!!」
怒りの咆哮で全筋肉のリミッターを意識的に解除し、更に鉄格子を歪めていく。
「なんだこのオカマゴリラ!? ええい、くたばれ!」
Dがもう1発撃とうとしたとき、彼の顔面に重く硬い物体がぶちあった。
「……させませんよ」
それは常闇が穴の中で作成し、胸の谷間で温めていた鋼糸付きレンガであった。
広がった鉄格子の隙間からDへ向けて投げ込んだのだ。
顔面の痛みに発砲のタイミングが遅れる、
A・B・Cも金属バットで応戦しようとするが、次々に飛んでくるレンガの破片が攻撃を阻んだ。
「水軍の裔に野蛮さで勝てると思うななのだっ」
後木は瓦礫を黒服にぶつけたあと、広げられた鉄格子の隙間から外へ脱出。
そのままダッシュ、Aへスライディングタックル!
「うわ、こいつ、出てきやがった! こら、おとなしくしろ!」
Aはジャンプしてスライディングをかわすと、すぐさまバットを振り下ろしてきた。
「寝子島住民なめんなし!」
後木はイチかバチか、下ろされるバットを受け止めようとする。
Aの体重の乗った一撃が後木のガードした腕にぶつかり、鈍い音が響いた。
左手首に違和感、間違いなく骨折したと理解した。
それでも、後木は痛みを堪えて受け止めたバットを右手で掴むと、地面へ引きずり下ろす――むしろ叩きつけるようにAごと無理矢理バットを引っ張った。
Aはバランスを失ってよろめいた。
「真央、よくやった!」
八神も牢から飛び出し、Aに体当たり。
今度こそAは無様に横転し、だらしなく大股開いて仰向けになった。
「喰らえなのだ!」
ガラ空きのAの股間に、後木の無情の蹴りが連発される!
泣き叫ぶAを見て、八神は心の中で「敵ながら痛そうだ」と同情していた。
一方、Bには恵御納と負傷した尾鎌が対応。
「これで……どうだ……!」
細かいレンガの破片を続けて痛がらせのように投擲する恵御納。
地味な攻撃だがこれがかなり痛い。
「馬鹿にしやがって!」
Bは破片を回避した後、恵御納へ殴りかかった。
「わっ……!?」
恵御納は転がるようにバットの軌道を避ける。
そしてコロコロと素早く前転しながらBの懐へ入ると、拳を握り締めて前に突き出した。
「やぁ!!」
気合とともに放たれた拳はBの股間に直撃。
またしても金的攻撃である。
食らったBは体を折り曲げて悶絶。
それでもバットを振り上げて攻撃を仕掛けるB。
そこへ伸びる、やたら鍛え上げた太い腕!
「お・ま・た・せ♪」
恵御納が時間を稼いでくれたおかげで、尾鎌の十八番、練気による精神統一が完成した。
これにより五感全てで空間を把握、視界に頼らず気配で敵の攻撃を予測するのだ。
脇腹を撃たれて負傷せど、尾鎌のパワフルな掌底がBの顔面めがけて放たれた!
だが、うまくこれにBは反応、首をすくめて二の腕で直撃を免れた。
衝撃でよろめくBだが、攻撃を耐え忍んでその場で踏み止まった。
「……悪いな、俺たちももれいびなんだぜ?」
Dのろっこんのおかげで能力は発動こそできないが、タフネスは常人より上なのがもれいびである。
尾鎌はペロリ、と上唇を舐めて構える。
「一撃で倒れなかったこと、後悔させてあげるわ」
「僕だって、負けないよ……!」
尾鎌に気を取られているBの真横から、レンガの破片で殴りかかる恵御納。
「うっとしいぜ!? オラッ!」
Bはそれをバットで防いで薙ぎ払った。
だが、その隙に尾鎌は摺り足で近寄ってきた。
彼はBの足さばきと僅かな重心移動を五感で予測。
その巨体から信じられないほどのスピードでBの懐へ潜り込んだ。
振り下ろされた反撃のバットは、尾鎌の手刀で柄の部分を受け止められて威力を削がれてしまった。
そのままベクトルを変えて受け流すようにバットを払われ、今度こそBの顔面に遮るものはなくなった。
「ちょっとは歯ごたえあったわね? でも、おしまいにしましょうか?」
尾鎌は上半身を捻ると、そのまま押し出すように右拳をBの顔の中心部へ迷わず押し当てた!
Bの鼻っ柱が砕けて真っ赤な鮮血を散らす。
そして慣性の法則に従ってBは吹っ飛び、壁に激突して白目を剥いて気絶してしまった。
同じ頃、Cを相手取っていたエレノアと壬生。
「ほーらぁ、鬼さんこっちらぁ~?」
壬生が挑発をしてCを誘い出す。
「ガキだからって容赦はしない……!」
壬生へ顔を向けた途端、エレノアが死角からCの後頭部をレンガの瓦礫で殴り付ける。
「やぁ!」
裂帛の気合とともに振り下ろされる瓦礫。
だが、Cもエレノアの気配に気が付いていた。
横薙ぎに振るわれるバットを、エレノアは回避できない!
結果、両者相討ち!
エレノアは左側頭部を強打され、痛みでうずくまってしまう。
この一撃でまぶたを切り、鮮血が滴り落ちる。
「えれちん、だいじょーぶ? えいっ」
エレノアの一撃でひるんだCの顔面に、壬生が無思慮にレンガの瓦礫を投げ付けた。
悶絶するC。しかしまだ倒れない!
「この……っ!」
完全に怒りが頂点に達したCは、デタラメにバットを壬生へ向かって振りまくる。
規則性をなくしたバットの軌道に、運動が苦手な壬生は為すすべもなく滅多打ちにされる。
「ちょ、痛っ、やめてよぉ……!」
抵抗できずに頭を両手でガードして蹲る壬生。
絶体絶命……!
しかし、怒りで我を失ったCは、重要なことを失念していた。
「……私を怒らせてしまったようですね?」
エレノアも、先ほどの一撃で完全にキレてしまったのだ。
攻撃で脳を揺すられて回復が遅れて攻撃できなかったが、おかげでCはエレノアのことが目に入らなくなっていた。
「私は優しいのです、一撃で意識を刈り取って差し上げましょう」
エレノアは背後からCへ忍び寄ると、両腕を彼の首へ回して一気に締め上げた。
Cの頸部がパキッと乾いた音を立てた。
「女子高生の胸の中で抱かれて意識を失うなんて……まさに殿方の夢でしょう?」
泡吹くCは、もう何も語ることは出来なかった。
「あー、いててて……助かったよ、えれちん。ところで、この人……死んじゃったの?」
尋ねられたエレノアは転がるCの体を蹴っ飛ばした。
「まさか。ちょっと気道を締め上げて軟骨を鳴らしただけですよ? クスクス……」
口を押さえてお淑やかにエレノアは笑った。
「そういえば、えれちんって……」
「うちが5秒で考えたあだ名だけど?」
壬生は殴られた頭を摩りながら、エレノアにしれっと言ってのけた。
「拳銃持ちの黒服はっと、あ、もう済みそうかなぁ?」
「えれちん……ですか……」
解せぬと言いたげなエレノアに対し、Dに対応している人質たちの戦闘に見入る壬生であった。
拳銃を持ったD相手に、武闘派少女2人が果敢に挑んでいった。
「怪我の手当てをしてもらったからといって、手加減はしない」
Dは桜庭へ銃口を向けた。
「待って! 話を聞いて!」
桜庭は説得を試みるが、Dは引き金に掛ける指に力を込めた。
「許せ、泉月花様のご命令だ。牢を出るものは射殺もやむなし、と」
引き金を引くと、マズルフラッシュとともに硝煙が上がる。
Dは目を見張った。
なぜなら桜庭は平然と銃弾をかわしたのだ。
奇跡? いや、これは絶妙な心理戦を制した結果である。
桜庭がDに声を掛けたとき、彼女の体は意図的に左側へ体重を掛けていた。
これにより、Dは『桜庭が左へ跳躍して回避行動を取る』と思わせていた。
当然、射撃後の腕の動きも、左側を意識せざるを得ない。
だが、射撃の気配を読んだ桜庭は、ボクシングのステップの要領で“右へ”飛んだのだ。
ゆえにDは裏をかかれた。
彼の頭が理解しても、彼の筋肉と神経は桜庭の行動に対応できずに“左へ”ずらす様に射撃したのだ。
この時、桜庭から見てDの体は腕が開いてガラ空きの状態。
「ごめんね!」
桜庭は大きく一歩を踏み込むと、
彼女得意のインファイト
が炸裂する!
目まぐるしいラッシュにDはガードで凌ぐ。
「なぜだ? なぜそこまで抗う!?」
Dが桜庭の膝にローキックをいれると、不意を突かれた桜庭の足が止まる。
「抵抗せずに死を受け入れれば、苦しまずに済んだだろうに!」
再びDの銃口が桜庭の額を狙い澄ました。
次の瞬間、轟音とともに2回目のマズルフラッシュ。
しかし、Dの手首には鋭利なナイフが突き刺さっており、銃弾は裂傷による痛みで狙いが外れて天井へ突き刺さった。
手に力が入らないDは拳銃を床に落としてしまった。
「……私のこと、忘れないで下さい」
常闇 月
は瓦礫の付いた鋼糸を回収しながら呟いた。
「……貴方の手首を封じました。観念して……」
「うわぁぁぁぁ!?」
逆上したDは、隠し持っていたスタンロッドを怪我していない手で伸ばして常闇へ突進!
「月ちゃん、任せて!」
桜庭は渾身の左ストレートをDの顎に叩き込んだ!
脳が揺さぶられてたたらを踏んだDの手元のスタンロッドを、桜庭は拳で叩き落とす。
そして常闇と2人掛りで脇固めとアキレス腱固めを決めてホールド!
「……桜庭さん、無茶、しすぎです……」
正直、常闇1人で何とかなったのだが、自分を心配して危険を顧みずに突っ込む桜庭の行動を内心、彼女は嬉しく思うのだった。
「協力! ボクたちは仲間だもの!」
当たり前に言ってのける桜庭である。
「ねぇ、Dさん。ボク、聞きたいことがあるんだ」
「……なんだ? 言っておくが、そう簡単に口は割らんぞ……」
体の自由を奪われても、泉月花の命令に従い続けるDに桜庭は尋ねた。
「さっきまでの自動小銃は? 拳銃は確かに脅威だった。けど、他の3人が金属バット……ろっこん発動のためとはいえ、お粗末過ぎるよね?」
Dは無言を貫く。
それでも桜庭は続けた。
「もしかして……キミたちもボクたちと同じなの? 撲滅隊という捨て駒と同様、ボクたちを監視するという使い捨ての駒で、そしてボクたちは弱者ではないことを示す被験者という名の駒?」
Dの喉が微かに鳴った。抑えられていない腕が拳銃へ伸びる。
桜庭はそれを見逃さない。体を捻り、更に関節を固めて自由を奪う。
「おっと、自決はさせないよ。言ったよね? ボクは既に6月に叢雲のやり口を見ている。目的が達成できない場合、君たちは自決を選択するかもって警戒してたんだ」
「放せ! このまま女狐のいる管理室へ戻っても、みすみす“食われる”だけだ!」
Dの表情は、何かに怯えているように歪んでいた。
食われる……、暴食令嬢……?
桜庭は「……まさかね」と呟いた。
「Dさん、ボクはもうキミを拘束するのをやめる。痛めつけて、ごめんね?」
常闇がこれを聴いて目を見開いた。
「……正気ですか?」
「うん、大真面目。だって、黒服の人たち、無理矢理命令に従ってるだけだもの」
桜庭にはすべてが繋がって見えたようだ。
「よっと、終わったか?」
そこへ双葉が穴から這い出してきた。
「相変わらず素晴らしい洞察力じゃないか、円?」
まるで自分のことにように誇らしげに接してくる双葉である。
「まぁ、私もそれくらい、とうの昔に気付いていたがな?」
……双葉の発言の真偽は不明である。
「あ、武器はうちが拾っておくねぇ?」
壬生が拳銃やスタンロッドを回収したおかげで、Dは丸腰になった。
「真央ちゃん、スイッチ見っけたのだ! たぶんこれ押せば水が止まるのだ!」
後木の予測通り、Aの隠し持っていたスイッチは水門操作のための操作スイッチであった。
水が止まった事で怪我人たちもようやく上へ登ることが可能に。
一部、満身創痍だが、命を落とさずに穴から脱出に成功した。
吉祥寺のろっこんの幸運が、これで全て現実のものとなった。
「全員集まったね? それじゃ始めよっか? この事件の謎解きをね」
桜庭は言葉通りDから離れると、この事件の考察を話し始めた。
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焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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