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怪人セブンの復讐
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ベレッタの発砲音で
エレノア・エインズワース
の意識は完全に覚醒した。
泉月花の会話はぼんやりと耳に入ってきたが、銃声が轟くとひどく狼狽した様子で飛び起きたのだ。
「きゃあっ! いきなり何なのですか!?」
ジャージ姿のエレノアは顔を真っ青にしてすっかり怯えきっている。
ジョギング中に連れ去られたエレノアは、後頭部を殴られて気絶させられていた。
痛む後頭部を摩りながら、エレノアはあたりをキョロキョロと見渡した。
「……あれ? 私、家の近所を走っていたはずなのに、ここはどこ?」
懐にはスポーツドリンクの空ボトル。
飲み終わってゴミ箱がないから、持って帰ろうとした矢先……。
「……ッ!? 駄目、思い出せない……」
エレノアは首を左右に振ってうんうんと呻く。
「思い出せない、私は……あれ? 私って誰……?」
その呟きに、エレノアを知る者はギョッと目を剥いた。
「おい、エレノア!? しっかりしろ!」
御剣 刀
がすぐに駆け寄ってきた。
「エレ、ノ、ア……? それが、私の、名前……?」
ぼんやりと呼ばれた名前を繰り返すが、彼女は困惑するばかり。
「私……、自分が誰だか思い出せないんだけど!? なに、どうすればいいの!?」
「落ち着け、エレノア! ……きっと、殴られて記憶が混濁してるんだ。今は冷静になるんだ」
「は、はい……、ご親切に、ありがとうございます……」
まるで初対面の人間と話すようなエレノアの態度に、御剣は眉間にしわを寄せてしまう。
「桜庭、どう思う?」
相棒の
桜庭 円
に彼は意見を求めた。
「……いつものひねくれたエレノアちゃんじゃないよねー。でもどうだろう? おーい、エレノアちゃん? ボクだよ、誰だか分かる?」
桜庭はエレノアに手を振ってみせるが、エレノアは首を傾げるだけで無反応だ。
その様子に桜庭はうーんと顎に手を添えて考える。
「……分からないなー、でもホントに記憶が飛んでるようにも見えるし、半々かなー?」
「そうか、ナナオと真正面から向き合った桜庭なら見抜けると思ったんだが」
御剣はエレノアのことを、経験則から鵜呑みに信じられない。
「
エレノアの趣向は特殊
だからな。場所と状況を弁えないのが玉に瑕だが……」
御剣はエレノアの顔を覗き込む。
「な、なんです、か……? 男の人に凝視されると、怖いです……」
今のエレノアは狂気じみた欠片は微塵も感じられない。
すっかり萎縮して、上目遣いで涙ぐんでいた。
まさに品行方正な乙女そのものだ。
「うん、分からん。考えるのはやめた」
御剣はひとまず結論を保留することにした。
「おい、泉月花。随分と派手なあてつけだな?」
御剣は木刀の入った袋を背負いながら立ち上がった。
「復讐、か。俺たちをその刃に使おうっていうのか。いいだろう、やってやる」
御剣は撲滅隊へ志願することに決めた。
「人質に取られた仲間を救う為に、俺の守りたいものの為に、俺が剣を極める為の経験を得る為に、俺は戦場で全てを斬ろう」
「いいですね、そういう台詞を待っていました」
満足気な泉月花は牢の鍵を開けた。
「……桜庭、女王を頼む」
「うん、刀くんも気を付けてね」
相棒と拳を合わしたあと、御剣は自分の制服の上着を気絶している菜々緒に掛けた。
「女王……、行ってくる」
介抱している月居と吉祥寺に頭を下げたあと、御剣は勇ましく牢の外へ出ていった。
「……思ったより時間がかかりますね。私は少しお腹が空いたので、何か食べてきます。皆さん、その間に意思決定しておいてくださいね?」
黒服たちに警備を任せると、泉月花は奥へ下がっていく。
本当に舐めプのまま続行するらしい。
それを桜庭が見送ったあと、彼女は怪我をしている無効化ろっこんの男の顔をじっと見詰めだした。
男はそれに気が付くと、同様に桜庭の顔を威圧するように睨み付ける。
だが、桜庭はニコッと微笑み返してきた。
「ボクは
桜庭 円
。君は?」
話し掛けられた男が戸惑う。
よもや話し掛けられるとは思っていなかった。
男は同僚の黒服たちの顔を伺う。
余計なことは喋るな、と言いたげな顔付きだった。
「うーん、やっぱり話してくれないかな? 泉月花ちゃんがいなくなったら、君と会話してみたかったんだ」
気安く声を掛ける桜庭に、男はいよいよ対応に困っている様子。
「……怖くないのか?」
ようやく、男は口を開いた。
「銃を突き付けられて、よく平気でいるな……?」
「怖くない、って言ったら嘘だけど……。でも、ボクは今、単純に君と話がしたいんだ。ちょっと退屈で……、話し相手になってよ?」
助けを求める男の視線。
だが、同僚は我関せずと人質たちを監視しているだけだ。
男は観念した様子で肩を下げた。
「名前は明かせない。……呼びにくいなら、俺のことはDでいい。横に居る奴らは奥からA・B・Cとでも呼べ」
おい勝手に決めんな、と同僚の黒服たちは無言の抗議を行った。
「うん、分かったよ、Dさん。それにしても酷い傷だね? 頑張ってるのにこの仕打ちと扱いって酷いよね」
桜庭が苦笑する。
だがDは真顔で首を横に振った。
「傷のことは気にするな、仕方がないことだ」
仕方がないこと、と聞いて桜庭は殴られる特別な理由があるのだと察した。
彼が断れない理由が、きっとあると。
(やっぱりろっこんの発動に関係してるのかなぁ?)
推理しながら、桜庭は私服のゴスロリ服の中から何かを取り出した。
「気休めだけど……、はい、絆創膏! さっき、みゆきちゃんの傷薬を拾っていたよね? 罠じゃないよ、安心して使って」
桜庭は鉄格子越しに持参していた絆創膏をDに差し出す。
「ボクもそそっかしくて、絆創膏が手放せないんだー。ほら、使っていいよ? あ、付けてあげる!」
桜庭の勢いに飲まれて、Dはなされるがままだ。
これにはAが邪魔しようと割りこんでくるが、Dがそれを止めた。
「……泉月花様はああいうけど、傷の手当てくらいさせてくれ。俺だって痛かったんだ」
そう漏らすDの顔付きが、一瞬、悪人ではなく弱者の顔になっていた。
桜庭はそれを見逃さない。
「うん、血が滲んでるし、腫れてるもんね。ほら、じっとしてて?」
桜庭は北原の傷薬と絆創膏をDの顔の傷口に付けてあげた。
処置をしている最中、桜庭は突っ込んだ話を始めた。
「君も尊師って人に救われたの?」
Dに限らず、A、B、Cたちもハッと息を呑む。
「尊師の話をどこで聞いた?」
Dの声が凄む。
それに桜庭は即答した。
「
6月、寝子電スタジアムで。
ボクは実行犯のリーダーから尊師の名前を聞いたんだ」
「……そうか、君があの占拠事件を終わらせた立役者だったのか……」
桜庭たちの説得のおかげで、寝子電スタジアム占拠事件――通称『正義』事件は幕を下ろした。
「実行犯の彼らは哀れだった。真実を伝えられずに、切り捨てられたのだ」
Dの漏らした真実に、今度は桜庭が意表を突かれてしまう。
「……そうか、リーダーと泉月花ちゃんの話に齟齬があると思ったら、そういうことだったんだ……」
実行犯リーダーは、あのあと反省していることが認められて減刑、懲役の実刑判決を受けて服役中らしい。
しかし、黒幕の泉月花の存在が明らかになった今、彼らは単なる駒として使い捨てにされたことになる。
「……尊師って人も服役中なんだよね? 泉月花ちゃんのやってること、分かってるのかな?」
「どうだろうな。少なくとも泉月花様の行いは尊師の代行だ」
「でもDさん? きっとDさんも尊師に拾われたんでしょ? そこにいる3人も……」
尊師の話になると、急に黒服たちは俯き始めた。
「尊師……お風邪などひいてないだろうか……?」
ポツリ、とBが漏らした。
「刑務所の飯は不味いって聞くけど、お口に合うのだろうか?」
「今頃、何をしてらっしゃるのだろうか……?」
AもCも、急にしんみりしだしてしまう。
桜庭は心の中で「やっぱり」と確信した。
「ねぇ、本当は泉月花ちゃんに無理矢理従っているだけなんじゃない?」
黒服たちに小声で囁く桜庭。
黒服たちの顔が途端に引きつった。
しきりに後ろを気にして、泉月花がいないか確認しているほどだ。
「尊師ってどんな人? 何から……救われたの?」
「俺たちは元々、鑑別所や留置所を出入りする不良だったんだ」
Aが小声で明かしだした。
「尊師は元々、そういう不良や不登校の子供たちを集めてフリースクールのような施設を運営していたんだ」
どうやらCも同じところにいたらしく、会話に参加してきた。
「その当時から、尊師は落神伝説を信じていたんだ。なんでも、昔、カミサマに会ったことがあるらしい。……で、宗教として盛り上げないか、と話を持ってきたのが泉月花様の父親だったんだぜ。泉月花様の父親も、寝子島の落神伝説を調べていたそうだ」
Bが調子よくペラペラと話し出して、流石にDに頭を小突かれていた。
「……身寄りのない俺たちを、大人になるまで尊師は育ててくれた。正義が何かを示してくれた。今でも俺たちは尊師の帰りを待っている。
尊師は無実だと信じている
」
Dはそれだけ言うと、3人を解散させる。
「何を言ってやがる! うるさいガキめ、撃ち殺すぞ!」
突然Dが桜庭を怒鳴ると、すぐに後ろの通路から泉月花が顔を出した。
「何事ですか?」
「ハッ、この子供が馴れ馴れしく話してくるので脅してやりました」
Dが畏まって報告する。
だが、顔に貼られた絆創膏まで誤魔化せない。
泉月花がそれに気が付くと、桜庭を舐めるようなねっとりとした視線を送った。
「怪我の治療は無駄だと、言ったはずですよ?」
「部下には優しくしてあげないとダメだよ?」
桜庭は言うだけ言うと、鉄格子から離れていく。
「ボクは人質として残る」
そう伝えたきり、桜庭は口を閉ざした。
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
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