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怪人セブンの復讐
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その後も続々と撲滅隊への志願者が続く。
「今一番護るべきは目の前の仲間と自分の命、だよね」
戌井 創
が迷うことなく志願すれば、
李 小麗
もこれに続く。
「人質組のみんな……、行って来るのだ。菜々緒の事、よろしくなのだ」
ぺこり、と頭を下げる李。
その心中は複雑であった。
(ぬぅ……、メサイアが悪い組織なのかは、叢雲がそう言ってるだけで本当か分からないのだ。もしかしたら
龍平
や七男みたいに辛い思いをして、チカラでどうにかしようとしてるかもしれないのだ……)
李は今まで一貫して『自身のろっこんで自分自身を苦しめている相手を救いたい』と考えている。
それは『断罪』事件で逮捕された龍平少年に対しても、怪人セブンであった七男に対してもブレなく同様に接してきた。
(よし、本当の事を知る為に……話ができるように頑張るのだ!)
だからこそ、彼女は理解を得るためにメサイアに会いにゆくと決めたのだ。
李が牢を出る直前、
黒依 アリーセ
が李を呼び止める。
「小麗さん、私も行くわ。……怪我人が出そうだもの、私のろっこんが役立つはず」
役立つ場面がこなければいいのだけど、と俯きながら黒依は呟いた。
そこへ泉月花が口を挟んできた。
「……なるほど、黒依さんのろっこんは治癒の力ですね」
「本当に色々と調べているのですね……」
見透かされている薄気味悪さを感じながら黒依は泉月花の顔を睨む。
睨まれた泉月花は余裕たっぷりに調書に目を通していた。
「ええ、この調書は色々抜けが多いようですが、ろっこん内容はほぼ該当していると思っています。ですが、あなたのろっこんは自傷が付きまとうはず……」
くすくす、と泉月花はくぐもった笑いを漏らす。
「そうですね、黒依さんのろっこんが役立つ場面が来ない事を祈っています。誰かを救うために自分が傷付くのは御免ですものね?」
泉月花の言葉に、黒依の腹の底から熱い怒りが吹き上がってきた。
「違うわ、私は皆が怪我しないように心配しているだけで……!」
「でも、できれば自分を痛めつけることなんてしたくない、そうでしょう?」
「私は……!」
黒依は言葉が詰まる。
彼女は様々な事件で自分を犠牲にして何人も命を救ってきた。
しかし、その度に自身も傷付けていったのも事実。
ろっこん発動が原因で、何度か自分自身が命の危機に晒されたことだってあった。
――恐怖。
明日、ここにいる誰かがいなくなっていたら。
それがもし、自分であったら、友人たちや両親たちはきっと悲しんで泣き喚くだろう。
泉月花に握られた拳銃が死の実感を肉薄させる。
「……私は、自分に出来ることをするまでよ」
泉月花に恐怖を勘付かれてはいけない。
黒依は精一杯の勇気を振り絞り、毅然と反論した。
泉月花は完全に嘲り笑う。
「あらあら、偽善者の自己満足ですね。いいでしょう、精々、最善を尽くしなさいな」
そして、露骨に嫌悪感を剥き出しにして言い放つ。
「――魔女が聖人の真似事なんて、とんだお笑い種ですね」
泉月花の罵声に押し黙って耐える黒依。
両手の血管が握力で押し潰されるんじゃないかと思うくらいに力が入る。
奥歯が割れそうになるほど噛み締める。
泉月花の言い放ったその言葉を侮辱されるのは、黒依にとって我慢ならないことだった。
だが、怒りに震える黒依の袖を、
小島 海美
がニコニコと無邪気な笑みを湛えながら話し掛けてきた。
「わるいひとたちといっぱいおはなしして、友だちになろう! だからがんばろうね、おねえちゃん!」
海美は黒依を懸命に励ます。
そんな海美の膝もガクガクと笑っている。
(こんな小さな子だって懸命に立ち向かっているのに、私ったら怒りで取り乱して……!)
黒依は中腰に屈むと、海美の小さな体を優しく抱いた。
「ええ……、頑張りましょう。私はアリーセ。あなたは?」
「
こじま うみ
、ねこ小1ねんせい!」
「海美ちゃん……ありがとう……」
黒依は海美の頭を優しく撫でた。
そしておもむろに白くてふんわりしたお守りを取り出す。
「これはラビットフットというお守りなの。ウサギの後ろ足で出来てて、幸運を授けるのよ」
ラビットフットは主にアメリカ大陸やイギリスでポピュラーなお守りである。
うさぎの生命力・繁殖力から『繁栄と生存の幸運』がもたらされると言われている。
また、その速い逃げ足の象徴を切り取ることで、『災厄から逃げ出す加護』を得られるとも伝えられる。
「みんなを助けましょう、海美ちゃん……」
「うん、たすけようね、アリーセおねえちゃん!」
海美は大きく頷いた。
そしてトテトテと牢の鉄格子近くまで歩み寄ってくる。
「なんですか?」
じっと泉月花の顔を見詰める海美。
無垢な瞳に耐え切れずに戸惑う泉月花。
「……流石にこんな小さい子を監禁するのは、私も心が痛みます。ですが、簡単に帰すわけには……」
冷徹非道の泉月花でも、子供には弱いようで眉尻が下がる。
拳銃も後ろ手に隠してしまうくらいに甘いようだ。
その時、海美がおもむろに泉月花に話し掛けた。
「
泉月花おばさん
、メサイアの人ってどんなことやってくるの?」
――ビシッ。
空気に亀裂が入る錯覚。
泉月花の顔がみるみるうちに蒼白になっていく。
「ねぇねぇ、
おばさん
たちも悪い人じゃないの? なんで悪い人どうしでケンカしてるの?」
泉月花は硬直したまま、瞬きすらできずに黙りこくっている。
「
おばさん
のふくっておもしろいね! わたしもかっこいい、少年探偵団っぽいぶきとかどうぐとかせいふくがほしい!」
泉月花はそのまま反転すると、黒服に向かってこう告げた。
「あたし、そんなに老けて見えるかしら……?」
「いいえ、泉月花様は花盛りの二十歳にして
生娘
です」
「
生娘
は余分です! 秘密にしてなさいって言ったはずです!」
泉月花は厚底の編み上げブーツで黒服の腹へけたぐりを食らわせた。
ここにきて、泉月花がひどく狼狽している。
幼女のイノセンスは、どんな場面でも最強であることを証明していた。
「ねーねー! 泉月花おばさん! おしえてよー!」
「お・ね・え・さ・ん! 海美ちゃん、世の中では二十歳は『おねえさん』と呼ぶのですよ、覚えておいてくださいね!?」
顔を真っ赤にして泉月花は抗議した。
これに海美は即答した。
「泉月花おばさんは、おねえちゃん?」
泉月花はむせた。
そして観念したようだ。
「……子供相手にムキになっても仕方ないですね。ああ、質問にお答えします。流石に知識ゼロで討伐させるのは酷でしょう?」
泉月花は海美の質問に回答した。
「メサイアは我々の推し進める計画を妨害するもれいびの集団です。また、ろっこんのチカラで世界を守ると言いながら、無関係の人たちを虐げている悪辣な輩なのです。……あたしたち叢雲が武器を取っているのは、
フツウを革命する
ため。世界の人々が全て平等に幸せになれるために戦っているのです。……今こそ叢雲は犯罪に手を染めざるを得ませんが、全てが成し遂げられたとき、世界の人たちは気付くでしょう。メサイアは、真のフツウを邪魔する愚者で、叢雲教団は正しき導き手だったと」
芝居掛かった口調で口角を釣り上げる泉月花。
フツウを革命する――。
明らかに牢の中の人質たちの考えと一線を画している。
「武器は多少は支給させましょう。丸腰で戦わせる訳にはいきませんが、あまり期待しないでくださいね?」
調達できる量も限られている、と泉月花は加えた。
「んだよ、俺様はてっきり丸腰のまま特攻してこいって言うかと思ってたぜ?」
唸りながらヤジを飛ばすのは
犬神 花梨
だ。
「クソがッ! 油断したとはいえ俺様とした事が拉致られるなんてッ! 情けねェ……! しかも叢雲とか、糞テロリスト共に……! がっー! 口の中怪我してるじゃねーか、血が出てるぜ!」
牢の中で暴れる犬神。
「ザッケンナ、コラ! 堅気の奴ら無理矢理巻き込んで鉄砲玉の真似事なんてさせてんじゃねーよ、糞テロリスト共が! チッ、人質とろっこん無効化野郎が居なけりゃ、今頃テメーラなんてぶち殺してやるのによォ!?」
撃たれる危険性など知ったことねぇと言わんばかりに悪態をつきまくる。
「おい、アリーセ、本当に行くのか!? 人質がいるとはいえ、悔しくねーのかよ?」
友人の黒依の意思を犬神は確かめる。
「ふざけた奴らの言いなりになるのかよ!?」
「犬神さん、私は、私の意思で戦うわ。……そこに救うべき人がいるのなら」
黒依の言葉に強い意志を見出した犬神は、ボリボリと頭を掻き毟る。
「あーチクショウ! 仕方ねぇ、李やアリーセたちが行く以上は守ってやらなきゃなんねーし、俺様も付いてくぜ」
至極面倒臭そうに牢の入口へ進む犬神。
こうして黒依、海美、犬神も牢の外へ出ていく。
「おい、加納よォ……」
ヘッドフォンと目隠しを付ける前に、犬神は噛み付かんばかりの気迫で泉月花に忠告する。
「俺達が行ってる間に人質共に手ェ出したら……タダじゃおかねェ」
「他人の心配よりも、目の前の敵を倒すことに集中して下さい。叢雲でも手を焼いている凶悪な集団です」
「フンッ、俺様を誰だと思ってやがる? プロの『喧嘩屋』の花梨ちゃんが、メサイアだがメカクシだか知らねーけどソッコー連れてきてやるよ」
こうして3人も外へ連れ出されていく。
その先に何があるのかは、知る由もない。
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推理・サスペンス
バトル
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定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
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