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【体育祭】白黒つける、玉入れニャン!
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二つの玉を持ったカナリアが上空を飛んでいた。重さのせいなのか。上下の動きが激しい。
苦しそうに旋回して二つの玉を同時に離した。風の抵抗を受けて回転しながら落ちていく。僅かにカゴを外して小さな土煙が上がった。
近くには明里がいて気にすることなく、玉を上に向かって投げていた。ほとんど角度が付いていないので自身の頭に落ちてくる。
見兼ねた博美が声を掛けた。
「真上には投げ難いんじゃないか。それに他の人の投げる玉も当たって痛いよな」
「そうなの?」
明里は疑問符で返した。たぶん、と博美は笑って言った。
「掻き集めて少し離れたところで投げまくるの!」
言葉通りに玉を拾い集めて距離を取る。片腕に玉を抱えてカゴに向かう。
「入れなの! 入れなの!」
玉は次々に飛んでいく。まるでカゴを避けるかのように左右にばらけた。博美は避けながら近づいた。
「頑張りはわかるけど、目は開けてた方がいいと思うぜ」
「そうなのー! あかりは実行委員だから、盛り上げないといけないの!」
「急にどうしたんだ?」
博美の声を無視して明里は駆け出した。観客席に飛び込んで、くるりと向きを変える。
「黒猫組、がんばれなのー!」
叫び終わると別のところに大急ぎで移動して、今度は白猫組を応援した。明里の虹色の脳細胞が弾き出した観客の水増しであった。
「オレは地道に頑張るか」
博美の投げた玉は綺麗な放物線を描き、カゴの中へと収まった。たまたま目にした光景に修也は顔を歪ませた。
「どうやったら入るんだよ」
拾った玉を即座に投げる。カゴの上を通り抜けた。次はカゴの外側に当たる。
「玉がねーよ!」
修也は下を見ながら苛立つように歩いた。黙って見ていた智也は持っていた玉を差し出した。
「兄貴のためにやってんだ。感謝はしねーからな」
智也の手から奪い取った玉は高さが足りずに地面を点々と転がる。修也は地面を蹴り飛ばした。
「サッカーのように蹴り飛ばしてぇ!」
実行には移さず、拾った玉を空高く投げ上げた。その行く先を智也は微笑むような目で見つめていた。
真央は黙々と玉を拾っては投げる。目で距離を測り、正確を心掛けて放つ。近場の玉が無くなれば走って補充した。
「なんつーか、まめだな」
市子は突っ立って見ていた。それも飽きた様子で周囲に顔を向ける。動いていた目が一点で留まった。
「さっきのヤツか」
葉月がカゴの方を向いて立っている。足元には玉が盛られていた。両手で数個を包み込み、足を左右に開く。両手を合わせた状態で上から下に何度か動かした。
「……入らねーだろ」
市子の呟きを余所に葉月は振り子の要領で放り投げた。固まっていた玉は宙でゆっくりと解けるように広がって、その中の一つがカゴの中に入った。
「やるねー」
市子の褒め言葉に葉月は喜びを表さない。動きを止めてカゴを見ている。やおら足元の玉を抱えて少し距離を縮めた。先程と同じように両手で玉を持ち、今度は額の上の辺りに構えて強く押し出した。
「スローインっぽいな」
市子が見守る中、固まった玉は一つを弾いてカゴに入った。葉月の口端に薄っすらと笑みが浮かぶ。
葉月は残りの玉を手にすると物憂げな目を動かした。玉を切らした者達に配って回った。
家族の応援を背中に聞きながら彰尋が三つの玉を纏めて投げた。辛うじて一つがカゴを捉えた。
その時、場違いな泣き声を耳にした。彰尋が目で探すと最初に武道が目に飛び込んできた。子供の元に駆け寄っておどけたような表情を見せる。泣き声が小さくなり、何度も頷いた。
注意深く彰尋が見ていると武道が手を上げた。大きな身振りで手招きをする。
「俺の出番かな」
走っていくと、その予想は当たった。開口一番、武道は早口で言った。
「彰尋くん、玉入れの最中に悪いんだけどアナウンス頼めるかな」
「迷子ですか」
「んー、話を聞くとそれっぽいんだよな~」
女の子は掌で目を擦りながら瞬間的に息を吸い込んだ。何回も続くので武道が背中を軽く叩きながら、しゃっくりかなー、と笑顔で語り掛けた。
その間に彰尋は女の子の特徴を目に焼き付ける。
「今から放送室に戻って、迷子のお知らせをしてきます」
「あ、それと熱中症で倒れている人がいるから、そっちのお知らせもオネガイ☆ 玉入れに熱中して熱中症になっちゃったのカモネ!」
「俺は急いで戻ります」
彰尋は会釈のあと、観客席の方向へと走っていった。武道は少し口を尖らせて見送った。
「……熱中で熱中症カーイ、HAHAHA☆」
浜に打ち上げられたサンマのような目で武道が言うと、泣き止んだ女の子がケラケラと笑い出した。
玉入れに打ち込む姿に観客の声援にも力が入る。その最中、一羽のカナリアがひっそりと校舎裏に降り立った。ろっこんの変身を解いて現れたのはラッセルであった。
「口車に乗るもんじゃねーな。酷い目に遭ったぜ」
金色の前髪を掻き上げてグラウンドへと向かう。
綺麗な放物線を描いて玉がカゴに収まった。満足そうな修にラッセルが、よう、と声を掛けた。
「空にいないので心配したぞ」
「本当かよ。上空からは入らねーし、飛んでくる玉はでかくてこえーし」
「俺もあとから思った。上空の風や空気抵抗を考えれば、この方法は得策ではなかったと」
「もう少し早くに気付いてくれよ。まー、地道にやるしかねーかな」
ラッセルは落ちている玉を無造作に拾った。投げた瞬間、入らねー、と口にした通りになった。横目で見ていた修は玉を掌に乗せて正確無比の一投を放つ。先程と同じ放物線で点数を重ねる。
何気に見ていたラッセルは、んー、と声を漏らす。
「八神はいつから運動が得意になったんだ?」
それに対して修は当然と言わんばかりの表情で返した。
「玉入れは物理学だよ」
「八神らしい答えだな」
ラッセルは柔らかい笑みで玉を拾う。
「今度は入れてやるぜ!」
青い空に向かって放った玉は綺麗な放物線を描いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月06日
参加申し込みの期限
2015年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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