今日は寝子島高校の体育祭。
体育祭実行委員の
久良木 優菜はマイペースに来場者にチラシを配っていた。
「もしよかったら、
玉入れに出てみませんか?」
寝子高の体育祭には、生徒の家族や地域の住民も参加できる競技がある。「玉入れ」もそのひとつだ。
にっこりと微笑む優菜の手には、黒猫と白猫、それぞれの猫耳カチューシャが握られていた。
「せっかくですし、思い出にひとついかがですか?」
猫耳カチューシャが玉入れに、如何なる効果を発揮するのだろうか。疑問に思いながらも人々は手に取った。
グラウンドの喧噪をよそに、プールサイドでは
橘 明里が軽やかに踊っていた。
「さあーみんなー! パン食い……じゃなかった、
パソ杭競争のはじまりなのー!」
パソ杭競争とは、コース上に設置されたパソコンを模した木箱や段ボール箱を杭で刺しながらゴールへのスピードを争う。寝子島に代々伝わる、最も重要な競技と言っても過言ではない、という電波を受信した体育祭実行委員の明里が考案したものであった。
他の実行委員の面々は彼女に温かい眼差しを送る。
「体育祭はこれからだ! みんなで盛り上げようぜ!」
彼女の頑張りは実行委員の心をひとつにした。
パソ杭、いや違うって。玉入れやろうぜ!
シナリオ概要
このシナリオは、寝子高生はもちろん、寝子高生以外のキャラクターも自由に参加できます。
参加者は原則として「玉入れ」競技に出場することになったものとみなされます。
パソ杭競争は……すみません、行われません。
玉入れの他にアクションで指定があれば、以下のようなシーンも可能です。
1つだけ選んでアクションに記入してください。
1.ランチは玉入れ終了後(各自の持参したお弁当。購買室の出張版の利用が可能)
2.準備や片付け、サポート(体育祭実行委員、体育委員、放送部、その他の手伝いなど)
3.応援や観客(家族、地域住民など)
4.その他(体育祭に相応しい内容)
※他の体育祭シナリオの競技内容には、一切触れられません。
※時間帯は「朝」から「最終競技である騎馬戦の前」までです。
玉入れのやり方
寝子高生以外は、家族や友達がいるから、など自由に決めて黒猫組か白猫組に参加してください。
それぞれの色の猫耳カチューシャが用意されているので、装着して臨んでください。
どちらか決められない場合、どちらでもいい場合はマスターが調整します。
楽しむことが第一の目的であるエキシビション的な競技です。
その為、黒猫組と白猫組の人数チェックは行っていません。
人数が多くなると過密状態になって投げ難い、というのもひとつの理由のようです。
あまりにも人数のバランスが悪い場合、どこからともなく現れたNPCが加勢してくれることでしょう。
◇
黒猫組と白猫組が、それぞれのカゴに玉を入れて、7分間で入れられた玉の数を競います。
玉1つにつき10点。玉は白黒それぞれ100個ずつなので、全部入れたとすると1000点になります。
玉は小豆入りのお手玉です。運動会で見かけたことがあると思います。
白黒それぞれに、直径10メートルのエリアが設けられます。
それぞれのエリアの中央には、高さ3メートルのカゴが固定されています。
競技の途中の20秒間だけ、隣接する相手側のエリアに行くことができます。
そこでは団扇を持って、相手の投げた玉をブロックすることができます。故意の身体への接触は禁止とします。
ブロックは義務ではないので、行かなくても構いません。
ブロックに来た人に対して、故意に玉をぶつけたり、接触したりする行為は禁止とします。
禁止行為があると、何故か手伝いをしている人工呼吸のプロ集団(御年90歳)のお婆ちゃま達が襲い掛かります。
禁止行為をするなんて、きっと頭に酸素が足りないのだろう、と考えているようです。
上記のリンク先で、お婆ちゃま達の人となりがなんとなくわかると思います。
波乱を予感させる玉入れに奮ってご参加ください。