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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●紅梟号を発つ者、探索する者
先に甲板に出ていた
薄野 九月
がオアシスのようなものを見たと話すと、
八神 修
はカメラの望遠機能でより詳しく確認し、必要なものが手に入りそうだと判断した。
そこで、修と
竹松 梅
、
日暮 ねむる
、
小山内 海
の四名は、ロク鳥がいない今のうちに船を下り、オアシスを目指すことにした。紅梟号がロク鳥に攫われたとき分かれてしまったみんなと連絡を取りたいと考えた
北原 みゆき
、オアシスに一時撤退して様子を見たいという
神薙 焔
も、修たちに同行して下船する。
甲板から縄梯子で下に降りた仲間たちに手を振ると、
尾鎌 蛇那伊
は残った九月に話しかけた。
「こんな所まで来ちゃってお互い災難ね」
「そうですけど……ちょっと楽しいですよねー」
それを聞と、蛇那伊はくすくす笑ってウィンクした。
「あ~れ~と、さらわれるお姫様ごっことかも楽しそうよね。アタシはただ囚われてるだけじゃないけど」
「どこに行くんですか?」
「休んでるわ。代わりの船がなければ、最終的にはアタシ達が居る船に集合よね。それなら下手に動かずに船で他の人が来るのを待ちましょ。それに、ロク鳥が戻ってくるかもしれないし……ふふふっ」
ロク鳥と対決するときが今から待ち遠しい、というように唇を舐めると、蛇那伊は、船長室に戻って座禅を組み、目を閉じて深い呼吸をしはじめた。
部屋を覗いてみたが、ゆっくりと気を練り始めた蛇那伊はもう話しかけられる雰囲気ではない。
九月は甲板でロープと縄梯子を手に入れると、船内を探検してみることにした。
◇
さて、船内をうろうろしている影が、九月のほかにもう一つ。
「食キング(ショッキング)最大の試練来たのだコレ~!」
皆とは違う方向に闘志を燃やす少女、
後木 真央
である。
「鳥には普通毒ないのだ、喰えるものに挑まないは食キングの名折れなのだ! クマに挑んで勝った者にしか熊殺しの勇者の名は貰えないのだ、ゆえにロク鳥喰わずに食キング名乗るは片腹痛しなのだ!」
決意を胸に握る拳の固いこと!
ロク鳥の大きさに魅了され、いまや胃袋の為なら何でもする勢いである。
真央はまず甲板でロープを手に入れた。それから簡素な梯子を下り、乗員たちの寝室と思しき部屋で薄汚れた茶色っぽい毛布を手に入れた。
「あとはロク鳥を仕留めるための得物がほしいのだ」
これがなかなか見つからない。しかし真央の辞書に諦めるという文字はなかった。
「人探しだけでなくこんな大冒険があるなら、職質恐れず鉈を拝借してくるべきだったのだ、真央ちゃんまだまだ常識派すぎてダメなのだ!」
自分に妙なダメ出しをしつつ、猫鳴館のドラム缶風呂の薪割り用の鉈がここにあればと涙を呑む。
だが、次に覗いた部屋を見て、真央は目を輝かせた。
「台所なのだ!」
埃を被った鍋や皿が積んである。ここなら目的のものが見つかりそうだ。真央は戸棚を次々開けて行った。
そしてとうとう、錆びてはいるが立派な包丁を見つけたのである。
◇
一方その頃、
御巫 時子
、
鬼崎 あやめ
、
エヴァ・ブランシェ
の三人は、船を下り、あたりを見て回っていた。
「今船がどういう状態で岩山の上に乗っているか確認しておきたいし、周りの様子も探っておかないと」
というエヴァに、あやめと時子もついて来たのだ。
船は岩山のてっぺんに、絶妙なバランスで乗っていた。
ピーピー、という小さな鳴き声にはじめに気づいたのは鳥好きな時子だった。
「こちらの岩肌にうろがありますよ……」
エヴァが中の様子を窺った。たしかに、ぴーぴーと鳴き声がする。
そこで船内で手に入れたロープを丈夫そうな岩に巻きつけ、それを伝って慎重にうろの中に下りてみた。
黄色いくちばしが動いている。
鳴き声が激しくなる。
エヴァの頬が緩んだ。
「まあっ、さっきのロク鳥の雛かしらね?」
ふわっふわの真っ白な羽根。くるりと純真そうな丸い瞳。
その愛らしさといったら、まるで大きなぬいぐるみみたいだ。
か、わ、い、い!
エヴァに続いて下りてきたあやめと時子もまた、ほわわん、と表情を蕩けさせる。
「よーしよしよし」
手を伸ばし撫でようとすると、鋭いくちばしがエヴァの指を噛み千切りかけた。
エヴァは慌てて飛びずさる。
「待って、あたしたち餌じゃないわよ?」
雛は相変わらず嘴をぱくぱくさせ、ぴーぴーと鳴くばかりだ。
「何か困っているのでしょうか……聞いてみましょう」
時子が<鳥の囀り>を発動させた。
聞こえてきたのはたった一つの言葉。
『おなかすいた おなかすいた おなかすいた!』
時子がそのことをみんなに伝えると、あやめは先ほどのおにぎりの残りを取り出した。
「食べますか?」
ほぐして梅干しは取り除き、雛の前に差し出してみる。
すると雛はそれをひと口で平らげ、またぴーぴーと鳴き出した。
「うーん、おにぎりだけじゃ全然足りなそうですね」
「これ以上鳴いて親を呼ばれても困るし、こっちへ来る前に釣ってた魚でもあげてみましょうかしら?」
エヴァはクーラーボックスを開け、中から釣った魚を取り出して……。
「……というか、なんであたしは後生大事にクーラーボックスなんて持ち歩いてんのかしら」
しかしそんなことは雛にとってはどうでもいいことだ。魚を見るなりエヴァに向かって突進してくる。
エヴァは雛に魚を一匹ずつあげながら、とくとくと自分たちは餌ではないと言い聞かせる。
「こんな環境じゃ川魚なんて食べた事無いでしょ? アユにウグイ、オイカワよ。これをあげるから……親御さんには、あたし達人間は食べ物じゃないって、よーく言っておくのよ?」
時子がその言葉を通訳するが、食い気ばかりの雛が理解したかどうかは定かではない。
とうとうクーラーボックスの中にまで嘴を突っ込もうとし、ぴちりとエヴァに窘められる。
「……あ、ボックスに残ってる鯉はダメよ。家帰ったら鯉こくにするんだから」
鯉以外の魚を全部平らげた雛は、もっともっとと鳴いてねだった。
「そういえば叔父のおつまみ用のアレがあったかも……」
あやめは鞄の底の方に隠れていたビーフジャーキーを雛に食べさせ、ふわふわの身体に触れながら笑顔で<リリスの微笑み>を発動させた。この雛を味方につけたら、親であるロク鳥をも味方に出来るかもしれない、とあやめは考えたのだ。
「よく聞いて。親鳥が来たら私達に協力してと説得してほしいの」
時子があやめの言葉を通訳する。
雛が言葉を理解したかはやっぱりわからなかった。雛は『おなかすいた』と繰り返すばかりだからだ。
だが、ろっこん発動後、雛は明らかにあやめに懐いていた。
「私たち……あなたのお友だちになりたいんです……」と時子もやさしく話しかける。
雛はもう、三人を食べようとはしなかった。
少女たちのことを、美味しいものをくれるいい生き物、と認識したようだ。
時子がふわふわの毛を撫でると、うっとりと目を細め気持ちよさそうにする。
エヴァは思わずそのもふもふに抱きついた。
(((か、かわいい……!!!)))
こうしてエヴァとあやめと時子は、しばし癒しの時間を楽しんだのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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