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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●岩山の上、紅梟号
「……あれー、ロク鳥さん、お留守ですかー?」
紅梟号が、ひと揺れしたのち静止して間もなく。
船長室の扉が薄く開き、そこからちらっと覗いたのはピンクの花飾りのついたキャスケット帽。
薄野 九月
である。
「んー……」
しばらく耳を澄ませ、何も動く気配がないとわかると、九月は船長室を出た。
水色と白色のシマシマのTシャツに、キュロットスカート。靴もなにやら冒険仕様で、全身下っ端の海賊のような格好に変わっていたが、お気に入りの帽子とトランペットがそのままだったのは嬉しい。
甲板に出ると突風が九月の髪を掻き乱す。
帽子が飛ばないよう慌てて抑える。
風が止み、九月は甲板から見える景色に思わずため息を漏らした。
「船の中にいたと思ったら、急にこんな高い場所へ来ちゃうんだもん。びっくりしたねー。えへへー」
見渡す限りの赤い砂漠。
ところどころにぽつんと見える緑はオアシスだろうか。
空と地面の境目は曖昧で、まだ低い位置に浮かぶ赤い月はカクテルの中のチェリーのよう。
砂漠の向こうは淡くけぶって何も見えず、まるでこの空間にこの島がぽつりと浮かんでいるみたい。
怖い、というより、何が起こるのかワクワクする。そんな感じ。
九月は甲板に置いてあった樽に寄りかかって、その絶景と云っていい見晴らしに酔いしれた。
「……トランペット吹いたら気持ち良いだろうなぁ」
「せやなあ~」
突然、寄りかかっていた樽の中からのんびりとした声がして、九月はぎょっとした。
「わたいや、わたい」
ひょっこりと樽の中から顔を出したのは、大きくて長い、裾がぼろぼろになった薄茶色の外套を纏った
竹松 梅
おばあちゃんである。
「びっくりしたー。何してたんですか?」
「隠れとったんや。食われたらあかんーって。あのでっかい鳥どっか行ったか?」
「行っちゃいました」
九月と梅はロク鳥はどこに行ったのだろうと船尾の方に回ってみた。
遠くの空に黒い影が見えてどきりとするも、それもどんどん小さく豆粒のようになってゆき、やがて砂に霞んで見えなくなってしまった。
「しばらく帰って来なそうやなー」
今のうちに誰と一緒なのか確認する方がいいかな、と九月が考えていると、やはり水夫のような格好をした
鬼崎 あやめ
が甲板に出てきた。
船首の手すりに凭れて遠くを見る眼差しは、すこしやけになっているようにも見える。
「ああ、また厄介事に巻き込まれた気が……違う世界に飛ばされたと思ったら船ごと大きな鳥に拉致られて、気づけば断崖絶壁の逃げ場ない場所で餌にされかける! あはは、笑えますね」
そんな独り言は、船尾にいた九月たちには届かなかったが、あやめを追って船長室を出てきた
北原 みゆき
の耳には届いていた。
「鬼崎さん」
「何でしょう?」
ウンザリとした気持ちを隠すかのように笑顔で振りむき、みゆきの表情が硬いのに気づいて首を傾げる。
「……あの、……」
みゆきは口ごもる。
本当は聞きたかった。
『あなたの目的はなに?』と。
冒険好きには見えないあやめが何故ここにいるのだろう。もしフツウを乱す目的なら……。
みゆきがそんなふうに考えたのは、
夏にネコミケで起こった神魂事件
でのことで、あやめに対してもやもやしたものを引きずっているせいでもあったのだが。
(……でも揉め事を起こして、みんなの足並みを乱すことはしたくない。いまは、鬼崎さんを信じよう)
みゆきはちょっと口唇を噛むと、別の言葉を紡ぎ出した。
「これからどうするか話し合うから船長室にみんな集合、だって」
「あ、はい……わかりました」
みゆきの表情になんとなく腑に落ちないものを感じつつも、あやめは頷いた。
それに、いまは自棄になっていても仕方ないのだ。
「そうだ、私おにぎり持っていたんでした。沢山ありますから、話しながらご飯にしましょうか」
どこかぎこちない様子で船長室に戻ってゆくふたりの背中に、九月と梅は顔を見合わせた。
◇
九月と梅も戻り、紅梟号と共にロク鳥に攫われてきたメンバーは、全員が船長室に集まった。
あやめから梅おにぎりとお茶が配られ、和気あいあいとした雰囲気の中、みゆきは先程のあやめとの一件もあって、ひとり心細い思いにかられていた。
(どうしよう……豪先輩もいない)
いつもはみんなの妹でいればよかった。でもいま面倒を見てくれる人は誰もいない。
自分で考えて、自分で決めて行動しなきゃいけないのだ。
……そう思うと大きな荷物を背負ったような重たい気持ちになる。
けれど。
きっとできる。できると信じたい。
(こういう時、先輩ならどうするだろう?)
脳裏に浮かぶのは、「ファイトー!」と云って荷物を軽くしてくれる泥だらけの笑顔。
彼がはじめにするのはきっと……。
「あの……点呼、取ります!」
みゆきの点呼に応えたのは、
薄野 九月
、
竹松 梅
、
鬼崎 あやめ
、
八神 修
、
日暮 ねむる
、
小山内 海
、
神薙 焔
、
御巫 時子
、
エヴァ・ブランシェ
、
後木 真央
、
尾鎌 蛇那伊
、そしてみゆき自身。計十二名である。
この面子で出来ることはなんだろうか。
「ここから逃げる、ロク鳥と戦う、ロク鳥を懐柔する……いろいろな選択肢があると思う」
こんなとき頼りになる頭脳派の修が、みんなの意見を聞いたうえで冷静に話を引っ張る。
「修ちゃん修ちゃん! ロク鳥を喰う、が抜けてるのだ」
「……それも入れといてもいいが」
話を混ぜっ返す真央に苦笑し、修は自分の考えを述べた。
「俺は、船をこの岩山から降ろしたい」
『どうやって?』
スケッチブックに書かれた海の疑問に、修は自信たっぷりに答える。
「船を降ろす方法はある」
修は、その方法について、わかりやすく解説した。
すると、眠たそうに欠伸しながら話を聞いていたねむるが、ひょいっと手を上げた。
「僕でよければ手伝うよ、八神君」
「わたいも手伝うわ」と梅。
『わたしも』と海も協力を申し出る。
『ちからしごとは やくにたたないかもだけど ふねをうごかすとき ちからになれるとおもうから』
「ありがとう」
修は彼らに礼を云い、それから全員を見渡した。
「なんとかなると信じよう。こちらは任せて、各自散ってくれ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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