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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●苦難はつきもの?
紅梟号を発った
八神 修
、
竹松 梅
、
日暮 ねむる
、
小山内 海
、
北原 みゆき
、
神薙 焔
の六人は、幸いにもロク鳥に見つかることなく岩山を駆け下り、青のオアシスに辿り着いていた。
青のオアシスは、青く輝く泉を囲んで木々の生い茂る豊かな土地である。
すらりと立つ南国風の樹木。濃くて大きい緑の葉の影から、翼を思い思いのビビットカラーに染めたオウムたちが、飾りリボンのように美しい尾を引いて飛び立つ。
「オウムさん、オウムさん、これをあげるから一緒に来てくれませんかぁ?」
みゆきはお弁当の中に入っていたブロッコリーと引き換えに、派手な装いの青いオウムと友になる。
「あ。いいわね。ここのオウムの羽、綺麗よね」
水筒に水を汲み終えた焔も木の実をもぐと、枝先に留まっている真っ赤なオウムを手懐けようと差し出した。
焔は炎をイメージしたような柄のビキニに、真っ赤な海賊帽を被っている。
せっかくこんな格好しているのだから、お供にオウムがいたらよりそれらしくなりそうだ。何度か試すうち赤いオウムは焔に馴れ、その肩に留まってくれるようになった。
「なんてったって、海賊といえばオウムでしょ。海賊シルバーみたい。両足あるけど」
「うん。ちょっと重いけど、なんかいいよね」
「ね?」
オウムを肩に留まらせたふたりは、顔を見合わせくすくす笑い合った。
そういえば、と焔はスマホを取り出す。
「あー。スマホは通じないんだね」
「だねぇ。通じたら、先輩たちと連絡が取れるんだけど」
嘆いていても仕方がないので、みゆきは連絡役を買って出た。これから探検部の豪や天野と合流するため、ひとり緑のオアシスへ向かうのだという。
「気をつけてね」
みゆきを見送り、ふと思いついて予備バッテリに取り換えようとスマホを取り出したのが運の尽きだった。
キキッ、と鳴き声がして一瞬。手元を見れば大事なスマホが消えている。
「えっ?」
サルだ。しっぽの長い茶色のサルが、さもしてやったりという風にスマホ片手に木の枝で飛び跳ねている。
「こらあ! 返しなさいっ!」
焔は飛び跳ね追いかけたが、サルは枝から枝へ飛び移ると濃い緑色のまにまに姿を隠してしまった。
「まいったなあ……でも、もう数時間したらおやつのアラームが鳴るはずだから、どこかに隠したんだとすれば誰か見つけてくれるかも?」
修とねむる、梅、海の四人は、さっそく仕事に取り掛かっている。
彼らの仕事とその成果については、またのちほど語ることにしよう。
◇
さてそのころ、赤のオアシスに一人残った
握 利平
が、サルを一匹捕まえていた。
「おっしゃー!」
利平が道具を入れてきた買い物用エコバックの口を抑える。サルはその中でじたばた暴れていた。
このサルはもちろん焔のスマホを盗んだのとは別のサルだ。サルは果物や飲みものを求めて砂漠を苦もなく行き来するようである。
利平は達成感に鼻息を荒くしていた。なにしろ、ブドウのツルで作ったロープをエコバックに結び、バックの中に果物を入れて罠を作ると、ずうっと茂みの中に潜んでサルが現れるのを待っていたのだ。
みんな出掛けてしまったので、たったひとり。実際、よくやったと思う。
「こおら! 『紅梟の右目』どこにやった!」
首根っこを掴んで引きずり出してみれば、まだ小ザル。果物はしっかりつかんで離さないが、クルミ大の金の宝玉を持っている気配はない。
「はずれかぁ?」
放してやると、子ザルはキキッと鳴いて利平の肩に駆け上り、そこでむしゃむしゃと果物を食べ始めた。
「うわ、おい、汁垂らすなよ?」
追い払おうとするも子ザルは利平の肩から頭へ、反対の肩へと行ったり来たり。
何やら懐いてしまったらしい。
「しゃーねえなあ……」
利平は座り込んで、自分も果物を頬張った。
他のみんなと一緒に船の墓場へ行かなかったのは、利平のごく個人的な感情からだ。
「漁師の息子としては、船の墓場なんて、見たくねーしな……」というわけなのである。
利平は、赤のオアシスでコウたちと話したことを思いだしていた。
「古来より、海あるところに海賊あり――と云ってね」
鈴島近海を根城にしていたという鈴島海賊。
今ではもう知る者はあまりなく、胡散臭さに定評のある寝子島書房の書物の中にその名を残すばかりである。
「と云っても、海賊稼業ばかりに精を出していたわけでもない。海と同じで荒れる時もあるが、普段は気のいい奴らばかりじゃった。遠い海にも随分出かけた。昔話に謳われる龍宮城に蓬莱山、大昔沈んだ伝説の大陸なんかを探して、な」
「海賊ってよか、冒険者だな」
利平いうと、コウはいかにも、いう風に笑った。
そばにいた
骨削 瓢
が舌なめずりをして訊いた。
「見つかったのかい、そういうものは」
「龍宮城も蓬莱山も沈んだ大陸も見つけなかった。ただ<宝の島>だけじゃ。あの嵐の中でな」
◇
船の墓場は入り組んでいる。
その迷路のような船の狭間を、しっぽの長い茶色いサルたちが行ったり来たり。
下手に住処を荒らして猿軍団と戦闘なんざ御免だと、赤のオアシスで獲ってきた果物でサル達の懐柔を試みていた瓢だったが、利平と同じようにサルを一匹手懐けたところでちょっと飽きていた。
「ほれ、宝の在り処にはよ案内せんかい」
などと云っても、さっぱりだったからである。
「ま、いいさ。わざわざ船の墓場まで来たんだ、他にも色々と捜させてもらうさぁ」
船の残骸の中を彷徨いながら、瓢もまた、赤のオアシスでのコウとの会談を思い出していた。
聞きたいことは山ほどあった。
例えば。
「
寝子温泉で、この赤い寝子島を示していると思しき壺と屏風を見たんだがねえ
」
それを聞いたコウが興味深そうに目を細めたので、瓢はもう少し詳しく話してやった。すると。
「そうか、我らが宝の一つが今はそのようなところにあるのか。懐かしいのう」
どうやらコウの時代に鈴島海賊が所有していたものだったらしい。
「
紅梟の壁画
が絵と名が示すように赤い寝子島に紅梟号を隠してるという意なら、屏風は何を意味するのかね」
瓢が訊くと、コウはふうむと唸った。
「この赤い寝子島の存在を、だと我は考えていた」
あの壺と屏風を作ったのはコウではないという。
話をするうちに分かったことは、この赤い寝子島は、コウが意図的に作り出した世界ではないようだ、という事だった。コウはただ、あのピラミッドがあった場所とこの赤い寝子島が繋がることを知っていて、幾度か来たことがあるだけだった。そしていつも嵐とともに、元の世界に戻ったのだという。
「もひとついいかね? その『魔法使いの目』とかいう変なペンダント、それも鈴島海賊のお宝かい?」
瓢は、コウの胸元を指差した。
そこには、
坂内 梨香
が普段から身に着けていた、琥珀をはめ込んだ目のかたちのペンダントが光っていた。
「これは……」
身体を拝借していながら、今までそのようなものをぶら下げていることに気づいていなかったのだろう。
コウの驚いた顔といったらなかった。
(……あれは、どう解釈したものかね……)
なにか、核心に迫ったのは間違いなかったのだ。
ただ、ぷんぷん怒った
深民 実々
がコウに突撃してきたり、出立の準備で慌ただしくなったりして、どういう意味だったのか訊く間がなかっただけで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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