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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●船動く
コウたちが岩山に辿り着いたとき、戦いはもう終わっていた。
「修ちゃーん!」
「後木! 無事だったか」
真央の元気な姿に、蛇那伊から話を聞き心配していた修は束の間目を細める。
だが、すぐに表情を引き締め皆に伝えた。
「再会の喜びはあとだ。船を動かす! 乗船してくれ!」
深民 実々
が、
弘明寺 能美子
が、
桜庭 円
が、
ブリジット・アーチャー
が、
北原 みゆき
が、
薄野 九月
が、
後木 真央
が、そして坂内 コウが、急いで縄梯子を昇る。
「天ちゃんと豪ちゃんはこっちを手伝って」
逆巻 天野
と
龍目 豪
が、蛇那伊に手招きされた方に行ってみると、
竹松 梅
がシャンと起きて待っていた。
蛇那伊と梅は船首側の真下で、船に繋いだロープを握る。
豪と天野は船が下るであろう斜面を先に駆け下りた。もしものときは、豪のろっこんで受け止められないかと考えたのだ。
支度が整うと、修と海が船首に姿を現した。海はペンを握りしめ、緊張の面持ちで深呼吸する。
修がすっと片手をあげた。
「みんな、衝撃に耐えられるよう何かに掴まっておけよ。行くぞ!」
精神を集中し息を止める。<分解>! 船首側の赤い岩肌が砕けて削れる。
修が岩肌を削ったのは船が動くのに必要なだけの傾斜をつけるためだ。
恐ろしいことに彼は視界に入れさえすれば直接手で触れなくてもろっこんを発動できるようになっていた。
これも、ろっこんの進化のかたちなのだった。
「鬼崎、御巫、たのむ!」
修が振り返る。あやめと時子はロク鳥に船尾を蹴るようお願いした。
ロク鳥はふたりの頼みに応えてくれた。大きな鉤爪で押すように船尾を蹴る。
時同じくして、船首下でも
「ロープを引くぞ!」
と鬨の声があがる。その野太い声は、ふたたび立派な青年に変身した梅であった。
蛇那伊が声に合わせてロープを引く。
がくん、とひと揺れしたのち、ぐ、ぐ、と軋み音を伴って、船は徐々に修が作った傾斜に乗った。
「OK小山内、加速させれくれ」
海が舳先から身を乗り出す。手には持てるだけの数のペンが握られていた。
(ここからが私の正念場……ちゃんと、船を下ろしてみせるよ)
海はペンで空間に線を引く。
<アクセラレイトライン>が発動する。
船がゆっくりと動き出した。ペンの軌道に乗ったのだ。
(いいかんじ!)
船の速度は徐々に早くなった。
ゴロゴロ、という振動がしはじめ「丸太に乗ったぞ!」と梅の声。
「手を離すぞ! またあとで!」
船首下で綱を引いていた男たちは綱を放すと脇に散って手を振った。
(ここまで来たら、あとはまっすぐ)
海はただ正面だけを見据えていた。船は動き、海はその船の先っぽで線を引き続けるわけだから、あとはもう、ぶれないようにペンを構えているだけでいいはずだ。海は姿勢を正し、お腹に力を込める。
ゴトゴト、ゴロゴロ、船は斜面を駆け下った。まるで巨大なトロッコに乗っているかのようだった。
船の甲板にいたみんなはきゃあきゃあと歓声を上げた。
だが、その歓声は、山裾に近づくにつれ悲鳴へと変わった。真央が叫ぶ。
「この船、どーやってとまるのだああああーーーー!!?」
(どうしよう!)
海は焦った。加速がつきすぎたのだ。ラインを引くのを止めるのは、船の安定を失うだけかもしれない。だが、直前にしかラインを引けない以上、軌道を変えることも難しい。船の正面に、豪たちの姿が見える。
(ここままだときっと受け止めきれない! 轢いちゃう!)
そう思うのだが、緊張で身体が強張って、思うとおりに動かない。
そのときふっと、海の身体を抱きしめる腕があった。
「海ちゃん、ボクらがついてる」円だった。
「そうよ。私のろっこんが役に立てば良かったんだけど」ブリジットだった。
「その、……支えてるから」能美子だった。
力が、蘇ってくる気がした。
海は頷くと口唇を引き、いままでよりもっと身体を前に乗り出した。大丈夫、みんながしっかり支えていてくれる。だから、自分は軌道を、ほんの少しでいい、変える!
岩肌は終わり、砂漠が目の前に迫っていた。
最後のでこぼこで、コロの役目を果たしていた丸太が吹っ飛んだ。
海は引いたラインの角度を僅かに上向き変える。これもろっこんの進化のかたち。
船が跳ねた。次の瞬間、強い衝撃。もうもうと立ち上った砂煙に覆われあたりは何も見えなくなる。
船は止まった。そこまでは良かった。だが、今度はゆっくり傾き……横倒しになる! と思った時。
「ファイトーーー!!!」
豪の渾身の叫びが砂煙の中に響き渡った。
「……みな無事か?」
砂煙が収まりつつある甲板に、コウの声が響く。
ため息や呻き混じりに、次々と返答の声があがる。
「……無事よ」
能美子も身を起しながら答え、それからハッとして海を見た。
ペンがあたりに散乱していた。海はその中に倒れている。
「小山内さん? 大丈夫?」
声を掛けると、海はわずかに身じろぎして目をあけた。
船はどうなったの? とその目が語っていた。
ブリジットが甲板から下を覗くと、豪が<軽いぜ!>で傾きそうになった船を支え、天野と力を合わせて砂の合い間の納まりのよいところにぐっと立たせたところだった。
「無事よ。みんなも無事。豪とあなたのお蔭よ、海!」
(よかった……)
海はそう思うと、また意識を手放した。疲労が、海に眠りを求めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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