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秋の夜長は一回休みなのさ
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「きゃっ!」
綾辻 綾花
の前に白い猫が飛び出して来た。天利 二十に寮まで送ってもらっている途中、突然目の前を横切ったのだ。
「あ……あの猫」
綾花はその猫を目で追った。隣を歩いていた天利は呟く。
「さっきの猫だ。猫のワリに行動範囲が広いな」
「そう……ですねぇ」
天利の言葉に頷きながら、こちらを眺めている猫に対して鰹節や煮干を示して誘おうとする。
「おいおい、さっきも言ったが時間が遅い。猫を構ってないで早く帰りなよ」
やや呆れ顔で天利は呟く。綾花は取り出したちーかまが安全であることをアピールするため、もぐもぐと食べてみせる。
「そうですね……食べ物に興味も持ってもらえなさそうですし」
送ってもらっている綾花は、素直に天利の言う事を聞いた。猫グッズを鞄にしまって、軽く手を振る。
「ばいばい、また明日ね」
白い猫は手を振る綾花に軽くにゃあとひと鳴きして、また路地裏へと姿を消した。
「あ、ここでいいですよ」
「ん」
寮の近くまで来たところで、綾花は立ち止まって天利に告げた。
「今夜はありがとうございました。はい、これ」
「?」
綾花は天利に鞄から取り出した物を手渡した。反射的に受け取ってからその物を見る。野菜ジュース缶、2本。
「また遊びに……じゃなくて依頼しに行きますね」
送ってもらえたお礼ということだろう。ここまで送って欲しいと綾花は言ったわけではないが、現金で依頼料を受け取らない天利に対しては、相応の謝礼と言えたかもしれない。
「おぅ、サンキューな。つっても俺もこっち方向に用があったついでだから、礼を言われるほどのことはしてねぇ。ま、暇があったら遊びに来る分には別に構わんぜ」
軽く頭を下げて寮へと戻っていく綾花を軽く見送って、天利はその場を立ち去る。
「さて……どうしたモンかな」
一人呟く天利。その懐で携帯電話が震えた。
「ん」
携帯の番号を確認すると、電話帳から電話をかけてきた主の顔が浮かぶ。
「――よぉ、アンタか」
天利は電話に出た。空いた片手で器用に煙草を取り出して、一本を咥える。そのまま火をつけて、軽く紫煙を吐き出した。心なしか天利の声質が明るい、どうやら相手はオンナのようだ。
「ちょっと飲みに来ない? どうせ暇なんでしょ?」
軽くからかうような口調。天利は喉の奥でくっと笑い声を漏らして、わざと唇を尖らせた。
「暇じゃねぇよ、月と星空の散歩に忙しくてね……ああ、でも可愛い仔猫にフラれたところだ。ちょっと癒されに寄ってみるかな?」
「あら、アタシ以外に可愛い仔猫だなんて、妬けるわね」
天利の軽口にオンナは軽い反応を見せる。天利は歩く方角を変えて、オンナの店へと向かい始めた。
「それに、月と星空の散歩だなんて優雅なコトね」
「ああ、さっきは星が綺麗だったぜ」
「あらそう、珍しいわね」
「――何が?」
天利は電話の向こうの声が怪訝そうな声色に変わるのに、違和感を覚えた。
「もう秋よ、今夜は月が綺麗じゃない? なら星はそんなに明るく見えないと思うのだけれど?」
その言葉に天利は空を見上げる。言われて見れば確かに月は大きく美しく輝いているが、星の輝きはそこまでではない。さきほどは確かに満天の星空を見た気がしたのだが――。
「なあに? UFOでも見たの?」
笑いを含んだオンナの口調。軽く頭を振った天利は気を取り直す。
「――さあな。とにかく今から行くよ。うまいモンでも食わせてくれ」
数分後、天利はオンナの店で酒を飲んでいた。店の名は『ジオフロント』。オンナの名は
ミッシェル・ナイスゲイ
。
ちなみにこんな顔です。
もはや説明の必要もなかろうが、店はゲイバーでありミッシェルはオトコである。あえて言うならばニューハーフとかオカマとか色々表現方法はあろうかと思われるが、生物学的には男性である。
だが天利はこの店の常連であり、しばしば酒を飲んではママであるところのミッシェルに襲われ、それをのらりくらりとかわして逃げ、代金をうやむやにするのが常であった。
「へぇ、そんな猫がねぇ」
それでもミッシェルは店の奥の部屋で天利に酒を飲ませていた。どうも先日、天利がミッシェルを眠らせるために睡眠薬入りの酒を口移しで飲ませて――要するにキスだ――そのことがミッシェルの心に火をつけてしまったのかもしれない。
今日こそはイイ雰囲気に持ち込んで押し倒して以下略しようと気合は充分なのである。
「まぁ、今日は特にネコ探しをしてるわけじゃねぇ。用はねぇんだがな」
と、天利は酒と同時に出された蕎麦に口をつける。こう言ってはなんだが、意外に美味い。
「――美味い蕎麦だな」
素直に感想を漏らした天利に、ミッシェルは笑顔を向けた。
「でしょ? 蕎麦職人のお客さんが持ってきてくれたのよ~二十ちゃんにご馳走したくて~♪」
蕎麦をすすり、猪口に注がれた日本酒をちびりと口にする。上機嫌のミッシェルを相手に、天利もまた自然に笑みがこぼれる。
「うん、美味い」
「アタシもご一緒していいかしら?」
自然な動作で天利の隣に座ったミッシェルは、猪口と酒の入った徳利を手にした。
酒を注ごうとした瞬間、徳利がその手から消える。
「あら?」
天利がミッシェルの手から徳利を抜き取ったのだ。そのまま、ミッシェルの猪口に酒を注いだ。
「――手酌なんて無粋な真似はよそうぜ」
「あら、ありがと」
しばし、柔らかな時間が流れた。
天利は言葉少なに酒を飲み、蕎麦の味を堪能した。時折煙草の煙をくゆらせては、その向こう側のミッシェルとの会話を楽しむ。
「ところで、さっきの猫の話なんだけど?」
軽く天利の膝に手を置いて、ミッシェルは語りかけた。
「ああ、変な白いネコか?」
「アタシの知り合いのストリッパーの飼い猫にちょっと似てるわねぇ」
そのストリッパーとやらもオトコなんだろうな、と天利は思いながら答えた。
「ん……首輪はしてなかったなあ。ちゃんとした飼い猫なら首輪をしているだろ?」
「あ、そうね……してると思うわぁ」
思い返すとどうにも妙な雰囲気の猫だったことを天利は思い出す。色が白いだけではなく、透き通るような透明感があり、ある種、現実味がないようにも思えた。
「ふん……気になると言えば気になるな」
天利は灰皿で煙草をもみ消した。次の一本を咥える。火はつけない。
「あら、お仕事?」
「いや、今日の仕事は終わりさ、多分な。――ただの興味本位さ」
壁に掛けてあったシワの伸びたジャケットに袖を通す天利。しかしミッシェルはその袖をつい、と摘んだ。
「あらぁ……タダで帰れると思ってるのぉ?」
「ん……お会計はまた今度で、おっと」
そのままぐい、と袖を引っ張られる天利。それなりに酒が入っていることもあって、あっさりと押し倒されてしまう。そもそもミッシェルも天利とさほど変わらない身長で実は筋肉質なボディの持ち主、本気を出せば男性一人押し倒すことなど造作もないことだ。
「んふふふ……お仕事じゃないならゆっくりして行ってもらうわよぉ……大分ツケも溜まってることだしぃ……。
何もお支払いは現金じゃなくてもいいのよぉ~♪」
天利はいつの間にかミッシェルに床ドンされている自分に気付いた。逃げ場はない。
「あいにく、クレジットカードとかは持ってないんだが」
天利の軽口にも取り合わず、ミッシェルの腰が食後の運動を開始した。前後に激しくグラインドしている。何らかの危険を感じざるを得ない状況だった。
「今夜は冷え込みそうね……アタシが温めてア・ゲ・ル♪」
言わずもがな、代金は身体で払えの典型的パターンである。
「溜まってるのはツケだけじゃないのよ~ん♪」
しかし次の瞬間、ミッシェルの視界が白く染まった。
「きゃんっ!!」
天利が口に咥えた煙草から白い煙が飛び出して来たのだ。それがミッシェルの顔を一瞬覆い、軽い衝撃が顔面を襲う。火をつけたようには見えなかったが、どういう仕掛けなのだろうか。
しかし今はそんな事を言っている場合ではない。その隙に天利が逃走しようとしているのが見えた。だが前回のように薬を盛られたわけではない、ミッシェルは今にもドアをくぐって店の方へと逃げようとしている天利に飛び掛った。店に逃げられたところを追いかけては騒ぎになる、この部屋にいるうちに仕留めなくては。
「逃がさないわよ~ん♪」
ミッシェルの鋭いジャンプ! まるで獲物を追い詰める猫のようなしなやかさで、天利の背中を狙う。
「おっと!!」
だが敵もさるもの。天利は辛うじて身を翻し、ミッシェルの鋭い追撃を避けた。すんでのところでドアをくぐり、バタンと閉める。
「またな」
「あ~ん、おしかったわ~ん!」
ドア越しの挨拶もそこそこに、天利の足音が遠ざかる。ミッシェルは獲物を逃した悔しさにドアが閉められる際に引きちぎった何かの布を噛み締めるのだった。
「……やられた」
ちなみに、天利のよれよれのスラックスのお尻部分である。
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2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月21日
参加申し込みの期限
2014年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月28日 11時00分
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