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「何というか……敷居が高いなぁ……いや、初めて来たからハードルが高い、とでも言うべきかなぁ……」
弘明寺 能美子
に誘われて星ヶ丘のレストランにやって来た
桜庭 円
は入口で呟いた。
そこは円には普段はご縁がないようなやや高級なレストランで、ペット同伴も可能な店であった。こういう店はもちろん高いが、その分サービスがいいと相場が決まっている。
「あ、別に気負わなくていい店よ。ドレスコードもないし。オーナーも気さくでいい人だし」
そもそもレストランのオーナーに知り合いがいない庶民派の円である。
「はは……でも、にゃーくんもご一緒できるのは嬉しいな、よかったね、にゃーくん!」
円の肩に乗った飼い猫のにゃーくんが嬉しそうに喉を鳴らした。確かにこういう外食時はにゃーくんには外で暇を潰してもらっていることが多いだけに、能美子の気遣いは嬉しいものだった。
「ありがとね、能美子ちゃん」
「い、いえ……そこまでのことじゃじゃないわよ。ちょっとお喋りで遅くなっちゃったから、軽く夕食で何か食べながらこの間からの一連の話を整理したくて」
「うん、別に用事はないし、ボクも同じだったからちょうど良かったよ」
屈託のない笑みを浮かべる円を見ているとほっとする。能美子は円とにゃーくんをエスコートするように、レストランの入口をくぐるのだった。
☆
「もしかしたら、この世はパスタみたいなものなのかもしれない」
メニューの内容から料理を特定できなかった円のために、能美子はオーナーに軽めの夕食でお任せにしてくれた。運ばれてきたパスタを一口食べて、円は呟く。
「なぁに桜庭さん、あの探偵さんの真似?」
「へへ」
いたずらっぽく笑う円。
「で、あの光る猫の件なんだけどね」
能美子は本題を切り出した。
「うんうん」
応じる円。二人はこの間から旧市街を中心とした迷い猫の騒動、そして先日のうどん通り魔事件を通じて何度か『光る猫』に遭遇していた。
「少なくとも二回、私達は旧市街で目撃しているわよね」
「うんそう――旧市街だけ、なんだよね」
円は頷いた。パスタを口に運ぶ能美子を眺めながら、続ける。
「あの時、猫から離れた金色の光が銀色の光を、まるで食べたように見えたんだ。
そして、あの夜の満月に向かって飛び去ったように見えたよ。なんで旧市街だけなんだろうっては思うけど」
能美子に続いて、円もパスタを口にする。美味い。
「そうよねぇ……」
能美子は手元のスマートフォンを操作しながら、ダウンロードした旧市街の地図にマーカーをつけている。自分達が過去に目撃した光る猫の地点や、移動した場所などを確認するためだ。とはいえ、星ヶ丘の寮に住いを持つ能美子は、旧市街はさほど詳しくない。
「あ! そういえばあの時、金色の光の近くにいたにゃーくんは大丈夫だったの?」
能美子問いかけに、円は笑みを返す。
「うん、あれから特に異常はないよ。何ていうか……悪意みたいなものは感じられなかったけど……。
でも、そもそもにゃーくんも、光る猫や金色の光の場所を迷いなく目指して走っていた気がするんだよね。
惹かれる何かがあったのか、まだ判断つかないから怖いところもあるよね」
円の言葉に、能美子は何度も頷いた。
「そうなのよね……金色の光も銀色の光も、他者に――しかも動物にとり憑く習性があったみたいだから、あまり近づかないほうがいいのかも……」
幾つかの仮定をすることはできるが、決定的な事実に関する情報が少ないので、二人は現状をまとめることしかできない。
互いが見てきた現象を整理することはできたが、あくまで予想の範疇を超えることはなかった。
「じゃあ……そうね」
ややあって、能美子は口を開いた。
「こ、これから旧市街の、事件のあったところに行ってみない?」
この後、特に用事がなかったらだけど、と能美子は付け足した。
「うん、いいね。特に何もないから大丈夫だよ。事件が起きた場所を巡りながら復習してみよっか」
「じゃ、善は急げね」
能美子はテーブルを立ち上がり、外に出る準備をした。
「うん、そうしよう……あ」
円も立ち上がるが、そこで能美子がすでに会計を終わらせている事実に気付く。
おそらく、食事中に席を立った隙に済ませてしまったのだろう。
「えーと……ボクとにゃーくんの分……」
しかし、能美子は軽く手を挙げてそれを制した。
「いいわよ、誘ったのは私なんだから。それよりも、はい」
能美子は店から出ながら円にマフラーを手渡した。
「?」
首を傾げる円。能美子は自分が着ている厚手のセーターを示しながら、言った。
「今夜は冷えるそうだから、使って。私はこれ着てるから」
「あ……ありがと、能美子ちゃん」
軽装の円では、能美子の言うとおり少し寒いだろう。素直に受け取ると、マフラーを巻いた。
今度何かで埋め合わせしないとな、と円は思う。能美子はそんなことは気にしていないかもしれないけど、受けた恩義は忘れないでおくべきであろう。
「じゃ、じゃあ、行きましょうか」
店から出て、能美子は円を振り返った。
円は満面の笑みでそれに答る。
「うん!」
その笑顔を、眩しいと思った。
☆
「あ、猫ちゃんだ~、おいでおいで~」
聖籠 あゆか
は道端でにゃあと声を掛けてきた白い猫に愛想よく声を掛けてみた。軽く手を伸ばすものの、白い猫は首を振ると、路地裏の方へと歩いていってしまう。
「うーん、ダメかぁ~」
特に猫の気を引けるようなものは持っていない。飴やチョコレートなどは持っているが、猫に食べさせていいものではない。
そしてそもそもあゆかは絶賛迷子中だ。猫に構っている暇はないというのが世間の定説であろう。
「う~ん。でも、ついていったら誰かに会えるかも……?」
首輪こそしていないが、野良猫にしては奇妙に綺麗なその白猫を、あゆかは追ってみることにした。
毛並みが綺麗ということは、定期的に誰かのところで世話してもらっている通い猫かもしれない。
「あれ? ここ、来たことない、かも……?」
旧市街の裏路地を白い猫に導かれるように歩くと、あゆかはちょっと広い場所に出たことに気付いた。
そこは建物と路地に囲まれた空き地で、街の中の死角とでも言うべき場所だった。子供が数人集まったらいい遊び場になるだろう。
しかし今そこには誰もおらず、ただ広い空間があゆかを迎えただけだった。
「わぁ……!!」
だがあゆかを迎えたのはその空間だけではない。見上げるとそこには、ぽっかりと大きな月が浮かんでいた。黄金の輝きを放つ月は、夜空の星の輝きを消してしまうほど、強い光を放っている。
冷えた空気の中、雲ひとつない夜空を黄金のリングで照らす月は、掛け値なしに美しかった。
「こんな場所があったんだ~! ……綺麗……!!」
感嘆の声を漏らすあゆか。数分間、月を見上げてすごした後で自分が迷子であったことと、白い猫を追いかけていたことを思い出した。
「そうだった、猫ちゃんは……?」
周囲を見渡すと白い猫の姿がない。数分間も月を眺めていたのだから当然という気もするが。
「ま、いいか……ここもいい所だけど、また来られるか分からないのが残念、かな」
一応ここが旧市街の裏通りであることは予想がついた。少し人の気配のする方に歩けば、誰かしらに遭遇するだろう。そうすればシーサイドタウンまでの道くらいは教えてもらえるだろう。ただ、その場合この空き地の位置は覚えていられないであろうことが、あゆかには残念でならなかった。
「……?」
そこでふと、何かの気配を感じたあゆかは、自分が歩いてきた方向を振り返った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月21日
参加申し込みの期限
2014年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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