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秋の夜長は一回休みなのさ
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桜庭 円
と
弘明寺 能美子
はレストランを出て旧市街に移動していた。
先日迷い猫を探して歩いた塀の上や、猫を追って走った路地裏。
金色の光に取り憑かれた猫が走り、そのまま光が消えてしまった屋上。
そんな一連の出来事のあった場所を二人でにゃーくんと一緒に歩いた。
「なんか、色々あったね」
屋上から落ちた少女の手を取った非常階段を見上げながら、円は呟く。
「そうね。ついこの間のことなのに」
それがまるで遠い思い出のような不思議な感覚に、能美子は微笑んだ。
二人と一匹で歩く旧市街の夜は静かで人もなく、まるでこの世界に自分たちだけが取り残されたような気持ちになる。空を見上げれば眩しい月が、かすかに瞬く星と共に街を照らしている。
「ねぇ」
能美子は不意に声を上げた。
「何?」
円は返した。能美子は続ける。
「……今度は、一緒に行きたいな」
一瞬、会話の流れが分からず円が戸惑うが、すぐに思い当たった。
円のろっこんは自らが自発的に危険度の高い行動を起こすことで発動する。以前も、通り魔事件を追った時に円は単独で行動し、後で能美子が合流する形を取った。それゆえ、その際に具体的に何があったのか能美子は知らない部分もある。
「……う~、うん」
円が珍しく煮え切らない返事をした。
「……嫌なの」
足を止め、円と視線を合わせる。振り向いて、円も能美子を見た。月の光が二人を照らす。
「私の知らない所で桜庭さんが危ない目に会うかも知れないのが、嫌なの。
それに、何かあるのならその出来事を一緒に知りたいとも思う。……今夜みたいに」
「……」
「今夜は楽しかった。この辺をぶらついてみても何か新しい発見があるとは思ってない。でも……ただ、楽しかった。だから、もし次があるなら……一緒に行きたいの」
能美子の視線は真剣だ。特に深刻な表情ではないが、不安と期待の入り混じった瞳。それを真正面から受け止めた円は、明るく微笑む。
「うん、分かった。何があるか分からないけど、もし何かあったら、次は一緒に行こうね」
その言葉に能美子も笑みで返した。
「あ」
ふと、円が呟く。
「猫だ」
☆
路地裏で白い猫を追った円と能美子は、建物と通路に囲まれた空間に出た。この間、噂の猫集会があった場所だ。
「誰かいるわね」
能美子の呟きの通り、そこには空き地に佇んで月を見上げる一人の女性がいた。
「あ……良かった~」
どこかふわりとした雰囲気のその女性、
聖籠 あゆか
は二人を見て微笑んだ。
「ねぇきみ達……実は道に迷っちゃって~、よければ道案内お願いできるかな~? シーサイドタウンのお店なんだけど~」
あゆかが店の名前を告げると、能美子が答えた。
「ああ、そのお店でしたら知ってます」
スマートフォンで地図を確認する。あゆかを送っていくことについては問題ない。二人で楽しんだちょっとした夜中の冒険もこれで終わりかな、と能美子が円を見た時。
「にゃーくん……?」
円が呟いた。共に歩いてきた飼い猫のにゃーくんが、二人をここまで誘導してきた白い猫に対して警戒を示していることに気付いたからだ。
「どうしたの、にゃーくん?」
どうやら路地裏で出会った時から警戒していたのかもしれない。しかし、この空き地に来てさらに白い猫に対しての態度が強くなったようだ、全身の毛を逆立てて背を丸める。
その様子に白い猫は軽く一声鳴き、その場をすぐに立ち去ってしまった。
「……なんか、不思議な子だったね。首輪もないのに、妙に綺麗だったし」
白い猫がいなくなってからもしばらく、にゃーくんの警戒は解けなかった、円はあゆかと能美子のほうへと戻る。
「ま、猫にも色々あるか……でも気になる子だったなぁ」
白い猫の様子を思い出している円に、能美子が声を掛ける。
「そうね……ねぇ桜庭さん、この人送って行きましょうか、どうも道順だけじゃ家まで帰れないみたいだし……」
あゆかは極度の方向音痴だ。それは自分でも自覚していて、帰り道を聞いただけでは帰れないであろうことは容易に想像できた。
「うん、いいよ」
円の承諾を受けて、あゆかは胸を撫で下ろした。
「ありがと~。お店に着いたらお礼に紅茶をご馳走するわ~」
歩き出した能美子とあゆか。その後を追って、円も歩く。
「……ねぇ、能美子ちゃん」
「なぁに、桜庭さん?」
「今夜、楽しかったね」
「……ええ」
軽く微笑みあう二人だった。
☆
「あー、おいしかったー」
うどん店を出て数店、さらにはしごを重ねた
藤村 あさひ
は旧市街を歩いていた。
どうも今日は出会う食事が美味しくて、ついつい時を忘れてしまったようだ。家が自営業で忙しく、ともすれば子供である自分も勝手気ままな時間を過ごしがちなあさひだが、さすがにそろそろ帰らないと心配される時間帯になってきた。
「でもちょっと、コンビニに寄って行こうかな……」
まさかとは思うが、まだ食べ足りないのだろうか。脅威の胃袋を持つあさひの視線はコンビニに掲げられたおでんや肉まんののぼりに集中している。
食事としては充分すぎる量を食べていることは自覚している、しかし。
「うん、もうちょっとだけー」
まるで誘蛾灯に引き寄せられる夏の虫のように、ふらふらとコンビニの灯りに吸い寄せられていくあさひ。
だがその色とりどりの新製品のポスター、コンビニおでん独特の出汁の香りに我を忘れたか、曲がり角の死角から歩いて出てきた少年に気付かず、そのままぶつかってしまった。
「きゃっ!!」
「わっ!!」
その少年は
神助 天佑
だった。さきほど年上の女性から話しかけられ、走って逃げてきたところであさひと接触してしまったのだ。
不意のことではあったが、やはりそこは普段からの鍛え方が違う。すでに走るのはやめて通常の速度で歩いていた天佑だったが、格好としてはあさひを跳ね飛ばしたような格好になってしまった。
「いたたたー」
「あ……大丈夫ですか……!」
まるでゴムマリのようによく弾んで跳んだあさひは、ぽよんと転んで尻餅をついてしまった。
反射的に近づく天佑だが、その視線と身体が一瞬にして止まる。
「!!」
「……?」
何故ならば、天佑には見えてしまったからである。
「あ、あの……っ!」
「んー?」
勢いよく転んだせいで、長いスカートがめくれ上がって下着が見えかかっている。
フリルやリボンを多用した可愛くて長いワンピース系の服装が多いあさひだけに、普通に暮らしていてこのような事態に陥ることは少ない。それゆえにその可能性を考慮しておらず、結果無防備な太ももをさらすことになってしまったのである。
「あ、あのあのあのあの!!」
こうなっては近づいて助け起こすどころではない。再び耳まで真っ赤になった天佑はまるで湯気でも噴き出そうかという勢いで発熱した。湯気の代わりに鼻血を噴いた。しどろもどろになり、しかし視線は一点を見つめたままだった。
「えー? ……きゃっ!!」
天佑の視線の意味にようやくあさひも気付いた。慌ててスカートを押さえてこちらも顔を紅潮させる。自分よりも少し背の高い天佑をしゃがんだままで見上げ、小声で呟く。
「……見た……?」
その呟きに、天佑はさらに帽子まで真っ赤に染めて大いに慌てた。
「い、いえいえいえいえ! 見ていません、見ていませんよ! まるでお餅のように真っ白でむっちりとした太ももなんてまるで見えていませんとも!!
危うくその大きな臀部の方まで見えそうだったなどということはまるで……すみませんでしたーーー!!」
自動的に語るに落ちた天佑は、その場から再び走り去ろうとした。
しかし、反射的に立ち上がろうとしたあさひの声に立ち止まることになる。
「あ……痛っ!」
「……え?」
数分後。
「あの……本当に、すみませんでした……」
天佑はあさひを背負って旧市街を歩いていた。ぶつかって転んだ拍子に足をひねってしまったのだろう、あさひは足首を痛めていた。
「ううん、いいよー。あさひもぼーっとしてたの悪かったし、こうして送ってもらってるしー」
足首の痛み自体は一晩もすれば落ち着くだろうが、自分のせいで足首を痛めてしまったかもしれないとあれば、真面目な天佑のこと、その場から逃げるわけもない。互いに自己紹介のあと、あさひを背負うことにした。
「うう……そう言ってもらえると……。で、どこまでお送りすれば……」
「あ、うんとねー」
背中を振り返ると、意外に顔が近くてドキリとする。あさひは気にした風もなく、家までの帰り道を示した。
「わ、分かりました……!」
「? 顔、赤いよー?」
「ななな、何でもありません!!」
年齢にしてはややぽっちゃり体型のあさひはそこそこの重量感だが、普段から鍛えている天佑が背負う分には問題ない重さだ。しかし両腕で支えたあさひの両脚に触れるたび、むっちりとした悩ましい感触が伝わってくるのは困りものだ。
何しろ、同年代の女子の脚に触れる機会など、そうそうあるものではない。
「……何でも……ありませんよ、ええ……!!」
「……?」
あさひを無事送り届けるまで、自らの煩悩と戦い続ける天佑だった。
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担当ゲームマスター
まるよし
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月21日
参加申し込みの期限
2014年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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