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寝子島少年科学団の、告白大作戦
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【気張れ、おじいちゃん!】
「……騒がしいわねぇ」
ぱたん、と両開きの窓が開いて。姿を表したのは、綺麗な青いドレス風のワンピースを身に纏い、ちょっぴり訝しげに眉を寄せた、一人のおばあさんでした。
「何だかずいぶんと楽しそうだけれど。ここって、私有地なのよ?」
そう。この方こそ、高根 ハナさん! 彼女に会うために、ここまでみんなは苦労をしてきたのです。
そのお顔を拝見してみれば。庭を騒がせている奇妙な一団、奇妙な光景を怪しむようなそぶりは見せながらも、なるほど確かに……落ち着いて品の良い佇まい、若い頃はさぞ美しかったのでしょう、その整った面立ちには、アインシュタインさんがヒトメボレしてしまっても無理はないのかも。なんて思わせる説得力がありました。
と、そのアインシュタインさんはと言いますと。
「……あう。あう。あう」
「おーい爺ちゃん、何固まってるんだよ?」
御剣 刀
が下から声をかけますが、ふよふよと『反重力制御装置』によって浮かんだまま、緊張でガッチガチになっておりました。想い人を前に、ぱくぱくぱくと口を開け閉めするばかりです。
ふよんふよん。今のところ順調に作動中の装置は、ハナおばあさんの目の前に、まさしく無重力空間を作り出し……浮遊するアインシュタインさんとは、視線の高さもバッチリ!
「ほら、おじいさんっ、おばあさんが、顔を見せて、くれましたよっ! 告白っ、大作戦っ!」
手足をかきかき、
雪乃宮 心花
がアインシュタインさんへ近づいて、そっと手を添えて身体を支えます。
野坂 庵
は、耳元でこしょこしょ、
「アインのじーちゃん、チャンスだぜー。ほら、さっきはあんなに、ハナちゃんのどんなとこ好きになったのかーとか、会えたらなんて言うのかーとか、教えてくれたじゃん」
「あう、あうっ」
そんなことを囁くのですけれど……彼は、こくりこくりとうなずくのみ。二人の身分違いの恋に、興味津々! な庵としては、ぜひともおじいちゃんには、奮起してもらいたいところなのですけれど。
眼下では、他の面々もまた、おじいさんを応援しています。
お年頃の
双葉 由貴
は、いまにも始まるかもしれない恋模様にごくり、固唾を呑み、
「いよいよ、こっ告白ってやつか……! ま、まぁ、俺は興味無いけどさ。でもここまで来たんだから、がっ頑張れよな!」
「う、うわぁ……自分のことみたいに、ドキドキしてきたぞ……!」
機械の操作もそっちのけ、
伊賀 解理
と一緒に、ぎゅっと拳を握りながら見守っています。感情移入もバッチリです。
長い付き合いのコペルニクスさん、エジソンさんも、
「まったく。あやつは普段、うっとーしーくらいに強引なクセに、こういう時はてんでダメなんじゃ」
「おいこらジジイ、こんだけ若いモンに手伝ってもろうたんじゃ、ちっとは根性見せんかい!」
心のこもった、あたたかーい声援を届けてくれるのですけれど。
「あう。あう」
「あのね、あなたたち。これって不法侵入よ? おわかり?」
まんじりともしないアインシュタインさんに代わり、ハナさんは剣呑な言葉を口にしました……た、確かにそうですよね!
と言いますか、ふんわり浮かび上がったおじいさんと他数名、なんて妙な光景を目の当たりにしながら、ハナさん全く動じる様子も無いのは、したたかに人生の荒波を渡ってきた、その賜物なのでしょうか……なんだか、貫禄です。
ふむ、と何か思案するように、小首を傾げたおばあさんは、
「ま、あなたたち、何だか面白そうだし……そうねぇ、何か特別な理由があるのなら。この庭に足を踏み入れることを、許してもいいのだけれど。ねえ、『アインシュタインさん』?」
そう言って、何やら悪戯っぽく笑みを浮かべ……窓の縁に両腕を乗せ、おじいさんの返答を待つのです。
すっかり舞い上がってしまっているアインシュタインさんと、落ち着いて余裕しゃくしゃくのハナさん。ここにきて、二人の対比はいかにも、お互いの違いを浮き彫りにするようにも見えて。すぐ側にいるのに、何だか遠く、離れてしまっているかのよう。
間近にしたハナさんに、おじいさんは身動きも取れないまま。じりじりと、無為な時間が過ぎていくばかり……と、そんな時。
「男はショーガイゲンエキだって、父ちゃんが言ってたぞ! じいちゃんだって、まだまだゲンエキだろっ?」
声を張り上げたのは、
白石 龍樹
でした。
「うちの父ちゃんだって、金はなかったけど、愛で母ちゃんを射止めたんだぜ! 男はハートで勝負だ! 頑張れっじいちゃんー!」
「そうだよぉ、アインお爺さん。頑張ってぇ」
縫いぐるみ片手に、小さな腕を振り上げた、
曖浜 瑠樹
も。
「おじーちゃん、こんなにすげぇメカが作れるんだ。もっと自信持ってくれよ!」
すっかり科学団のメカたちに魅了されてしまったらしい、
竜造寺 洸
も。
「私はまだ、恋はしたことがないけど……素敵な恋が出来るといいなぁって思うの。おじいちゃんの恋も、叶ったら嬉しいなぁ」
優しい、
遠野 まほろ
だって。みんなみんな、彼を応援しているのです……!
「むっ、むむむむ……!」
ここまできたら、シャイなアインシュタインさんだって。もう、頑張らないわけにはいきません!
きりりっ、と口元を引き締めると……、
「はっ、はっはっはっ、ハにゃちゅあん!!」
噛みました。
いえいえ、まだこれから!
「はぁい、何かしら?」
「わっ、わし、わしワシワシはっ、猫っ、違った寝子島少年科学団の、リーダーっ!」
楽しげに答えを待つハナさんへ……それでもおじいさん、ここは気合一発!
ゴージャスな薔薇の花束を掲げ、叫んだのです!
「アインシュタインじゃあっ、ワシと付き合ってくださいハナちゃあんっ!!」
折りしも階下では、立ち込めた白煙も晴れ、話し声を聞きつけた警備員たちが、ぞろぞろと集まってきていたところ……そんな言葉を聞きつけたものですから。彼らは侵入者を捕らえるのも忘れ、ぽかんと口を開けたまま、上空を眺めておりました。
遠く……遠くまで響き渡っていった、おじいさんの声。
しばし、庭園には元の静謐な空気が戻り、沈黙と張り詰めた緊張が、あたりを支配します。
が……やがて。
「……ぷッ。ぷはははは!」
ハナちゃん、耐え切れなくなったように、大口を開けて大爆笑!
若い時分は相当にやり手だったという彼女。それも納得の、豪快な笑いっぷりです。
「あはははは! あぁおかしい……うん、うん。良く出来ました! ……ぷっ、くくくく」
纏ったセレブな空気とは少々違った、なんだか子供のようにも見える、そんなハナおばあさんの一面に。当のアインシュタインさんもびっくり、あっけにとられてしまった様子。
「は……ハナ、ちゃん?」
「ふふ、そんな風に呼ばれたのも、何十年ぶりかしらね……ええ、いいわよ」
「えっ、なにが」
「付き合ってあげる、って言ってるの。た・だ・し、まずはお友達からね。おわかり?」
こくこくこくと、アインシュタインさんは、呆けたようにうなずくばかりでありましたが。
ともかく……ぱちぱちぱち!
わーっと、みんなの拍手と声援に包まれながら、二人はきゅっと手を握り合いました。気付けば警備員たちも、ぱちぱちぱちと手を叩き、主人の新しい恋を応援しています……案外ノリが良いようです。
諸々ハプニングもありましたが。どうにかここに、彼らの告白大作戦は、成功と相成ったのでありました……良かったー!
と。
「お、おお、お前たち……ありがとう、ありがとう! ここまでこれたのも、お主らのおかげうおわーーー!?」
がくんっ。宙に浮いたおじいさん、他三人の身体が、大きく揺れたかと思うと。
何度目かの、ひゅーん!
やっぱり彼らの作ったメカは、最後の最後に不調を来し、大ピンチ!
「……ま、大体分かってたよな?」
と思いきや。
慌てず騒がず。落ち着いて言ったのは、
楢木 春彦
でした。彼が左耳のピアスを、すすっと二度撫でると……落下する彼らは、空中の半ばほどで、ぽすん! 見えない何かに受け止められて、ぴたりと止まりました。
空中に足場を作るという春彦のろっこんが、にわかに彼らの身体を支えて、救ったのでした。お見事!
ついでに春彦は、眼下を覗きながら、
「いやー、さすがは爺サンの作った機械だぜ!」
なんてこれ見よがしに言うと、視線の先には、慌ててコントロールボックスを手にした解理。
「あ、危なかった……っていうかこれ、やっぱり壊れてるじゃないか、まったく」
レバーにボタンを弄くっても、ぴくりとも反応が無いボックスに、解理はぼやきましたけれど。ひとまず、おじいさんたちのメカが役立った、という形を繕うことはできたようです。
見上げれば、バツが悪そうに、けれど幸せそうに顔をにやけさせる、でれでれのアインシュタインさん。そんな彼を、楽しそうに、にこにこと眺めているハナさん。
「……まったく」
そんな光景を見れば、解理も自然と、まあいいか。なんて、そう思えてくるのです。
「……さて、うまくいったか」
八神 修
が、階下からハナおばあさんへ、軽く手を振ると。
おばあさんはぱちり、修へと茶目っ気たっぷりに片目をつぶり、ちいさく指でマルを作って見せてくれました。
「作戦はつつがなく終了……と。ふふ、世話の焼ける友人たちだ」
彼の目の前には、大喜びで再びテンションが上がり、はしゃぐアインシュタインさん。そして、何だかんだで彼を祝う、笑顔のコペルニクスさん、エジソンさん。
寝子島少年科学団の面々がおりました。
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30人
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12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月07日
参加申し込みの期限
2014年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月14日 11時00分
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