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寝子島高校
彼岸の門のその向こう
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山門に至る道の途中、賑やかな音楽と歓声に
八神 修
は振り返る。件におとろしにがしゃどくろ、黄昏色の町を奇妙な唄を歌いつつ楽しげに練り歩く妖怪の一行の中、最近よく見る元気で利発な幼い少女の姿を見つけ、
「小島さん」
修は
小島 海美
の名を呼んだ。
「あっ、おーい!」
修お兄ちゃんの声に、海美は元気に両手を振る。
お化け達も楽しかったけれど、そろそろ人間の人が恋しくなってきていたところだった。遊んでくれた皆とお別れして、海美は修の元に駆け寄る。
「修お兄ちゃん!」
歓声まじりに手を取られ、修は柔らかく笑む。
「一しょにかえろ」
言ってから、海美はちょっと不安気に首を傾げる。
「でも、どうやってかえろう?」
「あの橋から飛び降りるんだよ」
山門を二人で潜り、橋の欄干から身を乗り出す。下に広がる空を、その更に下の寝子島を覗き込む。
「うわあ、たっかーい!」
無邪気に笑う海美の様子に、修は安堵する。怖がるようなら抱えようかと思っていたが、その心配はいらなさそうだ。
「寝子島に帰ったらうちに送ろう。親御さんが心配するといけないからな」
「うん、ありがとう」
欄干によじ登ろうとする海美を支えてやりながら、この町の様子を記したメモとスケッチを仕舞いこんだ鞄の上から軽く叩く。帰ったらきちんと整理しよう。そうして、この不思議な町での思い出を反芻し、大切な記憶にしよう。
「よーし」
息を止めるために深呼吸を繰り返す海美から少し離れた欄干の上、
「それじゃ、お先ですよー」
町を一通り見終わった
倉前 七瀬
がお腹いっぱいの
後木 真央
に向けて軽く手を振る。
町に対する興味が薄れてしまえば、帰ることに何の躊躇いも迷いも無い。低い柵を越えるくらいにあっけなく、七瀬は橋の下の空へと落ちる。
「真央ちゃんも帰るのだー」
七瀬のあっけなさに引き摺られたように、真央がひょいと欄干を飛び越える。
「……スカートなのよね」
次々に帰還の空へ飛び込む人々を横目に、
狩野 マオ
は小さく息を吐き出す。橋を飛び降りなければ帰られない、それは理解している。
理解はしているけれど、そこは思春期な乙女心、ストッキングを穿いているとは言え、スカートの中身を誰かに見られるのは嫌だ。
「……うぅ」
橋から下を覗き込む。さっき飛び降りていった人達の姿はどこにも見えないけれど。
「じゃ、俺達も行こうか」
修が励ますように笑い、息を止めた口をもう片手で押さえた海美がこくこくと頷く。二人はせーので空へと足を踏み出す。
「また、お話したいです」
猩々面の男に連れられ橋の上まで戻ってきた
宮祀 智瑜
が礼儀正しくぺこりとお辞儀する。困ったように頭を掻くばかりの日暮にもう一度お辞儀して、智瑜は欄干によいしょと登る。飛び降りるのは怖いけれど、
(勇気を出して)
一歩踏み出そうとして、欄干の擬宝珠にうっかり躓いた。悲鳴を上げる間もなく、空に落ちる。
「あ、猩々のお兄さん、」
御剣 刀
に手を引かれ、町を駆けて橋に辿り着いた
桜庭 円
が猩々面に手を振る。
「ありがとう」
「桜庭、掴まってろ!」
円の代わりににゃーくんを片腕に抱き、刀が振り返らずに欄干に飛び乗る。円を引き上げる。己が記憶を、友人の記憶を僅かも消させまいと、一瞬の躊躇いもなく橋から跳ぶ。
茶屋の前でマオに猫パンチを食らわせ姿をくらませていた
来栖 棗
が黒猫の姿のまま、ひらりと橋に飛び乗る。マオを嘲るような流し目をくれ、空を蹴る。空を走る黒猫の姿が、瞬きのうちに元の少年の姿となる。
「もう、いいわ」
マオはフードを深く被る。ぎゅっとフードの縁を抑え、そう呟くことで気持ちを何とか開き直らせる。
(人がみたらみたで、その記憶を本当に失くしてくれると嬉しいけれど)
欄干の上に立つ。飛び降りる前にもう一度、人ならぬ者達がざわめく町を見遣る。
(夢のようなものだしね)
ぽつり、胸の内に呟いて、欄干を蹴る。空に飛び出す。
黄昏の色が遠ざかる。茜が青に入れ替わる。気付けば妖の町は消え去り、――目前にはもう、見慣れた寝子島の町が広がっている。
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あとがき
担当マスター:
阿瀬春
ファンレターはマスターページから!
お待たせいたしました。不思議な町での不思議なひととき、お届けにあがりました。
人外なものの住む町、如何でしたでしょうか。
不思議な出来事に皆さま流石に慣れておられるのか、妖怪その他な町の住人に怖がらないで接してくださっていたのがとても印象的でした。
何だかんだでみなさまきちんと寝子島に無事に帰還を果たされております。
みなさまの色々な行動や思い出、たくさん描くことができまして、とても楽しかったです。
少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです。
ご参加、ありがとうございました。
読んでくださいまして、ありがとうございました。
またいつか、お会いできましたら嬉しいです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月20日
参加申し込みの期限
2014年10月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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