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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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己の魂を越えてゆけ
【Barnning soul holder】
「ランニング中視界に入った猫と目があったと思ったら俺の影が実体化した！？ しかもやたら好戦的だぞ！？」
（何のことだか分からねーが、俺もさっぱりだぜ！）
風雲児 轟は自分自身との邂逅に動揺していた。
奇襲はなんとか凌いだものの、全ての手の内を読まれているかのような気味の悪さにたじろぐ風雲児である。
「理由は分からんが放っておくわけにいかん！ この島の秩序は俺が守る！」
風雲児はすぐさま物陰に隠れ、ろっこん始動のキーワードを叫んだ。
「「戦衣着装ッ！」」
おかしい、もう１人の俺も同じこと言ったぞ、と首を傾げる風雲児、否、今の彼は寝子島の白き閃光、ザ・ストレイト！
「待たせたな！ タイマン張らせてもらうぜ、って、お前も変身、だと！？」
ザ・ストレイトが２人いた。
「ろっこんも一緒かよ。ややこしいぜ！」
ザ・ストレイトはとてもやりづらそうだ。
対して、ドッペルは直ぐに攻撃態勢へ入る。
「シッ！」
軽快なフットワークから繰り出されるジャブとストレート。
食らってわかる、その拳の重さ。
間違いない、今まで鍛錬を積んだ自分の拳の重さだ！
「俺だって！」
ザ・ストレイトもスウェーディングで攻撃を躱しながらワンツーパンチを叩き込んでいく。
だが、全く同じ動きをドッペルがしてくるので、次第に消耗戦めいた泥試合へもつれ込んでいく。
その時、ドッペルが皮肉たっぷりにヒーローへ告げた。
「皆の笑顔を守ると言いながら、その手を差し伸べるのが遅すぎたり、救えず終わったり、何も出来ずじまいだったり、そもそも不要な時もある」
ザ・ストレイトは狼狽する。
一瞬動きが止まったところを、ドッペルの右ストレートがきれいに決まり、ザ・ストレイトはダウンを取られてしまう。
「そんなお前が、いくら頑張った所で無意味だ。自己満足のヒーローごっこに、島の全員を巻き込むつもりか？」
ザ・ストレイトはしばらく立ち上がれなかった。
肉体のダメージはそれほどではない。
これは精神的なダメージ。ドッペルの言葉の弾丸が彼の心へ撃ち込まれたのだ。
「心が痛ってぇ……、思い当たる節はいくらでもあるぜ……。ああ、今まで事件が解決できたのは俺以外の皆のおかげ。俺がいなくなったところで誰かが問題を解決しただろうな。だから俺はいなくてもいい。そうなのかもしれない」
「分かっているなら、何故諦めない？」
愚かだとせせら笑うドッペル。
その笑い声を、ザ・ストレイトの魂の叫びでかき消した。
「……役たたずと、いらないと罵られてもいい。けど、俺は折れたり曲がったり、背を向けるわけにはいかない！ 何故なら、この力を神様から借りた時に誓った！」
拳を天高く掲げ、ヒーローは宣言する。
「この力を神様に返すその時まで島の人達のために使うと！ その誓いを、何があっても最後までまっすぐ貫くと！」
その拳をまっすぐドッペルへ向けた。
「故に『ザ・ストレイト』。積み重ねた失敗を胸に収め、苦悶と悲痛をマスクで覆い、故郷を表す『Ｎ』……寝子島を背負ってまっすぐ戦うこの島のローカルヒーローだ！ この先、何があろうとその思いと決意だけは変わらない！」
「ほざけ！ 力のない子供の遊びに何ができるんだ！」
「できるさ！ 今からそれを証明してやる！」
右拳を引き、太極拳のような構えを取るザ・ストレイト。
ドッペルは変わらずボクシングスタイルだ。
「俺の必殺技『ストレイト・スマッシャー』を真正面からお前に打ち込む！ 一撃だ、一撃でお前に勝つ！」
「一撃？ 笑わせるな、ただの右ストレートじゃないか、いい加減にしろよ中二病！」
ドッペルは素早いステップでインファイトを狙いに駆け寄ってきた。
だが、ザ・ストレイトは逃げない。
むしろもっと寄って来いと誘っていた。
「俺の直拳でお前を……」
ドッペルが目の前にやってきた。
そこでザ・ストレイトは震脚！
これにより、体中の気の流れと力が拳へ集中するのだ！
強化された拳は唸りを上げ、相手の拳が繰り出される前に仮面へ迫る……！
「俺自身を超えさせてもらう！ 『ストレイト・スマッシャー』！」
ドッペルの仮面はヒーローの鉄拳によって砕かれ、その下の素顔が晒される。
直拳はドッペルの脳を揺さぶり、その体が地に崩れ落ちる。
ドッペルの体は地面に叩き付けられると砂のように細かく散り散りになって、風に吹かれて飛んでいった。
「今の拳……、俺の魂が一瞬、熱く燃え上がったような気がした……。この感じは、一体……？」
妙な高揚感を覚えながらも、強敵を打破したザ・ストレイト。
自身の成長を実感しながら、これからも寝子島の平和を守るべく戦うことを誓うのだった。
＜風雲児 轟：アイ アム 『ザ・ストレイト』＞
「ランニング中視界に入った猫と目があったと思ったら俺の影が実体化した！？ しかもやたら好戦的だぞ！？」
（何のことだか分からねーが、俺もさっぱりだぜ！）
風雲児 轟は自分自身との邂逅に動揺していた。
奇襲はなんとか凌いだものの、全ての手の内を読まれているかのような気味の悪さにたじろぐ風雲児である。
「理由は分からんが放っておくわけにいかん！ この島の秩序は俺が守る！」
風雲児はすぐさま物陰に隠れ、ろっこん始動のキーワードを叫んだ。
「「戦衣着装ッ！」」
おかしい、もう１人の俺も同じこと言ったぞ、と首を傾げる風雲児、否、今の彼は寝子島の白き閃光、ザ・ストレイト！
「待たせたな！ タイマン張らせてもらうぜ、って、お前も変身、だと！？」
ザ・ストレイトが２人いた。
「ろっこんも一緒かよ。ややこしいぜ！」
ザ・ストレイトはとてもやりづらそうだ。
対して、ドッペルは直ぐに攻撃態勢へ入る。
「シッ！」
軽快なフットワークから繰り出されるジャブとストレート。
食らってわかる、その拳の重さ。
間違いない、今まで鍛錬を積んだ自分の拳の重さだ！
「俺だって！」
ザ・ストレイトもスウェーディングで攻撃を躱しながらワンツーパンチを叩き込んでいく。
だが、全く同じ動きをドッペルがしてくるので、次第に消耗戦めいた泥試合へもつれ込んでいく。
その時、ドッペルが皮肉たっぷりにヒーローへ告げた。
「皆の笑顔を守ると言いながら、その手を差し伸べるのが遅すぎたり、救えず終わったり、何も出来ずじまいだったり、そもそも不要な時もある」
ザ・ストレイトは狼狽する。
一瞬動きが止まったところを、ドッペルの右ストレートがきれいに決まり、ザ・ストレイトはダウンを取られてしまう。
「そんなお前が、いくら頑張った所で無意味だ。自己満足のヒーローごっこに、島の全員を巻き込むつもりか？」
ザ・ストレイトはしばらく立ち上がれなかった。
肉体のダメージはそれほどではない。
これは精神的なダメージ。ドッペルの言葉の弾丸が彼の心へ撃ち込まれたのだ。
「心が痛ってぇ……、思い当たる節はいくらでもあるぜ……。ああ、今まで事件が解決できたのは俺以外の皆のおかげ。俺がいなくなったところで誰かが問題を解決しただろうな。だから俺はいなくてもいい。そうなのかもしれない」
「分かっているなら、何故諦めない？」
愚かだとせせら笑うドッペル。
その笑い声を、ザ・ストレイトの魂の叫びでかき消した。
「……役たたずと、いらないと罵られてもいい。けど、俺は折れたり曲がったり、背を向けるわけにはいかない！ 何故なら、この力を神様から借りた時に誓った！」
拳を天高く掲げ、ヒーローは宣言する。
「この力を神様に返すその時まで島の人達のために使うと！ その誓いを、何があっても最後までまっすぐ貫くと！」
その拳をまっすぐドッペルへ向けた。
「故に『ザ・ストレイト』。積み重ねた失敗を胸に収め、苦悶と悲痛をマスクで覆い、故郷を表す『Ｎ』……寝子島を背負ってまっすぐ戦うこの島のローカルヒーローだ！ この先、何があろうとその思いと決意だけは変わらない！」
「ほざけ！ 力のない子供の遊びに何ができるんだ！」
「できるさ！ 今からそれを証明してやる！」
右拳を引き、太極拳のような構えを取るザ・ストレイト。
ドッペルは変わらずボクシングスタイルだ。
「俺の必殺技『ストレイト・スマッシャー』を真正面からお前に打ち込む！ 一撃だ、一撃でお前に勝つ！」
「一撃？ 笑わせるな、ただの右ストレートじゃないか、いい加減にしろよ中二病！」
ドッペルは素早いステップでインファイトを狙いに駆け寄ってきた。
だが、ザ・ストレイトは逃げない。
むしろもっと寄って来いと誘っていた。
「俺の直拳でお前を……」
ドッペルが目の前にやってきた。
そこでザ・ストレイトは震脚！
これにより、体中の気の流れと力が拳へ集中するのだ！
強化された拳は唸りを上げ、相手の拳が繰り出される前に仮面へ迫る……！
「俺自身を超えさせてもらう！ 『ストレイト・スマッシャー』！」
ドッペルの仮面はヒーローの鉄拳によって砕かれ、その下の素顔が晒される。
直拳はドッペルの脳を揺さぶり、その体が地に崩れ落ちる。
ドッペルの体は地面に叩き付けられると砂のように細かく散り散りになって、風に吹かれて飛んでいった。
「今の拳……、俺の魂が一瞬、熱く燃え上がったような気がした……。この感じは、一体……？」
妙な高揚感を覚えながらも、強敵を打破したザ・ストレイト。
自身の成長を実感しながら、これからも寝子島の平和を守るべく戦うことを誓うのだった。
＜風雲児 轟：アイ アム 『ザ・ストレイト』＞
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年10月05日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年10月12日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年10月12日 11時00分
