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己の魂を越えてゆけ
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【礼を尽くす】
奈良橋 博美
は今回の現象に感謝していた。
「俺が俺を超える。これは武道家に必要な理念でもある」
目の前に出現したドッペル博美に微笑みかける。
「感謝するぜ。これを今回試すことが出来るんだからな」
そうそうにこんな機会は巡ってこない。
だから、奈良橋はこの現象を試練と捉え、武術家として次の次元へ登ろうと考えた。
「心を無にすることで、己を高め判断を正確にする方法があると言う。己と戦うためには、ぜひとも必要な方法だろう」
「……俺は、強い相手と戦いたい。だからまずは自分自身を倒すだけだ」
ドッペル博美の殺気立った気迫に、奈良橋は苦笑いしてしまう。
「そっか。そういうのもありかもな。大体、心を無にするって、出来ていれば普段からしてるぜ。それに……」
何やら言いどもる奈良橋。しばらくの沈黙のあと、思い切って口に出した。
「……俺だって他の人から褒められたいとか、成績あげて喜びたいとか、強くなりたいとか、欲望まみれだ。……あと多少は胸が大きくなりたいとか、恋愛したいとか、女の幸せとか、考えたりする……」
普段は男子制服を愛用する奈良橋。
胸の小ささは動きやすく女っぽくみられないという点で、むしろ利点と考えていたのだが。
……最近はどうも、そうもいかないようで。
「そこだ。お前は強くなることだけを考えるべきだ。そのためなら、全てを捨ててでも武術に邁進しろ」
確固たる意志を見せるドッペル博美。
その潔さに、奈良橋は敵ながら感服してしまった。
「お前は強敵だって改めて思い知った。戦う前から強そうだと思っていたが、ここまでとは思っていなかったな。俺は難敵と戦う時には恐怖を覚えることもある。それを抑えて心を無にするわけだから、難しいのは覚悟の上だ。なのに、お前は最初から無の境地にいる。いや、生まれた頃から心がないとも思えてしまう」
ドッペル博美はこれに同意するように頷いた。
「心など、戦いには不要だ」
「言い切れるお前は凄い。多分、強い人間っていうのは、そういう無の境地に熱い魂をのせることができる奴のことなんだろうな」
遠回しに強さを賞賛され、ドッペル博美は「当然だ」と答える。
「だけどな?」
奈良橋はニカッと笑みを浮かべる。相手をベタ褒めしても、相手を屈したわけではなかった。
「欲望にまみれた熱き魂だって大きな力を発揮するんだ。心を無にして、からっぽにしたところで勝利の為に熱き魂を注ぎ込めば、勝てない敵はいないに違いない」
「……言うが易し、行うは難しだ」
自宅の道場へ2人は向かう。
武術家ならば、喧嘩ではなく武術の試合で決着をつけるべきだというのが共通認識だった。
互いに礼。武術家にとって、挨拶は神聖なものなのだ。
「よろしくお願いします!」
奈良橋は元気よく腹から声を出した。
ドッペル博美は無言のまま頭を下げるだけだ。
奈良橋は目を閉じ、精神を集中させる。
(集中……空気の流れ、温度、呼吸音。五感を研ぎ澄ませば、『視えなかったもの』が見えるはずだ)
すっと音が聞こえる。
ドッペル博美の足音だ。目を閉じていても、どれくらいの距離が離れているのか、不思議と把握できていた。
踏み込む音が聞こえる。博美は右後方へ半歩ずれた。
拳が大気を切る音が聞こえた。
(……分かる。目を閉じていても、いや視覚に頼らないからこそ、気配や空気の振動で相手の出方がよく分かる!)
奈良橋は静かに呼吸を整えた。
一方、ドッペル博美は驚愕していた。
目を瞑ったままの相手に攻撃を避けらえたからだ。
「まぐれだ、そうに決まってる!」
続けて奈良橋へラッシュを仕掛けるドッペル博美。
だが、有効打以外は全ていなされて無力化されてしまう。
「なぜだ……? 先程までと気迫が全く違う。別人だ!」
「分かったぜ、これが無の境地か」
奈良橋は目を開けて不敵に笑う。
「見えた、勝利への道が見えてきた!」
奈良橋の瞳に真っ赤な闘志が灯る!
「この島で授かった俺の力、受けてみろ!」
彼女は前方へ飛び跳ねると、そのまま空中を高速で滑空!
「これが俺のろっこん『トンビの飛翔』だ! いけぇー!」
ドッペル博美は避けようとしない。
「避けはしない。武術家なら受け止めてやる! えいっ!」
ドッペル博美も助走をつけて前方へジャンプ。
彼女の滑空が可能だったのだ。
そのまま2人とも空中で激突。
畳床に転げ落ちるが、2人ともへばっていない。
この後、更に数回も空中激突を試みるが、全く決着が付かず。
やむなく、今回は引き分けとなった。
「……互角だったとはな」
「……いい勝負だったぜ。でも、ほんの少し、お前のほうが上手だったようだな」
ドッペル博美の顔にヒビが入っていた。
「最後の一撃、効いたぜ。熱い魂が篭っていたのを感じたからな」
そう言うと、次第に亀裂が大きくなり、ポロポロと体組織が崩壊していく。
「次は負けないからな」
「何言ってるんだ、今度は俺が圧勝してやる」
奈良橋とドッペル博美は、いつの間にか武術家同士の好敵手となっていた。
最後は互いに礼。
奈良橋が顔を上げた時には、ドッペル博美の体は光の粒子となって空へ舞っていくところだった。
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奈良橋 博美
:更なる強さの高みへ>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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