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己の魂を越えてゆけ
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【世界は我の手中に有り】
桜崎 巴
は自分のドッペルゲンガーを見るなり不思議な高揚感に見舞われた。
一瞬で目の前の奴が何を欲しているのかが手に取るように分かった。
「あんた、あたしを倒してどうするつもりだい?」
「決まってんだろ? あんたの代わりにあたしが世界を獲る」
ドッペル巴は断言した。
それを桜崎は鼻で笑った。
「ハッ! 世界はあたしのためにある。つまり『あたしが正義』さ! よって、行く行くはこの腐った世界を正すのがあたしの責務でもあるのさ。それを妨げようって奴は、たとえあたしと同じ姿をしてようとぶっ潰すに限るね!」
「残念だが、それは叶わないのさ。今、ここであたしに斃されるからさ!」
「なら、あんたの理想の世界ってのを聞かせて貰いたいもんだね!」
2人は当たり前のように金属バットを所持していた。
そのまま2人は得物を振り上げ、初撃を振り下ろした。
だが、お互いのバッドに阻まれ、そのまま剣豪同士のように鍔迫り合いを始めたのだ!
「さっきの一撃……! これは!」
「理解したかい? ドッペルのあたしにも、思想ってものがあるんだよ!」
「ああ、理解したさ! そしてこの勝負、より深い哲学を持っている方が勝つ!」
「そのとおりさ!」
2度、3度とバットがぶつかり合う金属音が響き渡る。
2人は顔を寄せ合いながら睨み合う。
そして彼女らは叫びあった。
桜「マルクス!」
ド「ウェーバー! ええい、ナッシュ!」
桜「なんの、パレート!」
……お分かり頂けただろうか?
一見、必殺技名の応酬に聞こえるかもしれない。
だがこれら全て、過去の偉人や思想家の名前なのだ。
ただ名前を言っているだけかと思ったら大間違いだ。
実際には、彼女たちだけが理解出来る禅問答なのである!
コイツはこう言っている、いいや、こう言ってるんだ、と。
戦闘と思想討論と知識力、3つを同時に2人は試されている!
桜「喰らえ、アドラー!」
ド「ユング! 一撃が軽すぎるね、ニュートン!」
桜「そっちこそ、プロティノス!」
こうして知的乱打戦はしばらく実力拮抗のまま継続していく。
だが、このやりとりを小一時間続けていると、2人とも消耗していった。
肩で息をする桜崎とドッペル巴は、なし崩し的に休戦していた。
「お互い、身体能力も知的能力も同じ。つまり……世界にとっちゃあどっちが残っても変わらないって事かい」
「世界への干渉力が同じなら、お互いの正義は同意義ってことでもあるね」
桜崎の愚痴に、ドッペル巴が乗っかった。
2人は見つめ合うと、奇妙な親近感が湧いてくるのを覚えた。
桜崎は言う。
「なら、消えるのがあたしでも何も問題ないってこったね。無論いい気分じゃないが、物理ダメージで共倒れするよか幾分マシさ」
これにドッペル巴が首を振った。
「いいや、消えるのはあたしさ」
この答えを意外そうに目を見開く桜崎。
ドッペル巴は肩を竦めた。
「あたしがこの世界で成り代われば、直ぐに世界は手中に落ちると自信があった。でも蓋を開けてみりゃ、オリジナルと大差ないってガッカリさ」
「失礼だね」
「ああ、失礼さ。もっと本気出せって言ってんだよ、あたしは」
ドッペル巴はニヤリと笑う。
「ここはあんたの世界だろ? ……お邪魔虫は消えるさ。でもその前に、ほら」
ちょいちょい、と額を指差すドッペル巴。
「最後にもう一度、全力で殴り合わないかい? どっちが勝っても恨みっこなしさ」
「乗った!」
2人はバットを掴むと、西部劇のガンマンの決闘のごとく背中合わせになる。
3歩だけ歩いたら振り返って相手を打ち据える。
ルールはそれだけ。
そして彼女たちは無言で3歩進むと、同時に振り返った。
しかし、桜崎はバットを捨てて両手を広げたではないか。
「さぁ、来な! あんたの一撃を受け入れてやるよ!」
ドッペルの眉間へ振り下ろされるバットが唸りを上げる!
バットは、桜崎の眉間の数cm先で止まった。
「……カッコつけてんじゃないよ。あんたの勝ちでいいよ。その根性、嫌いじゃないからね」
ドッペルはすぅ、と幽霊のように姿を消していった。
「って、奴の方が消えやがった。今の境地に辿り着くのはあたしの勝ちだったのかねぇ?」
満足げにバットを拾い上げると、何気なく青空を見上げる桜崎だった。
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桜崎 巴
:己の信念を改めて知る>
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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