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己の魂を越えてゆけ
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【影よ、どこまで濃くなるのか?】
志波 武道
は秋めいてきた空気や空を見上げて背伸びする。
絶好のジョギング日和だ。
たまには近所を軽く流して見るのもいいだろう。
水泳は水の中だけが鍛錬ではないからだ。
「おっひさまヒャッホー! あ、猫ちゃんダーヤッホー!」
そして、猫の金色の眼と向かい合った。
次の瞬間、志波の足元の影が急に波打ち始めた。
「な、なんだ……!?」
猫を手放し、その場から飛び退く志波。
驚くことに、志波の影はその場にこびりついていた。
「太陽が出ているのに、俺の影があそこで地面に張り付いてる、だと……?」
神魂か、と志波は察する。
影が伸び上がり、その色が濃くなる。そして人型になった。
「……俺!?」
「そうだ、オレだよ、オレ!」
トレーニング中だったため、寝子高ジャージ姿のドッペル武道が現れた。
呆気にとられている志波へドッペル武道が軽い口調のまま近付いてくる。
「なーに驚いてるんだ? そんな身構えんナッテ!」
気さくな態度で歩み寄るドッペル武道。
「まーなんだ、握手しようぜ、握手☆」
ドッペル武道が手を伸ばす。
だが志波は警戒を解こうとはしない。
(口調は俺と同じだが、こいつ、笑ってない……! それがヤバイ!)
握手に応じずに志波が一歩後ろへ下がった、その時だった。
相手の握手を求める手が、ぐんっと前へ伸びる。
志波は思いっきり後ろへ跳ねて回避することに成功した。
「手刀!?」
「なーんだ、バレちゃった☆」
テヘペロッとおちゃらけるドッペル武道だが、その目には明確な殺意が宿っていた。
「オリジナルの下らない理想と信念をぶっ壊して、オレ自身を『救済』する」
目の前の人物のそれは、紛れもないシリアスモードの武道だった。
志波はこの現象の意味を瞬時に理解した。
「生憎、俺は弟がいる限り死ねないんだ」
志波は笑顔を相手に向けた。ドッペル武道はポーカーフェイスのままだった。
(本っ当……、嫌な感じだな。いつも俺が笑顔で隠している『素』に限りなく近い……)
笑いながら様子見を続ける志波。
「どうだ、自分の本性をむき出しにされた気分は?」
「……!?」
志波はドッペルの問いに狼狽する。
「見透かされてるってことか。流石、俺だな」
「そうだろう? オレだからな」
険しい表情でオリジナルを見据えるドッペル武道。
しばしの沈黙。
ほぼ同時に両者はタックル。
そのまま激しいもみあいになる。
2人は両腕を封じ合い、ろっこんを妨害し合う。
志波のろっこんの手刀は、一撃入れば相手を無力化できてしまう強力な能力だ。
だからお互いに一撃必殺。故に両者は互いの腕を封じ合う他ない。
「どうした? 自分と同じ顔の人間への攻撃は、弟を思い浮かべてやりづらいか?」
「う……」
ドッペル武道の言葉が志波の胸に突き刺さる。
頭では違うと分かっているが、体が攻撃を拒む。
躊躇いがある分、志波の形勢は悪い。
「いつまでいい子ぶっているつもりだ?」
志波の腕を掴む力が強くなる。
「周りを笑顔にする為に辛くても笑顔であり続けるとか、敵でも必要以上に傷付けず可能な限り救うとか……聞いて呆れる。そこに自分が勘定されていないのなら尚更だ」
徐々に力押しで負けていき、後退していく志波。
「相手が何だろうと正義と悪なんて無い、あるのは意思のぶつかり合い……。それをかざしてやりすぎたくないんだよ。俺は、俺以外の人が笑ってくれることを願う!」
「大切な奴が危なくても、それを貫けるのか? 許すというのか、救うというのか?」
ドッペル武道の言葉に怒りが滲み出る。
「憎しみは自然な感情だ。それを溜め込んで、笑顔で隠して何になる? お前は聖人じゃない。ただの子供だろう?」
「だからッ! どうすればいいか考えているんだ! お前の事だって!」
「オレを救うだと? 無理な話だ。オレを救いたければ、俺自身を救わないとな。でも、お前は自分への救済を初めから諦めているじゃないか!」
志波の顔が引きつる。
「じゃあどうすりゃいいんだよ!?」
「簡単な話だ」
ドッペル武道は優しく囁きかける。
「俺に殺されて1つに戻れ。本当は、他人の為って言いつつオレが怖いだけだろ?」
ずるずると壁まで志波を押し付けるドッペル武道。
志波の腕の力はなく、反抗する様子はない。
ドッペル武道は顔を近付ける。
「考えたことないか? 独りで笑って馬鹿みたいだとか、完全な救済など不可能だとか?」
「やめろ……」
志波は声を絞り出す。
「いつか押さえ付けていたモノが溢れるぞ。お前は異常だ。辛い時は泣き叫べ。それがフツウってやつだ」
舐めるように接近するドッペルの顔を、志波は自嘲しながら口を開く
「やめろって言ってるだろ。うるせぇんだよ!」
志波の頭突きの奇襲、からの、ろっこん『スイ・マー』!
だがドッペル武道もカウンターろっこんを放つ!
両者、ほぼ同時に手刀が突き刺さった。
崩れ落ちる2人。
……立ち上がったのは志波だけだった。
「……皆の前でそんな所を見せられるわけないだろが! そういうのは一番俺が分かってるんだよ!」
脱臼のようにぶら下がる左腕を庇いながら、志波は胸中を明かす。
「それに……、俺が笑ってなきゃ誰が最後まで笑うんだよ? 弱い俺にはコレしかできないんだよ。笑顔を、甘さを、信念を! 否定されたら俺は何だっていうんだよ……」
アスファルトの上でまどろむドッペル武道。
額を突かれたからか、ろっこん効果の麻酔が効いて朦朧としているようだ。
「なぁ、オレ。教えてくれよ、どうすればいいか」
志波の問いに、ドッペル武道は初めて笑みをこぼした。
そして答えた。
「嫌なこった☆」
ドッペル武道は、笑顔で自分の首を手刀で刎ね飛ばした。
自死。ドッペルが負けを認めた瞬間だった。
『勝負には負けたが、俺は諦めない』
志波の足元に戻った影から声が聞こえてくる。
『忘れるな。光が強い程、影は濃くなる』
それ以降、声は全く聞こえなくなった。
「……甘くて悪いか。笑顔で悪いか。畜生!」
志波の全身にやり場のない怒りが渦巻く。
もみ合いの際に壊れた伊達眼鏡を拾うと、頬伝う何かを堪えきれずに天を仰ぐ。
<
志波 武道
:頬を伝うモノの熱さに“笑う”>
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シルバーシナリオ★(150)
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月05日
参加申し込みの期限
2014年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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