this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
39
つぎへ >>
●対ヒルズ班(4)●
【サル山エリア:サル山前】
「おっ! もう孔雀を倒したのか」
「やあ、御剣に桜庭。ひと足遅かったようだね」
サル山の向こうからやって来た、
御剣 刀
と
桜庭 円
の姿を見つけて、
サキリ・デイジーカッター
はそう涼しげに声を掛けた。走ってきた御剣は、対ヒルズ班の足許で、ボロッボロになって気絶している孔雀の姿を見て、安堵のため息をつく。血が煮え滾るような怒りが、除々に収まるのが分かった。
「ああ、できれば俺も一矢報いたかったんだがな。
だがこのメンバーを見れば、すぐに片が付いたのも納得さ」
そう言われたサキリ他、
風雲児 轟
、
十文字 若菜
、
雨崎 荒太郎
、
白 真白
、
壬生 由貴奈
ら6人も、満更でもなさそうに顔を見合わせる。全員が御剣の友人や知人だった。
一方で円の方は、こちらは対決に間に合わなかったことをさほど気にする様子もなく、むしろ倒れたヒルズの方に興味があるようで、
「ヒルズくん、羽根刺さってるのかな?
クローネは、撫でただけだったみたいな気もするけど……」
とその焼け焦げた羽毛の隙間をチェックしたりしている。結局、クローネの羽根らしき物は発見できなかったが、円は羽根も刺さってないのにヒルズのろっこんが暴走したことが、不思議みたいだ。
「ヒルズくんが倒れたから、これでろっこんの暴走は止まったのかな?
それともまだ、火は燃えっぱなしかなぁ」
「それは、この消火栓を見れば分かると思うよ」
と
十文字 若菜
が、じゃあじゃあ水が出っぱなしのホースの放水を指さす。
その隣りでザ・ストレイトこと
風雲児 轟
もエッヘンと胸を張って、
「俺がこの孔雀野郎を気絶させた瞬間、
例の火炎放射も元の水に戻ったんだぜ!」
どうやら本当に、ヒルズの能力の暴走はこれで止まったようだ。今頃は、園内各地の水場やプールも、元通りに戻っているに違いない。樹木や建物に延焼した火はまだ燃え続けているだろうから、まだ安心するには早いけど、ともかくこれは事件解決の大きな進展だった。
「その自慢の羽根を、それだけズタボロにしてやったら、
もうろっこんは再発動できないだろうけど……」
と
壬生 由貴奈
がヒルズを軽蔑の目で見下ろしながら言う。
「でもクローネがまた茶々入れてくるかもだから、
一応縛って、羽根を広げられないようにしておこうかなぁ?」
「それなら、私に任せて!」
と
白 真白
が取り出したリボンで、ヒルズを羽根ごとぐるぐる巻きにしてしまう。その横から
雨崎 荒太郎
は、燃え残りの飾り羽根をぶちぶち引き抜いて、
「この羽根を猫鳴館の箒にしようそうしよう♪
記念にお土産の1つ2つないと割にあわないよね!」
とまぁこんな具合に、その悪行に相応しい末路を迎えるヒルズなのだった。
「ところで、みんな。ヒルズくんをこの後、どうするつもりなの?」
そんなふうに皆がひと息ついた所で、円がヒルズの今後の処遇について切り出した。
「カラスに回収されるかとも思ったんだけど、どうやら
放置されてるみたいだし、クローネ多分そこら辺り冷たいし……。
ボクは、ヒルズくんも助けられたらなって思ってるんだけど。
抱えて一緒にゲートの先まで連れて行ってあげちゃ、だめかな?」
この円の話には、さすがにその場の全員が、顔を見合わせた。これだけの悪さをしたこのクジャクを、助けるだって? 本気か?
「Peacock! ついに見つけたマスヨ!」
その時だ。カタコトの日本語が聞こえてきたかと思うと、いきなり小学生の女の子が、その場に飛び込んできた。そして縛られているヒルズに向かって、プンスカまくし立て始める。
「fire field したのは Peacock デスネ!
トワはチリチリアフロデスヨ!(ばんばん)
ライトフェロゥならぬライトアフロゥなるマスヨ!」
彼女はそう、焼夷弾に当たって、あとヒツジに轢かれて瀕死の重傷を負い、一時は生死の境を彷徨った(?)あの
トワ・E・ライトフェロゥ
だ!
黒依 アリーセ
の全力治療でも治らなかった、まんまるアフロヘアーの文句を言いに、はるばるここまでやって来たのである。
そして治療後無事に再会できた、
八十八旗 信彦
も彼女と一緒にいる。方向音痴のトワが、このヒルズの所までたどり着けたのは、この八十八旗のどんな小さなレディにも優しい、エスコートがあってこそだ。
『ピ……、コ……??』
そのトワのやかまし過ぎる声で、気絶していたヒルズも目を覚ました。その様子を見るなり、トワがここぞとばかりに、ヒルズに挑戦する。
「どの位アフロ具合か Appeal time デス!
火曜日の Peacock VS 土曜日の night fever!」
種目:ダンスで。
ダンス対決! 孔雀のヒルズVS
トワ・E・ライトアフロゥ
「back light は Peacock の出した炎を使うマス!」
と、いきなりリズム良く軽快に踊り始めたトワに、ヒルズもなんか場の勢いに釣られて、
『ぼっ、僕より目立とうとするなあっ!(ふらふら)』
縛られたまま立ち上がると、よたよたステップを踏み始めた。けれどもコテンパンにやられたばかりのヒルズに、もうまともに踊れる体力など、残っているはずもない。ポカーンと見ている他のメンバーの前で、ぶざまでみっともないダンスを晒してしまい、
「ビシィ! トワが winner デスネ!」
『うぅ……こ、こんな子供に、この僕が負けるなんて……』
高々と天を指さしカッコよくポーズを決めるトワの前で、ヒルズがガックリ膝をつく。
『あんなにビューティフルでゴージャスだった僕の羽根も、
こんなに見る影もなくボロボロに……もう駄目だ。死のう……』
「ヒルズくん、キミは勘違いをしている!」
さらに
八十八旗 信彦
が1歩前に進み出ると、ヒルズに向かってその持論をぶつけ始めた。
「俺もキミの往年の美しさを認めるに吝かではないよ。
だけどそれはキミの輝きゆえではない。
敢えてキミに問おう、美とは何か!?」
『び、美とは何か、だってぇーー?』
哲学対決! 孔雀のヒルズVS
八十八旗 信彦
『フ、フン、そんなの愚問だね! 美とは何か……
それは世界で1番美しく輝いている、この僕自身のことさ! 美とはすなわち僕さ!』
「いいや、それはどうかな。輝きこそが美であるならば、この寝子島において
至高の美を誇るのは我らが
雨宮校長
に他ならない!
それはクローネ女史も認める
はずだ」
な、ナンダッテーと絶句しているヒルズに向かって、八十八旗が渾身の持論をぶつける。
「では、美とは何か。それは愛だよ、愛!」
『あ、愛だってぇーーーーーー!?』
そうか、愛だったのか……。
「美を美として認識するために人は感情を持ち、
愛するがゆえに人は美を感じる。
美の根底には感動・尊敬・願望・憧憬があり、
それらの感情はすべからく互いの愛情から生まれる。
そうつまり、愛があれば皆、美しいのさっ!」
ガビーーンってなってるヒルズに、さらに八十八旗が語りかける。
「だからこそ、ジェラしい炎に身を焦がすキミも俺は美しいと認めている。
そのクローネ女史への直向な愛ゆえに……。
が、キミはその勘違いのために他の美に対する敬意に欠ける。
その狭量な美学には愛が足りない! 顔を洗って出直してきたまえ」
『くっ、ぬぐぐぐぐ…………(がっくり)』
「うん、ボクも信彦くんの意見にいちぶ賛成かな」
トワにダンスで負け、八十八旗にも論破されて、精神的にも敗北を喫するヒルズ。
そこに穏やかな声で言い諭すように、
桜庭 円
もヒルズに向かって話し始めた。
「ボクも、ヒルズくんの見た目は綺麗だと思うよ。
でも言動がね、罵倒から入ってて、気分が悪くてね。
素直に見れる気がしないなぁ……。
その喋り方も綺麗だよ、でもピカピカしてて。飾ってるだけで全然響かない。
ヒルズくんの言う美しさって外見だけ?
信彦くんの言うように愛とか共感性、生き方や精神にも、美が有るんじゃないかな」
ずーーんと落ち込んでいるクジャクの反応を見ながら、重ねて円が言う。
「ヒルズくんの見た目はすごく綺麗、それは確かだ。
でも、他の人の魅力、評価を切り捨ててると
素直な目で見てくれなくなるんじゃない?
ヒルズくんも、排他的な評価は嫌でしょ?」
すると「評価」という円の言葉に何かハッとするものがあったのか、うなだれていたヒルズがぽつぽつと、この動物園を襲った真意を語り出した。曰く、ヒルズは3ヶ月前までこの動物園で飼われていたこと。自分の方が美しいのに、他の動物たちの方がいつも人気で、面白くなかったこと。今回クローネの力を借りて、この動物園に復讐しに来たこと……。これは
御巫 時子
も聞いた、あのもう1匹のクジャクの話と、ほぼ同じ内容だった。
「何だ、そうだったんだ!」
びっくりした円が、すぐに笑みを浮かべて言う。
「でも、人気なんて、競う物じゃないと思うよ。
猿くん達だって、他の動物たちだって、
皆を楽しませる姿はとても魅力的、美しさだと思う。
ヒルズくんも復讐なんて暗いこと考えないでさ、
皆を楽しい気持ちにできることを、これから考えればいいんだよ!」
「あの、これ……」
それまでずっと横で話を聞いていた
十文字 若菜
が、そこでスッとヒルズに、自分のスマホの画面を見せた。そこに写っていたのは何と、若菜のSNSアカウントにアップされた、ヒルズの様々なアングルからのビューティフル写真だ。
『こ、これは……!』
そう、ゾウ班からヒルズの注意を逸らすために、若菜が撮りまくっていたあの写真だが?
『あれは時間稼ぎのために、撮っていたんじゃないのか!?』
その言葉に、若菜がはにかみながら、そっと答える。
「綺麗だと思ったのは本当だから……
怪我が治ったら、また写真撮っても良い?」
『ピ、ピーーーーーーーーーー(号泣)』
こうしてヒルズは人の優しさに触れ、すっかりその心を入れ替えた。『もうあんなひどいことは2度としないんだピーコ!』と澄んだ目をキラキラさせて話すヒルズや、円や若菜らの説得を渋々受け入れる形で、対ヒルズ班はともかく、時空ゲートまでヒルズを連れていくことに決めるのだった。
トワと八十八旗と円と若菜──孔雀のヒルズの改心に成功……?
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
39
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!